へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

北東北温泉巡り、その2:「東北最高」もお天道様次第、「藤七温泉 彩雲荘」に泊まりました。

f:id:slips:20211007161112j:plain

岩手では以前から泊まってみたかった温泉宿へ行きました。

 

f:id:slips:20211007161253j:plain

盛岡駅に着いて西口のバス乗り場へ向かいました。盛岡駅は基本的に駅の出口は東側にしかなく、西側へは自由通路で繋がっている感じ。そのため、駅の入口というには簡素な印象です。

 

f:id:slips:20211007161516j:plain

今夜のお宿は八幡平の山頂近く、藤七温泉 彩雲荘」です。標高1400mは東北としては最高地点の温泉で、その野趣溢れる露天風呂が有名。なんと宿泊客向けに無料の送迎バスを用意しており、ありがたく利用させて頂きました。

 

f:id:slips:20211007161842j:plain

岩手県北観光バスの中型車で盛岡駅を出発。このまま藤七温泉まで行くわけでなく、八幡平のいくつかの旅館やホテルを廻って乗客を降ろした後に「さくら公園」にある物産店の駐車場に到着。バスはここで終点で、この先は彩雲荘の送迎車に乗り換えとなりました。盛岡駅からさくら公園までは1時間ほど、そこからの送迎車は30分強、といったところでした。

 

f:id:slips:20211007162309j:plain

で、「藤七温泉 彩雲荘」に到着です。山道を登っておよそ1時間半以上、途中で高速道路も経由しているのに交通費タダでここまで来れるとは…。

 

f:id:slips:20211007162733j:plain

山の素朴なお宿、という雰囲気が凄い。早速チェックインを済ませます。

 

f:id:slips:20211007162821j:plain

鍵を受け取って客室へ向かいますが、かなり年季の入っている建物で歩くたびに床がきしむほど。ただ、掃除などは行き届いており、廊下もピカピカです。

 

f:id:slips:20211007163002j:plain

お部屋はお一人様には充分な、シンプルな六畳間。布団は既に敷かれていました。

 

f:id:slips:20211007163053j:plain

テレビはありませんが、既に朝晩冷え込む日もあるそうでストーブが出ています。携帯の電波は、少なくとも自分の使っていたドコモでは特に不自由ないレベルで使えていました。

 

f:id:slips:20211007163254j:plain

www.toshichi.com

このお宿の魅力は何と言っても温泉! 早速入浴しに行きます。ここ彩雲荘には混浴が基本となる大きな露天風呂に加えて男女別の内湯、宿泊者専用の小さな露天風呂と用意。

 

 

 

f:id:slips:20211007163603j:plain

こちらが宿泊者専用路線風呂。3~4名も入れば一杯になりそうな小さめのものですが、天気が良い日にはご来光が眺められる位置にあたります。

 

f:id:slips:20211007163856j:plain

大浴場は宿泊棟からちょっと離れたところにあり、外履きに履き替えて進みます。

 

f:id:slips:20211007163949j:plain

内湯と大露天風呂の入口です。脱衣場や内湯は男女別ですが、内湯から外の露天風呂へ出られるようになっており、一歩外へ出ると完全に混浴エリアです。こういう時って男性の方が恥ずかしく感じるような気がするな…。なお女性は体に巻いたまま入浴できるバスタオルを購入でき、多くの人が利用しているようでした。お湯は乳白色で泥も混じるワイルドなもの。地球からダイレクトに来てるぜ!を実感できます。ただ、この「ワイルドさ」がダメな人はダメな温泉・お宿かもなぁ、という気はしました。洗い場も内湯にカランが2箇所のみでしたし。

 

f:id:slips:20211007164503j:plain

夕食は食堂で、バイキング形式での提供です。

 

f:id:slips:20211007164826j:plain

豪華なものはありませんが、山のものや珍しいキノコ類などを使った料理が所狭しと並ぶ、なかなかのクオリティです。

 

f:id:slips:20211007164944j:plain

天ぷらやアマゴの塩焼きなど温かい料理もあり、美味しく頂きました。

 

f:id:slips:20211007165353j:plain

夜は7時半から8時半まで、大露天風呂が女性専用となります。この日は夜半から雨が降り出してしまいました。女性専用タイム終了後に露天風呂に行ってみたのですが雨模様、菅笠が用意されているのでコレを使って入浴もできるのですが、薄暗い中に濡れた通路を歩いて行く自信がなく断念。内湯でのんびりしました。

 

f:id:slips:20211007165658j:plain

なお館内にはアルコールとソフトドリンクの自動販売機があるので、寝る前の一杯とかも対応してます。ソフトドリンクの方は一般的な自販機の価格。アルコールはビール一缶400円とかの設定、こうした施設なら「ありがち」な水準かと。

 

f:id:slips:20211007165910j:plain

朝食も同じくビュッフェスタイルです。

 

f:id:slips:20211007165935j:plain

こちらも山奥のお宿であることをかんがえれば充分すぎるラインナップ。ソーセージがハーブ系の入ったちょっと高そうなヤツだったりします。

 

f:id:slips:20211007170100j:plain

八幡平の名水で淹れるコーヒーも頂けるのはポイント高し。

 

f:id:slips:20211007170145j:plain

宿からの帰りも無料送迎の利用です。朝9時、お宿のクルマで出発です。この日の朝はまとまった降雨で、これまた菅笠で凌ぐには厳しいレベルだったので露天風呂の利用は断念することに…。お天気が良かったらより楽しい滞在だったかも、と思うと少し残念ですが、まぁ「出直してこい」ってことだと理解しましょう。

 

f:id:slips:20211007170437j:plain

30分強で「さくら公園」の駐車場に到着。ここで盛岡駅までのバスを20分ほど待ちます。送迎車はすぐに宿へは帰らず、ここでバスの運転手と引き継ぎを行うことになっているんだそうです。ちゃんとしてますな。

 

f:id:slips:20211007170611j:plain

ここには物産館「あすぴーて」とビジターセンターがあるので、バスを待つ間の時間潰し。

 

f:id:slips:20211007171018j:plain

10時前にやってきた送迎バスに乗車し、盛岡駅を目指します。昨日のバスには自分を含め数組しか乗っていなかったのに、何故か今日の盛岡までの戻りのバスは結構な乗車率。どこから沸いてきたんだ皆さん。

 

f:id:slips:20211007171225j:plain

およそ1時間ほど、午前11時に盛岡駅前に戻ってきました。

 

f:id:slips:20211007171301j:plain

駅構内へ向かおうと自由通路に入ったら、こんな案内が。

 

f:id:slips:20211007171334j:plain

西口のバスロータリー前に建つビルが「マリオス」。

 

f:id:slips:20211007171424j:plain

ロビーに入り、中央のエスカレーターを上がると…。

 

f:id:slips:20211007171454j:plain

壁面にどーんと煉瓦の建物が。

 

f:id:slips:20211007171607j:plain

これはその昔、この地にあった旧国鉄盛岡工場の一部をここに移設したもの。盛岡まで鉄道が開通した翌年の1891年に建設されたものだそうです。

 

f:id:slips:20211007171713j:plain

最盛期にはこれだけの規模の工場がここに存在し、東北地区では最大級の施設として利用されていました。

 

f:id:slips:20211007171954j:plain

一角には機関車の模型も展示されていました。1972年の日本の鉄道100年を記念し、盛岡工場に勤務していた職員が作成したもので、流石プロが作っただけあって非常に精巧に出来ています。どうも走行も可能な感じでしたが。

 

f:id:slips:20211007172154j:plain

今日はこれから、盛岡から青森まで移動です。

 

f:id:slips:20211007172757j:plain

新函館北斗行きの「はやぶさ」に乗車です。「はやぶさ」は全席指定ですが、盛岡から新青森の間は「座席指定はせず空席があれば座っていい、安い特急券」が利用可能。「えきねっと」などでは購入できず、駅の窓口や券売機で買いました。

 

 

北東北温泉巡り、その1:「あのデパート」で昼食を。

f:id:slips:20211004231436j:plain

北東北の泊まってみたかったお宿を梯子する旅をしてきました。ついでに小ネタあり。

 

f:id:slips:20211004231636j:plain

木曜夜、名古屋・栄の「オアシス21」にあるバスターミナルにやってきました。

 

f:id:slips:20211004231710j:plain

名古屋を発着する高速バスの一部は栄バスターミナルを経由します。今夜ここから乗るのは仙台行きの夜行高速バス。名古屋から東北方面へのバスとしては一番遠くまで行く路線になります。

 

f:id:slips:20211004232125j:plain

名鉄バス宮城交通との共同運行ですが、この日は宮城交通のバスの担当でした。

 

f:id:slips:20211004232224j:plain

夜行高速バスでは一般的な3列シート。コンセントも完備です。

 

f:id:slips:20211004232541j:plain

この路線、なかなかユニークな経路を辿ります。新東名から東北道あたりを通るのが一般的な気がするのですが、名古屋高速から中央道へ入ります。2時間弱の駒ヶ岳SAで1回目の休憩を取り、岡谷JCTから長野道へ。更埴JCT上信越道に入って上りへ向かい、藤岡JCTで関越道を少しだけ下り方向へ進んで高崎JCTまで、そこから北関東道へ移り岩舟JCTでやっと東北道へ…といった感じなんです。どうもこちらの方が距離的には40~50kmくらい短いようなのですが、アップダウンも多い路線が多いので「早さ」とか「経済性」ではどうなんだろう…。朝の5時半過ぎに2回目の休憩所である国見SAで10分ほど停車です。

 

f:id:slips:20211004233553j:plain

終着の仙台駅前には定刻の6:50より少し早い到着となりました。

 

f:id:slips:20211004233638j:plain

仙台について最初に向かったのは「快活CLUB」です。いわゆるネットカフェのチェーンなんですが、シャワールームが設置された店舗が多く、しかもシャワー利用には別途利用料がかかるネットカフェが多い中、「快活CLUB」は通常の料金だけで利用できます。タオルも無料で使え、リンスインシャンプーやボディソープも完備。高速バスなどで朝着いてさっぱりしたいときには有り難い存在だったりします。

 

f:id:slips:20211004234257j:plain

ネットカフェなので「ドリンクバー」があるのは勿論、ソフトクリームも食べ放題という謎の充実っぷり。加えて、朝の時間帯は食パンとフライドポテトもモーニングサービスとして食べ放題で提供されるため、朝食もこちらで済ませることができます。ちょうど1時間ほど滞在しましたが、シャワー使って朝食食べて充電もしたりして結局500円かからずに済んでしまいました。

 

f:id:slips:20211004234633j:plain

「快活CLUB」を出て仙台駅へ。

 

f:id:slips:20211004234703j:plain

ここから盛岡方面へ向かうのですが、まずは小牛田行きの普通列車に乗車します。オールロングシート701系じゃないですか。

 

f:id:slips:20211004234736j:plain

小牛田ではすぐの接続で一ノ関行きへ乗り換えます。また701系ロングシートか…。

 

f:id:slips:20211004234923j:plain

一ノ関では乗り換え時間が少しありました。

 

f:id:slips:20211004235100j:plain

お次は盛岡行き普通列車。結局、ここまで全部ロングシート車両ですねぇ。

 

f:id:slips:20211004235144j:plain

花巻で下車。当初はFDA小牧空港から花巻空港まで飛びお昼頃には到着、そのまま盛岡駅までのリムジンバスに乗るつもりだったのですが、予定の便が利用者が少ないという理由で欠航に。もう一本早い便はあるのですが、小牧空港の出発が朝7時台と無茶苦茶早い上に、そんなに早く花巻空港について盛岡に行っても、もやることがありません。新型コロナ対策として岩手県内の公共の観光施設が軒並み休業しちゃってるんですから…。花巻に来るのも、花巻空港から花巻まで来る空港バスはなく、盛岡行きのバスが東北線花巻空港駅に寄るものの、列車のスケジュールとは当然ながら連絡していません。それで、航空便利用は諦めて夜行バスで仙台まで来るルートに変更したというわけです。仙台から花巻というのも割と移動が面倒で、東北新幹線新花巻駅があるものの、新花巻駅は運転本数の少ない釜石線に設置されているため接続が良くありません。下手すると一ノ関から各停に乗った方がいいような時間帯も…。そんなわけで、大して所要時間も変わらないし、と全部普通列車でここまで来た次第。

 

f:id:slips:20211005000324j:plain

花巻駅は街の中心部から外れたところに位置します。ここから歩いて繁華街エリアへ。

 

f:id:slips:20211005000407j:plain

15分ほど歩くと見えてくる一際大きな建物、これが「マルカンビル」、花巻でのお目当てです。ここは以前「マルカンデパート」という花巻随一のデパートだったのですが、建物の耐震性に問題があることがわかり、2016年にデパートとしては閉店してしまいました。しかしながら地元からの惜しむ声が大きく、特に人気の高かった大食堂を中心に復活することになったのです。

 

www.youtube.com

地元の花巻出身のアーティスト、日食なつこもこんな曲をリリースしてます。

 

f:id:slips:20211005001044j:plain

現在営業しているのは一部のフロアだけですが、1階はカフェやショップになっています。

 

f:id:slips:20211005001126j:plain

そして6階にあるのが「マルカンビル大食堂」です。いかにも「昔のデパートの大食堂」というノスタルジックな雰囲気が人気で観光客も多いせいか、こんな親切なご利用案内も出ています。

 

f:id:slips:20211005001236j:plain

エレベーターを6階で降りると、目に飛び込んでくるのはこの風景。ショーケースでメニューを選び、カウンターで食券を購入します。

 

f:id:slips:20211005001635j:plain

店内はもう、いやぁ「昭和」ですわコレ。タイムスリップしたのかと思うほどです。昔は確かに「街いちばん」のデパートにはこんな感じの「なんでもある」食堂、あったよなぁ…。

 

f:id:slips:20211005001714j:plain

料理サンプルの並んだショーケースは2箇所に。カウンター脇のほうはこんな感じ。

 

f:id:slips:20211005001758j:plain

その反対側にも大きなショーケースが。和洋中にデザート、何でもありです。

 

f:id:slips:20211005001857j:plain

空いているテーブルに座ると、ウェイトレスさんが食券を取りにきてくれます。お箸のスタンドがレトロ。

 

f:id:slips:20211005001955j:plain

今日チョイスしたのは名物料理の一つという「ナポリカツ」。スパゲティナポリタンの上にトンカツが乗ってるというボリューミーな一品です。ナポリタンが意外と本格的な味わいだったのはちょっと吃驚。添えられたサラダも量は多めです。

 

f:id:slips:20211005002308j:plain

そして外せないのがソフトクリーム。そびえ立つ10段巻きの姿は芸術的ですらありますが、このボリュームで230円というのも凄いです。

 

f:id:slips:20211005002443j:plain

このソフトクリーム、お箸で食べるのが花巻スタイルだそうで。食べ進めると中が空洞になっているのが解るのですが、こんなに綺麗に丸く巻くってのもテクニシャンですな。

 

f:id:slips:20211005002725j:plain

楽しいランチのあとは、また花巻駅まで歩いて戻ります。アーケード街にはなっていますが、営業しているお店は半分に満たないほど。ここ花巻も、商業施設は郊外のモールなどに移ってしまっているようです。

 

f:id:slips:20211005003149j:plain

街中を流れる大堰川はプロムナードとして整備されています。

 

f:id:slips:20211005003435j:plain

ただ、「まちの賑わい」に貢献してるかは微妙かな…。

 

f:id:slips:20211005003518j:plain

花巻駅へ帰還。

 

f:id:slips:20211005003708j:plain

駅舎内には広めの待合室が。もともと、売店や立ち食いそば屋などもあったようです。今では自習する高校生とかに活用されていました。

 

f:id:slips:20211005003903j:plain

ここからは快速「はまゆり」で盛岡まで乗車です。

 

f:id:slips:20211005003941j:plain

この快速「はまゆり」は盛岡と釜石を結ぶ列車なのですが、指定席も連結されていたりするような列車です。もともとキハ110系のなかでも急行用として製造されたグループが投入されることが多く、快速ながらリクライニングシートが並ぶという乗り得な一面も。

 

f:id:slips:20211005004144j:plain

乗車時間30分ほどで盛岡に到着しました。

さよなら?寄港便、新日本海フェリー「らいらっく」で過ごす二晩。

f:id:slips:20210930215043j:plain

トマムからの帰路はフェリーで。

 

f:id:slips:20210930215116j:plain

トマムから1時間強で南千歳に到着。ここで新千歳空港行きへ乗り換え…せずに下車します。

 

f:id:slips:20210930215201j:plain

駅前のロータリーにあるバス乗り場には1台のバスが待機していました。新日本海フェリーが発着する苫小牧東港フェリーターミナル行きの連絡バスです。苫小牧港には多数のフェリー航路があり、名古屋から仙台を経由していく太平洋フェリーの航路もありますが、八戸からのシルバーフェリー、大洗からの商船三井フェリーとも苫小牧市街地に近い苫小牧西港のフェリーターミナルからの発着となり、連絡バスは基本的に苫小牧駅発着となります。これに対し新日本海フェリーは苫小牧から東に大きく外れ、日高本線浜厚真駅あたりまで行ったところにある苫小牧東港をターミナルとしているんです。以前は苫小牧駅までの連絡バスがあったのですが、今では南千歳駅発着になっています。正直なところ、このフェリーを徒歩で利用する人の大半は苫小牧ではなく札幌あたりが目的地でしょうし、苫小牧東港から苫小牧駅までのバスも30分以上の所要時間がかかっていました。それであれば、本数も多い快速エアポートが捕まえられる南千歳駅のほうが利用者には親切ということかも。

 

f:id:slips:20210930220105j:plain

南千歳駅から約40分で苫小牧東港フェリーターミナルに到着です。これから乗船するのは新日本海フェリーの苫小牧東~秋田~新潟~敦賀航路。新日本海フェリーは4つの航路を運航しており、今年のGWにマイカー乗っけてお世話になった小樽~新潟、小樽~舞鶴、苫小牧東~敦賀の毎日運行が基本の直行便に加え、途中で寄港しながら苫小牧東から敦賀まで2晩かけて行く航路があったりします。全区間を運行するのは週1便だけで、あとは苫小牧東~秋田~新潟間の折り返しなんですが、新日本海フェリーから「12月から当面の間、寄港便の敦賀発着を休止」「11月中の新潟~敦賀区間を運休」というアナウンスがありました。日本の長距離フェリーで「船内で2泊」というのは他に東京~徳島~北九州のオーシャン東九フェリー太平洋フェリーくらいしかないので、「船内で丸一日のんびりできる」貴重な航路がまた一つ消えるかもしれないわけです。今回、トマムからの特急に乗って南千歳で連絡バスにうまく乗り継げるスケジュールだったので、お別れ乗船をしましょうか、と思った次第。苫小牧東港の出発は毎週土曜日、敦賀には月曜の早朝に到着するので、名古屋まで帰っても会社の始業に間に合うし。

 

f:id:slips:20210930221339j:plain

ターミナルで乗船手続きを済ませます。意外と一般の利用者はいるような印象です。

 

f:id:slips:20210930221420j:plain

2階の待合室は新日本海フェリー1社の利用としては広めで、ショップも割と充実してます。

 

f:id:slips:20210930221801j:plain

午後7時前に乗船開始となりました。配船されているのは「らいらっく」。2002年に就役と、既に20年近くが経過している、日本の長距離フェリーの中では古参と言っていいくらいの船です。最近の大型フェリーはエントランスに大きな吹き抜けロビーを設けて開放感を出すようなのが多いので、やっぱり設計には古さを感じさせるところが。ただ、2017年に改装されていることもあって綺麗に保たれており、老朽化している印象はありません。

 

f:id:slips:20210930222335j:plain

客室は3階・4階・5階の3フロア構成。3階はツーリストクラス客席がメイン、上等級の個室とレストラン等の施設やパブリックスペースは4階に。5階は個室が並びます。

 

f:id:slips:20210930222617j:plain

今回利用する客室は下から3番目にあたる「ツーリストA」で、カプセルホテル的なベッドになります。窓のあるところに客室が配置されているので、こちらにしてみました。

 

f:id:slips:20210930222854j:plain

区画は小さめに分けられており、この部屋でベッド数は10しかありません。

 

f:id:slips:20210930222938j:plain

一番奥のベッドを選ぶと、窓のある壁に面したところにあたるので、ちょっとプライベート感があります。このくらいの等級で外が見える窓が近くにあるのって貴重なんですよね。

 

f:id:slips:20210930223117j:plain

上段にあたるベッドも階段で上がるので、梯子などを苦労して登る必要がないタイプ。

 

f:id:slips:20210930223200j:plain

入口側の区画は2名分のベッドが向き合うカタチですが、片方はベッド上段にあたる部分がないので天井までの高さが得られます。ここもお買い得スペースかも。

 

f:id:slips:20210930223324j:plain

まもなく出航なので展望デッキに出てみます。4階の後方のみが、この船で外に出れるエリアです。

 

f:id:slips:20210930223404j:plain

午後7時半、苫小牧東港を定刻で出航しました。これから太平洋から津軽海峡を横断して日本海へ出て、最初の寄港地である秋田へと向かいます。津軽海峡を横断する航路ってのも意外と少ないんですよね。

 

f:id:slips:20210930223530j:plain

夕食は船内のレストランで。

 

f:id:slips:20210930223608j:plain

カフェテリア方式での提供ですが、並んでいるのは基本的には冷製のものなど。温かい料理は注文毎に調理され、出来上がると呼び出しブザーで知らせてくれるので取りに行く、といったスタイルです。

 

f:id:slips:20210930223731j:plain

お昼がクラブメッドのビュッフェだったので、夕食は軽めにしてみます。以前から気になっていた「道産牛のローストビーフサラダ」をチョイスしましたが、これがなかなかの美味。お値段も620円と、クオリティを考えればお値打ちです。

 

f:id:slips:20210930223953j:plain

もう一品はチキンカツ。これも揚げ立てのサクサクなやつで、ビールに合います。

 

f:id:slips:20210930224038j:plain

食後は新潟名物、ヤスダヨーグルトフローズンヨーグルト売店で購入してのんびり。

 

f:id:slips:20210930224121j:plain

今日は「雲海テラス」のために早起きもしたことなので、風呂に入ってとっとと寝ます。さすがに20年前の設計なので、最近のSHKグループのフェリーでは定番施設ともいえる露天風呂はありませんが…。

 

f:id:slips:20210930224304j:plain

乗船2日目、朝7:35に最初の寄港地である秋田港に着岸しました。ここで1時間ほど停泊します。

 

f:id:slips:20210930224354j:plain

貨物需要はかなり旺盛なようで、トラックが何台も下船していきます。

 

f:id:slips:20210930224432j:plain

フェリーターミナルの向こう側に、なんだか青い列車みたいなのが…。これ、上野~青森で運転されていた寝台特急「あけぼの」で使用されていた24系客車なんだそうで、海外への譲渡の話があるため、ここに保管されているんだとか。でも、2015年からこんな状態らしいんですよね…。そんな長期にこんなトコに置きっ放しにしても、譲渡して欲しいなんて国があるのかしら。

 

f:id:slips:20210930224911j:plain

停泊中に朝ご飯。レストランでもよかったのですが、売店で買ったパンとコーヒーで済ませました。この缶コーヒー、北海道キヨスクのオリジナル商品だった筈。なんでこんなところで売ってるの?

 

f:id:slips:20210930225124j:plain

朝8:35に秋田港を出港。「らいらっく」の全長は199.9mと法規上での「巨大船」にはあたりませんが、タグボートがついていました。

 

f:id:slips:20210930225459j:plain

秋田港外に出たら進路を大きく南に変え、次の寄港地である新潟を目指します。

 

f:id:slips:20210930225545j:plain

船内設備の営業時間はこんな感じで各所に掲示されています。

 

f:id:slips:20210930225703j:plain

秋田港を出て暫くすると、4階中央にあるカフェの営業が始まりました。とはいえ、このカフェって「午前9時から10時まで」「午後1時から2時まで」と1日2回、それぞれ1時間しかオープンしないというレア施設だったりして。

 

f:id:slips:20210930225816j:plain

扱っているのは軽食やドリンクが中心です。

 

f:id:slips:20210930225849j:plain

カフェ前のスペースはかなり広く取られています。カフェ利用者でなくても使えますし、そもそもカフェのオープン時間が短いので、実質ここが一番広いパブリックスペースみたいな感じです。パブリックスペースでテレビがあるのもここだけで、2台設置されていました。

 

f:id:slips:20210930230105j:plain

では、せっかくなので船内をいろいろ見てみましょうか。カフェの奥にあるのはレストランとは別に用意されている「グリル」で、これも新日本海フェリーの各船に必ずある特徴的な施設です。ランチで3500円、ディナーで4500~5500円というちょっとお高めなコースや懐石を提供しています。最近では4~10月の夏期のみの営業みたいですね。一度ここで喰ってみたいとは思うのですが、なかなか手が出ずにいます。内容を考えるとお高い印象はしないんだけどなぁ。

 

f:id:slips:20210930230531j:plain

カフェスペースの対面に売店。お菓子やドリンク類も勿論、お土産がかなり充実しているのが面白いところ。寄港地となる北海道・秋田・新潟に敦賀舞鶴の名産品などもある上に、中には結構ツウなチョイスが入ってたりするのがニクい。フェリーのオリジナルグッズもあります。

 

f:id:slips:20210930230753j:plain

レストランや展望デッキに繋がるプロムナードには椅子やテーブルに加えマッサージチェアも。

 

f:id:slips:20210930230829j:plain

ゲームコーナーもこのあたり。

 

f:id:slips:20210930230844j:plain

ホッケー台などが置かれたコーナーもありましたが、新型コロナ対策で閉鎖中です。

 

f:id:slips:20210930230941j:plain

売店の裏手あたりがロビーで、小さいですが吹き抜けになってます。

 

f:id:slips:20210930231023j:plain

4階の前方には、これまた新日本海フェリーご自慢?の「フォワードサロン」が。

 

f:id:slips:20210930231122j:plain

前面の進行方向に向かって大きな窓が設置され、船の進む先の大海原を眺めてゆったりできるのはこの船ならでは。

 

f:id:slips:20210930231222j:plain

一つ下の3階にも同様のスペースがあるのですが、こちらはスモーキングルームになっています。ちょっと入ってみましたが当然ながら煙草の匂いが凄く、非喫煙者にはツラい所になってます。こんな「一等地」が喫煙者向けになっているあたり、20年という時代の流れを感じさせます。

 

f:id:slips:20210930231418j:plain

4階の案内所前のロビー付近。ここにもソファなどがあります。

 

f:id:slips:20210930231505j:plain

自動販売機があるのもこの付近。

 

f:id:slips:20210930231528j:plain

ビデオボックスみたいな個室もありますが、これもコロナ対策で閉鎖中でした。

 

f:id:slips:20210930231610j:plain

ビジネスコーナーとかもあります。椅子とテーブルと電源があるだけですけどね。

 

f:id:slips:20210930231657j:plain

キッズコーナーも使用中止中。

 

f:id:slips:20210930231734j:plain

ここにも比較的大きなスモーキングルームがあったり。イマドキのフェリーではあんまり見ない厚遇っぷりです。

 

f:id:slips:20210930231850j:plain

そのほか、5階にシアタールームがあります。午前中に映画の上映をやってたのですが行きそびれた…。

 

f:id:slips:20210930232036j:plain

ランチはレストランで戴くことに。営業時間はお昼12時から午後1時までの1時間です。

 

f:id:slips:20210930232133j:plain

なんだか新日本海フェリーに乗ると必ずどっかで喰ってる気がしますが、やっぱり海老味噌風味ラーメンを選んでしまうワタシ。

 

f:id:slips:20210930232243j:plain

で、カレーも付けちゃうんだよね…。旨いからいいけどさ。

 

f:id:slips:20210930232313j:plain

午後1時から開いたカフェでソフトアイスのメロンを所望。北海道発の航路なので勝手に赤肉メロンかな?と思ったりしてましたが、普通に緑のメロンでした。

 

f:id:slips:20210930232437j:plain

午後3時半に2つめの寄港地の新潟港に到着。

 

f:id:slips:20210930232526j:plain

こちらも貨物の動きは活発な様子。トレーラーだけフェリーに搭載しているのが多いらしく、それを引っ張り出すためのキャブが続々と船内に入っていきます。

 

f:id:slips:20210930232633j:plain

新潟港でも1時間停泊し、16時半に出港、いよいよ終着の敦賀へと向かいます。

 

f:id:slips:20210930232724j:plain

ちなみに4階の他の客室も覗いてみましょうか。自分が利用した「ツーリストA」の一つ下、「ツーリストB」です。

 

f:id:slips:20210930232905j:plain

昔ながら、といいった印象の2段ベッドが並んでいます。船の中央区画にあり、窓がある部屋はありません。

 

f:id:slips:20210930232958j:plain

一人用の「ツーリストS」もあります。

 

f:id:slips:20210930233035j:plain

一応「個室」っぽいですが、通路との仕切りはカーテンのみ。これも船の中央区画に位置しているので窓のある区画がない感じです。これであれば、混んでない限り「ツーリストA」でも充分かも。

 

f:id:slips:20210930233204j:plain

フォワードサロンに行くと、ちょうど海原に沈む夕陽が見れました。

 

f:id:slips:20210930233252j:plain

夕食は「ホエー豚ジンギスカン風定食」で。

 

f:id:slips:20210930233350j:plain

さすがにこの区間は利用者もそれほど多くなく、船内にはまったりした空気が流れます。明日も早起きですし、今日もとっとと寝ましょうか。

 

f:id:slips:20210930233444j:plain

乗船3日目の最終日、朝5時に起床。もう敦賀港内に入ってました。

 

f:id:slips:20210930233535j:plain

朝5時半、目的地の敦賀港に着岸しました。

 

f:id:slips:20210930233604j:plain

着岸して程なく下船開始。週1日のみ運行で休止になるくらいだからもっとガラガラかと思ったのですが、乗用車やバイク、徒歩とそこそこの乗客が乗っていたので少し吃驚。ツーリストAの自分の区画には計3名いましたが、みんな苫小牧東から敦賀までの全区間利用でした。いや敦賀直行便に乗ればもっと早く着けるのに何考えてるんですか?って自分もか。

 

f:id:slips:20210930233841j:plain

こんな時間ですが、ちゃんと敦賀港から敦賀駅への連絡バスが用意されています。10名以上の乗客を乗せて出発。

 

f:id:slips:20210930233924j:plain

20分弱の乗車で敦賀駅前に着きました。

 

f:id:slips:20210930233950j:plain

敦賀駅はこの時間、きっぷの自動販売機はありますが「みどりの窓口」は営業開始前。その時間に出る特急もあるのにね…。

 

f:id:slips:20210930234101j:plain

金沢を朝5時過ぎに出る朝イチの特急「しらさぎ」、福井駅発朝6時半過ぎに乗車します。

 

f:id:slips:20210930234255j:plain

米原で新幹線「ひかり」に乗り継ぎ、名古屋へと帰還しました。一旦帰宅して大急ぎで仕度し、何食わぬ顔で定時に出勤したのは内緒だ。

オールインクルーシブってどうなの?「クラブメッド トマム」に泊まってきた、その2。

f:id:slips:20210928231130j:plain

クラブメッドトマム、2日目のお話。

 

f:id:slips:20210928231237j:plain

朝4時に起床、ホテルを出ます。

 

f:id:slips:20210928231300j:plain

歩いて数分のところにある「リゾートセンター」へ。

 

f:id:slips:20210928231802j:plain

星野リゾート トマム」といえば雲海テラスが有名ですが、「クラブメッド トマム」に泊まっても、この雲海テラスへのゴンドラ乗車券が貰えるんです。実は今回の滞在でも、これが大きな目的の一つだったりして…。過去、雲海テラス目当てで3回も「星野リゾート トマム」に泊まったのですが、一度も雲海は見れず、というか悪天候でゴンドラ運休となりテラスに上がることすら叶っておりません。4度目の正直、ってやつか。

 

f:id:slips:20210928232517j:plain

この日のゴンドラ運行開始は午前4時。4時半頃に来たのですが、既に長蛇の列ができていました。ただ、「クラブメッド トマム」宿泊のメリットは、このゴンドラ乗り場まで歩いてアクセスできることかもしれません。「星野リゾート」側に宿泊する場合、リゾート内のシャトルバスを利用することになるので、バスが動くタイミングでしか列に並べないですから。

 

f:id:slips:20210928233036j:plain

ゴンドラ乗り場の建物に入り「いよいよ搭乗か?」と思ったら列は一旦建物を出た屋外に繋がってました…。

 

f:id:slips:20210928233155j:plain

結局、ゴンドラに乗るまで30分待ちました。やっぱり大人気だなオイ。

 

f:id:slips:20210928233531j:plain

では、いよいよ「雲海テラス」を目指して上がっていきます。

 

f:id:slips:20210928233611j:plain

麓は霧に包まれていましたが、登っていくと周囲がクリアになっていきます。そうか! あれ「雲」なわけね!

 

f:id:slips:20210928233700j:plain

ちょうど雲の向こうから朝日が。

 

f:id:slips:20210928233928j:plain

まもなく山頂に到着。すっかり周囲は明るくなってきました。

 

f:id:slips:20210928234133j:plain

早速手近な展望台に出てみたのですが、もうこの風景ですよ。こりゃ確かに絶景だわ…。これはもっと早起きして、ここで日の出を迎えられるようにしておくべきだったなぁ。

 

f:id:slips:20210928234541j:plain

この雲海テラスの展望デッキ、先月にリニューアルオープンしたばかり。デッキが山の斜面にせり出すように設置され、より「雲の上」っぽい風景が楽しめるようになっています。

 

f:id:slips:20210928234729j:plain

展望デッキ自体も3階建てとなり、最上階にあがるとこんな風景が。

f:id:slips:20210928234828j:plain

しかしまぁこの雲海テラス、ここまで「ずっと向こうまで一面の雲」という風景が拝めるとは思いませんでした。この感覚は実際に目にしないと分からないかも。

 

f:id:slips:20210928234301j:plain

この雲海テラスには「クラウドナイン」と名付けられた散歩道というか遊歩道があります。

 

f:id:slips:20210928235220j:plain

一方通行に設定された順路を進むと最初にあるのが「クラウドバー」。梯子で登るくらいの高さの椅子に座って雲海を楽しめるわけですが、どちらかというとフォトスポットですね。ココに座って写真を撮ると、雲海の中に座ってるみたいになります。

 

f:id:slips:20210928235707j:plain

その先には「クラウドウォーク」。山からせり出した遊歩道ですが、この日はこの山の向こうから雲がどんどん流れこんで来るような天気だったので、ココ自体が雲の中状態。本来であれば「雲の上を散歩」みたいな体験が出来るはずなんですが、霧の中を歩くみたいになってました。

 

f:id:slips:20210929000056j:plain

クラウドウォーク」からは山を登っていくルートになります。途中にあるのが「クラウドベッド」で、白くて丸いのはクッションみたいなもの。ここに寄りかかったりして楽しんでください…とのことなんですが、夜露に濡れたままになっていて、とてもそんな状態じゃありません。所々が泥で汚れたりしてるけど、拭いたりとか掃除しないの? 個人的には星野リゾートって「全般的には割と良いけど、時折妙に抜けてるところがある」って印象なんですが、ここにもそんな所が出てるのかしら。

 

f:id:slips:20210929000539j:plain

大きな網の中みたいなのが「クラウドプール」。お子様を中心にこれも人気でした。

 

f:id:slips:20210929000732j:plain

この「クラウドナイン」、まぁまぁの高さまで登らされます。ちょっとしたハイキングというか登山ですな。スニーカーとか歩きやすい靴が必須です。

 

f:id:slips:20210929001016j:plain

すっかり日も昇ってきた感じ。結局1時間以上、雲海テラスで過ごしてしまいました。

 

f:id:slips:20210929001213j:plain

あまり長居しても、今度は下りゴンドラの乗車待ちの行列に並ぶ羽目になりそうです。朝6時過ぎには下山としました。

 

f:id:slips:20210929001414j:plain

下りゴンドラからは、雲からニョッキリと頭を出す「ザ・タワー」と「リゾナーレ」の姿が見えました。これはこれで幻想的。もしかしたらあの上の方の階に宿泊すると、「部屋の窓の下に一面の雲」みたいな風景が見れるの?

 

f:id:slips:20210929001747j:plain

ホテルに戻って一休み。まだ霧が少しかかっていますが、8時前にはすっかり晴れていました。つまりは雲海が見れるのも朝7時台まで、ってことだな。

 

f:id:slips:20210929001854j:plain

レストランで朝食。これも勿論ビュッフェスタイルです。

 

f:id:slips:20210929001940j:plain

今度は和食で攻めてみました。

 

f:id:slips:20210929002103j:plain

クラブメッドトマム」のチェックアウト時間は朝10時と、リゾートホテルにしてはかなり早い設定になっています。朝食後に荷物を纏めて部屋を空けますが、「クラブメッド」のオールインクルーシブの恩恵はチェックアウト日も夕方5時まで続くので、ロビー裏のバゲージスペースに荷物を置いておきます。

 

f:id:slips:20210929002436j:plain

ここでは無料で参加できる様々なアクテビティがあり、テニスとかアーチェリーとかに並んで「イチオシ」的に紹介されているのが「空中ブランコ」ってちょっと尖ってませんかソレ。まぁお子様とかに人気っぽいですが。

 

f:id:slips:20210929002820j:plain

この手のアクテビティに何も参加しないのも勿体ないなと思い、マウンテンバイクと迷って結局ハイキングを選んでみました。所要時間は1時間ほど。

 

f:id:slips:20210929002925j:plain

朝10時、G.O.の先導でハイキング開始。同時に出発したマウンテンバイクは20名以上が参加してましたが、こちらは結局4名という小グループでの実施となりました。案内してくれたG.O.は南アフリカ出身だそうで、案内はもの凄くナチュラルに全て英語。「え?ソレが何か問題でも?」ってレベルでクラブメッド内で英語が使われているのが、ホントに海外に来たっぽい。

 

f:id:slips:20210929003336j:plain

ハイキングはトマムのリゾートエリア内をお散歩するようなコースで進みます。

 

f:id:slips:20210929003454j:plain

今朝登ってきた「雲海テラス」も見えます。

 

f:id:slips:20210929003532j:plain

続いて「星野リゾート」の「ファームエリア」の中へ。

 

f:id:slips:20210929003802j:plain

ここでは牛が飼われていたりします。その辺の草を摘んでエサとして食べさせてみたり。

 

f:id:slips:20210929003856j:plain

山羊もいました。

 

f:id:slips:20210929003919j:plain

この「ファームエリア」、以前はゴルフコースだったところを整備したんだそうです。確かに昔バンカーとかだったっぽい箇所が所々にあったりします。

そもそもこの場所、1981年の石勝線の開通を契機に「アルファリゾート・トマム」として華々しく1983年にオープンしたところ。JRがまだ「国鉄」だった1985年には千歳空港とトマム・サホロのリゾートを結ぶための専用列車「アルファコンチネンタルエクスプレス」が運転されるようになりましたが、国鉄が民間企業とタイアップして専用列車を改造車まで投入して走らせるのは異例中の異例のこと。そんな意味でも、バブルなニッポンを象徴するような場所だったと言えるかと思います。JRとなった後には寝台特急北斗星」の臨時がここまで乗り入れたことも。しかしながら、バブル崩壊拓銀破綻なども重なり、運営元も経営破綻してしまい、今度は「試される大地北海道」の象徴のようになってしまいました。星野リゾートの運営により、今ではすっかり人気のリゾートとして復活したのは、やっぱりその手腕が凄かったということなんだろうな、と。

 

f:id:slips:20210929005351j:plain

途中、紫色の綺麗な花が咲いていましたが、これがトリカブト。こんな毒性をもつ花が割とフツーに咲いてるもんなのね。

 

f:id:slips:20210929005546j:plain

ホテルに戻り、バーで一休み。

 

f:id:slips:20210929005609j:plain

ちょっとカクテルとか戴いてみたりして。スナックも用意されていたので、そちらも貰っちゃいました。

 

f:id:slips:20210929005758j:plain

レストランで戴く最後のお食事、ランチタイムへ。

 

f:id:slips:20210929005939j:plain

まずはサラダから。

 

f:id:slips:20210929010005j:plain

2皿目は中華コーナーから叉焼にしましたが、これがかなり本格的。八角のような中華らしいスパイスの風味がきちんと出ており、添えられているのもジャスミンライスです。

 

f:id:slips:20210929010209j:plain

この日のメインディッシュはビーフステーキとビーフハンバーガーでしたが、ステーキを選択。ただ、ちょっと火が通りすぎてたかな…。ハンバーガーも旨そうだったので、そっちのほうでもよかったかも。

 

f:id:slips:20210929010322j:plain

またカレーを戴いちゃいましたが、昨日のランチで食べたカレーとまた味が違うのにちょっと驚きました。昨日の方がマイルドな感じで、今日のはもう少しスパイシー寄りです。G.O.さん曰く、昨日はトンカツがメニューにあったので、カツカレーにして食べても合うようにカレーの味付けを調整したんだそうです。割と芸が細かいね。

 

f:id:slips:20210929010612j:plain

デザートはクレープが実演で用意されていました。チョコソースのかかったパンナコッタとブラウニーも貰ってみます。

 

f:id:slips:20210929010924j:plain

最後はソフトクリームで〆。いやぁココ、やっぱメシ旨いですな。メニュー数は決して多いわけじゃないのですが充分な感じですし、業務用か何かで数合わせ、みたいな品が殆どない印象です。

 

f:id:slips:20210929011353j:plain

食後はまたバーで一休み。このバー、エリアによって雰囲気が変えてあるのがいいですね。

 

f:id:slips:20210929011119j:plain

最後にもう一回「ミナミナビーチ」へ。午後3時からオープンする「木林の湯」にも入りました。

 

f:id:slips:20210929011454j:plain

ひとっ風呂浴びてホテルに戻ると、アクテビティエリアではバーベキューが始まりました。やだ楽しそう。でも残念ながら、こちらはもう出発のお時間なんですよ…。

 

f:id:slips:20210929011603j:plain

夕方4時前の送迎バスでホテルを離れ、トマム駅へ向かいました。「メシや酒も遊びもなんでもコミコミ」って気楽でいいですねぇ。これは1泊じゃなくて2連泊以上で楽しむべき場所って感じです。またコチラ、やっぱりオンシーズンはスキーが楽しめる冬のようなので、その時期にまた来てみたいかも。

 

f:id:slips:20210929012029j:plain

トマム駅に到着。

 

f:id:slips:20210929012050j:plain

札幌方面行きは跨線橋を渡った向こう側のホームからの出発となります。跨線橋の入口には「アルファリゾート・トマム」だった頃のロゴがそのまま残っていました。

 

f:id:slips:20210929012358j:plain

札幌方面からの列車が到着するホームには駅舎はありますが待合室などがないのに対し、こちらのホームには立派な待合室が設置されていました。

 

f:id:slips:20210929012516j:plain

待合室の中には列車の出発案内板も。考えてみれば、ここに列車で到着したお客はすぐにリゾートの送迎バスに乗り換えるので、向こうのホームには待合室がある必要性はそれほど高くなさそう。それに対して札幌方面はリゾートからの送迎バスで降りたお客が列車到着まで待つ場所があった方が親切です。送迎バスが列車の発着に合わせて運行していても、駅までの送りは時間に余裕を持たせるでしょうし、特に冬は吹き曝しの寒い中を待つ羽目になっちゃいますからね。

 

f:id:slips:20210929012846j:plain

程なくして特急「おおぞら」が到着。これで南千歳まで移動です。

オールインクルーシブってどうなの?「クラブメッド トマム」に泊まってきた、その1。

f:id:slips:20210926221629j:plain

宿泊施設には「オールインクルーシブ」って形態があります。宿泊期間中の飲食やアクティビティなど込み、というもので、日本にもコレがウリの施設が意外とあったりして。その中では比較的「老舗」なのがクラブメッドかもしれません。本社はフランスのパリで、日本進出は1987年のサホロが最初でした。昔は「地中海クラブ」って呼んでたよなぁ…と思ったら、2006年に日本法人の名前を変えてたんですね。現在、日本には3箇所を展開しており、冬期だけオープンのサホロに加え石垣とトマムにも存在。トマムは実は比較的最近の2017年の開業で、星野リゾート内に位置しています。コロナ禍で値崩れしているのか、1泊2万円台くらいで出ていることも多いので、一回試してみることにしてみた次第。

 

f:id:slips:20210926223037j:plain

まずはスカイマークの中部発朝イチの便で新千歳まで。実は当初、6月に予約をしていたのですが、北海道が緊急事態宣言に入ったことでクラブメッドトマムが一時休業を決定したため取りやめ、ということになった経緯が。今回も北海道は緊急事態宣言下ですが、今度は休業はしないみたいです。

 

f:id:slips:20210926223235j:plain

朝7:20発はセントレアから新千歳までの便としては他社も含め一番早いもの。この時間にもかかわらず、結構なお客さんが出発を待っていました。

 

f:id:slips:20210926223457j:plain

機材はお馴染み、B737-800。最近ジェット旅客機だと殆どコレばっか乗ってるような…。

 

f:id:slips:20210926223617j:plain

セントレアを定刻で出発。スカイマークは一応機内サービスもあり、ネスカフェのコーヒーとキットカットが無料で配られます。現在スカイマークポケモンとのコラボ「そらとぶピカチュウプロジェクト」に参加していますが、キットカットピカチュウ仕様。加えて、ピカチュウのイラストの包装のマスクも戴きましたが、コレってマスク自体にもピカチュウが描かれてました。勿体なくて使えないぞ。

 

f:id:slips:20210926224456j:plain

新千歳空港には定刻よりも10分ほど早着しました。

 

f:id:slips:20210926224743j:plain

そういうわけで、9:18発の札幌行き快速「エアポート」に余裕で間に合いました。

 

f:id:slips:20210926225219j:plain

トマムまでは新千歳空港から一駅の南千歳で帯広・釧路方面の特急に乗り換えます。ちょうど釧路行きの特急「おおぞら」を捕まえることができました。運行頻度は比較的多い路線ですが、それでもおよそ1時間半ごとなので、コレを逃すと1時間半待ちになるところだったんですよね。

 

f:id:slips:20210926225734j:plain

南千歳からトマムまでは列車にもよりますが1時間から1時間20分ほどで到着します。

 

f:id:slips:20210926225842j:plain

トマムというリゾート地の最寄り駅ながら無人駅。クラブメッドのウェブサイトでも「トマムからの帰りのきっぷは予め買ってから来てね」という注意喚起がされていたります。まぁ乗車して車掌からきっぷを買えますし、最近では駅のQRコードを読み込んで手続きしておけば札幌駅や新千歳空港駅などの自動精算機で支払える仕組みも導入されてますけど。

 

f:id:slips:20210926230403j:plain

トマム駅の駅舎自体は割とちゃんとしてる印象。星野リゾートトマムのお客さんはこの奥の方に別の出口があり、そこに送迎バスが待っているので、この駅舎は使いません。

 

f:id:slips:20210926230535j:plain

駅舎のほうにはクラブメッドへの青い送迎バスが停まっていました。基本的には列車の到着に合わせて運行しているようで、特に事前予約などは不要です。

 

f:id:slips:20210926230649j:plain

バスで10分ほどで「クラブメッド トマム」に到着です。

 

f:id:slips:20210926230804j:plain

この時点で午前11時過ぎですが、チェックインは可能でした。通常のチェックイン時間は午後3時で、クラブメッドの「オールインクルーシブ」の権利が発生するのもこの時間以降ということになります。ただ、3500円でアーリーチェックインが可能とのことなので、そちらを追加でお願いすることに。ここトマム星野リゾート側のレストランあたりでランチしても2000円くらいは平気で飛ぶような価格なので、部屋も使えてランチも食えるなら3500円は納得感ある設定です。そのほかスタッフから説明を受けるのですが、そこで「グラブメッドへようこそー!」の洗礼を受けることに。そうだった!ココっってそういう陽気なトコだった! なんせスタッフもここでは「ジェントルオーガナイザー」、略してG.O.と呼び、こちら客側も「ジェントルメンバー」、G.M.と呼ばれてしまうわけだったりして。

 

f:id:slips:20210926231932j:plain

チェックイン時には手首にリストバンドを付けられます。これは部屋の鍵として機能するだけでなく、お客としての特典を受ける印でもあります。

 

f:id:slips:20210926232131j:plain

客室まではG.O.さんが案内してくれました。ここでは1番ベーシックなタイプにあたりますが、ソファベッドも備わり大人3人まで入れる大きさです。これでYahoo!トラベル経由で1泊2万2千円弱、でした。なかなかお買い得だったかと。

 

f:id:slips:20210926232433j:plain

ベッドは大きなものが1台、寝心地もなかなかです。木製のベッドボードが山のリゾートっぽい。

 

f:id:slips:20210926232532j:plain

大きなテレビとソファベッド。こちらがちょっとダラダラするにはちょうど良い感じでした。

 

f:id:slips:20210926232620j:plain

一応ちょっとしたデスクも用意されています。コンセントもあるのでPCとか使うのも問題なし。

 

f:id:slips:20210926232712j:plain

冷蔵庫やティーセット類はこちらに纏めてあります。ペットボトルの水が2本用意されていますが、滞在中で支給されるのはコレのみ。あとは環境保護のため、使ったペットボトルに水道や給水所の水を詰め替えて使ってください、だそうです。さすが環境問題で意識高い系のフランス企業だけのことはあるな。

 

f:id:slips:20210926232925j:plain

洗面所とバスルームはこんな感じ。アメニティは歯ブラシのみ備え付けられており、他のアイテムは注文して持ってきてもらうようになっています。エコなわけだ。

 

f:id:slips:20210926233027j:plain

ではランチを。こちのメインレストラン「イタラ」では朝・昼・晩の3食ともビュッフェスタイルで提供されます。

 

f:id:slips:20210926233117j:plain

現在は新型コロナ対策ということで、G.O.が盛り付けた料理を受け取るスタイルになっています。食事内容は和・洋・中などバリエーションは豊富で、何を食べるか迷う程度には揃ってます。しかも毎回メニューの内容が違う上に、うっかりすると結構本格的なインドネシア料理とか混じってたりするので油断ならない感じ。

 

f:id:slips:20210926233354j:plain

「オールインクルーシブ」ってアルコールも勿論含まれます。レストランのビールは北海道といえば!のサッポロクラシックじゃありませんか。早速昼から戴いちゃうぞ。

 

f:id:slips:20210926233455j:plain

まずはサーモンのサラダと白身魚のソテーを。お隣に並んでいたローストチキンもお皿に乗っけて貰いました。

 

f:id:slips:20210926233552j:plain

カレーも食べましたが、これもなかなかのお味。ここ、相当ちゃんと作ってるな。

 

f:id:slips:20210926233716j:plain

イタリアンのコーナーからピザを。カリカリ系ですね。

 

f:id:slips:20210926233753j:plain

最後にデザートも食べました。ワッフルはその場で焼いたものを提供。そのほかのケーキ類もしっかりこちらで調理しているものが多い印象です。料理のクオリティの高いビュッフェでも、デザートに手を抜いて出来合の冷凍シートケーキばっかり並べてるようなとこ、意外とあるからねぇ。

 

f:id:slips:20210926233951j:plain

ソフトクリームもありますが、バニラと北海道メロンというフレーバーでした。

 

f:id:slips:20210926234030j:plain

レストランのある2階や3階にはオープンデッキがあり、リゾートを見渡せます。星野側のタワー棟がニョッキリ突き出てますな。

 

f:id:slips:20210926234235j:plain

こちらでのお楽しみの一つかもしれないのがメインバー「雲海」かも。朝9時半から夜12時までオープンしており、飲み物がいつでも頂けるほか、時間によってはスナック類も用意されています。

 

f:id:slips:20210926234742j:plain

バーはかなり広く、くつろげる雰囲気のエリアもあったりして居心地は良好です。

 

f:id:slips:20210926234836j:plain

飲み物はこちらのバーカウンターで。

 

f:id:slips:20210926234856j:plain

「オールインクルーシブ」に含まれるドリンク類のラインアップはアルコール・ノンアルコールとも幅広く用意されています。このほか有料で追加できるメニューもありますが、これだけ揃ってればその必要はないんじゃないかしら。

 

f:id:slips:20210926235018j:plain

カクテル類もその場で作ってくれます。ソファに腰掛けて窓の外の景色を眺めながら戴きました。

 

f:id:slips:20210927000944j:plain

バーにはシアターも併設。イベントなどがここで行われます。

 

f:id:slips:20210926235121j:plain

部屋でウダウダしたりバーで飲んだくれてるだけでもつまらないので、ちょっとアクテビティ的なこともしてみましょうか。クラブメッドの目の前にある「ミナミナビーチ」は星野リゾートの施設ですが、クラブメッドの利用者も自由に使えるようになっています。しかも星野側だと宿泊施設からここまで離れているのでリゾート内のシャトルバスで来ることになるのですが、クラブメッドのお客は歩いてすぐ行けちゃうんですよね。

 

f:id:slips:20210926235410j:plain

そういうわけで、せっかく来たので泳ぎます。タオルは入場時に貸して貰えるので、水着だけ持って行けばOK。

 

f:id:slips:20210926235527j:plain

「ミナミナビーチ」には露天風呂「木林の湯」も併設されていて、こちらも勿論使えます。営業時間は午後3時から11時まで。面白いことに、ここって内湯がなく露天風呂オンリーなんですよね。温泉ではないですが開放感は抜群。

 

f:id:slips:20210926235815j:plain

このお風呂にも思い立ったらいつでも歩いて行ける、ってのはナイス。下手すると星野側に泊まるより条件良くないですかコレ。

 

f:id:slips:20210926235907j:plain

夕食もレストランで。こちらには追加料金でオーダーできる料理や、日によっては別料金を払うと入れるレストランの営業もあるようですが、特に拘りがなければココで喰ってても充分かと。

 

f:id:slips:20210927000056j:plain

サラダコーナーから貰ったカプレーゼから始めてみました。

 

f:id:slips:20210927000135j:plain

和食コーナにはお造りもあったりして。

 

f:id:slips:20210927000200j:plain

イタリアンのほうから貰ってきたラビオリ。

 

f:id:slips:20210927000233j:plain

コーンスープも濃厚で美味しゅうございました。

 

f:id:slips:20210927000257j:plain

メインはラムのソテーにしてみました。

 

f:id:slips:20210927000323j:plain

デザートのケーキも綺麗に盛り付けられています。

 

f:id:slips:20210927000347j:plain

それにしてもちょっと驚くのは、レストランでも別に日本語が通じるというわけじゃないこと。基本、英語で話しかけてくるG.O.が割と多いんです。なんかちょっと海外旅行してるみたいで自分としては楽しかったです。なかなか海外に行けないこのご時世、クラブメッドに来るのがお手頃な海外旅行気分を味わう近道かも知れませんよ。

 

f:id:slips:20210927000631j:plain

夕食を終えて午後7時半頃、花火の打ち上げもありました。

 

f:id:slips:20210927000704j:plain

夜にもう一回「木林の湯」に入りに行きました。

 

f:id:slips:20210927000733j:plain

プールの営業は夜8時まで。この時間だと静かなミナミナビーチが広がります。

 

f:id:slips:20210927000911j:plain

最後にバーでもう一杯。ちょうどステージでイベント中ですが、無理矢理参加、のような雰囲気はなく、遠巻きに眺めながら飲んだくれるのもアリです。

 

f:id:slips:20210927001126j:plain

明日の朝は早起きしなきゃいけないので、今日はこのくらいで。

「クラシックホテルパスポート」特典で、「富士屋ホテル」でランチと宿泊を無料で楽しんできた件。

f:id:slips:20210923221959j:plain

こんないいホテルに無料で、なんてお得すぎる。

 

slips.hatenablog.com

 

「日本クラシックホテルの会」が発行している「クラシックパスポート」。加盟するホテル4箇所に宿泊するとペアランチ券が、9箇所全てに泊まるとペア宿泊券が貰える、というものです。

 

slips.hatenablog.com

 

4箇所目は2020年9月の「雲仙観光ホテル」で、こちらでペアランチ券を発行してもらいました。

 

slips.hatenablog.com

 

9箇所目は2021年3月の「東京ステーションホテル」でして、無料宿泊券を発行して貰ったのはコチラです。

 

このペアランチ券・宿泊券とも、基本的には発行から6ヶ月間有効なものが戴けます。ただ、この新型コロナ禍でお出かけがままならない環境にあることから、有効期限の延長の措置が取られています。そもそも「クラシックパスポート」自体が「最初の宿泊日から3年間有効」ということになっているのですが(つまりは3年以内に9箇所コンプリートする必要があるってことですね)、こちらは有効期限を2年延長に。ランチ券と宿泊券も有効期限を1年延長、というアナウンスがされています。「雲仙観光ホテル」で貰ったランチ券は本来であれば今年3月、宿泊券は今年9月までに使わないといけないのですが、まぁ延長はされているんだろうな、と…。8月初旬時点で、このアナウンスがあったのが昨年12月が最後。それ以降に発行されたものでも延長になっているのかちょっと不明なんですが、使えるときに早めに使ってしまうのがいいよな、と思っていました。

そんな中、ちょっとお世話になってる友人が東京に出てくる用事があるとのことで、良い機会だからコレを使ってしまおう、ということに。宿泊先は、9軒のうちで恐らく最高ランクであろう箱根の「富士屋ホテル」にしました。宿泊券の予約は希望するホテルに直接電話で行うのですが、富士屋ホテルについては「週末の宿泊は不可」と「部屋はホテルにお任せ」とのこと。金曜夜で予約を取って貰いました。

 

f:id:slips:20210923224436j:plain

小田原駅で友人を拾って、富士屋ホテルに。昨年来たときはクルマはホテルスタッフが駐車場まで運んでくれるバレーパーキングのスタイルでしたが、今回はコロナ対策と言うことで自分で運転、でした。ただ、誘導は丁寧なのは流石ですな。

 

ちなみに、前回宿泊したときはこちら。

 

slips.hatenablog.com

 

f:id:slips:20210923224803j:plain

チェックインを済ませて向かったのはレストラン「カスケード」。実はランチ券もここで使ってしまいました。ランチ券を使用した場合の食事はメインダイニング「ザ・フジヤ」ではなくこちらになるようです。

 

f:id:slips:20210923225029j:plain

1時半からの予約でしたが、もちろん席はバッチリ準備されてます。

 

f:id:slips:20210923225240j:plain

提供されるのは「クラシックランチ」、メニューでは7300円で提供されているコースでした。

 

f:id:slips:20210923225338j:plain

一品目はスモークサーモン。神奈川県も緊急事態宣言下なのでアルコールの提供はありませんが、ノンアルコールのビールをお供にしました。友人はもともと酒は呑まないので、そのへんは気にならなかった模様。

 

f:id:slips:20210923225516j:plain

スープは南瓜のポタージュでした。別添えのクルトンをお好みで。

 

f:id:slips:20210923225552j:plain

3品目「虹鱒富士屋風」はホテル伝統の一品で、ソースが醤油ベースです。そういえば「日光金谷ホテル」でも醤油ベースのソースが自慢の虹鱒のムニエルがスペシャリテだったなぁ…。

 

slips.hatenablog.com

 

f:id:slips:20210923230019j:plain

メインはカレーかハヤシライスを選択するのですが、ハヤシライスをお願いしました。ソースポットに盛られたハヤシは肉がゴロゴロ。

 

f:id:slips:20210923230220j:plain

実際にご飯の上にかけると、いかに「肉だらけ」なのかが解ろうというもの。贅沢ですわ…。

 

f:id:slips:20210923230324j:plain

デザートとして提供されたのはプリンアラモードですが、ちゃんと「固い」、クラシカルなプリンなのがいいですね。

 

f:id:slips:20210923230435j:plain

食後はコーヒーで一息。

 

f:id:slips:20210923230505j:plain

ランチが終わるとちょうど午後3時前、チェックインの時間になりました。今回アサインされた部屋は「花御殿」でした。富士屋ホテルには宿泊棟が古い順に「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレストウイング」とありますが、その中でも「花御殿」は「富士屋ホテル建築の集大成」とされる、割とランクの高い方にあたります。比較的リーズナブルな「フォレストウイング」あたりなんだろうなぁ、と思っていたのでちょっと意外。

 

f:id:slips:20210923231046j:plain

お部屋はデラックスツインでした。かなり余裕のある間取りという印象。

 

f:id:slips:20210923231138j:plain

「花御殿」は各部屋に番号だけでなく花の名前も付けられており、ドアには名前にちなんだ花の絵が飾られています。

 

f:id:slips:20210923231245j:plain

部屋の鍵のキーホルダーも趣向が凝らされ、部屋の名前の花をモチーフにしたデザインとなっていました。これが「花御殿」の伝統のようで、地下のギャラリーには以前使われていたキーホルダーが展示されていたりします。

 

f:id:slips:20210923231421j:plain

ベッドの脇には大きな鏡台。

 

f:id:slips:20210923231447j:plain

テレビや冷蔵庫、ティーセットなどはこちらに纏められています。カフェポッドのコーヒーメーカーも。

 

f:id:slips:20210923231534j:plain

部屋の隅にはライティングデスクも設置。

 

f:id:slips:20210923231559j:plain

バスルームも広々。ほんと「いいホテル」って感じが凄いなぁココ。

 

f:id:slips:20210923231641j:plain

なお、前回来たときにはフォレストウイング2階にあったドリンクコーナーが1階のギャラリーに移転していました。

 

f:id:slips:20210923232010j:plain

ランチは「カスケード」、朝食も「ザ・フジヤ」となるため、夕食はホテルの外でとることにしました。すぐ裏手にある「ラ・バッツァ」です。

 

tabelog.com

 

パスタのセットが2000円以下と比較的お手頃な価格帯のお店ですが、この辺では夜も空いててこのくらいの予算感ってのは珍しいのかもしれません。

 

f:id:slips:20210923232450j:plain

ただ、ランチが遅かった分そこまでお腹が空いてない…。結局、リガトーニのボロネーゼを一皿。

 

f:id:slips:20210923232651j:plain

これにマルゲリータピザを頼んでシェア、という程度で済ませてしまいました。割と何を頼んでも旨そうだったので、今度はちゃんと空腹で来るべきだな。

 

f:id:slips:20210923232805j:plain

朝食はメインダイニング「ザ・フジヤ」で戴きます。宿泊券は朝食付きなんですよね。

 

f:id:slips:20210923232854j:plain

「ザ・フジヤ」はこの独特の雰囲気がたまりません。

 

f:id:slips:20210923232922j:plain

前回は「ペストリーブレックファスト」にしたので、今回は基本中の基本で!と「ブレックファスト フジヤ」を選択です。

 

f:id:slips:20210923233112j:plain

なお、朝食は和食も選べるのですが、通常は「ザ・フジヤ」ではなく別棟となる「旧御用邸 菊華荘」での提供になります。それが今日は和食も「ザ・フジヤ」で戴けるようになっていました。この日はそれほど宿泊客も多くない感じだったので、提供場所を纏めてしまったのかも。友人は和食を選んだので、メニューを見せて貰いました。あ!食事も写真撮らせてもらえばよかった!

 

f:id:slips:20210923233415j:plain

ジュースはスムージーで、この日は確か小松菜と林檎だったかな?

 

f:id:slips:20210923233457j:plain

続いてサラダ。

 

f:id:slips:20210923233513j:plain

パンはトースト、クロワッサン、レーズンブレッドが登場。ベーカリーとしてショップも構えるだけあり旨いです。

 

f:id:slips:20210923233619j:plain

ヨーグルトとフルーツ。

 

f:id:slips:20210923233638j:plain

メインはオムレツでお願いしましたが、やっぱりこれが絶品でございます。ちゃんと中まで火が通ってる「ふわふわ」加減は職人芸でしょう、もう。

 

f:id:slips:20210923233733j:plain

食後は庭園をちょっとお散歩です。

 

f:id:slips:20210923234117j:plain

実は前回泊まったときに見逃していたのがこの「アイリー」でした。この建物「アイリー」は宮ノ下大火で全焼した富士屋ホテルの再建の際の最初のものとして1884年に竣工したもの。1935年に現在の場所に移築されましたが、今は宿泊棟として稼働はしていません。実は「初期のリゾートホテル建築様式を残す貴重な建築として登録有形文化財になったため、壊すにも壊せないんだとか。公開もされておらず外から外観の一部を見ることができるだけですが、将来的には活用とかするのかなぁ。

 

f:id:slips:20210923234558j:plain

結局、チェックアウト時間いっぱいまで堪能して11時にチェックアウトしました。

 

f:id:slips:20210923234637j:plain

戻りは芦ノ湖方面へ向かいましたが、ちょうど芦ノ湖付近でかなりの降雨に見舞われたのでスルー。「三島スカイウォーク」に寄ってみました。以前は国道1号線沿いにあった筈なんですが、この付近で線形改良が行われた結果、ちょっと場所が解りにくくなり、案内看板が妙に増えてました。本来はこの吊り橋から富士山と駿河湾雄大な風景が楽しめるわけですが、曇天のため富士山は全く見えず。吊り橋への入場はやめておきました。豪華なトイレは使わせてもらいましたけど。

 

f:id:slips:20210923234952j:plain

昼食は「三島といえば鰻でしょ!」と人気の高い「桜家」へ。ただ驚いたコトに、いつ来ても大行列というのが当たり前のお店なのに、この日は殆ど待たずに入店できちゃったんですよ。時間は午後1時過ぎと決してオフピークじゃないのに。

 

tabelog.com

 

f:id:slips:20210923235232j:plain

丼と重箱がありますが、違いは本当に「丼で出てくるか、重箱で出てくるか」だけなんだそうで。

 

f:id:slips:20210923235321j:plain

なんとなく高級感あるかな、と重箱で戴きました。お吸い物がちゃんと肝吸いですね。人気店だけあって安定の旨さですが、タレはどちらかというと控えめな風味で、鰻の味を前面に出そうという方向性なのかな、という印象でした。

 

f:id:slips:20210923235609j:plain

東京へ戻る友人を三島駅まで送り、こちらは名古屋へ帰ります。真っ直ぐ帰還というのも面白くないので、ちょっと寄り道。

 

f:id:slips:20210923235700j:plain

ブラックサンダー」で有名な有楽製菓、実は愛知県の豊橋に大きな工場を持っています。そこに工場直売所があるんですよ。この工場のせいでブラックサンダーは「豊橋銘菓」の扱いをされることがよくあります。愛知県の観光プロモーションイベントの景品でブラックサンダーを持って札幌に行ったら「え?なんで愛知県でコレ?」と道民に不審がられたとか。札幌にも有楽製菓の工場があって北海道限定商品もあったりするので、ブラックサンダーは「北海道の名物」って認識でもあるんですよねぇ。

 

f:id:slips:20210924000412j:plain

工場の一角にあるので殺風景ですが、顔ハメ看板とかあったり。

 

f:id:slips:20210924000441j:plain

社長と写真が撮れるフォトスポットもあるよ!

 

chocolatejournal.fun

 

実は今回ここに寄ったのは、日本で3箇所しか買えないという「ブラックサンダーカップアイス」を買いたかったから。ただ、残念ながら今日はこの直売所では売り切れでした。

 

f:id:slips:20210924000621j:plain

そういうわけで、こちらのブラックサンダーアイスで我慢。こっちも相当なレアものではあるんですけどね。

 

f:id:slips:20210924001001j:plain

中身はこんな感じ。チョコ感が凄いヤツでした。

 

tabelog.com

 

なお、当初の目的であった「ブラックサンダーカップアイス」は製造元である豊橋の洋菓子店「マッターホーン」に言ったらバッチリ売っており入手できたことを一応ご報告しておきます。

 

 

ただ船に乗りに行く瀬戸内、その2:生活航路のお洒落フェリー、瀬戸内海汽船「シーパセオ2」と呉線代行バス。

f:id:slips:20210915230229j:plain

また船に乗ります。

 

f:id:slips:20210915230258j:plain

今治から松山行きの普通列車に乗車します。7000系電車の2両編成。JR四国は車両の形式の名付け方が旧国鉄時代から大きく変わってるのが他のJR旅客各社と違うところですね。

 

f:id:slips:20210915230529j:plain

高速道路は今治から松山までは山間部を突っ切って行きますが、予讃線は瀬戸内海に沿って迂回するように進んでいきます。

 

f:id:slips:20210915230720j:plain

途中、堀江駅で対向列車待ちのため暫く停車します。実はこの駅、昔は鉄道連絡船があったんです。国鉄時代、本州と四国を結ぶ鉄道連絡船岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ宇高連絡船がメインでしたが、第2次大戦後にそれを補完するものとして呉線の仁方とここ堀江を結ぶ航路が開設されました。ただ、鉄道連絡船といっても港と駅が離れていたため鉄道車両の輸送はなく、鉄道と乗り継いで利用する旅客も殆どいなかったようです。結局、1982年に航路廃止となりましたが、架橋やトンネル開通でお役御免となった他の国鉄/JRの連絡船航路と違い、これが唯一「赤字」を理由として廃止された航路なんだとか。この航路の功績としては、1979年に出版された宮脇俊三最長片道切符の旅」において、この航路があったことで四国の組み込みが可能だったことかもしれないな。

 

f:id:slips:20210915232014j:plain

松山に到着。

 

f:id:slips:20210915232035j:plain

駅前から伸びる通りを歩き、伊予鉄道大手町駅へ。

 

f:id:slips:20210915232141j:plain

ここは伊予鉄道の郊外電車と市内電車の線路が平面交差しているので、鉄道の踏切を路面電車が渡るという不思議な光景が見られます。

 

f:id:slips:20210915232258j:plain

高浜行きがやってきました。昔は東京の井の頭線で走ってた電車ですねコレ。

 

f:id:slips:20210915232341j:plain

終点の高浜駅では、ホームを出てすぐの所に松山観光港へ向かう連絡バスに乗り換えが可能です。電車の到着に合わせて発車するので凄く便利。

 

f:id:slips:20210915232501j:plain

松山観光港までは3分ほどで到着してしまう近さ。なお、乗車券も大手町駅松山観光港までの通しで券売機から購入できました。

 

f:id:slips:20210915232610j:plain

松山観光港からは本州側、呉までのフェリーを利用します。松山~呉~広島の航路は瀬戸内海汽船が高速船とカーフェリーを運航していますが、今日はフェリーで。

 

f:id:slips:20210915232757j:plain

乗り場へ向かうと、これから乗船するフェリーがちょうど着岸するところ。

 

f:id:slips:20210915232826j:plain

これが今日のお船、「シーパセオ2」です。海を意味する英語「シー」とスペイン語で散歩道を意味する「パセオ」を合わせた造語で、要は「公園みたいな船」ってコンセプトでデザインされたらしいです。最初に「シーパセオ」が2019年に就役、この「シーパセオ2」は姉妹船として翌年の2020年から運行を開始しました。

 

f:id:slips:20210915233227j:plain

では乗船です。

 

f:id:slips:20210915233253j:plain

船内に足を踏み入れると、お洒落な雰囲気がなかなかスゴイ。メインとなる客室にはゆったりとしたリクライニングシートが並びます。

 

f:id:slips:20210915233349j:plain

前方には大きな窓が設置され、背もたれが低いソファシートが並ぶ展望エリアになっています。

 

f:id:slips:20210915233455j:plain

窓の下にはコンセントが設置されているのが今風。

 

f:id:slips:20210915233525j:plain

カーペット敷きのエリアもちゃんと用意されています。

 

f:id:slips:20210915233554j:plain

靴を脱いでくつろげるソファシートも快適そう。

 

f:id:slips:20210915233624j:plain

船内配置はこんな感じです。円形をモチーフにしたデザインが多いのが、ちょっと普通の船とは違いますね。

 

f:id:slips:20210915233833j:plain

中央には案内所兼ショップが。軽食などもこちらで売ってました。

 

f:id:slips:20210915233920j:plain

ショップ前のエリアはカフェのような佇まい。

 

f:id:slips:20210915233945j:plain

海が一望できる窓に面したカウンター席。

 

f:id:slips:20210915234015j:plain

誰かのお家のちゃぶ台みたいなコーナーまであります。それほど大きな船ではありませんが、これなら好きなところで思い思いに過ごせそう。

 

f:id:slips:20210915234128j:plain

外部のデッキも様子が普通じゃありません。テーマパークのプロムナードとかにありそうな見た目です。

 

f:id:slips:20210915234222j:plain

実は最後尾にも客室があったりするんですよ。ここは靴を脱いで上がるスペースになっています。

 

f:id:slips:20210915234310j:plain

船内を見て廻っているうちに、広島に向けて出港。

 

f:id:slips:20210915234348j:plain

上部の展望デッキも楽しげなムード。

 

f:id:slips:20210915234429j:plain

まるでポッドのような「しお風のガゼボ」と名付けられたスペースがいくつか用意され、中には船体からはみ出したデッキの上になっているところまで。

 

f:id:slips:20210915234539j:plain

おかげで、普通の船ではなかなかない、こんなアングルからの眺めも楽しめちゃいます。しかしまぁこの航路、観光路線というよりは四国と山陽を移動するための生活路線みたいな位置づけだと思うのですが、ソコでこんなにデザインとか頑張っちゃうの?という感想ですね…。逆に「日常」だからこそ非日常な感じにしたかったのかも、ですけど。

 

f:id:slips:20210915234609j:plain

途中、同じ瀬戸内海汽船の従来型フェリーと行き違います。

 

f:id:slips:20210915234643j:plain

高速船「スーパージェット」もいました。

 

f:id:slips:20210915234718j:plain

今日は快晴、穏やかな瀬戸内海をのんびり進んでいきます。

 

f:id:slips:20210915234750j:plain

この航路のハイライトかもしれないのが、呉到着前に通過する音戸の瀬戸でしょう。かなり狭い海峡?を通過します。

 

f:id:slips:20210915234848j:plain

ここを過ぎると、呉はもうすぐそこです。

 

f:id:slips:20210915234922j:plain

呉は古くから軍港として栄え、今でも海上自衛隊の重要な拠点です。自衛隊の艦船が停泊しているのが見えました。

 

f:id:slips:20210915235017j:plain

松山から約2時間、呉港に到着です。すぐ目の前は大和ミュージアムとてつのくじら館が。

 

f:id:slips:20210915235158j:plain

呉で下船すると、「シーパセオ2」はすぐに出港。終点の広島へ向かっていきました。

 

f:id:slips:20210915235242j:plain

呉で博物館とか昼食とか…とも思ったのですが、今日はとっとと名古屋に帰ろうと思い、すぐに接続する呉線に乗車してしまいました。

 

f:id:slips:20210915235342j:plain

広島から来た快速で広まで。

 

f:id:slips:20210915235409j:plain

広で三原行きに乗り継ぎます。

 

f:id:slips:20210915235440j:plain

この車内で軽く昼食。呉名物という「メロンパン」を買ってきました。これ、おそらく一般的な日本人が考える「メロンパン」とは大きく違っています。まずカタチがラグビーボールみたいだし、カリカリのクッキー生地も使われていません。その上、中には具リームがずっしりと大量に詰められているんですよ。まぁ旨くはあったけど、凄く腹に溜まるパンでした。

 

f:id:slips:20210915235743j:plain

途中、仁方駅も通りました。こちらは仁方港までは歩いて10分以上かかるような場所らしいです。そりゃ誰も「鉄道連絡船」として乗らないよなぁ。

 

f:id:slips:20210915235847j:plain

列車は「三原行き」表示でしたが、実は今、竹原~三原間は豪雨による被害で不通になっており、代行バスが運行されているんです。ここで列車を降りて改札へ向かいます。

 

f:id:slips:20210916000105j:plain

駅前には三原行きの代行バスが停車していました。「青春18きっぷ」を提示して乗り込みます。

 

f:id:slips:20210916000151j:plain

バスは国道185号に沿って、途中の鉄道駅の近くに泊まりながら走行します。国道のほうが海に近いところを通っているので、車窓風景としてはこっちの方が上かも?

 

f:id:slips:20210916000416j:plain

列車でそのまま行くのに比べて15分ほど余計な所要時間をかけて三原駅に到着です。代行バスだとどうしても鉄道よりも遅くなります。

 

f:id:slips:20210916000559j:plain

三原からはここ始発の播州赤穂行きを捕まえることができました。岡山を越えて赤穂線まで直通し、およそ3時間の距離を走ります。

 

f:id:slips:20210916000747j:plain

播州赤穂では隣のホームの姫路行き各停に乗り継ぎ、網干で下車。

 

f:id:slips:20210916000919j:plain

少し待つと、ちょうど網干始発の米原行き新快速に乗れるんですよね。姫路まで行ってからこちらに乗ってもいいんですが、米原までは長丁場なんで始発駅から席を確保した方が確実だし。

 

f:id:slips:20210916001130j:plain

米原では豊橋行きの新快速に乗り継ぎ、名古屋へ帰還です。新快速運用には珍しい311系でした。