へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

冬の奥日光、いろいろタダの旅。その1:タダで泊まる「ザ・リッツ・カールトン日光」前編。

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マリオットのポイントで、いざ「あのホテル」へ。

 

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今回のお出かけは久々の夜行バス、「ドリームなごや4号」です。新宿まで行きたかったのですが、バスタ新宿経由なのはこの4号と8号の2便で、8号の方は4列シートなのでご老体にはキツいのよ…。

 

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予約したのは2階建てバスの1階部分に3席だけしかない「プレミアムシート」です。このシートが設置された国産の2階建てバス三菱ふそうエアロキング」も残すところ3台になってしまったらしく、1日一往復しか運行されていません。「エアロキング」自体がもう生産終了から10年以上経っており、JR東海バス全体でも6台を残すのみ。新たに欧州製のアストロメガが導入されていますが今のところ「プレミアムシート」設置はなし。近々なくなるクラスかもしれません。

 

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お値段はちょっとお高めですが、それでも新幹線よりは安価。それに夜のうちに移動できるメリットは大きいです。プレミアムシートはリクライニングも深く倒れ、寝返りをうてるレベルの幅広さで快適さは抜群。カーテンを閉じればほぼ個室で、この設備はできれば新しいバスにも残して欲しいなぁ…。

 

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バスタ新宿に到着したのは翌朝の5時半過ぎでした。

 

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少し時間があるので、新宿駅近くの「快活CLUB」で休憩とシャワーを。シャワー設備のあるネットカフェは珍しくありませんが、追加料金ナシでタオルなどのアメニティも含めて使えるところ、意外と少ないのよね。

 

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7時過ぎに新宿駅へ向かったのですが、パン屋「HOKUO」があるじゃないですか。小田急グループが運営していましたが、この2月いっぱいで全店閉店が決まりました。もともと「HOKUO」は札幌を本拠とするパン屋で、バブルの頃はパンの博物館を建ててしまうほどイケイケだったんですよ…。北海道の本家も経営が厳しかったようで、今では札幌駅の地下街に1店舗を残すのみ、それも3月には閉店らしい、と。北海道旅行の際には時折お世話になってたんだけど、残念です。

 

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新宿からは特急「日光」で日光を目指します。この列車、JRから途中で東武線に入り、東武日光駅を終点とする経路で運行されています。日光・鬼怒川エリアの活性化を目的に、2006年から相互乗り入れが始まりました。日光・鬼怒川といえば東武で行くのが一般的ですが、都心側のターミナルが浅草と若干ビミョーなロケーション。それを解決しよう、ということだったようです。運行開始当初は東武側は「スペーシア」、JR側は485系の改造車を投入していましたが、JRサイドは2011年から元「成田エクスプレス」の253系の改造車に取り替えられました。このリニューアル版253系に一度乗ってみたかったのですよ。

 

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成田エクスプレス」時代には黒に赤のアクセントの入ったシャープな印象のシートが並んでいた客室は、観光地行きらしい鮮やかなリクライニングシートに取り替えられています。シートピッチも東武側の「スペーシア」に合わせて110cmまで拡大されていますが、そのお陰でシートと窓の位置が全然合ってないのはご愛敬。

 

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もともとビジネス利用メインの「空港アクセス特急」だった名残は窓にも。最近の特急車両には珍しく窓の位置が高く小さめです。

 

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成田エクスプレス」にはグリーン車に個室が設置されていました。6号車にはその「グリーン個室」だった名残が「業務用室」として残っています。まぁこの区画、長野電鉄に行くと譲渡された253系が特急「スノーモンキー」として走っており、追加料金で乗れますけどね。

 

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先ほど「HOKUO」で買ったパンで朝食としました。

 

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新宿からおよそ2時間で終点、東武日光に到着しました。新宿から東武線直通で運手Rンされる特急は通常時で1日4往復あるのですが、日光まで来るのはこの1往復のみ。ほかの3往復は鬼怒川温泉への運転となります。

 

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とりあえず、駅前から中禅寺温泉行きのバスに乗車。

 

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途中の明智平で下車して「明智平ロープウエイ」に乗ろうと思ったのですが、本日は強風のため運休とのこと。仕方なく中禅寺湖まで直行で来てしまいました。

 

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で、ついにやってきました「ザ・リッツ・カールトン日光」ですよ。昨年夏にアメックスspgを取得、紹介キャンペーン利用で貯まった5万マイルを使って予約しました。しかも「せっかくいいホテルがタダで取れたんだし」とプラチナチャレンジまでしてしまうというね…。「あいち旅eマネーキャンペーン」を活用したとはいえ、ココをタダで泊まれた!ってホントにコスパ的にどうなのか疑問は残るのですが、まぁいいや。

 

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到着したのは午前11時前だったのですが、既に部屋は用意できるとのこと。チェックインはバーエリアで座ったまま行われます。

 

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大きな窓から、少しだけ中禅寺湖が。

 

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ウェブカムドリンクを戴きながら、丁寧にチェックイン手続きは進行。予約していたのは一番「下」のランクとなる「リバーサイドガーデンビュー ダブル」でしたが、さすがプラチナエリートの威力ともいうべきか2階級特進で「中禅寺湖ビュー キング」のお部屋をアサインされました。ただし、空室状況からレイトチェックアウトは不可とのこと。まぁ今から明日のお昼まで、ってのも丸一日以上居させてもらえるんだから充分でしょう。

 

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そして客室へ…ってまぁステキ。いわゆる「和モダンテイスト」ってやつなんでしょうが、なんかそんな表現だと貧乏くさく感じてしまいます。

 

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エントランスはスクリーンで隔てられています。スリッパは備え付けられていますが、室内は土足でも靴を脱いでもどちらでもOKなんだそう。まぁ日本人ですから靴は脱いじゃった方がくつろげますけどね。

 

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エントランス側に巨大なクローゼットもあり、いったい何日分の衣類が入るの?というレベル。

 

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クローゼット内にはバスローブ、それと浴衣に丹前が用意されていました。何とこのホテル、館内ではこの浴衣で過ごしていいんですよ。イタリアンレストランの「レークハウス」はスマートカジュアルのドレスコードがあるのですが、そのほかはコレで行ってもいいというのは有り難いところ。一般的に「高級ホテル」だと部屋から一歩出るには「ちゃんとした格好」を求められるものなんですが、これはいいですね。

 

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ベッドの奥には快適なリビングエリアがあり、バルコニーもついてます。バルコニーにもソファがあったりして。

 

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バルコニーからの眺めも最高。中禅寺湖男体山が一望できます。流石にこの季節は寒くてバルコニーで過ごすってワケにはいきませんが、春や秋の気候のいいときにはココでのんびり過ごすのも良さげ。

 

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ソファの下に電源が用意されてるの、今風ですね。ちょうどPCを使う予定があったんで助かりました。

 

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リビングエリアのテレビですが、単に壁掛け設置ではなくアームがついており、ベッドルームからも見やすい角度に調整できるという造り。気が利いてますな。

 

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テーブルの上に置かれたボックスには…。

 

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イチゴやスナックなどが。

 

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バーエリアも流石の充実っぷり。コーヒーメーカーやポットはこちらに。お水もペットボトルなんて安っぽいモンじゃなく「缶」に入ってますよ。

 

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冷蔵庫はミニバーのアイテムがぎっしり。

 

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ミニバーのアイテムが豊富です。

 

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食器類もカップやグラスなど、いろいろと置いてありました。

 

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洗面台が2箇所もあったりして。

 

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アメニティ類は引き出しの中に。綺麗なボックスに入ったアイテムが並んでいます。

 

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バスルームはバルコニー側に大きな窓を擁し、中禅寺湖を眺めながらの入浴ができちゃいます。もうね、ホント凄いわココ…。

 

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昼食はホテルの外で、と思って出かけましたが、オフシーズンの平日であることに加え栃木県も「まん防」発令中ということで、お土産物店ですら閉まっているところが多いような状況です。

 

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そんな中でも営業中だったのが「トンカツ浅井」。精肉店直営のトンカツ屋ということで、このエリアでは密かな人気店だったりします。

 

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名物の「ソースカツ丼」を戴きました。大きなヒレカツが5枚も載る凄いボリュームで、そのまま食べられない前提で「上の方のカツを一時的に避難させるためのお皿」がついてくるほど。これで900円ってコスパ良すぎでしょ。

 

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ホテルまで歩いて戻りましたが、国道沿いに徒歩客向けの小さなエントランス、あったのね。ちゃんと歩きやすいように除雪もしてありました。

 

 

流氷三昧を「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」で、その5:間一髪で北海道を脱出できた話。

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あのとき判断を間違っていたら…。

 

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紋別では「紋別セントラルホテル」へ宿泊しました。

 

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レストランや宴会場を備えシティホテル寄りですが、お部屋は一般的なビジネスホテルのシングルルームといった感じ。人工温泉ですが大浴場もあります。

 

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夕食付きのプランでの予約だったので、館内のレストランへ。

 

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あらま、こちらもサッポロクラシックの扱いはなく、メインはアサヒのスーパードライでした。それなら、と地ビールを戴きます。網走ビールの流氷ドラフト、ビール自体が青いのにはちょっと驚きました。

 

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夕食のメニューは帆立尽くし御膳。その名に恥じず刺身にバター焼、フライに鍋など帆立料理だらけの内容でした。去年来たときに言われたけど、この時期のオホーツク海沿岸は流氷が来るので漁が出来ず、海産物はほとんど上がってこないんですよね。でも帆立だけは採れる、らしいです。

 

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翌朝は5時半にチェックアウトして紋別港のガリンコターミナルへ向かいました。流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ」のサンライズクルーズで流氷観光というわけ。昨年から就航した新しい「ガリンコ号Ⅲ」は何か不具合が起きたらしく修理中のため、「Ⅱ」が頑張っているようです。

 

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朝6時、ガリンコターミナルを出港。

 

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暫くは荒れたオホーツク海を全速力で沖合へと向かっていきます。外は寒いので船内で過ごしますが、かなりの揺れ具合でした。

 

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揺られることおよそ20分、氷らしきものが見えてきました。

 

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で、ガッツリ流氷帯に突入です。

 

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ガリンコ号」の特徴は、この船首に取り付けられたドリル。「アルキメディアン・スクリュー」と言うらしいですが、コイツが氷を割って進んでいくわけです。流氷がないと、単に海水をかき混ぜているだけにしか見えないのですが、今日はバリバリと氷を砕いて大活躍でした。

 

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昨日「おーろら」で見た流氷よりも立派な気がするな…。

 

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確かにこれだけの氷の密度はなかったような。

 

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流氷帯を20分ほど巡って、紋別港へ戻ります。

 

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ちょうど1時間ほどの遊覧ののち帰還しました。新しい「ガリンコ号Ⅲ」もいいけど、この「Ⅱ」くらいのサイズの方が流氷が間近に見れて悪くないかも。

 

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ターミナルに入ると運航案内が出ていましたが、今日はこのサンライズ便を最後に欠航、明日と明後日も全便欠航が既に決定しているようです。実は天気予報ではこの日の夜から道東・道北に低気圧が接近し、大荒れの天気になるという情報が出ていました。これはマジでやばそうです…。

 

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紋別からは網走へと引き返します。昨日は日没後で見えなかったサロマ湖沿いに進んでいくわけですが、こちらは一面凍っている状態。

 

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レンタカー返却前に天都山の展望台に寄ってみました。

 

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網走近辺でも流氷は接岸しておらず、水平線のあたりまで流されているようです。残念。

 

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レンタカーを返却して網走駅へ。

 

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ここからもう1回、知床斜里まで往復してきます。「流氷物語」号ですが、昨日乗った網走行きは浜小清水駅で長時間停車しましたが、知床斜里行きは北浜駅で停車時間を取っており、上りと下りで少し運航形態が違うんですよね。

 

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これまで全車自由席扱いだったのですが、今年から一部に指定席が設定されるようになりました。指定席の位置は2両編成のうちの1両の窓側にあたるボックス席。今回、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の6回使える指定席の枠で押さえました。

 

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北浜駅では10分の停車時間を取っています。

 

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駅の待合室には来訪者の名刺がびっしり貼られています。「オホーツク海に一番近い駅」「流氷に一番近い駅」と昔から観光地としても有名な駅ですが、なぜかそういう習慣ができているのですよね。喫茶店も併設されていますが、この日は休業だった模様。

 

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ホームには展望台もあります。駅前には観光バスが2台も停まっており、鉄道を使わない観光客も多数いました。

 

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この海を埋め尽くす流氷が見渡せるのが本来の姿なんですがね…。

 

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知床斜里に到着。

 

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網走行きの「しれとこ摩周号」で折り返しです。かなりの乗客がいますが、いつもの通りキハ54の1両編成でやってきました。待ち列の前の方にいたんですが、先頭のカップルの男性が乗車したとたん「メガネが曇った!」と立ち止まってしまい先に進めず、危うく立ちっぱなしになるところに。勘弁してくださいよ。

 

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網走駅のみどりの窓口掲示がもう穏やかじゃありません。昼過ぎから網走発着の列車は軒並み運休が決まっています。

 

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ホームには札幌からの特急「オホーツク」が入線してきました。これがこのまま折り返しの旭川行き特急「大雪」になります。この後の札幌行き特急は既に運休が決まっているので、これが道央方面へ向かう最後の列車ということになってしまいました。

 

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確保していた指定席に乗り込むと、運休便が出た影響かほぼ満席状態になってしまいました。まぁ仕方ないよな…と思っていたら「白滝駅付近で線路の異常が見つかったため発車を見合わせます」というヤバいアナウンスが流れてくるじゃありませんか! 駅員さんに確認したら、まだ何も解らず何時発車できるのかも目処が付いていない、とのこと。実は網走からは相当ギリギリなスケジュールを組んでしまっており、この「大雪」で旭川へ向かい10分の接続で札幌行き特急「ライラック」に乗り換え、また札幌で10分ほどの待ち時間で快速「エアポート」に乗って新千歳空港まで行くことになっていました。新千歳空港の予定到着時間は帰りの中部行きPeach便にかなりギリギリで間に合う時間。コレが少しでも遅れてしまうだけでヤバい感じになってしまうんです。

今夜から網走付近は大荒れのお天気という予報から、ここに留まることになれば数日間足止めを食う可能性はかなり高そうです。なにか脱出出来る手段はないかと探したら、女満別空港を14:40に出る新千歳行きのANA便が1席だけ空いていました。幸いなことに株主優待券を持っていたので、その枠で確保。暫く待ってみましたが列車の方が動く気配はなく、諦めて女満別空港へ向かうことに。1万円ちょっとの出費は痛いけど仕方ないか。

 

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女満別空港方面へのバス乗り場は何故か網走駅から西へ少し行った「すき家」前という少し不便な場所。やって来たのは路線タイプのバスでした。

 

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急遽飛行機に変えた人が多かったのか、立ち客が出るほどの混み具合で女満別空港に到着。

 

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無事搭乗券を受け取りましたが、「新千歳から向かっている使用機材が女満別に着陸できなければ欠航という条件付きです」という余計な情報も戴きました。確かに雪の降り方がだんだん強くなってきており、不穏な感じはしなくもない…。しかも何故か一本前のJALの新千歳行きは「悪天候」を理由に欠航してるんだよなぁ。

 

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保安検査がかなり長い行列になっていたため、早めに列に並びました。待っているうちに「ANAの新千歳発は無事着陸しました」のアナウンスが。よかった、ちゃんと飛ぶな。

 

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ゲートに到着。

 

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程なく搭乗開始。機材は中部でもお馴染みのプロペラ機、DHC-8-Q400でした。JALのほうはジェット機ERJなのに何故欠航したの?

 

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女満別からはトマムや夕張の上空を経由して太平洋に出て、南側から新千歳にアプローチしました。新千歳空港に着いてみたら快晴じゃん! ただ、後々この判断が大正解だったことが判明します。低気圧の影響で翌日の網走のお天気は凄いことになってしまい、鉄道やバスが動かないどころかホワイトアウト多発でマイカーも動けないほど。網走で足止めを食っていたら閉じ込められているところでした。特急「大雪」は結局運休。旭川までの代行バスが出たようですが到着は夕方6時半過ぎだったようです。そこから新千歳空港まで向かっても予定の中部行きPeach便には間に合わないし、札幌当たりで一泊して翌日以降の飛行機で帰ろうか…というのもJRの空港行きが数日間運休するほどの大雪でかなり厳しかった感じです。

 

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結局、新千歳空港で4時間以上の待ち時間が出来てしまいました。天気が悪ければ空港内に籠もるつもりでしたが、この陽気なら出かけても大丈夫そう。そこで、札幌まで往復してくることにしました。「周遊パス」を使い倒さないと勿体ないですからね。運休となった特急「大雪」の指定席を快速「エアポート」の指定席に変えて貰いました。

 

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この「uシート」も指定席料金530円のところ、3月のダイヤ改正から840円に大幅値上げとなります。こんなお値段になるとちょっと気安く使う気になりませんので「お別れ乗車」みたいなもんですな。

 

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札幌駅では2月初旬に再オープンしたはずの「よつ葉ホワイトコージ」で「白いパフェ」やけ食いじゃ!と思ってワクワクで向かったのに「オープン延期」ですって? なんてこったい。

 

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そこでプランB発動。駅からほど近い「赤れんがテラス」へと行ってみます。

 

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こちらの3階のフードコートにある「中国料理 布袋」がお目当てのお店です。本店は市電通り沿いにありますが、その唯一の支店。ここのザンギと麻婆豆腐が地元の皆さんに大人気とのことで、確かに食べログでも3.61点と高評価だったりします。

 

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17時以降限定の「布袋ディナー定食」を注文しましたが、巨大なザンギが3個に麻婆豆腐がついた、凄いボリュームでした。

 

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札幌駅に戻りましたが、改札前には穏やかじゃないご案内が出ていました。明日以降も既にかなりの列車が運休となる予定みたいです。

 

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新千歳空港まではまた快速「エアポート」のuシート利用。こちらは予定通り網走から札幌まで到着できていたら使う予定だった分です。空港到着後はチェックインを済ませ早々にゲートに入ってしまいました。

 

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ゲートエリアにも「雪印パーラー」あるんですね。

 

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新千歳空港限定の「空港ソフト」と雪印ご自慢の「スノーロイヤル」の合い盛りメニューとかあるんだ!お値段も500円と割とお出頃かも。

 

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そして何事もなく、中部行きのPeach最終便で帰還したのでした。座席は未指定だったので、今回もバッチリ中央席に突っ込まれましたよ!

 

流氷三昧を「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」で、その4:見て!乗って!流氷を堪能しまくる一日。

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今日は流氷をいろいろ楽しむ一日でした。

 

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「北こぶし知床」をチェックアウトして、歩いてすぐのところにある「ゴジラ岩観光」のオフィスへ。今日はまず「流氷ウォーク」に参加します。これはインスタラクターの案内のもと、流氷の上を歩いちゃおう!というアクティビティ。ここでドライスーツを着込んで、マイクロバスで流氷エリアへと向かいました。

 

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知床の道の駅近くの海の上が流氷ウォークの「会場」みたいになっていました。知床でアクテビティなどを提供する会社は何社かありますが、ほかのところもココで実施しているようで、かなりの賑わいでした。

 

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陸から見ると一面の「氷」に見えますが、流氷は大小の氷の集合体。海が凍っているわけではなく、遠くロシアのアムール川から流れ込んできた氷が南下しながら成長して流れ着いたものなんですよね。だから、インストラクターなど習熟した案内人なしで流氷に乗ったりすると、この氷のスキマから海に落ちたり、乗った氷がひっくり返って海に落とされたりしてしまう可能性があって危ない、というわけです。

 

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このあたりの氷は今日は小さめだそうですが、それでも海を一面に埋め尽くす氷原の眺めは圧巻です。

 

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流氷ウォークは単に「氷の上を歩く」だけじゃありません。氷のスキマから海に入って浮かんでみたり(ドライスーツなんで浮きます)、小さめの氷に乗って沈めてみたり…といろいろ遊べます。想定以上に体力使いました。

 

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「流氷ウォーク」の所要時間は1時間半ほど。ちょっと時間があるので「知床世界遺産センター」に行ってみます。

 

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館内は知床の自然などの紹介展示があります。隣接する「道の駅 うとろ・シリエトク」も観光情報やお土産物などが充実、時間を潰すにはちょうどイイ感じ。

 

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ではそろそろ移動のお時間、ウトロ温泉バスターミナルへ向かいます。

 

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ここから約50分、斜里までの行程です。斜里からウトロまでは斜里バスの路線ですが、これはウトロから斜里・網走を通って女満別空港までを結ぶ「知床エアポートライナー」。網走バスとの共同運行路線なんですが、網走バス担当便でした。空港まで直行するためか、座席はほぼ埋まる程度の乗車率。

 

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昨日通ってきたオホーツク海沿いの道をまた戻るわけですが、昨日に比べると流氷が接岸していない区間が多い印象。流氷は氷が海に浮いているだけなので、風向きがかわるとすぐに沖に流されたりしてしてしまうんです。

 

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斜里バスターミナルに到着。下車したのは自分のほかは数名でした。

 

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バスターミナルの目の前には知床斜里駅があります。ここから鉄道の旅、再開です。

 

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今日は本当に快晴で、知床連山の海別岳もホームから綺麗に見えています。

 

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暫くすると、網走から折り返しとなる「流氷物語」号が入線してきました。

 

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車両はキハ40「北海道の恵み」シリーズが充当されています。1号車が「流氷の恵み」、2号車が「森の恵み」車両。

 

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「流氷物語」号は2017年に運転を開始した観光列車で、今年で5周年を迎えます。もともとこの区間には毎冬の流氷シーズンにはトロッコ列車「流氷トロッコ」が走っていたのですが、トロッコ客車をディーゼル機関車が牽引する形式だったため、冬期は機関車を除雪用に回す必要が出てきてことから運転を終了することになってしまいました。その代替として運行が始まった、という経緯があったり。車内は「ふつう」ですが、地元の方が乗り込んでの観光案内やおもてなし、車内販売などが行われています。また昨年からは往年のゲーム「オホーツクに消ゆ」とのコラボも行われ、今年も継続となった様子。

 

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列車のサボなどもコラボ仕様です。このレプリカも車内で販売されていました。

 

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駅のホームでは駅員さんのトランペット演奏でお見送りです。

 

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知床斜里を発車して間もなくオホーツク海沿いに出ますが、残念ながら流氷は沖合に少し見える程度。まぁ昨年は影も形もありませんでしたから、それに比べれば随分マシです。昔は冬の間はびっしりと氷に覆われているのが日常で、本当に最近は氷の量が減ったように感じる、というのは案内ガイドさんも言っていました。確かに昔は「流氷シーズンに道北に来れば流氷はだいたい見れる」という感じだった気がする。

 

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途中の浜小清水には20分ほど停車します。

 

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浜小清水駅には「道の駅 小清水」が併設されており、ここでの休憩&お買い物タイムとして停車時間が長めに取られているようです。併設といってもメインは殆ど「道の駅」で、鉄道の駅は無人駅だし「おまけ」みたいな感じですが。

 

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流氷は沖に流されてしまいましたが、知床連山は凄くクリアに見えています。こんなによく見えるのも意外と珍しいらしい。

 

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浜小清水発車後は北浜に停車し、網走市街地へ入っていきます。網走港では陸揚げされた漁船の群れが。流氷が押し寄せるために船が壊れないようにしているんです。

 

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網走までは約1時間で到着。

 

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網走駅からは駅前でレンタカーを借りての移動。「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は特典として「駅レンタカーを格安で使える」というのがあるんですが、普通に「じゃらん」でクーポン使った方が安かったぞ。

 

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クルマを借りてまず向かったのは、市街地を海の方に向かって抜けたところにある「道の駅 流氷海道網走」です。

 

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ここは網走流氷観光砕氷船「おーろら」の発着港。約1時間、流氷観光クルーズに行ってきます。この船を運航する「道東観光開発」は10年ほど前までは名鉄グループだったんですよ…。さっき乗った網走バスも含め、「タカハシグループ」が名鉄から引き取った形になっています。「タカハシグループ」って何者?と思って調べたら、札幌とかで見かけるカラオケ店「歌屋」運営してるトコなんですね。

 

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そういえば昼飯まだ喰ってないな、ということに気づいた私。船内の売店で「あばしり和牛」の肉まんとか売ってたので、これで軽く済ませました。

 

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午後3時半に出港。

 

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網走港を出て、一路沖合を目指します。

 

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15分ほどすると、周囲に氷が見えてきました。

 

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おお、これだよこれ! この風景を見るために船に乗ったんだよ!

 

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これでも「砕氷船」なので、氷があってもバリバリ進みます。

 

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基本的には皆さんデッキから流氷を眺めているわけですが、客室内からも大きな窓から迫力ある眺めが楽しめたりします。1階席だと海面に近いので臨場感、割とありますね。

 

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この位置からも流氷原の向こうに知床連山が鮮やかに見えていますね。

 

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流氷エリアを30分ほど航海し、網走港へ戻る航路へ。船のいいところは、海岸近くに流氷がなくても、流氷のあるところまで行くことは出来ることかも。あまり遠くなってしまうと無理ですが、通常60分の運航時間を15分程度延長して流氷原までリーチしてくれることもある様子。

 

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網走港に接岸。

 

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この船、夏はウトロ港へ移動して知床の観光船として活躍します。

 

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道の駅館内には、ちょうど冬季オリンピックで話題の皆さんの顔はめ看板が置いてありました。本拠地、ここからそう遠くない北見だったよね確か。

 

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網走からはひたすら北上し、紋別までやってきました。ホテルに入る前に、ちょうど開催中の「紋別流氷まつり」会場に立ち寄ります。1963年から開催されている歴史のあるお祭りですが、昨年は新型コロナ禍で中止となったため2年ぶりとまります。本来はステージイベントや様々な企画が繰り広げられるようなのですが、今年は氷像の展示のみ。

 

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氷像のメインは諫早神社とアマビエ像。なぜ紋別諫早?というのはアマビエ様から選んだらしいです。で、制作は自衛隊の皆様。さっぽろ雪まつり雪像を作ってるのは知ってたけど、ココでも?

 

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氷像のライトアップが行われていますが、来場者はそれほど多くはなく少し寂しさを感じます。来年はフルスペックでのお祭りができるといいですね、と。

流氷三昧を「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」で、その3:流氷ビュー特等席、「北こぶし知床」に泊まる。

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ちょっとお高めでしたが、その価値はあったかも。

 

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「ひがし北海道エクスプレスバス」でやってきたのは本日のお宿「北こぶし知床」です。「ひがし北海道エクスプレス」は一応「指定されたホテルに宿泊する場合に利用可能」ということになっており、知床では「知床第一ホテル」と「KIKI知床」、そしてこの「北こぶし知床」が対象となっていました。この時期、知床観光としてはオフシーズンにあたるので通常であれば宿泊費の相場も安く、女満別空港からの無料シャトルも運航されるような状況の筈なのですが、今年は何故か全般的にウトロ地区の宿泊施設のお値段がお高めな感じ。その中でもウトロ漁港のすぐ裏手に位置しオホーツク海が目の前という絶好のロケーションに加え数年前に「知床グランドホテル北こぶし」から「北こぶし知床ホテル&リゾート」にリブランドしてハイエンド志向になったココは軒並み1泊2食で3万円以上というお値段になっていました。それが何故かJTBのサイトで2万円台で売られており、しかも2000円オフのクーポンまで配布されてるじゃないですか! そのくらいでこのクラスに泊まれるなら…と選んだ次第。団体客やツアーなどに重用されるような老舗の施設だと、希にJTBのサイトで謎のお手軽価格で出ていたりするので侮れません。やっぱりJTBあたりとのお付き合いはいまだに深いのかしら。

 

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バスを降りるとスタッフがすぐに駆けつけ、宿泊者名を確認の上フロントに引き継いでチェックイン。手荷物もカートに載せて運んでくれました。ただ、コロナ禍で客室までの案内は省略、とのこと。

 

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アサインされたのは本館5階、オーシャンビューのツインルームでした。

 

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窓側にはソファなどを備えたリビングスペースがあるのですが、窓の外はウトロの海が一望です。

 

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こんな流氷の海がどーんと広がるわけです。まぁ絶景じゃないですか!

 

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ベッドはハリウッドツイン。ベッド脇にコンセントとUSB充電ソケットを完備です。

 

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冷蔵庫などはこちらに。

 

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引き出しにはティーセットなどが用意されていました。

 

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洗面所とお手洗いは別の設置。

 

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クローゼットには浴衣やタオルなどが置いてありました。温泉へ行く際にタオルを持ち出すための籠も。

 

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客室内にはシャワールームしかありませんが、温泉大浴場があるので特に問題なし。

 

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そういうわけで温泉へ。廊下も照明は抑え気味でムーディー。

 

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温泉大浴場は最上階の8階に位置しています。男湯と女湯は朝晩で入れ替えがありました。

 

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この大浴場、最上階だけあって眺めは最高です。内湯は海に面した大きな窓が。露天風呂は小さいですが、やはり海というか流氷の眺めを楽しみながら温泉で暖まったり涼んだりできるのがいいですね。

 

www.shiretoko.co.jp

 

そして一番のウリは「サウナ」かも。海側に窓があり、流氷を眺めながら入れるサウナなんて他にはなかなかないんじゃないかしら。

 

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夕食は「テラスダイニング波音」でのビュッフェ。

 

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レストランはかなり広く、ビュッフェ台も大きく取られています。

 

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中央に鎮座するのはお刺身などの海の幸を中心とした料理が並びます。

 

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ステーキなどを提供するライブキッチン。

 

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サラダを提供するコーナーもこんなにお洒落です。

 

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ここは北海道ということでサッポロクラシックで!と思ったら取り扱いナシですか…。同じくサッポロのエーデルピルスの生を頂きました。

 

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一巡目はお魚関係を中心に取ってきました。

 

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冬らしい鱈と蟹の小鍋とか。

 

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ライブキッチンからはビーフステーキ、鮭のクリームパスタ。

 

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自分で調理する豚しゃぶに鹿肉のローストも。

 

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ご飯系もいろいろ用意されていました。

 

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鱧のお茶漬けを選んでみましたが、これも出汁がきいていて美味でした。

 

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デザートも充実しています。

 

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アイスクリームはスタッフさんが盛り付けてくれます。

 

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デザートは「お持ち帰りOK」というのも面白いところ。テイクアウト用のボックスが用意され、お一人様一箱ですが「ご自由にお好きなものをコレに詰めてお部屋でお召し上がりください」というサービスです。確かに夕食後、また温泉に入ったりした後に「何かちょっとつまみたい」なんてこと、あったりしますよね…。

 

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部屋に戻るとすっかり夜ですが、夜の流氷の海というのもいいもんです。

 

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また温泉に入ったりするわけですが、ついでに館内をうろうろ。1階のロビーには流氷の展示がありました。実際にウトロに流れてきたものだそうです。

 

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お隣は「海の妖精」と言われることもあるクリオネが。

 

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ただ、なんかムッチャたくさんいます。こんなに束になってかかってこられると少しキモいぞ君たち。

 

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翌朝の流氷の海。今日もお天気はよさそうです。

 

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朝食も昨晩と同じレストランでのビュッフェスタイルです。昨日は夜だったのであまり気がつかなかったのだけど、実はココ、海が見えるロケーションだったのか。

 

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朝食も種類は豊富、北海道らしい品々が並んでいました。

 

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ほうれん草のフレンチトーストとかあるのね。

 

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朝食が終わって部屋に戻ると、もうかなり陽が高くなってきていました。昨日に比べると流氷は少し沖まで流されてしまっているようです。

 

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もう少し館内を見てみます。こちらはオホーツクラウンジ、カフェですが現在は営業自粛中でした。

 

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パブリックスペースでの目玉はコレかしら。

 

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海に面した「流氷テラス」です。

 

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こちら、カウンターの下には足湯が。足湯を楽しみながらオホーツク海の風景が楽しめちゃうんですよね。いまの時期であれば流氷を眺めることができるわけで。

 

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随分前の「知床グランドホテル」時代に泊まったことがある筈なんですが、こんなに素敵ホテルだった記憶がない…。かなりアップグレードされているようでした。流氷のボリュームが大幅に減ってきているという昨今でも、ウトロ周辺は流氷が見れるチャンスは多めかと思います。その景色を間近で楽しめるのは、やっぱりいいなぁ、と。

流氷三昧を「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」で、その2:SL(じゃない)冬の湿原号+ひがし北海道エクスプレスバスで知床へ。

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サボはSLですが。

 

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「北海道ホテル」から路線バスで帯広駅まで戻りました。

 

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ホームに上がると、キハ40の隣にH100系が。この左側のヤツが、これからのJR北海道普通列車の「顔」になっていく予定です。

 

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札幌から来た特急「おおぞら」に乗車。このキハ283系も、この春のダイヤ改正で引退する車両です。最盛期は最高速度130km/hで道内をかっ飛ばし、札幌~函館間を3時間弱で結んでいたこともあったのですが…。

 

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5両編成で自由席は2両ですが、そこそこ混んでいます。この特急「おおぞら」も以前はかなりの人気で、増結して10両編成くらいで走っていたこともありました。

 

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北海道初の振子式特急車両となったキハ281系とこの283系の特徴は、先頭車の「隠れ展望室」です。この先に増結した際に使う貫通扉があるのですが、その窓から前面展望を拝むことができたんです。踏切事故が発生したことでこのエリアが「関係者以外立ち入り禁止」になってしまったので、今は昔になってしまいました。

 

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ここは確か昔は喫煙スペース兼ラウンジ、という扱いだった筈。こういう「ゆとり」のスペースがあったりするのが、JR北海道がもっと余裕があった時代の名残という気がします。

 

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終点、釧路に到着。帯広から釧路まで1時間半以上かかるの、やっぱ北海道は広いわ。

 

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釧路ではすぐの接続で、釧網線の「SL冬の湿原号」に乗り換えます。

 

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「SL冬の湿原号」は毎冬1月から3月まで週末を中心に釧路から標茶までの間を運転するSL列車で、既に運転開始から20年以上経過した「老舗」的な存在だったりします。今年から客車のリニューアルが行われることになり、今年は5両のうち両端の2両が新たな装いに変わりました。乗り換え時間が僅かなので、乗り込んだらもう発車です。

 

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「冬の湿原号」に使われる客車は主に特急用を想定して製造された14系です。国鉄時代の北海道では急行列車などに使われていましたが、もともとはリクライニングシートが並んでいました。そのシートを撤去してSL列車っぽいボックスシートに改装されています。元は特急用のサイズなんで、ボックスシートでも比較的ゆったりしている感じ。

 

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車内にはだるまストーブを設置。カフェ車で売ってるスルメとか焼いて食べてもOK。

 

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途中に1両だけ旧型客車が繋がっています。カフェカウンターが設置されており、形式も「スハシ44」。内装の雰囲気はこれが一番SL全盛期っぽいです。

 

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客車のリニューアルは2年かけて行われる予定ですが、今年は両端の1号車と5号車が新しくなりました。「たんちょうカー」と称し、釧路湿原側となることが多い側は窓に面したカウンター席、その反対側はハイデッカー化してボックスシートを配置したレイアウトになっています。

 

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加えて、一部を大きな窓を備えた展望室としたのも大きな特徴です。

 

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展望室の一角にはスマホ充電用のコンセントが設置されていました。今どき各座席にあってもいいような気もしますが…。

 

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ただ、洗面所などは特に手を付けていなさそう。

 

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トイレも14系客車の原型を留めています。イマドキ和式トイレ?という感じですが、これも今後のリニューアルで洋式化する計画らしい。

 

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カフェカウンターでプリンを購入。「冬の湿原号」限定の一品で、プリンの上半分が炭がはいったような黒ごまプリンになっているのが面白い。

 

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しばらく最後尾の展望室で風景を眺めてました。この日はこの号車は団体ツアーのお客さんで貸切らしく、皆さん座席に座っていてココまで来ないので、ほぼ独り占め状態。

 

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展望室側がほぼ釧路川に沿っていますので、大きな窓からの眺めはなかなかのもの。

 

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途中の茅沼駅では多くのタンチョウを見ることができました。その昔ここがまだ有人駅だった頃に駅長さんがタンチョウの餌場を設置したことがはじまりだそうです。無人駅になっても周囲の住民の方などが餌場の維持を行っているそう。天然記念物なんですが、こんなに纏まって野生のタンチョウを見れるってのも凄いな。

 

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標茶に到着です。

 

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ここで機関車を…って実はSLじゃなくてDLが牽いてます。「冬の湿原号」に使われるSL「C11」は今年大規模修繕を行ったのですが、試運転の際に部品の破損など不具合に見舞われました。修理には時間がかかることがわかり、急遽ピンチヒッターとしてディーゼル機関車での牽引として運転されることになったのです。でも、これはこれでレアだったりするワケでして。SL列車なら他にもありますからね。

 

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この列車の指定券は名古屋側で購入したのですが、なんと手書きでした。この「SL冬の湿原号」、今年から指定席料金を従来の840円から1680円と一緒に2倍に値上げされました。ただ、SL不具合でDL牽引となった列車については通常の指定席料金530円に据え置きされることに。恐らく指定券を発行するJRのシステムの都合で、この料金での発行ができないとか、そんな理由なんじゃないかと思います。それにしても、こんな面倒そうな案件で、しかも東海エリアで数枚も出ないようなブツなのにマニュアルをパッと見て比較的スムーズに発券したJR東海の駅員さんのスキル、実はかなり凄いんじゃないか?

 

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本来であれば、列車の到着にあわせて標茶駅周辺の飲食店へ無料で送迎してくれるサービスが行われる筈だったのですが、「まん防」もあって中止に。そのかわりなのか、駅周辺の営業中の店舗を紹介するボードが用意されていました。

 

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今日は駅からちょっと歩かないといけないような場所のお店しか開いていない様子。

 

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駅に隣接して標茶町のアンテナショップが営業中でした。

 

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あら、地元の牛肉を使ったハンバーガーとか旨そうなモン売ってるじゃないですか。コレとお隣の卵サンドを買って、待合室で戴いてランチにしました。

 

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標茶駅の隣にはバスターミナルが。

 

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ここから「ひがし北海道エクスプレスバス」に乗車、知床のウトロまで向かいます。「ひがし北海道エクスプレスバス」は毎年冬に道東の観光エリアを結んで運行されているのですが、公共交通が不便なところをカバーしていたりと、なかなか使い勝手は良好。特にバスで繋がらない網走と紋別を結んでいたりするのがありがたかったりします。この路線は「SL冬の湿原号」に接続して摩周駅・川湯温泉のホテルを経由してウトロまで直行が可能。標茶駅から次の釧網線の各停に乗って知床斜里駅で路線バスに乗り換えてもウトロまでは行けるのですが、標茶で2時間半も待たないといけない上、知床斜里でバスを1時間半ほど待つことになり、ウトロ到着は午後7時くらいになってしまうんです。このバスだと夕方5時にはウトロに着けるんですね。

 

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途中の硫黄山で20分ほど休憩時間がありました。

 

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レストハウスでトイレを使わせて貰うのもよし、硫黄山観光もよし。

 

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国道334号に入り斜里市街地を抜けて暫く進むと、オホーツク海が見えてきます。お!

 

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流氷がびっしりじゃないですか! 夕陽に映えてます。

 

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オシンコシンの滝で15分停車です。

 

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まぁ一応は滝のほうも観光はしてみますが…。

 

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それよりも、ここから眺める流氷の方が凄いですよね、この時期は。

 

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国道334号はほぼオホーツク海沿いに進むので、車窓はずっと流氷と一緒。

 

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予定通り夕方5時、ウトロに到着しました。

 

流氷三昧を「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」で、その1:引退進む「キハ40」と「北海道ホテル」宿泊。

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北海道へ流氷を見に行ってきます。

 

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早朝のセントレアから出発です。最近セントレアでは「空旅リサーチ」というアンケートを国内線出発旅客に対して実施中。なんとコレ、回答するとお好きなドリンクが1本貰えちゃうと言う太っ腹企画なんですよ。ゲートエリアには売店が「ANA FESTA」と「BLUE SKY」がありますが、回答後に出てくるQRコードを見せればOK。350円までの商品が対象なんでビールとかまでイケちゃうぞ。この日は缶コーヒー貰いました。

 

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搭乗したのはPeachの朝イチの新千歳行き。座席指定はしていなかったのですが、バッチリ中央席に突っ込まれました。今までの印象だと、ジェットスター・ジャパンは事前指定がなくても割と窓側や通路側が出てくることがあるけど、Peachはほぼ確実に真ん中にアサインされる、って気がします。まぁこの日はほぼ満席といった感じではあったんですけどね。

 

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順調に新千歳に到着です。

 

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ちょっと時間があったので、「美瑛選果」を覗いてみます。こちらは「まめぱん」「コーンぱん」が人気のお店ですが、「まめぱん」は朝焼いた分しかないので当然この時間では既に売り切れ。「コーンぱん」は何回か出てきますが、このときは直前の回の販売が終わったばかりで、次の回もちょっと先。入手は諦めました。それにしても最近、いろいろ話題?の花畑牧場もコーンパンを売り出しているんですね…商魂逞しくて凄い。

 

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新千歳空港からは、まずは快速「エアポート」で一駅先の南千歳まで向かいます。今回利用したきっぷは「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」。2020年の夏にも販売され、その年の9月に使わせて貰いましたが、それが昨年の秋から再販されたんです。このきっぷ、道内を6日間乗り放題で1万2千円と激安なんですが、道内でしか販売せず、しかも前日までに購入しなきゃいけません。今回は「たまたま」1月に「サッポロ冬割」で北海道まで来ていたので、その時に購入しておきました。ついでに言えばこのきっぷ、本来は2万4千円のものを北海道庁補助金が半額分入って1万2千円で売られているため、1月末に北海道が「まん延防止等重点措置」適用になったことから、道から販売停止の指示が出てしまいました。既に販売済みのものは有効ということで、販売中止前に買ったものを活用させてもらった次第。

 

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ここで石勝線経由の特急「とかち」に乗り換え、帯広へと向かいます。

 

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帯広到着は午後1時過ぎ。お昼ご飯はカレーの「インデアン」と迷いつつ、久々に豚丼の「ぱんちょう」に行ってみることにしました。今では豚丼といえば帯広のグルメとして有名でしたが、昔はまだ「知る人ぞ知る」といった感じだった記憶が。その時代から、帯広駅前という便利なロケーションの「ぱんちょう」は有名店でした。看板に輝く「元祖」の文字が素敵。

 

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やっぱり、安定の旨さですな。

 

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帯広駅に戻り、池田行きの普通列車に。車両は北海道内の各地で活躍してきたキハ40です。ただ老朽化が進み、最近では新しいH100系への置き換えがどんどん進んでいます。根室本線普通列車は基本的にキハ40が使われているんですが、この3月のダイヤ改正でH100系への置き換えが決定しました。そこで、ちょっと乗っておこうと思ったわけです。

 

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車内はドア付近がロングシート、中央にはボックスシートが並ぶレイアウト。

 

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国鉄」のムードがそのまま残る佇まいがいいよね。こういう車両、ホントにどんどん無くなっていってるなぁ。

 

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30分ほどの短い時間でしたが、昔ながらのディーゼルカーの乗り心地を堪能して池田に到着しました。

 

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池田といえば「ワインの町」、駅前にはワインっぽいオブジェが。

 

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タクシーまで「ワインタクシー」ですよ。

 

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駅の裏手の丘の上に建つのがワイン城。十勝ワインは池田町の町営事業で、ここがその拠点になります。その手前にあるのがDCTgarden IKEDAですが、要はドリカムの資料館みたいなものですが、吉田美和が池田町の出身ということからできたんですね。駅からは歩いて15分ほどかかるようだし、雪道で足下のコンディションも微妙だったため、今回は訪問を断念。

 

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駅前にはレストラン「よねくら」があります。名物のお土産「バナナまんじゅう」、それと駅弁「ステーキ弁当」で有名なお店です。ステーキ弁当は駅で常時販売しているわけではなく、電話で注文すると乗車している列車まで届けてくれるスタイルでしたが、今でもやってくれてるのかな? この日は定休日でした。

 

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特急「おおぞら」で帯広へ戻ります。

 

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帯広では六花亭本店へ。喫茶室で一休みです。

 

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ここ限定のケーキ「帯広の森」とコーヒーを戴きました。コーヒーはお替わりOKなんですね。

 

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で、今日のお宿「北海道ホテル」に到着です。

 

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暖かみのある内装のロビーでチェックインを済ませます。

 

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予約はシングルで取っていたのですが、広めのツインルームがアサインされました。

 

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部屋の一角にテレビや冷蔵庫、ポットなどが纏められています。

 

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バスルームも綺麗。ただ、このお風呂を使う機会があまりないんですけどね…このホテルだと。

 

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部屋に落ち着いてからちょっとお出かけ。このホテル、歩いて5分ほどのところにイオンモールがあるので意外と便利です。帯広駅方面からイオン帯広まで来るバスの本数も少なくないし。

 

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ここのイオン、テナントとして帯広を代表するお菓子屋さん「六花亭」と「柳月」が並んで入ってるのが地味に凄い。どちらも洋菓子の生ケーキを豊富に取りそろえてます。

 

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ホテルに戻って温泉へ。十勝エリアはモール泉の温泉が湧いていますが、ここ「北海道ホテル」もモール泉の温泉大浴場が完備。広い内湯に加え露天風呂まで楽しめます。またサウナも評判がいいらしく、確かに温度も高くキリッとする感じではありました。

 

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今回は1泊2食付きのプランで予約していました。帯広といえば元屋台村のフレンチ「マリヨンヌ」に行きたくもあったのですが、「まん防」のため夜8時までの時短営業でアルコール提供もないとのことで見送りにしてしまったのでした。まぁ「北海道ホテル」のレストラン「バードウォッチカフェ」も評判は高く、一度はディナーを、とは思ってましたしね。

 

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雪景色の庭を見渡せる窓際の席に案内されました。

 

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本日のメニューはこちら。ちょっとグレードアップした内容になってます。

 

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飲み物は最初に十勝ワインの「北海道産ビンテージ」の白で。

 

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最初の一皿は生ハム。

 

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前菜は「つぶ貝のマリネ」「イカと青菜のタプナード和え」「ピスタチオとクルミクリームチーズとパテ」の3品でした。

 

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ここでパンも登場。道産小麦100%だそうで。ちゃんとホテル内で焼いてるようで、かなり旨かったです。

 

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お次は「カリフラワーのクリームスープとホタテ貝のソテー」です。スープの中に帆立がゴロゴロ入ってました。

 

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魚料理は「本日のお魚とオマール海老のソテー」、魚は鯛でした。

 

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口直しのソルベは柚でした。

 

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2杯目は「北海道産ビンテージ」の赤でいきます。

 

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お肉は「道産牛フィレ肉のステーキ」。まぁとろけるお肉でした。

 

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最後にデザートを戴いてディナー終了です。さすがホテルダイニング、安定した旨さでございました。

 

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ロビーのカフェは夜と朝は宿泊者向けのラウンジとして解放され、コーヒーなどを無料で頂くことができます。

 

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ラウンジからテイクアウトしたコーヒーと、先ほどイオンの六花亭で買ってきたケーキをお部屋で。このケーキ、これで300円程度とお買い得です。

 

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朝食も「バードウォッチカフェ」での提供です。

 

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こちらの朝食はセットメニューですが、「洋食」と「和食」に加え「スープカレー」も選べるんです。今回はスープカレーをオーダーしました。

 

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最初にサラダや小鉢類が搭乗。

 

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こちらがメインのスープカレーになります。朝ご飯用ということでかなりマイルドな優しい味付けですが、それでもしっかり「カレー」なのが凄い。野菜もどっさり入った具だくさんで、ご飯のお替わりは必須ですね。なお、ドリンク類はドリンクバー形式で自分で持ってくるスタイルでした。

 

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朝食後、ちょっとだけ庭園を散策。「シマエナガがいます」との案内が出ていたんですが、あっホントにいるじゃん! 

 

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朝9時前にチェックアウト。バスで帯広駅へ向かいました。

「みんなの九州きっぷ」リターンズ、その3:日本最古?の観光バスで地獄巡り。

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地獄を見てきました。

 

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別府では「ホテルシーウェーブ別府」に宿泊。モロに別府駅前という便利なロケーションにあります。

 

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シングルルームを取りましたが、まぁ一般的なビジホ仕様。ただ、窓側の空間がちょっと広めで、ここに椅子とテーブルが設置されていたりしました。

 

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山側の高層階だったので、窓からは別府駅が一望。なかなかのトレインビューです。

 

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客室の入口に鍵穴があり、ここにルームキーを差し込んで回すと室内の照明などが点くという変わった構造でした。有り難かったのは、室内のコンセントは常時通電していたこと。この手のホテルだと、主電源にコンセントも連動していて外出中は通電せず、充電などができなかったりすることもよくあるんですよね。

 

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基本的にはビズネスホテルなんですが、なんせここは別府。立派な掛け流しの天然温泉の大浴場がありました。1階は露天風呂あり、3階は内風呂だけですが、毎日男女の入れ替えがあるので、宿泊者は朝晩入浴すれば両方使えることになります。

 

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大分県も「まん延防止」なので、夕食に困りそうな雰囲気。そこで今回は1泊2食付きで予約していました。食事は1階のレストランで。

 

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大分名物の定食なんですが、これは魚を調味料に漬け込んだ「りゅうきゅう」と赤魚の煮付け。

 

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とり天も出てきます。

 

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別府らしい地獄蒸しも。

 

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ご飯とともに出てくるのも大分の郷土料理であるだんご汁。大分は「だんご」といっても丸いものではなく、幅の広いうどんのような形なのが特徴です。

 

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朝食はビュッフェスタイルでの提供でした。なかなか種類も豊富で、全般的に旨かったです。

 

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「みんなの九州きっぷ」は有効期間2日間なので昨日で終了。今日はもう名古屋に帰るだけなんですが、午前中はベタな観光をしてみることに。亀の井バスの定期観光バス「別府地獄めぐり」に乗車します。この観光バス、日本で初めて女性バスガイドを乗務させたんだそうですよ。

 

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やってきたのは「別府地獄めぐり」専用のバス。前面にはツノまでついちゃってます。バスガイドさんが「世界で唯一、ツノのついたバスです」と紹介してましたが、まぁそりゃそうだろうな、と。恐らく世界中で「バスにツノを付ける」って発想自体、ほかにはなさそうだもん…。

 

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バスは流川通りを経由して、30分ほどかけて地獄のあるエリアまで向かいます。流川通りは別府が温泉観光地として栄え始めた頃のメインストリートだったんだとか。また、観光バスが運行を始めた当初は、バスガイドは「七五調」と呼ばれる独特の節での案内を行っていたそうで、当時の案内を再現して聞かせて貰ったり。最初の訪問地の「海地獄」で下車、ここからは暫く歩いて廻ります。生憎の雨模様でしたが、傘の貸出がありました。「別府地獄めぐり」カラーの目立つ傘ですが、その目立つ分、集団にはぐれなくて便利かも。

 

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海地獄はコバルトブルーのお湯が沸いていることから名付けられたもの。こう見えて泉温は98度もあるんですよ。

 

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お次は鬼石坊主地獄

 

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泥の中からボコボコと沸いてくる姿が坊主のよう。ここも泉温99度と超高温です。

 

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続いてかまど地獄。

 

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ここには一丁目から六丁目まで、6つの様々な「地獄」があったりします。

 

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ここも泉温は98度。この噴気をかまどのように使っていたことから「かまど地獄」と呼ばれることになったそうです。また、ここでは「湯けむり」の原理が解る実験とかも見せてくれます。要は「雲」ができるのと同じ原理なんですね。

 

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4箇所目が鬼山地獄。

 

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「地獄」としては割とフツーですが…。

 

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温泉の熱を利用してワニを飼育しているのが、ここの最大のウリだったりします。実際、他の「地獄」に比べて地味なためにワニを飼うことで集客を狙ったものなんだとか。この日はちょうどワニのもぐもぐタイムを見ることができました。丸のままのニワトリとかバリバリ喰うのは迫力あります。

 

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次は白池地獄。

 

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お湯が白い、ということで白池地獄なんですが、天気などのコンディションによるようで、この日はそこまで「白い!」って感じではなかったような。

 

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ここでは温泉熱を利用してピラルクなどを飼育していました。

 

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ここで再度バスに乗って移動します。

 

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6箇所目となるのが血の池地獄

 

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その名の通り、真っ赤なお湯が湧いています。泉温はちょっと低めで78度。この泉源が温泉として使われていた時もあったそうですが、タオルなどが真っ赤に染まってしまい苦情が耐えなかったことから、今では地獄としての観賞用のみ利用されています。

 

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そして最後の7箇所目は竜巻地獄。

 

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この竜巻地獄、シンプルに言えば間欠泉です。だいたい30~40分に1回程度のインターバルで吹き上がっており、観光バスもこの時間に合わせてスケジュールが調整されます。

 

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10分ほど待っていると、勢いよく熱湯が噴き出してきました。なんと105度もあるんだそうです。でも吹き出し口の上に「天井」が作られていて「え?これだけ?」という印象もなくはありません。実は昔はこの「天井」部分はなかったそうですが、これがないとマジで30mくらいは平気で吹き上がっちゃって危険だ、ということで設置されるに至ったんだとか。その設置も、定期的に熱湯が噴き出してくるところに作るワケなので相当大変だったそうです。

 

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別府駅を出発して約3時間、地獄めぐりツアーは終了。北浜のバスターミナル前で下車しました。正直なところ、このルートであれば路線バス等を使っても充分巡れるし、コスト的にもそっちのほうが安くつきます。ただ、バスガイドさんのフルの案内を受けながら楽しめる、という価値は充分あるのでは。元祖バスガイドを堪能できますよ。

 

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昼食はバス停近くの百貨店「トキハ」の地下、湯けむり横丁へ。2019年の秋、リニューアルによって開設されたエリアです。

 

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大分と言えばとり天が有名ですが、この東洋軒がとり天発祥のお店とされています。本店は別府駅からかなり離れた、公共交通では行きにくい場所にある上に、地元でも人気店なので常に行列。そんな東洋軒の支店がここにあるんです。先ほどの地獄めぐりのバスガイドさんも「本店より便利な場所にあって本店より空いてる」とイチオシしてました。

 

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これが発祥の店のとり天です。東洋軒はもともと中華料理店で、ほかにもオーソドックスな中華メニューもありました。とり天はそのまま食べても美味しいし、タレにつけても旨いし、と言った感じです。

 

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食後のデザートを求めて、こんどはランズ珈琲へ。「日本一のパフェ屋さん」だそうで。

 

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そういうわけでパフェ戴きました。パフェの種類も豊富なんですが、別府地獄プリンの乗ったヤツで。

 

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それから別府駅へ。駅前に立つ銅像がありますが、この人こそが別府観光の父とされる油屋熊八。亀の井バスや亀の井ホテルの創業者でもあり、女性バスガイド乗務もこの方のアイデアです。

 

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別府からは、まず博多まで出て新幹線で名古屋まで戻るルートにしました。博多へは観光特急「ゆふいんの森」に乗車します。新型コロナ禍の前までは外国人観光客にも大人気で、なかなか予約が取れない列車になっていました。このキハ71系、1989年に急行型気動車から改造されたものですが、車体はほぼ新造、足回りも度重なるアップデートが行われており、ほぼ原型は残っていない感じです。

 

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客室は床を高くとったハイデッカースタイル。ちょっとレトロ調の雰囲気にリクライニングシートが並びます。

 

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今回「ゆふいんの森」ルートを選んだのは、進行方向最前列の座席が取れたから。実はその前には、昨年秋から由布院~博多間での運転となった観光列車「或る列車」に乗るつもりで予約を取っていたんです。お一人様3万5千円という結構なお値段だったんですが、「まん防」入りしたことから酒類提供が中止されることに。「或る列車」は食事・ドリンク込みのお値段なんですが、酒抜きでメシ喰うのにお値段一緒ってのはなんとなく釈然とせず、また次の機会にしようとキャンセルした次第。今回は当初は「或る列車」メインだったんだよね…。

 

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大分から久大線に入り由布院に到着。由布院まではガラガラだったんですが、なんと大分からお隣に席を取った方がいらっしゃって少し驚きました。まぁ最前列に座りたかったんでしょうけど、このご時世でガラガラの車内でよく「密」を選ぶなぁ…。結局、由布院までで下車されましたが。逆に由布院で多くのお客さんが乗ってきて、車内は観光列車らしい賑わいとなりました。

 

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ゆふいんの森」にはビュッフェカウンターがあります。昔はあんかけ焼きそばなど温かい食事なども提供されていましたが、今ではカフェ系中心。アイスクリームなど買ってみました。

 

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JR九州のD&S列車では客室乗務員がキャンディーのサービスをしてくれるのですが、「ゆふいんの森」は専用の包み紙での提供。運転開始から既に40年以上経っていますが、JR九州の観光列車のイメージリーダー的な知名度は相変わらずですから、扱いも特別なんでしょうね。

 

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別府から博多まで約3時間半かけて到着です。「ソニック」なら2時間くらいで着くんだけどね…。

 

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博多からは「のぞみ」で帰りました。