マリオットのポイントで、いざ「あのホテル」へ。
今回のお出かけは久々の夜行バス、「ドリームなごや4号」です。新宿まで行きたかったのですが、バスタ新宿経由なのはこの4号と8号の2便で、8号の方は4列シートなのでご老体にはキツいのよ…。
予約したのは2階建てバスの1階部分に3席だけしかない「プレミアムシート」です。このシートが設置された国産の2階建てバス、三菱ふそう「エアロキング」も残すところ3台になってしまったらしく、1日一往復しか運行されていません。「エアロキング」自体がもう生産終了から10年以上経っており、JR東海バス全体でも6台を残すのみ。新たに欧州製のアストロメガが導入されていますが今のところ「プレミアムシート」設置はなし。近々なくなるクラスかもしれません。
お値段はちょっとお高めですが、それでも新幹線よりは安価。それに夜のうちに移動できるメリットは大きいです。プレミアムシートはリクライニングも深く倒れ、寝返りをうてるレベルの幅広さで快適さは抜群。カーテンを閉じればほぼ個室で、この設備はできれば新しいバスにも残して欲しいなぁ…。
バスタ新宿に到着したのは翌朝の5時半過ぎでした。
少し時間があるので、新宿駅近くの「快活CLUB」で休憩とシャワーを。シャワー設備のあるネットカフェは珍しくありませんが、追加料金ナシでタオルなどのアメニティも含めて使えるところ、意外と少ないのよね。
7時過ぎに新宿駅へ向かったのですが、パン屋「HOKUO」があるじゃないですか。小田急グループが運営していましたが、この2月いっぱいで全店閉店が決まりました。もともと「HOKUO」は札幌を本拠とするパン屋で、バブルの頃はパンの博物館を建ててしまうほどイケイケだったんですよ…。北海道の本家も経営が厳しかったようで、今では札幌駅の地下街に1店舗を残すのみ、それも3月には閉店らしい、と。北海道旅行の際には時折お世話になってたんだけど、残念です。
新宿からは特急「日光」で日光を目指します。この列車、JRから途中で東武線に入り、東武日光駅を終点とする経路で運行されています。日光・鬼怒川エリアの活性化を目的に、2006年から相互乗り入れが始まりました。日光・鬼怒川といえば東武で行くのが一般的ですが、都心側のターミナルが浅草と若干ビミョーなロケーション。それを解決しよう、ということだったようです。運行開始当初は東武側は「スペーシア」、JR側は485系の改造車を投入していましたが、JRサイドは2011年から元「成田エクスプレス」の253系の改造車に取り替えられました。このリニューアル版253系に一度乗ってみたかったのですよ。
「成田エクスプレス」時代には黒に赤のアクセントの入ったシャープな印象のシートが並んでいた客室は、観光地行きらしい鮮やかなリクライニングシートに取り替えられています。シートピッチも東武側の「スペーシア」に合わせて110cmまで拡大されていますが、そのお陰でシートと窓の位置が全然合ってないのはご愛敬。
もともとビジネス利用メインの「空港アクセス特急」だった名残は窓にも。最近の特急車両には珍しく窓の位置が高く小さめです。
「成田エクスプレス」にはグリーン車に個室が設置されていました。6号車にはその「グリーン個室」だった名残が「業務用室」として残っています。まぁこの区画、長野電鉄に行くと譲渡された253系が特急「スノーモンキー」として走っており、追加料金で乗れますけどね。
先ほど「HOKUO」で買ったパンで朝食としました。
新宿からおよそ2時間で終点、東武日光に到着しました。新宿から東武線直通で運手Rンされる特急は通常時で1日4往復あるのですが、日光まで来るのはこの1往復のみ。ほかの3往復は鬼怒川温泉への運転となります。
とりあえず、駅前から中禅寺温泉行きのバスに乗車。
途中の明智平で下車して「明智平ロープウエイ」に乗ろうと思ったのですが、本日は強風のため運休とのこと。仕方なく中禅寺湖まで直行で来てしまいました。
で、ついにやってきました「ザ・リッツ・カールトン日光」ですよ。昨年夏にアメックスspgを取得、紹介キャンペーン利用で貯まった5万マイルを使って予約しました。しかも「せっかくいいホテルがタダで取れたんだし」とプラチナチャレンジまでしてしまうというね…。「あいち旅eマネーキャンペーン」を活用したとはいえ、ココをタダで泊まれた!ってホントにコスパ的にどうなのか疑問は残るのですが、まぁいいや。
到着したのは午前11時前だったのですが、既に部屋は用意できるとのこと。チェックインはバーエリアで座ったまま行われます。
大きな窓から、少しだけ中禅寺湖が。
ウェブカムドリンクを戴きながら、丁寧にチェックイン手続きは進行。予約していたのは一番「下」のランクとなる「リバーサイドガーデンビュー ダブル」でしたが、さすがプラチナエリートの威力ともいうべきか2階級特進で「中禅寺湖ビュー キング」のお部屋をアサインされました。ただし、空室状況からレイトチェックアウトは不可とのこと。まぁ今から明日のお昼まで、ってのも丸一日以上居させてもらえるんだから充分でしょう。
そして客室へ…ってまぁステキ。いわゆる「和モダンテイスト」ってやつなんでしょうが、なんかそんな表現だと貧乏くさく感じてしまいます。
エントランスはスクリーンで隔てられています。スリッパは備え付けられていますが、室内は土足でも靴を脱いでもどちらでもOKなんだそう。まぁ日本人ですから靴は脱いじゃった方がくつろげますけどね。
エントランス側に巨大なクローゼットもあり、いったい何日分の衣類が入るの?というレベル。
クローゼット内にはバスローブ、それと浴衣に丹前が用意されていました。何とこのホテル、館内ではこの浴衣で過ごしていいんですよ。イタリアンレストランの「レークハウス」はスマートカジュアルのドレスコードがあるのですが、そのほかはコレで行ってもいいというのは有り難いところ。一般的に「高級ホテル」だと部屋から一歩出るには「ちゃんとした格好」を求められるものなんですが、これはいいですね。
ベッドの奥には快適なリビングエリアがあり、バルコニーもついてます。バルコニーにもソファがあったりして。
バルコニーからの眺めも最高。中禅寺湖と男体山が一望できます。流石にこの季節は寒くてバルコニーで過ごすってワケにはいきませんが、春や秋の気候のいいときにはココでのんびり過ごすのも良さげ。
ソファの下に電源が用意されてるの、今風ですね。ちょうどPCを使う予定があったんで助かりました。
リビングエリアのテレビですが、単に壁掛け設置ではなくアームがついており、ベッドルームからも見やすい角度に調整できるという造り。気が利いてますな。
テーブルの上に置かれたボックスには…。
イチゴやスナックなどが。
バーエリアも流石の充実っぷり。コーヒーメーカーやポットはこちらに。お水もペットボトルなんて安っぽいモンじゃなく「缶」に入ってますよ。
冷蔵庫はミニバーのアイテムがぎっしり。
ミニバーのアイテムが豊富です。
食器類もカップやグラスなど、いろいろと置いてありました。
洗面台が2箇所もあったりして。
アメニティ類は引き出しの中に。綺麗なボックスに入ったアイテムが並んでいます。
バスルームはバルコニー側に大きな窓を擁し、中禅寺湖を眺めながらの入浴ができちゃいます。もうね、ホント凄いわココ…。
昼食はホテルの外で、と思って出かけましたが、オフシーズンの平日であることに加え栃木県も「まん防」発令中ということで、お土産物店ですら閉まっているところが多いような状況です。
そんな中でも営業中だったのが「トンカツ浅井」。精肉店直営のトンカツ屋ということで、このエリアでは密かな人気店だったりします。
名物の「ソースカツ丼」を戴きました。大きなヒレカツが5枚も載る凄いボリュームで、そのまま食べられない前提で「上の方のカツを一時的に避難させるためのお皿」がついてくるほど。これで900円ってコスパ良すぎでしょ。
ホテルまで歩いて戻りましたが、国道沿いに徒歩客向けの小さなエントランス、あったのね。ちゃんと歩きやすいように除雪もしてありました。