へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

敢えてショボい部屋に泊まる「ホテルニューグランド」。

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クラシックホテルを訪ねる旅をいろいろやってるわけですが、横浜の「ホテルニューグランド」へ泊まってきました。

 

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今回はJTBダイナミックパッケージをWEBで購入しました。乗車券や案内は出発の5日くらい前に送られてきましたが、地域共通クーポンは電子版の発行です。

 

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今回申し込んだのは「こだま」利用が基本のプランで、追加料金でグリーン車にアップグレードしたり「のぞみ」が使えたりするするものでした。往路は「こだま」でグリーン車を奢っちゃったぞ。

 

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「のぞみ」ならノンストップで1時間20分ほどで着いてしまう距離を1時間余計にかけて、新横浜に到着。

 

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横浜線に乗り換えて桜木町で下車します。

 

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この「CIAL桜木町アネックス」は今年オープンしたJRの商業施設ですが、ちょうど日本最初の鉄道路線横浜駅があったところに位置します。そのためなのか、1階のロビーには鉄道開業当時から使われていた日本最古の蒸気機関車が展示されています。

 

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機関車の後ろには当時の客車を再現したレプリカが繋がっているのですが、ちょうどこの時は「鉄道の日の記念企画」としてCIALで500円以上の買い物をすると客車の中に入れる、というイベントをやっていました。しかも抽選に当たると景品も貰え、当選して記念切符や特製クリアファイルなどを貰ってしまいました。

 

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桜木町からはバスで山下公園へ移動します。

 

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GoogleMapで調べると、先ほどの場所のすぐ近くにバス停があるように表示されます。でも、そちらの方へ行ってみてもバス停どころかクルマが停車できるような場所すらありません。結局、バス停があったのは駅の東側にあるバスターミナルからでした。騙しやがったなGoogleMapめ!って感じですが、確かGoogleMapの交通機関の情報は事業者がデータを提供していたはず。恐らく、バス停の座標データがヘンなやつが渡ってるんじゃないでしょうか。実際、駅周辺にあった案内地図でもこの辺りにバス停があるように見えるヤツがいくつかありました。

 

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山下公園のバス停は今夜のお宿、ホテルニューグランドの目の前でした。

 

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ロビーに入るとスタッフが駆けつけてチェックイン。部屋までの案内もスムースで、さすがに老舗ホテルのサービスレベルを感じさせます。

 

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今回選んだのはシングルルーム。正直、ホテルニューグランドの中では独特の風情があって、個人的には一番好きなお部屋です。昔は「楽天トラベル」や「じゃらん」でも数千円でよく出ていたのですが、最近はあまり売られているのを見かけなくなっているような気がします。今回もいろいろ探してみた結果、唯一シングルルームを希望日で売っていたのがJTBでした。実は中庭に面したところに、これよりも狭くてシャワーしか着いてない部屋があって、そっちもいいんですけどね…。

 

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部屋の造りが古いせいかコンセントが少なく、デスクの下に空きが1箇所あるくらい。それを補う意味なんでしょうが、電源の延長コードが備品として用意されていました。

 

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部屋の奥にある扉、コネクティングルーム用のドアかな?と思ったらクローゼットでした。スリッパや金庫などもここです。

 

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お茶は煎茶やほうじ茶のティーバッグのみと少なめ。

 

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コーヒーもありますが有料です。

 

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ミニバーはいろいろ用意されていて、今どき珍しく冷蔵庫が一杯になっています。あ、別料金ですからねコレ。

 

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バスルーム。こちらの部屋にはバスタブがあります。

 

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アメニティは豊富に用意。石鹸とか、イイもん使ってるな、って感じの使用感と香りでしたしね。

 

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ポットは何故かバスルームの中に置いてありました。

 

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ちょっと時間があるので、ホテルニューグランドの真正面に位置する氷川丸に行ってみました。

 

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ここに1961年に保存されてから様々な使われ方をされてきましたが、今ではもとのご主人様ともいえる日本郵船の所有となり、オーシャンライナーだった往時を再現した「博物館」になっています。

 

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建造当時の流行だったアールデコ様式を取り入れた内装が美しく再現されています。

 

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操舵室にのぼって振り返ると、すぐ後ろにホテルニューグランドが。

 

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そのまま中華街の方もぶらぶら。

 

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メインストリートでもいまだにシャッターを閉めている店もあったりするし、人通りも心なしか寂しく感じます。横浜中華街ってこんな感じじゃなかったよね…。そんな中でも「地域共通クーポン」持ってる観光客から毟り取ってやろうという気概を感じるお店もあったりして。

 

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そんな中、一際賑わっているお店がありました。

 

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焼小籠包ですね。折角なので頂いてみましたが、皮の中にスープがたっぷりあって、台北の夜市とかで普通にありそうな感じで美味でした。

 

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ホテルに帰還。

 

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館内をいろいろ見て廻ってみます。山下公園側の昔のメインエントランスに繋がる階段、まぁ美しいこと。

 

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この雰囲気、やっぱりいいよなぁ。

 

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階段を2階から見下ろしたところ。

 

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このあたりはバンケットホール前のロビーとなるところ。ちょうど明日は結婚式があるようで、スタッフの方が準備を進めていました。

 

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なんでもない階段室も、独特の風情があります。

 

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宿泊プランは朝食付きなので夕食は別に考えないといけないのですが、地域共通クーポンが5千円分も付与されたのでホテルでゴーカにいっちゃいましょう。本館1階の「ザ・カフェ」です。

 

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なかなか混んでいるようで、15分ほど待ってからテーブルに案内されました。「入口の近くのお席なんですがよろしいでしょうか」と丁寧に訊かれてしまいましたよ。

 

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新型コロナ対策ということでメニューブックはなく、このQRコードを自分のスマホで読み込んでメニューを見るカタチになっていました。ホテルのカフェって大きなメニューを捲って悩むのも楽しいんだけど、今回はご時世柄仕方ないね。

 

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こちらで頂くのはシーフードドリア、ここホテルニューグランド発祥の料理の一つです。ホテルニューグランドの初代総料理長だったサリー・ワイルは「要望があれば何でも作るよ!」という姿勢だったそうで、このドリアもそんなお客のリクエストから生まれたものなんだそうです。サイゼリヤのミラノ風ドリアが10個くらい喰えそうなお値段だったりはしますが、確かにお上品に丁寧に作られたホワイトソースは優しい味わいで、レベルの違いを感じずにはいられません。

 

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白ワインと一緒に頂きました。

 

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デザートは、これまたホテルニューグランド発祥というプリンアラモードです。ちょっと固めのプリンがクラシックな感じ。戦後ここが進駐軍の施設だった頃に「ボリュームのあるデザートを」と考案されたんだとか。あと、スパゲティナポリタンも同時期にここホテルニューグランドで生まれた料理だそうです。今回はナポリタンは見送りにしましたが、期間限定で「ドリア」「ナポリタン」「プリンアラモード」をセットにしたメニューも出たりとかしてるみたいなんで、その時に再チャレンジかしら。ちなみに宿泊者はレストランで10%割引が受けられ、この3品で5千円を切るお値段に収まりました。

 

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夜になると中庭がライトアップされ、またいい雰囲気になります。

 

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地域共通クーポンが1000円分残ったので、ホテルのバー「シーガーディアンⅡ」へ行ってみます。ここも数々の小説や楽曲などに出てくる有名なところですよね。

 

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当然ながら、といった感じでココのシグネチャーカクテル「ヨコハマ」をチョイス。ジンベースなんですね、これ。

 

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朝食はタワー館にあるメインダイニング「ル・ノルマンディ」で用意されます。

 

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横浜港を見渡す大きな窓が明るい印象で、本館とまた違った雰囲気があります。

 

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窓の向こうには山下公園氷川丸が正面に見えます。

 

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横浜の街並みを見渡す窓側の席に案内されました。

 

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コーヒーとオレンジジュースから。

 

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こんなレストランですから朝食は当然のように洋食なのですが、普通のフルブレックファストに加えて「モンテクリストサンド」も選べるようになっていました。なかなか珍しいメニューですしホテルの看板っぽいので、こちらを頼んでみました。コレ、フレンチトーストにベーコンとチーズを挟んだ「甘い+しょっぱい」一品。どうもアメリカ発祥らしいのですが、あぁアメリカ人ってこういうの好きそうだよね、と納得。ホテルニューグランドって他のクラシックホテルに比べると「欧州風味」よりも「米国風味」を感じるところ、結構あるような気がする。あ、コレですが予想以上に旨かったです。塩味のフレンチトーストって意外とイケる。

 

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ダイニングの入口には伝説の豪華客船「ノルマンディ」のパネルが。レストランの名前の由来ってここから?

 

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100年近い歴史を誇るホテルだけあって、その来歴を示す展示が館内の数カ所に置かれています。こちらは昔のパンフレット類や、開業当初のホテルのミニチュア模型などが。

 

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ホテルの歴史や様々なエピソードを紹介するパネルコーナーもありました。関東大震災からの復興のシンボルとして官民挙げて作られたのがこのホテルニューグランド。この「歴史」と「プライド」があるから、横浜に数々のハイクラスホテルが生まれても、ここが「横浜を代表するホテル」の座を守れているのかもしれません。

ラノベのタイトルか?「志国土佐 時代の夜明けのものがたり 立志の抄」乗車記。

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「敷島館」をチェックアウトして、琴平駅へ戻ってきました。

 

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ここからまた高知へ引き返すのですが、乗車予定の「南風3号」は「アンパンマン列車」で運転されており、指定席の一部は「アンパンマンシート」になっています。JR西日本のネット予約「e5489」をクレジットカード「J-WESTカード」所持者が利用すると、指定席を自由席料金で購入することが可能。試しに今回は「アンパンマンシート」を取ってみました。

 

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特急「南風」がやってきました。車体には「アンパンマン」のキャラクターがわんさか描かれていますね。

 

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乗車すると…まぁなんと「アンパンマンがいるよ!」なんて可愛いもんじゃありませんでした。アンパンマンだらけ、激押しやんけ。

 

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車内も「シートカバーにアンパンマン」程度じゃなく、あちこちにキャラクターが。窓のシェードを降ろしてもアンパンマンと仲間達がこんにちわ、じゃん。これはおっさんが単独で踏み入れていい空間ではないわ…。

 

加えて、この列車は全般的には空いてるのに、アンパンマンシートだけほぼ満席。アンパンマンの絶大な人気を実感しました。皆さん家族連れなんですが…車内はなかなか賑やかです。この時間帯だとおそらく関西エリアから新幹線で岡山まで来てアンパンマン列車に乗り換えたんでしょうが、このあたりで岡山からは1時間経過したくらいのタイミング。お子様達は早起きさせられて新幹線に乗り、岡山で大好きなアンパンマンいっぱいの列車でテンションMAXだったのではと推察されるのですが、ちょうどお疲れ&飽きてきた頃のご様子で、だんだん泣き出したりされるのですよ。まぁ、そういうゾーンなんで微笑ましいワケでもあったりするのですが。

 

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シートも生地からアンパンマン

 

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テーブルにもアンパンマン。この車両に乗ったら無数のアンパンマンと仲間達と一緒に過ごさなきゃいけません。

 

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特急「南風」は高知まで乗らずに土佐山田駅で下車しました。単にここだと琴平から100kmを切る距離なので特急料金が安く済む、ってだけなんですが。ただ、アンパンマンシートのお客さんもかなりの方がここで降りていきます。

 

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その理由がコレ。ここ土佐山田駅は「香美市やなせたかし記念館」の最寄り駅なんです。たなせたかしは東京生まれですが、幼少の頃に高知に移り、高校までをこの地で過ごします。その縁で記念館が建てられました。四国や高知がアンパンマン推しなのもそのせいですね。なお、記念館まではアンパンマンのラッピングバスも走ってます。

 

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高知までは普通列車に乗り換えて移動。

 

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高知からはコレに乗ります。

 

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この夏に運行開始したばかりの、JR四国の最新の観光列車である特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」です…って名前長すぎない? ライトノベルのタイトルじゃないんだよ? しかも上り列車と下り列車が「1号」とか「2号」とかじゃなくて、窪川行きの下りが「立志の抄」、高知行きの上りは「開花の抄」。つまりこの列車のフルネームは「志国土佐 時代の夜明けのものがたり 立志の抄」ってことになります。指定券買うときに困るでしょコレ…。そういえばJR四国の最初の観光列車の名前は「伊予灘ものがたり」。第2弾は「四国まんなか千年ものがたり」でした。なんかだんだん名前が長くなってるぞ。コレって第5弾あたりだと100文字くらいの名前になったりするんじゃないだろうな?

 

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まぁ名前はアレですが車内は素敵です。2両編成の車両は1号車が「KUROFUNE」、2号車は「SORAFUE」と名付けられており、今回自分が乗ったのは2号車のほうです。

 

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2号車のほうは全てのシートが窓に向けて設置されています。

 

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高知駅を定刻で発車。駅員さんなどによる盛大なお見送りがありました。

 

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発車して程なく、注文していた食事が運ばれてきました。この列車もほかのJR四国の観光列車と同様に、乗車にあたってはグリーン車指定席券を手配し、食事は別に食事券を購入するシステムなんですが、相変わらずJR東海の駅では「食事券」を買うことができません。旅行会社で買うことも可能ではあるんですが、「手配旅行」の扱いとなるので取扱手数料がかかってしまいます。そこで今回分は前週の九州行きの際に熊本駅みどりの窓口で手配をお願いしました。台風の影響が気になっていたのもこのせい。列車が運休すれば恐らく後日でもJR九州の窓口に行けば払い戻してもらえそうですが、「名古屋から高知には行けないけど列車は運休しない」だと払い戻しのチャンスも無く食事券が紙くずになっちゃうかも、だったわけです。

 

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この列車で饗されるのは皿鉢料理風に盛り付けた創作洋食料理のお弁当です。食事券は5000円と結構なお値段なんですけどね。温かい状態でサーブされる品はありませんが、冷めた状態でも充分美味しく頂ける内容でした。

 

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アルコールなどは別料金で、同じ車両のサービスカウンターへ買いに行くカタチです。

 

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ちょっと珍しいな、と今回は土佐泡盛ハイボールを頼んでみました。イタリアンっぽい洋風料理なんで、ドリンクにワインとかがあればよかったんだけどなぁ。

 

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食後にはコーヒーがサーブされました。紅茶も選べます。

 

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日下駅のあたりで地元の語り部のお話などがありました。ここ日下駅は1924年に須崎から伸びた高知線の終点として開業したところ。駅前には銀杏の木がありますが、駅の開業の際に地元の人が記念樹として植えたものだそう。一度この樹を切り倒す話が出たことがあったそうなのですが、記念樹ということが解って残されたんだとか。

 

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ここでも沿線のみなさんの盛大なお見送りが。

 

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須崎駅では駅員さんなどに加えて「しんじょう君」もいましたよ、パネルだけど。

 

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このあたりから、車窓には太平洋が見えてきます。

 

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列車は安和駅で暫く停車します。ここも海のすぐそばに駅があるんですね。

 

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車内から見ると窓一面が海、って感じです。

 

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ここ安和駅では地元の特産品などの即売も行われていました。

 

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1号車「KUROFUNE」の車内も覗いてみました。こちらは半分が窓に向いた座席、半分が中央のテーブルに向いたボックス席になっています。本来は窓向きシートも中央テーブルを囲むカタチだったようなのですが、新型コロナ対策でレイアウトを変えたようです。

 

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高知からのんびり走って約2時間半、終着の窪川に到着しました。

 

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車体には坂本龍馬が描かれています。高知は龍馬とアンパンマン推しなのね。

 

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窪川駅では1時間ほど待ち時間があります。

 

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駅の隣には四万十町役場の庁舎があり、1階がギャラリーとして解放されています。

 

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ヱヴァンゲリヲンとのコラボ企画とかやってるみたい。

 

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窪川駅の待合室は観光列車の運行開始に合わせたのか綺麗に整備されていました。ここで暫く時間をつぶします。

 

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窪川から特急「しまんと」で高知へ戻ります。

 

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うーん、さっきまで何だか凄く「風光明媚な観光路線」を走ってきた気がするのに、フツーの列車で乗ると何の変哲も無い沿線に見えちゃうの、なんでだろ。

 

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往路は2時間以上かけた道のりですが、復路はわずか1時間で高知に到着。ここでも猛烈なアンパンマン推し。

 

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高知駅周辺をちょっとうろうろ。

 

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駅前の銅像?も健在ですね。

 

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高知駅のバスターミナルは駅北口側にあります。

 

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高知龍馬空港へ向かいます。高知龍馬空港へのリムジンバスは「とさでん交通」と「高知駅前観光」の2社が運行しています。空港のウェブサイトなどでも時刻表は別々に掲載されていたりと2社競合っぽいし、バスターミナルの券売機も2社がそれぞれ設置しているのですが、よく見ると「購入したバスのきっぷはどちらの会社でも使えます」だそうで。それなら時刻表を一体化するとか、もうちょっと連携して欲しいな…。

 

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空港まではおよそ30分。

 

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空港に着くのがちょっと早かったのか、FDAのチェックインはまだ始まっていませんでした。この日の名古屋行きは通常19:15発のところ、需給調整の欠航便が出た影響で19:55発に時刻変更になってるんですよね。

 

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展望デッキなどでちょっと時間を潰します。ここにもアンパンマン

 

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時間はたっぷりあるので軽く夕食を。ターミナルビル2階「うちんくの食卓」です。

 

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限定メニューとして出ていた「うるめ鰯のぶっかけ丼」を注文しましたが、これが旨くて大当たり。分量も程よく、お値段も800円と空港にしちゃお手頃なのもいいですね。

 

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では保安検査を通ってゲートへ。龍馬おるやん。

 

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この名古屋行きが本日の高知龍馬空港発の最終便でした。

 

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搭乗が始まり何事もなくドアクローズ。定刻にプッシュバック…だったのですが、そのまま暫く停まったまま動く気配がありません。なーんかイヤな予感がしたのですが、案の定暫くすると操縦席から「エンジンの不具合を示す表示が出ているため念のため確認する、そのために一旦ゲートに戻ります」とのアナウンスが入りました。県営名古屋空港も確か夜10までの運用だった筈で、あんまりココで手間取ると「今日は飛べません」となる可能性は大。下手すると今日中に帰れないのでは…とやきもきしちゃいましたが、結局30分後くらいに「問題ないことが確認できたので出発します」との案内が入って一安心でした。

 

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結局、定刻から40分ほど遅れて名古屋に無事到着しました。よかった。

 

GoToじゃないよ!「こんぴら温泉郷 ふるさと旅行券」で「ことひら温泉 御宿 敷島館」に宿泊。

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「GoToトラベル」真っ盛りですが、ソレを使わずにお出かけです。

 

www.kotohirakankou.jp

 

今年の6月、「こんぴら温泉郷ふるさと旅行券」というのが発売されました。これは琴平の宿泊施設の宿泊代支払いに使える1万円券を5千円で販売する、というもの。例年だと「1万円券を8千円」って感じらしいのですが、今年は新型コロナの影響で割引率がどーんと上がった模様です。枚数限定ですがラッキーにもコンビニでゲット。今回はコレを使っての旅行です。

 

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四国まではJAL修行も兼ねて、FDAの高知行きをJALコードシェア便で確保。名古屋から四国方面へは、中部からANA松山便、小牧からFDAの高知便しかないんですよね。昔は徳島行きとかあったんですけど。

 

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この週はちょうど台風14号が日本に接近していたタイミング。進路が全然定まらず、どうなることやらと思っていたのですが…。結局、この日は天候調査もかかることなくフツーに飛んでくれました。

 

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FDAは早朝便だとパンが出てきます。

 

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さすがに離れているとはいえ紀伊半島の南に台風がガッツリ居座ってる状況なので、高知には北方から回り込むルートで飛んだようです。

 

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高知龍馬空港に到着。あらまぁ、快晴です。

 

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そのままリムジンバスで高知駅へ移動します。何故か定刻より数分遅れての発車でした。到着便のお客を待ってたとか、そういうわけでもなさそうなのに…。

 

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高知駅前でバスを下車します。

 

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そのまま岡山行きの特急「南風」に駆け込みました。お、新型車両ですね。

 

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さすが最近の列車だけあって座席にコンセント完備。

 

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高知から1時間半ほどで琴平に到着。向かいのホームには観光列車「四国まんなか千年ものがたり」大歩危行きが停車していました。「南風」の車内でも琴平到着前に車掌が「四国まんなか千年ものがたり」への乗り継ぎ客がいないか確認しており、意外とここで折り返し乗車する人もいるのかも。

 

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琴平駅登録有形文化財になっている、なかなか味のある建物。ここまで来たら「こんぴらさん」、金刀比羅宮へのお参りといきたいところですが、なんせ御本宮まで785段の石段を登らないといけません。確か石段を駕篭に乗せて運んでくれるってのがあったような、と思ったら、後継者不足で今年1月で廃業になってしまったんだそう。ただ、途中まで運んでくれるタクシーがありました。

 

www.kotobus.com

 

「こんぴら参拝登山シャトル」は1名700円で途中の「大門」の近くまで運んでくれる、というもの。駅にも案内が出ており、電話したらすぐ来てくれました。

 

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タクシーは凄い急坂の続く狭い路地を進み、10分ほどで大門近くの「駅」に到着です。生活道路で一般車が入れないところも特別に許可を得ているんだそう。

 

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乗ってきたタクシーが戻るところ。こんな道を走るんだもんね…。

 

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タクシー降り場から少し歩くと大門に。ここで365段、半分弱くらいのところまでショートカットした形です。

 

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半分弱の高さ、といっても下を見下ろすとかなりの高度を稼いでいるのが解ります。

 

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ここで一休み(もう?)。資生堂パーラーが運営する「神椿」、ちょうど500段目くらいのところにあたります。

 

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こちらのカフェでは、この「神椿パフェ」が看板商品。ご当地のお菓子「おいり」を使ったりした和風のパフェですが、さすが1000円もするだけあってお上品です。

 

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また石段をえっちらおっちら登っていきます。

 

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やっと御本宮に到着。

 

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大変な道のりですが、ここからの景色も悪くないんだよね。

 

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下界に降りたらお昼ご飯。こちらの友人が付き合ってくれ、地元でも人気といううどん屋さんに連れて行ってくれました。「長田in香の香」、クルマでないと来れないような場所ですが、昼過ぎでも行列が。

 

kanoka.jp

 

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このお店、見事なまでに「うどん」だけ。メインは釜揚げうどんと冷やしうどんだけ、あとはおにぎりとかのご飯モノがあるくらいで、天ぷらなんてものはありません。4玉半の「たらいうどん」が看板らしく、一緒に引っ張って食べました。麺はもちろ、んですがお出汁が旨い。

 

あと、食べながら訊いた「香川のうどん事情」とかもおもしろかったです。お前そんなハナシ今まで教えてくれなかったじゃん! 香川では製麺所が沢山ありますが、普通の人も法事とかのために麺をそういうところに買いに行くんだそうで。それ以前に法事とかでうどん出すんだ…。余所のお宅の法事に出席して帰ってくると母親から「味はどうだった?」と訊かれるのがお約束らしいのですが、これは麺は既製品でも出汁は自家製なので「あの家の出汁は旨いのか」ってのは気になるため。旨い出汁が作れるかどうかで香川マダムはマウンティングしてるのか。いずれにせよ、「うどん」の占める意味が他地域とかなり違うのは分かったわ。

 

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で、食後は本日のお宿まで送ってもらいました。今日宿泊するのは「ことひら温泉 御宿 敷島館」です。こちらは「ドーミーイン」などを運営している「共立メンテナンス」の施設、昨年オープンしたばかり。金刀比羅宮の参道に面していますが、この場所は17世紀前半創業という老舗旅館「敷島館」があったところ。20年ほど前に廃業し、登録有形文化財に指定されていた建物も解体されてしまいました。ただ、その資材などは保管されていたそうで、この土地を新たに取得した共立メンテナンスが古い資材も生かしつつ新築したものなんだそうです。

 

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館内のロビーは畳敷き、靴を脱いであがります。

 

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今回予約したのはツインルームですが、大きなソファも置かれた部屋は広めで、なかなか快適な感じです。

 

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テーブルの上にはお茶菓子が置いてありますが、ご当地モノの「灸まん」に加え「うどん揚げぴっぴ」も。これ、「めりけんや」の結構人気なヤツじゃないですか。塩味なのでお酒のおつまみにもなってくれそうです。

 

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テレビボードの引き出しにはお茶セットが。この下の段にはコーヒーセットも用意されています。

 

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部屋の片隅には化粧台も用意。

 

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洗面所はこんな感じ。一応、シャワールームも部屋にはあります。

 

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「ことひら温泉」というくらいですから勿論「温泉」があります。内湯のみですが、落ち着いた雰囲気でいい感じでした。浴室自体はそれほど大きいわけではないのですが、サウナに水風呂、打たせ湯に寝湯まで揃って、結構のんびりできます。

 

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こちらには大浴場のほかに4箇所の家族風呂もあります。予約などは必要なく、空いていれば誰でも好きなときに使えますが、大人気でいつも埋まってる感じでした。なお、このエリアには無料で使える洗濯機と乾燥機もあったります。こんぴらさん詣でで汗だくになったお洋服もココで洗えちゃうぞ。

 

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大浴場の隣には湯上がり処が。夜はアイスキャンディー、朝は乳酸菌飲料が用意されていて、お庭を眺めながら自由に頂けます。

 

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夕食は2部制で、2回目は午後7時半スタートとなります。夕食時間が遅くなる組への配慮として、午後6時から7時までロビーでお菓子のサービスがありました。

 

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こちらで振る舞われていたのはスイートポテト。何故か「こちらでお召し上がり下さい」と念を押されたのですが、何か部屋に持ち帰っちゃダメな理由とかでもあるのだろうか…。

 

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この一角にはコーヒーメーカーも置いてあり、いつでも利用可能。夕方には冷たいお茶も用意されていました。

 

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では晩ご飯。お食事処で頂きます。

 

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こういうお宿ですから、食事は和食、懐石スタイル。まずは前菜から登場しますが、お品書きの他に、提供されるお料理を詳しく解説した「しおり」まで用意されていて親切です。

 

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ドリンクは地ビールからはじめました。

 

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先椀替わりとして、鯛入りの小田巻蒸し。香川だから敢えての「うどん」入りなのかしら。

 

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お造りは土佐醤油と煎り酒とともに供されました。

 

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お替わりに地元の琴平の酒蔵、金陵の「楠神」をチョイス。

 

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焼物は鮑と真魚鰹。添えられた栗の茶巾絞りも秋らしい設えです。

 

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台の物は黒毛和牛のしゃぶしゃぶ、ごまだれで食します。

 

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ここで「お品書きの5品からお好きな物をお選び下さい」と。どれか一つ選べ、ってことかしら、と思ったら全部頼んでもいいんだって。そんなわけで欲張って1品づつ全部頂いちゃいました。

 

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最後にご飯もの。蛸の釜飯です。

 

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これ、テーブルの上で炊きあげられていたもの。お焦げもちゃんとできてるのがいいよね。

 

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デザートは冷やし洋風汁粉に洋梨ジュレでした。可愛いカタチの讃岐和三盆も添えられています。

 

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朝ご飯はハーフバイキング形式。サラダや小鉢などが小分けで用意され、自分で取ってきます。讃岐うどんもありましたよ。

 

なお、ドーミーインといえば「夜泣きラーメン」の無料サービスが「名物」ですが、このお宿も同じ系列ということで同じサービスが用意されています。ただ、今回は晩ご飯でお腹いっぱい。勿体ない気もしましたが見送りに…。

 

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メインで運ばれてきたのはこちら。

 

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じゃこ天や焼き魚もあり、お好みで炙って食べられます。

 

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バイキングコーナーからフルーツやヨーグルトなど頂いて朝食の〆に。全般的にお食事も美味しくて満足です。

 

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朝10時過ぎにチェックアウト。ホント、こんな感じでこんぴらさんの参道にどーんと建ってるんですよね。

 

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参道に面した一角には誰でも使える足湯もあります。ちょっとお高めですが、居心地はいいお宿でした。

















 

 

 

 

 

西のラスボス?「雲仙観光ホテル」を目指す旅。その3:なかなか素敵な島原鉄道。

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島原経由で名古屋へ帰ります。

 

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雲仙観光ホテルをチェックアウトし、バスで島原へ。

 

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雲仙からは山道を一気に駆け下り、暫くは有明海を見ながら北上します。

 

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島原駅に到着。諫早市発で小浜から雲仙を通ってきたバスはここが終点です。

 

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島原駅前から続く通りの向こうには島原城が見えています。

 

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昼食は島原城址近くの「姫松屋」へ。島原の名物料理の一つに「具雑煮」というのがありますが、こちらはその「具雑煮」の有名店です。

 

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こちらのお店、「街の食堂」って感じでメニューはかなり豊富。でもやっぱり「名物」から頂いちゃいますよね。「具雑煮」、思ったよりボリュームもあるし、「具雑煮」というくらいある「具」の豊富さで結構旨かったです。

 

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しばらく市街地を散策。商店街もあります。

 

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…ですが、ちょっと寂しい感じ。

 

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しばらく歩いてやってきたのは「鯉の泳ぐまち」エリア。

 

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島原は湧水が多いところだそうで、街中にも用水路が多数あります。そこに鯉を放流したのがこの周辺なんだそうですが、そこまで「鯉だらけ」ってわけでもないかな。

 

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ここでちょっと一休み。雑貨販売や喫茶の「水都」です。

 

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こちらでは、これも島原の名物料理である「かんざらし」を頂きます。小さな白玉団子に甘いスロップをかけたシンプルな一品ですが、島原の綺麗な湧水が美味しくしてます…ってことみたいです。「水都」のかんざらしは丸いのだけじゃなくてハート型の白玉が混じっていて「映え」ですな。

 

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ちょっと時間があるので、すぐ近くにあった「湧水庭園四明荘」に寄ってみることにしました。入場は310円で有料です。

 

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ここは明治時代末期頃に医者の別荘として建てられたものだとか。門をくぐって敷地内に入ると一見、平凡な家屋が建っているようにしか見えないのですが…。

 

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建物の一部が池に張り出しているという構造なんですね。この池、一日3000トンもの湧水が流れ込んでいるんだそう。

 

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縁側に腰掛けて庭を眺めると、足下には清水とそこに泳ぐ鯉たち。水面を渡る風が心地よく、凄く居心地のいい場所になってました。ココ、なかなかいいトコロですねぇ。

 

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島原駅に戻り、駅窓口で預かってもらっていた荷物を引き取ります。島原駅には勿論コインロッカーもあるんですが、それよりも安い料金で駅窓口でも手荷物を預かってくれるんですよね。婚ロッカーは小サイズ300円からという設定のところ、窓口だと220円で済んじゃいます。

 

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ここからは島原鉄道に乗って諫早まで向かいます。

 

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島原鉄道には久々に乗ったんですが、こんなに海沿いばっかり走ってたっけ…。ここは大三東駅、ホームがほぼ海岸沿いです。

 

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この古部駅も、ホームのすぐ先が海。あら、島原鉄道って車窓風景がなかなか楽しいじゃありませんか。

 

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諫早まではおよそ1時間の長閑な鉄旅でした。駅には大きな「日本最初の蒸気機関車が走った島原鉄道」の看板が。島原から乗ってきたディーゼルカーもコレのラッピングトレインでした。「最初」ってどういうことよ?と思ったら、新橋~横浜間の日本最初の鉄道で使われていた蒸気機関車島原鉄道で払い下げられて使われていた、ということなんですね。

 

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諫早駅からは特急「かもめ」で博多まで移動です。

 

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長崎本線も海沿いに線路が敷かれ、長閑な漁村の風景とかが見えたりして、割と景色がいいほうだったりします。

 

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車両は885系の「白いかもめ」ってヤツです。内装はなかなか凝っており、荷物棚もフタつき。ただコレが思いほのか小さくて、ちょっと大きな荷物になると入らなかったりします。デッキなどに大型荷物置き場があるのでなんとかなるんでしが。

 

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博多駅に到着。

 

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8月にも九州に2回来ているんですが、その時使った「みんなの九州きっぷ」特典で貰った博多駅でのお買い物券500円分2枚を使い残したまま。今回はちょっと時間的余裕があるので消費しちゃいます。まずは電源のあるところで一休みしたかったので「三日月屋カフェ」へ。

 

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三日月屋は福岡で人気のクロワッサン専門店。そのお店のやってるカフェなんですが、フード系もやっぱりクロワッサン中心です。おやつ系の甘いモノが欲しくて「あずきと生クリーム」のクロワッサンサンドとアイスコーヒーを注文。

 

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晩ご飯は博多ラーメン。これも駅ビル内にある「ShinShin」で。

 

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博多ラーメンの中でも最近の人気店らしいです。

 

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地下鉄で福岡空港へ、なんだか最近よく寄ってる気がするFDAのカウンターでチェックインです。

 

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小牧行きの最終便は順調に飛行し、南側から空港へアプローチします。

 

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今日も定時到着。

西のラスボス?「雲仙観光ホテル」を目指す旅。その2:ラスボス?登場。

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今日はついにラスボスが登場します。

 

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ホテルから市電で一駅、熊本駅へやってきました。

 

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今日はまず島原を目指すわけですが、熊本と島原の間にはフェリーが2社も運航しています。そのうち一つが高速フェリーで所用30分で行ける「熊本フェリー」、もう一つが通常のフェリーで1時間かけて渡る「九商フェリー」です。熊本市街から熊本港まではバスで30分ほどかかりますが、どちらもクルマで利用するのが多いのか、バスとフェリーの時刻は接続が殆ど考慮されていません。ところが、九商フェリーについては自社で熊本駅から無料の連絡バスを出してくれているんですよ。バスの所要時間も途中ノンストップなので路線バスより少し短く、時間的には高速船の熊本フェリー利用とそんなに変わらなくなる感じです。今回はのんびり船旅、とコチラを選択。

 

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バスに乗車するとシャトル利用者を示すネックストラップが手渡されます。熊本港に着くと、バスはタラップに横付けされて、そのままフェリーに乗船。乗船券はネックストラップと引き替えに船内の売店で支払う流れになっていました。

 

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この便に配船されているのは2018年末に就役したばかりの「レインボーかもめ」。客室には椅子席が並びます。で、ここにもくまモン

 

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出港は11時、島原へ向けて有明海を進んでいきます。ちょうど10分後に出港した熊本フェリーの「オーシャンアロー」が途中こちらを追い抜いていきました。

 

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およそ1時間で島原港に到着です。

 

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ここでバスに乗り換え雲仙へ。島原から雲仙を越えて小浜経由で諫早まで行くバス路線です。

 

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バスは暫く海沿いの丘陵を進んでいくのですが、途中から急激に険しい山道になります。標高800mを一気に登っていく感じ。

 

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「小地獄入口」バス停で下車して徒歩数分、いよいよ「雲仙観光ホテル」にやってきました!

 

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ハーフティンバー様式が美しく、ヨーロッパアルプスのロッジみたい。

この「雲仙観光ホテル」は1935年の創業。「蒲郡クラシックホテル」と同時期、日本がインバウンド誘致を目的に各地に「西洋人が泊まれるホテル」を造るために用意した低利子融資を活用して建てられたホテルの一つです。それ以前から雲仙は上海租界の西洋人向け避暑地として人気があり、日本政府や長崎県も積極的な誘致を行っていました。その「集大成」のような位置づけが、このホテルだったようです。

 

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エントランスからこの雰囲気。

 

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まずはダイニングでランチを頂くことにしましょう。

 

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「山岳リゾート」という位置づけのせいか、メインダイニングも他のクラシックホテルとは少し趣が違い、重厚さの中にも明るさが感じられます。

 

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ホテル名物「雲仙観光ホテル 伝統のビーフカレー」をチョイス。まずはサラダがサーブされましたが、添えられたフレンチドレッシングが丸めのお味でなかなか美味。ちょっと出汁とか和の食材入ってるかな?

 

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カレーはカレーポットで、ライス別に出てくるのが「ホテルのカレー」の王道さを感じます。若干デミグラスソースみたいな濃厚さを感じさせるお味も「正統派ホテルカレーのお手本」そのもの。

 

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食後はコーヒーでまったり。お替わりも頂けました。

 

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昼食後はそのままフロントに案内されてチェックイン、既に部屋の用意もできているとのことで鍵も頂きました。ランチの前に預かってもらっていた荷物も既に部屋に運んであります、とのこと。この辺のスムーズさ、やっぱり「格」が違う気がするなぁ。

 

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メインロビーの階段を2階へ上がり自室へ。

 

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お部屋に到着。この天井の高さはクラシックホテルではよくありますね。

 

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室内に入りますが、まぁ広いこと。入って右手はリビングスペースで、ソファにテーブルなどが並びます。

 

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左手にベッドが並びます。クローゼットもかなり広いものがこちら側にありました。もともと避暑客が長期滞在する前提なんでしょう、数週間分くらいの衣類が収まるくらい大きなスペースです。

 

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リビング側にはミニバー。飲料水はガラスのボトルに用意されています。

 

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バスルーム、洗面台はクラシカルな雰囲気。

 

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バスアメニティはフランスの「テマエ」ですね。確か、そこそこお高い筈だったような。

 

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バスタブ、猫足ついちゃってますよ。

 

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部屋で落ち着いたあとは、館内の探索へ。こちらは図書室。

 

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ビリヤード室とかもあるじゃないですか…。

 

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ロビーも「ちょっとスイスのロッジとか行ってきました」とか行ってもバレなさそうです。

 

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雲仙公園もお散歩。雲仙はホテル開業1年前の1934年に、日本初の国立公園となったところでもあります。

 

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至る所から噴き出す蒸気。

 

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そりゃ「地獄」ですからね。「危険」だと思いますよ…。でも地獄って環境省の管轄なのか。

 

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この日本離れした荒涼たる風景、なかなか見応えがあります。

 

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国道57号を挟んで西側に広がるのが旧八万地獄。「旧」というのは、ココも昔は湯気が噴き出し湯だまりがあちこちにあるような姿だったから。そうしたエリアが少しづつ東へ移動しているようで、今ではこの辺りは静かな見た目になっています。

 

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ホテルに戻ってきました。

 

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ここは雲仙温泉。このホテルにもちゃんと温泉大浴場があります。コレのお陰で、結局はお部屋の猫足バスタブは使わないまま…。

 

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浴場の前はソファやマッサージチェアなどが並ぶ、小さな湯上がりスペースが。

 

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こちらが浴室への入口。

 

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内湯はそれほど大きなわけではありませんが、ホテルの規模からは充分でしょう。雲仙温泉なのでお湯は確か。

 

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二人も入れば一杯な感じですが、露天風呂もあります。

 

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では夕食のお時間。フレンチのコースディナーです。

 

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こちらが本日のメニュー。

 

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ドリンクメニューはこんな感じ。こちらもスパークリング・白・赤を揃えたワインセットが用意されていたので、これを頂きます。

 

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では泡でスタート。

 

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最初は「雲仙舞茸のカプチーノ」「椎茸シフォンケーキ」「玉葱のタルト」が登場。

 

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パンも旨いぞ。

 

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2皿目は「長崎ハーブ鶏の燻製とフォアグラのサラダ仕立て 柿のソース」。チキンとフォアグラって珍しい組み合わせのように感じるけど、なかなか合いますね。

 

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ここで白ワインにチェンジ。

 

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3皿目、「トマト風味の焼きリゾット 自家製唐墨 烏賊 赤足海老」です。海老の出汁が濃厚なスープに浸っており、ちょっとお茶漬けっぽい雰囲気も。

 

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4皿目の魚料理「橘湾 太刀魚の米粉ムニエル 長茄子 牛蒡のソース」がやってきました。米粉の風味が香ばしくて、ちょっと天ぷら風。

 

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ここで赤ワイン。

 

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5皿目の肉料理は「長崎和牛ロースのロティ ドフィノワ添え スイス産 ピノ・ノワールのソース」でした。ドフィノアとはジャガイモのグラタンのようなもの。ワインベースのソースと一緒に牛肉のソースとしてもイケる感じ。お肉が無茶苦茶旨かったのは当然ですな。

 

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お肉のあとはデザート。「デザート前のデザート」的なアヴァンデセールが供されるのが本格的ですね。「林檎のグラニテ」です。

 

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メインのデザートは「UKH秋の味覚 島原栗のデザート」でした。

 

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食後のコーヒーは小菓子とともに。

 

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朝食もメインダイニングで頂きます。

 

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追加料金がかかりますが、卵料理をフレンチトーストに変えることもできるとのこと。なんか美味しそうなんで、こちらをオーダー。

 

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最初にジュース、サラダ、パテやスモークサーモンにチーズのコールドプレート、ヨーグルトが並びます。

 

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島原産カボチャのスープ。

 

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で、フレンチトーストUKH風。ふわふわのぷるぷるで、これがマズいわけがありませんよねぇ。

 

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最後はお上品にフルーツで〆。

 

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朝食後は部屋でのんびり過ごして、11時前にチェックアウトしました。クラシックホテルパスポートのスタンプもしっかり頂きます。

 

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なんか優雅な気分になれるホテルステイでした。

 

西のラスボス?「雲仙観光ホテル」を目指す旅。その1:まったり熊本へ。

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名古屋のマリオットを出て熊本を目指します。

 

slips.hatenablog.com

 

今年の4月に「蒲郡クラシックホテル」に泊まってから、「クラシックホテルパスポート」持ってその手のホテルを訪ねるようになりました。

 

www.jcha.jp

 

その時、蒲郡クラシックホテルのスタッフさんに「次に泊まってみたいホテル」を尋ねられたので「雲仙観光ホテル」の名前を挙げたら「あぁ、あそこは”西のラスボス”とか言われてますからねぇ」とのこと。宿泊代もそこそこお高い上にアクセス的にも割と大変なので、というのが理由なんだそうです。確か10年以上前に泊まったことがあるはずで、その時はそんなに高いカネ払った記憶がありません。どうもその後で大規模な改修工事を行ってリニューアル、同時に宿泊費の見直しもあった模様。いずれにせよ、また泊まってみたい雰囲気ではあったんですよね。当初は6月下旬にプランしていたのですが、ホテル側が緊急事態宣言発令に伴って休館を決定したためお流れに。その次は8月末に予定していたのですが、予約便の欠航などでスケジュールがうまくハマらなくなったことで、これも延期。で、これが3度目の正直、ってことになります。

 

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名古屋駅前から最近すっかりお馴染みになってしまった県営名古屋空港へ。一応、自分としてはセントレアがホームグラウンドのつもりなんだけどなーおかしいなー。

 

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空港に着いたらかなりの賑わい。どうも今日は「販売開始後数分で完売した」という、遊覧チャーターフライトが実施される日だったみたいです。もともとFDA静岡空港から富士山を遊覧するチャーターフライトを定期的に実施していたのですが、コロナ禍でなかなか「旅行」できない状況下で人気も高まってきたため、同様の遊覧フライトを名古屋も実施することに。好評らしく日程はかなり追加されてますね。

 

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コチラが乗るのは熊本行きの定期便です。

 

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順調に西に進んで、そろそろ阿蘇の上空みたい。

 

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そろそろ着陸?と思ったら熊本空港をスルー。

 

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有明海まで出てから180°旋回して東へ向きを変えて…。

 

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熊本市街を見下ろしながらアプローチしていきます。

 

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熊本空港に到着。FDAご自慢?の「エレベーター付きタラップ車」が使われていました。

 

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オープンスポットへの到着だったのでターミナルまではバス移動。恐らく成田か羽田で使われていたお下がりのバスですねコレ。くまモンが描かれているのは熊本じゃお約束ですわな。

 

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そのままリムジンバスで熊本市内へ向かいます。

 

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本日宿泊するのは「ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ」。リムジンバスもすぐそばにバス停があるので、空港からのアクセスは良好です。

 

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部屋は広めのツインルームにしてもらえました。建物自体は割と古いみたいですが、室内は綺麗にリノベーションされていて充分快適です。

 

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もう夕方ですが、中心街の方へ行ってみましょうか。このホテル、空港リムジンバスの停留所は設置されているのですが、市内交通での移動に関してはちょっとビミョーなロケーションかもしれません。路面電車がすぐそばを走っているのですが、最寄りの電停が祇園橋か呉服町ながら、その中間くらいにホテルがあるので、どちらも微妙に離れてるんですよね…。

 

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水道橋の電停で下車し、「くまモンスクエア」に来てみました。営業時間短縮中で夕方5時クローズになっているので、閉店間際の駆け込みです。

 

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ここは「ほぼ」毎日くまモンのステージショーが観られるのがウリ。新型コロナ対策で2月から中止していたショーも6月から再開しているのですが、「応募して抽選に当たらないと観れない」ようになっていました。

 

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さすがにクローズ直前、お客さんは殆どいません。

 

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ここが「営業部長室」だそうです。くまモン、部長なんだよね…。まぁあの人気ならその程度の待遇してもバチはあたらんでしょうが。

 

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街中を適当にぶらつきます。

 

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熊本って中心街が人で賑わってるのがホントにいいですよね。シャッター街みたいな感じで寂しいと歩いてても楽しくないどころかもの悲しくなっちゃうもの。

 

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くまモンの凄さがこんなところにも。店名は熊本市のキャラクターである「ひごまる」を謳ってるのに、店頭に並ぶのはくまモングッズばかり…。

 

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夕食は6月にも訪問済みの「ねぎぼうず」にまた来ちゃいました。

 

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安くて美味しくてお気軽なんだもの、そりゃリピートしちゃうよね。

 

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街中をお散歩しながらホテルに戻ります。

 

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この「ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ」、調べてみたら周囲に何もないのにちょっとビックリしました。飲食店はすぐそばに居酒屋が1店あるだけ。コンビニも近くにはなく、最寄りは歩いて5分以上かかるヤマザキデイリーストアでした。小腹が空いたからラーメンでも…と思ったのですが、歩いていける範囲にはなさそう。8月末に泊まった熊本駅前の「ザ・ニューホテル熊本」も同じようなモンでしたが、あちらは駅構内にコンビニがあったので救われたし、奇跡的にラーメン屋が近くにあったんだよな…。ホテル自体はいいんですが。

 

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翌日は快晴。ホテルは白川沿いに立地しており、窓からの風景もなかなかイイです。

 

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宿泊プランは朝食付き。1階のレストランで頂きます。

 

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シティホテルらしい、正統派のビュッフェスタイルでした。料理を取る際には手袋着用を求められ、各テーブルに用意されています。

 

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10時前にホテルをチェックアウト。いよいよ雲仙を目指すぞ!

「地元でいちばん」なの? 「名古屋マリオットアソシアホテル」を試してみる。

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数々の世界的企業を擁する日本でも有数の大都市、名古屋。

その名古屋で「一番いいホテルは?」と問われると十中八九のヒトが名前を挙げるであろうホテル、それがこの「名古屋マリオットアソシアホテル」です。

実は名古屋って、ラグジュアリーブランドのホテルってのがありません。名古屋では昔から「一流ホテル」といえば「ホテルナゴヤキャッスル」「名古屋観光ホテル」「名古屋国際ホテル」が御三家。意外なことに、東京でのホテル御三家と言われる「帝国ホテル」「ホテルニューオータニ」「ホテルオークラ」のどこも名古屋に進出してないんですよね…。そこに東急、ヒルトンがオープンして地殻変動が起きました、という感じ。で、2000年に名古屋駅JRセントラルタワーズにこの「名古屋マリオットアソシアホテル」が開業し、一躍ナンバーワンの座についたわけです。

とはいえ、ねぇ…でも「マリオット」ですよ? 悪くはないんですが、一応それなりの都市「ナゴヤ」のトップであれば、できれば「JWマリオット」くらいにしてほしいって気がしなくもないのよね…。

ま、実際に泊まってみないと何とも言えないのは確か。このホテル、普段は一泊2万円以上はしますが、地元のホテルにそこまで出して泊まる気にはなれないものです。ところが最近、このホテルも稼働率が下がったせいか、比較的安めのプランが出るようになってきました。これに「GoToトラベル」を組み合わせれば手の届くレンジになってくれる感じ。「じゃらん」で独自クーポンとの合わせ技で朝食付き1泊1万円ちょっとまで下げることができたので、試してみることにしました。

 

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ホテルのフロントロビーは15階にあります。名古屋駅の広小路口近くに小さな入口があり、そこからロビーフロア直通のエレベーターで向かいました。こちらのエントランスは車寄せのところにあたります。

チェックインは非常にスムーズ。スタッフの対応もプロフェッショナルさを感じさせ、確かに「グレードが違う」印象は強く受けました。

 

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今日のお部屋は43階。エレベーター自体にセキュリティはありませんが、各階のエレベーターホールから客室エリアの間に扉があり、これがルームキーをかざさないと開かないようになっていました。

 

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こちらが一晩過ごすダブルルーム、広いですねぇ。

 

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さすが43階、窓からは名古屋の夜景が一望です。このホテルの大きな魅力の一つは確実にコレでしょう。

 

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ベッドも寝心地よかったです。

 

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ベッドサイドにタブレットが置かれていますが、これで客室の照明や空調などをコントロールすることができます。アラームもコレだしルームサービスもオーダーできる多機能っぷり。

 

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入口脇のクローゼット。アイロンとアイロン台もあるのね。

 

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バーエリアの充実っぷりも凄い。こんなにカップとグラスが置いてあるって、パーティーでもするんかいな。

 

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お茶セットもコーヒーメーカーまで設置されています。

 

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バスルームも広くて綺麗。香港の安宿なみのスペースです(比較対象がおかしい)。

 

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ワゴンにはアメニティ類も多数用意されています。マーガレットジョセフィンが置かれてますが、コレってそこそこお高めだったような。

 

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このバスルーム、なんと窓がついてます。名古屋の街並みを見下ろしながら風呂には入れるなんて素敵じゃん。

 

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このホテル、名古屋駅の真上という絶好のロケーションなわけですが、周囲に大抵のものが揃っているのも有り難いところ。駅ビル内にも駅周辺にも飲食店は山ほどありますし、ショップ類も豊富。時間がもうちょっと早ければタカシマヤや名鉄百貨店のデパ地下も使えたんですが、成城石井でちょっと買い込んでお持ち帰り、お部屋で軽い夜食にしました。

 

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今回泊まった部屋は西側ですが、眼下に名古屋駅を見下ろせるので「鉄分」含有の方にはぴったり。

 

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そんなにバラエティに富んだ車両が来るわけではありませんが、次々と発着する新幹線や、時々やってくる貨物列車などを眺めるのも楽しいものでした。

 

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これが東側なら名古屋城とか見えてたのかもしれませんが、こちら側の風景も悪くありません。こういう高さから名古屋の街を眺める機会ってないんで新鮮。

 

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朝食は15階のレストラン「パーゴラ」で。

 

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ビュッフェスタイルで提供されていますが、基本的には全て小鉢などに小分けされており、利用者が使い回すモノを極力減らすことで新型コロナ対策としているようでした。

 

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オレンジジュースをその場で絞ってサーブするマシンとかあるのね。

 

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コーヒーはスタッフがテーブルにサーブしてくれます。ポットと一緒に持ってきてくれるので、いちいち一杯毎にお替わりを頼まなくてもいいのがナイス。

 

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まずはこんな感じで。フレンチトーストも小さな器に小分けされ、取り分けのときにお好みでアイスやシロップを乗せてくれます。

 

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ハムやソーセージ類も予め切り分けてプレートに取り分けられていました。オムレツはオーダーでその場で作ってくれるスタイル。八丁味噌のソースとかあって名古屋っぽいです。

 

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ひつまぶしとかもあったりするので、ちょっと「和」のものも頂いてみます。味噌カツとかありますね、こっちも。

 

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最後にマフィンとか頂いてみました。ホテルメイドのベーカリーものは旨いねやっぱり。これもオーダーに応じてスタッフが取り分けてくれる形でした。

 

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チェックアウトはゆっくり正午。ギリギリまでのんびりしてしまいました。

 

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こちらがロビーへのメインエントランス、にあたるところ、ですかね。「スカイストリート」と呼ばれるエリアに繋がっています。

 

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ここからはエレベーター「スカイシャトル」で地上へ。

 

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エレベーターを1階で降りると、名古屋駅の桜通口へ出ます。ホテルへ向かうのなら、このスカイシャトルを使うルートが一番解りやすいかも。

 

まぁ泊まってみての感想ですが、確かに「死角」がなく「誰に勧めても恐らく間違いない」って感じのホテルであることは間違いないな、といったところ。石油王とか余程の大富豪とかじゃなければ、不満を感じるということもないんじゃないかなぁ。そりゃセントレジスとかリッツカールトンとかコンラッドとか名古屋にあればいいけど、これでも充分、かもしれません。