へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

これが「産業観光」ってやつですか?in浜松。

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浜松で観光地巡りです。ちょっと普通じゃないトコばっかですが。

 

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週末に豊橋へ行く用事がありました。ついでに浜松でいくつか行ってみたいところがあり、そっちを巡ってみようと思った次第。JR東海道線鷲津駅前にある「ホテルくれたけイン浜名湖」で一泊しました。ロケーションとしてはホントに「駅前」。ただ駐車場が狭く、クルマで夜にホテルに到着したときには満車で、敷地外の提携駐車場に駐めることになってしまいました。

 

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客室はごく普通の「ビジネスホテル」。

 

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北側の部屋にアサインされたので、ちょっと浜名湖が窓から拝めました。

 

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4月からの法改正もあり、アメニティ類は全てフロントにある棚から必要な分だけ持って行くようになっていました。

 

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無料の朝食があり、1階のロビー横のエリアで提供されます。

 

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無料とはいえ、なかなか充実した内容でした。カレーとかもあったし。

 

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ホテルをチェックアウトしてクルマを走らせること約5分ほどで、今日の最初の目的地に到着しました。豊田佐吉記念館、あの「トヨタグループ」創始者の生誕の地です。

 

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入口を入るとすぐ右手に小さな資料館があり、豊田佐吉の生涯が紹介されています。豊田佐吉が生まれたのは1867年。大工だった父のもとで小学校卒業から修行を始めますが、発明をするぞ!と一念発起。当時、この遠州地方で紡織が盛んだったこともあって織機の改良から手がけることにしました。

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数多くの発明をした中でのマイルストーンとも言えるのが、この「豊田G型自動織機」です。世界トップクラスの性能を持ち、織機メーカーとしては当時トップ企業だった英国のプラット社が10万ポンドで特許権を買い取ったほど。トヨタグループの「祖」ともいえる豊田自動織機はこのG型製造・販売のために設立されましたし、この特許譲渡で得た資金は自動車開発のもとにもなりました。つまり今の「トヨタ」があるのはコレのおかげ、と言えるかもしれません。トヨぁ。タが織機メーカーから始まったこと、意外と知られてないような気がするなぁ。

 

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この敷地は実はかなり広く、裏山まで含めて整備されています。佐吉が発明の研究のために使っていた納屋も残っていました。

 

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これが佐吉の生家…ですが、1990年に復元されたものだそうです。ちなみに、この資料館は無料で開放されています。

 

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お次は「スズキ歴史館」。これまた自動車や2輪などのメーカー「スズキ」の企業博物館で、スズキ本社工場の隣接して設置されています。土日も開館していますが予約制。

 

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エントランスを入ると受付があり、ここで予約確認されます。小さいながらショップもあり、ココでしか買えないものも。

 

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展示は3階から始まります。このフロアはスズキの歴史を紹介するコーナー。

 

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展示エリアに足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは巨大な織機と「鈴木式織機製作所」の文字。なんと実はスズキも織機メーカーが祖業…ってトヨタと同じじゃん!

 

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スズキの創始者は鈴木道夫。こちらも豊田佐吉と同じく大工からキャリアをスタートした人です。日露戦争で大工の仕事が減ったため、木工のノウハウが生かせる織機の改良を手がけるようになったのが始まりだそうです。鈴木道夫が取り組んだのは、遠州織といわれる格子模様の織物の織機。豊田佐吉の織機は単色織用だったので、直接の競合はなかったらしいとか。

 

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スズキの開発した織機が多数展示されていました。

 

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第二次大戦後は多角化の試みとして二輪車を造るようになります。空っ風といわれる強い風が吹く遠州で「自転車にエンジン付いてたらラクだよなぁ」と思いついた…と映像で紹介されていました。その最初の車種がこの「パワーフリー」です。

 

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続いて本格的なバイク「コレダ号」を発売し、2輪メーカーとしての地位を確立。

 

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そして戦前から計画していた自動車生産へ進出します。それが日本初の軽自動車「スズライト」、1955年に発表されました。外国車を手本にしたとはいえ、2年ほどで開発したというから驚きです。

 

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当時の広告なども展示されていましたが「スクーター免許で乗れます」「検査がいりません」となかなかコワいことが謳われています。ホントに「軽」自動車、だったんですね…。

 

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1961年には軽トラ「エブリィ」が登場。ビールメーカーとの提携などで販売していたそうです。

 

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そこから発表された様々な四輪車や二輪車が並びます。

 

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これが初代のジムニーヘビーデューティーっぽさが凄い。

 

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そしてこれが軽自動車の中興の祖ともいえる「アルト」。1970年代後半、軽自動車にも車検制度が導入され、価格も小型車との差が縮まるなど「軽自動車はオワコン」となりつつありました。それを打破したのが「アルト」で、お求めやすい「47万円」という価格でしかも全国統一(当時は輸送費が上乗せされて地域によって価格が違うのが普通だったとか)、増加する女性ドライバーを意識したつくりなどで大ヒットし、軽自動車が復権するきっかけを作りました。リアシートを簡素化して商用車扱いとしてコストだけでなく税金も安く済むようにしたり、という工夫も。「47万円」という価格は、当時の中古車の売れ筋価格がこのくらいだったというマーケティングの結果です。

 

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発表当時の「47万円」の意味が分かるような展示も。同じスズキで販売していた軽自動車が65万円とかだったんですから、新車で47万円は相当お買い得に見えたんでしょうね。

 

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今では軽といえばハイトワゴンばっか売れてる感じですが、考えてみたらその火付け役ともいえるワゴンRもスズキのクルマ。結構「時代を変える」プロダクトを出してるじゃないですかこのカイシャ。

 

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2階では「クルマができるまで」を紹介するコーナー。普通は「クルマを”物理的に”作る」生産工程を紹介しそうなもんですが、こちらでは商品企画から始まっちゃいます。最初に「企画会議でこんなこと話し合ってどんなクルマを作るか決めます」ってソコから? デザインスタジオまで再現しちゃってます。

 

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クルマのデザインを決めるのに大切な実物大のクレイモデルの制作。二輪車や船外機とかでもクレイモデルって作ることがあるんだそうで。

 

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試作車ができたらテストへ。このシマシマな塗装、クルマのデザインのディテールが解らないように施されているという自動車スクープ紙みたいな情報も得られるよ。

 

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で、やっと生産工程の紹介です。製造ラインの一部が再現されているんですが、スズキならではの合理化も図られていて、意外と見応えあります。

 

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続いてはスズキの海外拠点を紹介するエリア。スズキってインドとかハンガリーとか結構渋い国に進出してたりするんだよね。ただインドは先見の明があったと思います。

 

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最後は浜松や遠州地域を紹介するコーナーなんですが、遠州出身の「ものつくり」著名人のパネルもありました。考えてみたら豊田佐吉も鈴木道夫も遠州出身。ヤマハやカワイ、ローランドといった楽器メーカーも浜松だし…こんなに「凄い人」が集中してるのって、何かこの辺にヘンな地場でも出てませんか?

 

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ランチは浜松の有名店「パピオット」へ、炭焼きハンバーグで知られるお店です。

 

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あれどこかでみたような…と思った方、正解です。静岡で超有名なハンバーグのチェーン店「さわやか」にそっくりでしょ? 実はこの「パピオット」がそのご先祖様といわれているんだそうです。まだ「さわやか」が喫茶店だった時代、このお店の方がヘルプに入って出したハンバーグがコレで、「さわやか」でもそのまま提供されるようになった、というようなお話だとか。なお、「パピオット」ではソースはデミグラスがデフォだそうですよ。

 

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昼食後は航空自衛隊浜松広報館」エアーパーク」までやってきました。

 

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ここでのお目当てはコイツ。2019年に引退した初代の政府専用機の機内の一部が、ここに展示されているんです。

 

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展示されているのはボーイング747の機首部分にあった貴賓室のインテリア。一番奥のソファはベッドにもなります。初代の政府専用機は1992年から運用されているのですが、もともとは「必要だから」というよりは日米貿易摩擦解消の一環としてという色合いも強く、自然とアメリカ製の航空機で当時としては最も長距離を飛べたB747-400に決まったような面も。ちなみに政府専用機は2機で運用されていたのですが、もう1機分のインテリアは小松空港近くの「石川県立航空プラザ」に貸与され展示されています。

 

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お隣には機内にあった記者会見席とビジネスクラス相当のシートも置かれています。政府要人の海外訪問時にはメディアが同行することも多く、機内で記者会見をすることもよくあったようです。

 

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まぁ勿論、ほかのエリアも見ていきましたけどね。

 

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今日の最後の訪問地はこの「本田宗一郎ものづくり伝承館」です。「ホンダ」の創業者の本田宗一郎も出身は浜松で、ちょうどこの地域にあたります。やっぱ何かおかしくないか浜松。以前は天竜市庁舎だった建物が改装され、小さな資料館になっています。

 

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展示スペースはそれほど広くありませんが、「本田宗一郎」という人物に焦点をあてた展示内容になっていました。

 

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2階にはご本人が使っていた製図台も。規模はそれほどでもないですが二輪車実車のコレクションも結構あるみたいですし、書籍なども豊富。ホンダファンなら一度は是非、って感じかも。

 

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名古屋へ帰る前に天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅に寄ってみました。

 

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この駅は昨年公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する「第3村」のモデルとされています。

 

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この駅には元祖ブルートレインの20系客車がなぜか保管されており、その状態が気になって来てみた次第。「天竜レトロトレイングラブ」という団体がきちんと管理や補修を行っているようで、非常に綺麗な状態が保たれていました。

秩父鉄道のSLと西武のヘンな特急に乗ってきた話。

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3月の3連休に東京へ行く用事があったのですが、1日空いたので秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」と西武の新しい特急車両「ラビュー」に乗ってきました。

 

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前日は浅草で一泊。銀座線田原町駅にほど近い「ホテルサンルート浅草」です。

 

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夕方からかなり激しい雨になってしまったので、夕食はホテル近くで済ませることに。とはいえ、結構な有名店が近くにいろいろあったりします。ハンバーグで有名な老舗の洋食店モンブラン」に行ってみました。

 

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「オランダ風ハンバーグ」を戴きます。チーズソースがかかっていて「オランダなの?」って気がしなくはありませんが、このチーズソースが熱々の鉄板でイイ感じに焦げて固まってソレもまた旨いという、なかなかの一品でした。

 

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翌朝、雷門通り経由で駅へ向かいます。東京スカイツリーが眩しいぜ。

 

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東武浅草駅までやってきました。

 

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赤城行きの特急「リバティりょうもう」に乗車します。

 

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駅には10分ほど前について指定席を買ったのですが、その時点で空席はかなり少なくなっていました。乗ってみるとかなり混んでます。まぁ3両編成と短いこともあるのかもしれませんが、意外と乗車率いいのかしら。

 

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特急を久喜で降りて急行に乗り換えて羽生まで。ここで秩父鉄道に乗り換えます。

 

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ここからは、ごく普通な感じの通勤型電車で熊谷まで20分ほど乗車。

 

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熊谷で降りて改札へ向かうと、改札内のところにSL指定券の販売窓口がありました。秩父鉄道のSLはウェブで予約できますが、決済まではオンラインでできず、発券と支払いはここで行う形になります。窓口は3つありました。

 

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予約確認メールからアクセスできるQRコードを示すとすぐに発券。出てきたのはコレ、ほぼ「紙切れ」でしたけど…。

 

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いったん改札を出て、なにか昼食になるようなものを探してみました。事前予約すれば「SL弁当」を車内で買うことができるので申し込んでおいたのですが、数日前に申込日を間違えていたことが判明、その時点で正しい日程での申込みが締め切り後だったので今回はゲットならず。1400円しますが割と美味しそうだったんだけど…。そこで駅周辺を探しましたが、駅ビルのショッピングエリア「アズ熊谷」は朝10時オープンなのでSL発車時間が10:10であることを考えるとちょっと使えません。この改札近くにヤマザキのベーカリーショップ「サンエトワール」があり、ここで丁度いいランチボックスを売っていたので、それを持ち込むことにしました。

 

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ホームに降りるとSLは既に入線済み。今日は満席の予約らしく、多くのお客が写真撮影に殺到しているような状況でした。

 

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客車は4両編成。国鉄時代に急行用として製造された12系客車が使われています。

 

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座席のカラーなどは変わっていますが、それでも車内は国鉄時代オリジナルの風情をよく保っています。

 

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4人掛けのボックスシートが並びます。

 

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洗面所もほぼオリジナルの状態が残されているようです。

 

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その壁面に残された謎の「箱」、これが昔の優等列車には必ず設置されていた冷水機です。ここから飲料水を、封筒みたいな小さな紙コップで飲むことができました。飲料水としての衛生基準を満たすようなメンテが必要だったらしいので、かなりコストはかかっていたんだと思われます。折角ならコレも使えるように保存して欲しいけど、やっぱり難しいんでしょうね。

 

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熊谷を定刻に発車。車内販売が回ってきますが、基本的にはグッズ系が多い印象。このほかに飲食のワゴンもありますが、飲み物とスナック系といった品揃えで「お弁当」などはないようでした。

 

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寄居で10分ほど停車、多くのお客さんが記念撮影のためにホームに降りていました。JRの八高線東武東上線との乗換駅でもあり、ここでの乗り降りも割とある印象。

 

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寄居を出たあたりでアイスクリームのワゴンがまわってきました。

 

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「SLオリジナル」の謳い文句につられて一つ所望。手作り感のある、美味しいアイスでしたよ。

 

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長瀞でも10分ほどの停車時間があります。秩父鉄道沿線を代表する観光地の一つでもあることから、ここで下車する人も多数。また乗車するお客さんもおり、ここまで自分しかいなかったボックスに1名やってきました。

 

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ここでもSLのまわりは人だかり。この「SLパレオエクスプレス」を牽引するのはC58型、亜幹線などで使用されていたものです。炭水車を繋いだ、いかにも「蒸気機関車」っぽい見た目をしています。

 

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車窓風景はどんどん長閑になっていきます。

 

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このへんでお昼ご飯…と熊谷駅で購入したランチボックスを開けたのですが、西武線との接続駅となる御花畑でまた乗車があり、自分のいたボックス席は満席に…。ちょっと窮屈な体制での食事になってしまいました。考えてみたら秩父鉄道って熊谷でJR、寄居でJRと東武御花畑で西武と都心方面からの鉄道路線と接続する駅が3つもあるんですよね。つまりそれだけ東京方面からSLにアクセスする経路が多いということで、乗車区間も様々なバリエーションが選べる、というわけ。この秩父鉄道でSLを走らせるってのは、そういうアドバンテージでお客を集めやすい、というのがあるのかもしれません。

 

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熊谷から2時間40分かけて、終点の三峰口に到着しました。到着するとすぐにSLは客車から切り離されて引き込み線へ移動していきました。

 

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この三峰口、駅の回りに何か特別なものがあるわけでもありません。

 

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そこで駅前のバス停から三峯神社へ行ってみることにしました。定刻通り走ってくれれば、現地で45分ほどの滞在時間が取れるはず。

 

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バスは狭隘な山道を上り終点を目指しますが、この時点で既に15分ほどの遅延です。加えて終点の手前で駐車場に入る乗用車の渋滞にはまってしまいました。「ここから歩いた方が早いので、希望の方は降りていいですよ」とのことで、途中でバスを捨てることに。

 

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ただ駐車場までは歩いてすぐ、結構手前まできていたみたいです。

 

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とりあえず拝殿くらいには行ってみようと。

 

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正式な参拝ルートだという随身門を通って…。

 

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拝殿の手前まで来たのですが、なんとここで大行列。ここに並ぶと予定のバスに間に合いそうになく、残念ながら諦めることに。なんだか、何のために来たのか、って感じになっちゃったけど、まぁいいか。

 

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下山のバスも既にかなりの人が並んでおり、結局立ち席で乗ることになりました。このバスも時刻表上からは遅れての運行で、三峰口の駅前に着いたのは15分遅れ。ここで秩父鉄道に乗り換えるつもりだったのですが予定の列車はギリギリなので見送り、バスの終点である西武秩父駅まで乗っていくことになりました。

 

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西武秩父からは池袋行きの特急「ラビュー」に乗る予定だったのですが、駅に到着した段階でなんと満席。8両編成なのに?と吃驚。途中駅までも空席がないようで、大半のお客はここからの乗車の様子。それだけ観光客が多いってことなのね…。西武鉄道はウェブでの特急券予約も可能だったのですが「まぁ大丈夫だろ」と油断してました。

 

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結局、普通列車で飯能まで移動。ここから飯能始発の特急「ラビュー」に乗車することにしました。

 

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特急用ホームに降りると、なんだか妙なフォルムの列車が停まってます。この奇妙な宇宙船みたいなヤツが西武の新型特急「ラビュー」。

 

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銀色のつるんとしたフォルムに加えて特徴的なのは巨大すぎる窓。殆ど足下まで窓!くらいの大きさじゃないですか。

 

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車内はイエローのシートが並び、ちょっと「おうち」感覚。

 

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シートはソファ風の趣もあります。これでもちゃんとリクライニングするんですよコレ。コンセントも1席に1箇所と、イマドキな設備もちゃんと備わってます。

 

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池袋までの乗車時間は40分程度と短かかったのですが、この車両のユニークさは堪能できたような気はします。

実は老舗なのよね、「ウェスティン都ホテル京都」宿泊記。

最近目立たない気もするけど、実は100年以上の歴史を持つ高級ホテルなのよね。

 

マリオット・ボンヴォイのポイントがそこそこ溜まったので、ちょっといいホテルに!と「ウェスティン都ホテル京都」に泊まってみることにしました。2021年に大規模なリノベーションを終えたばかりで1泊6万円は下らないようなホテルですが、ローシーズンの5万ポイントで確保。ホテルまでは京都駅から無料のシャトルバスが運行されているので、これを利用。京都駅にはホテルの案内所もあり、手荷物の搬送サービスなども受けられるようです。

 

ホテルまでは15分ほど。実はこれ、村野藤吾の設計だったりします。

 

ロビーでチェックインの列に並んだのですが、プラチナエリートであることを確認するとラウンジへ案内され、そちらで手続きとなりました。案内の流れが洗練されてる印象です。

 

部屋はワンランクのアップグレードで「平安京ビュー」になりました。

 

ホテルは小高い丘の上にあるので、ベランダからは平安神宮方面が見渡せます。

 

冷蔵庫やコーヒーメーカーなどはこちらに。

 

バスルームも広く取られています。

 

ただ、このホテルにはステキな温泉大浴場があるんですよね。SPA「華頂」は敷地内の泉源を利用した天然温泉。内部は広く立派で、宿泊者専用なのが勿体ないほどです。露天風呂エリアにはくつろげる寝椅子なども設置され、居心地の良さに滞在中3回も通ってしまいました。

 

折角なのでラウンジも使わせてもらいます。夕方からはカクテルタイム、フード系は和洋取りそろえたセットをテーブルサービスで提供していました。

 

夕食はホテルから出て取ることにしました。平安神宮にある「ロームシアター京都」にある「京都モダンテラス」です。この「ロームシアター京都」は「京都会館」として前川国男が設計したモダニズム建築の傑作の一つ。

 

TSUTAYAが手がけているだけあって内装はお見事。モダニズム建築の良さを上手く生かしている印象です。

 

こんな雰囲気のお店ですが、お値段は意外とリーズナブル。ディナーのコースは前菜+メイン+デザートで4000円を切るくらいです。前菜盛り合わせは湯葉を使ったカプレーゼなど、ちょっと京都っぽいモノも。

 

メインは4種程度からチョイスできますが、サーモンフライを選んでみました。タルタルソースには京漬物が使われています。サラダのドレッシングは「梅と苺」というユニークな一品です。

 

デザートも結構ガッツリ出てきました。これにコーヒーか紅茶もついてきます。

 

朝食はラウンジでも提供されますが、レストランを選択。ビュッフェスタイルです。

 

「まっとうな高級ホテルの朝食ビュッフェ」でした。

 

結局レイトチェックアウトの特典を活用して午後1時過ぎまで過ごしてしまいました。最後にホテルの歴史などを展示した「都ギャラリー」を見学。

 

古くから「京都の迎賓館」として著名人を迎えてきた歴史など、なかなか興味深いですね。

 

でも「京都」で居心地のいいホテルに泊まるってのも「せっかく来たので観光したい」「せっかくいいホテルにきたので外に出たくない」のせめぎ合い、って感じで贅沢な悩みができますねぇ。

 

 

伊根の舟屋へ泊まろう、「WATER FRONT INN 与謝荘」へ。

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舟屋で有名な京都府日本海側にある伊根町。20年以上前に泊まったことがあるのですが、それから日帰りでの訪問はあったものの「泊まる」機会がなかなか得られずにいました。基本的には民宿が中心なので週末に一人旅で泊まれるところはない上、ここ数年はインバウンドにも人気で予約もなかなか取れない状況だったんです。友人同士8名でどこか泊まりに行く話になって連絡してみたらこの「WATER FRONT INN 与謝荘」の予約が取れてしまい…。やっと念願が叶ったかたちになりました。

 

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公共交通で行くかマイカーで行くか直前まで迷いましたが、結局クルマにしました。公共交通だと宮津天橋立まで鉄道で行きバスに乗り換えるのですが、「地方あるある」で列車とバスのスケジュールが見事なまでに連動してません。乗り継ぎを30分以上待つようなものしかなく、これならクルマでもいいかな、と。3月初旬で雪の心配はありましたが、天気予報ではなんとかなりそう。名神高速から北陸道へ入り、敦賀で若狭道を通るルートにしたのですが、関ヶ原北陸道の山越え区間では沿道にかなりの雪がまだ残っていたものの、路面のコンディションは問題なしでした。

 

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伊根に到着したのはお昼過ぎ。まずは高台に位置する「道の駅 舟屋の里伊根」へ来てみました。

 

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飲食店や売店もありますが、伊根湾を一望できる展望台が一番のウリでしょうね。

 

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続いて観光案内所へ。ここから「舟屋ガイドとめぐる、まるごと伊根体験」ツアーに参加します。これは地元の方がガイドとなって舟屋の内部も含め1時間ほど案内してくれる、というもの。基本的に舟屋は個人のお家ですから勝手に入れないのですが、いくつか有料で公開しているところがあります。そういったところなどを巡りながら町中を歩いて廻りました。まずは案内所前の公園で町のアウトラインなどの説明が。今では漁師をやっている家もかなり減ってしまったようで、実際に船が出入りする舟屋もかなり減ってしまったとのこと。

 

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で、舟屋の見学です。建物の構成としては街路を挟んで山側に母屋、海側に土蔵と舟屋、というのが基本だそうで。

 

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これが舟屋の内部。ここに直接漁船を引き込むわけです。こんな構造で台風の時とか大丈夫なの?という感じですが、伊根湾は南側に開けているので波の影響が小さく、せいぜい何かが流されてくる程度なんだそうです。

 

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途中に見かけた消防船。海に面した舟屋か火事になったときは海から消火した方が効率がいいからね。

 

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今後は別の舟屋へ。ここだと山側から母屋・土蔵・舟屋の構成になっていることが良くわかります。

 

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このツアーのもう一つの目玉「もんどり」見学。「もんどり」とは魚を捕る網で、中にエサを入れておくと魚が入ってきて出れなくなるという構造です。地元の方はこれで晩ご飯を調達していたとか。希望すればコレで採れてるお魚、お持ち帰りできます。この日はかなりの大漁だったみたいですが、残念ながら自分はこれから宿泊なので…。

 

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既に漁業をやめてしまったお宅は、舟屋の船が入る部分を埋めて普通の「小屋」にしてしまっているところも多くなってきたそうです。

 

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ツアーは最後に伊根の酒蔵、向井酒造に立ち寄ります。2019年の大阪で開催されたG20で供された「伊根満開」の蔵元さん。杜氏さんが女性なんですね。

 

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ツアーのあとはちょっと遅いお昼ご飯。観光案内所の2階「舟屋食堂」へ。

 

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店内はとてもお洒落な雰囲気。伊根ってこんなハイセーンス!な感じだったっけ?

 

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大きな窓からは伊根湾の穏やかな海が。

 

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定食物を中心にメニューは豊富。煮魚の定食を戴きました。

 

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そして「WATER FRONT INN 与謝荘」へ到着。舟屋を改装したお宿です。

 

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今日は我々8名のグループのみが宿泊者だそう。キャパシティはもう少し大きいのですが、食事の提供などの関係からその程度の人数に抑えているんだそうです。案内されたお部屋は猛烈なオーシャンビュー。殆ど「海の上」レベルで海が近いぞ。

 

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窓からは舟屋の並ぶ姿が。

 

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まだ陽も高いので周囲をもう少しお散歩。与謝荘は交通の便が割といいのも有り難いところ。駐車場が完備されているのは勿論ですが、観光案内所から歩いて5分もかからない場所なのでバスでもアクセス良好。伊根浦公園からもお宿がよく見えるほどです。まコレじゃ海の眺めがいいわけですよ…。

 

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集落の奥の方へ進み「INE CAFE」で一休みすることにしました。

 

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ここも最近できたお店らしいのですが、まぁ映え映え。

 

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こんな露骨な映えスポットまで。マジで映えてるから仕方ないか…。

 

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ケーキとコーヒーでちょっとのんびりしましたが、こんな風景が目の前ですからね。

 

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お宿へ帰還。向かい側の高台に見えるのは海蔵寺で、庭の一本桜が有名なところです。桜の開花時期になると舟屋の向こうに咲く桜が綺麗で、隠れたお花見スポット。

 

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お風呂は家庭風呂で2名定員、といった感じ。まぁ民宿ですしね。

 

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お風呂場の脇に扉があり、そこを出るとちょっとしたテラスがありました。今日はちょっと寒いけど、もう少し温かくなってきたらココでビールとか、なんてのもステキそうです。

 

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夕食は1階?の食堂で頂きます。恐らく、ちょうど舟屋の「船のガレージ」部分だったところだと思われ、こちらも海が目の前、みたいなロケーション。

 

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では乾杯!

 

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大きな舟盛り(これで4名分)も出てきて、お食事も満足です。

 

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ご飯はちりめんが添えられ、にしんそばと共に登場。過剰な豪華さはありませんが満足です。

 

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夜の舟屋も灯り控えめですが雰囲気あってイイ感じです。

 

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翌朝もいい天気。

 

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部屋の大きな窓からこんな風景が楽しめるなんて最高ですな。

 

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朝食も昨晩と同じ食堂で。舟屋を眺めながらの朝ご飯も贅沢です。

 

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シンプルな「旅館の朝ご飯」ですがお味は間違いない感じでした。

 

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朝食を終えて部屋に戻ると布団が片付けられていました。改めて見ても、海の眺めが凄いわココ。

 

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廊下を挟んだ反対側の部屋もこんな感じ。

 

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午前9時前にチェックアウトしました。やっぱり伊根に来たら舟屋のお宿に泊まるべきですね…。

 

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最後に伊根湾巡りの遊覧船に乗船しました。実は荒天のため昨日は遊覧船が終日運休していたんです。伊根湾の奥の方の海は穏やかに見えたのですが、遊覧船は湾外から発着しており、このエリアの海面のコンディションが宜しくなかったようです。今日はばっちり運行していました。なお、伊根湾の遊覧は海上タクシーも使え、料金は遊覧船と変わらないくらい。

 

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およそ25分で伊根湾をぐるっとまわってくれます。白い遊覧船で出航です。

 

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伊根湾はけっこう大きく、湾に沿ってずらっと並ぶ舟屋の眺めを楽しむなら、やっぱり海の上からが一番いいのかも。

 

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昨日行った「INE CAFE」も。高台に立つのは道の駅です。

 

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時間的にもちょうど適当といったクルーズ、なかなかお勧めです。

冬の奥日光、いろいろタダの旅。その4:鉄道もタダなフリーデイ、SLにも乗る。

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鉄道もタダでした。

 

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ホテルの送迎バスはJR日光駅まで乗車しました。

 

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今日はJR利用で帰ることもあって、こちらのコインロッカーに手荷物を預けました。なんかコインロッカーの使用料金が東武日光駅より安くない?

 

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「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」で貰えるフリーパスはバスだけでなく東武線も利用可能。下今市から北側、東武日光と新藤原までがフリー区間となります。まずは東武日光から各停で下今市まで向かいます。

 

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下今市で乗り換えて鬼怒川温泉へ向かいますが、やってきたのは6050系東武鉄道野岩鉄道への直通列車用に用意した車両で、以前は浅草からの快速列車などに使われていましたが、その活躍の場をどんどん減らされており、3月のダイヤ改正では新藤原より北の野岩鉄道区間内でのみの運用となってしまうようです。

 

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6050系の魅力は、このどこか懐かしさを感じさせる車内かもしれません。2箇所のドアの間に並ぶボックスシートは「昔の優等列車」っぽい、独特の雰囲気があります。

 

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壁際には折りたたみ式のテーブルも設置され、行楽目的の利用を想定していたらしいことが伺えます。引退してしまうのは勿体ない気がしますが、この形式の大半は50年以上前に製造された車両の車体だけを載せ替えたもので、実は結構なベテランなんですよね。

 

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鬼怒川温泉に到着。

 

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鬼怒川温泉駅を出ると目に飛び込んでくるのはこの転車台。駅前にどーんと設置されているコレですが、東武鉄道がSLを運行させるにあたり、遠く広島の三次駅から移設したものです。残念ながら、ちょうどSLが方向転換を終えて駅構内に戻っていくところでした。

 

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方向転換を終え、下今市方面に頭を向けたSLが待機していました。この「C11 235」は一昨年に真岡鐵道から移籍してきた機関車です。真岡鐵道では2両のSLを運用していましたが、維持コストが厳しく休車しており、それを引き取った形のようです。2017年の運転開始時にはJR北海道から借り入れた1両でしたが、今ではこれと合わせて2両での運用となっています。

 

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で、ここから下今市行きの「SL大樹」に乗車します。運賃はフリーパスで無料ですが、さすがにSL指定券まではタダにはならず、こちらは通常料金で購入しました。一応「フリーデイ」の特典として「SL大樹の指定券半額クーポン配布」というのはあるんですが、TOBU POINTアプリ限定で利用当日のみ配布のうえ1日10組限定という「狭さ」なんで…。

 

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先ほどのC11を先頭に3両の客車が連なる編成。

 

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客車は元JR四国の14系と12系の混合です。どちらも国鉄時代の製造ですが、14系客車は特急用、12系は急行用への充当を想定したもの。

 

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14系客車は登場当初の姿をほぼそのまま残しています。青いシートは簡易リクライニングシートよ呼ばれ、背もたれは倒れてリクライニングするけど倒れた状態で固定されない、という謎仕様。そのため体を起こすと背もたれが勝手にガチャン!と戻るのよね…。

 

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中間車は12系客車ですが、昨年秋から「展望車」として新たに使われるようになったもの。

 

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車両の片側にオープンデッキを設置、ここを「展望室」としています。お隣の14系と車体の断面型が違うのが丸分かりですね。

 

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こちらの車内は新たに手を加えられたもの。この客車はJR四国時代はオリジナルの座席を撤去してリクライニングシートが並んでいた筈で、どこかからボックスシートを持ってきて取り付けたようです。

 

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展望室はこんな感じ。今までは窓の開かない14型客車だけでしたから、SLの煙とかを感じられるコーナーができたのはいいことじゃないかしら。

 

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鬼怒川温泉から下今市までの乗車時間は35分、ちょっと短い感じで到着です。でもまぁ、お子様連れで乗るなら「この程度」が飽きなくていいのかも知れませんね。下今市には駅構内に「転車台広場」が設けられています。

 

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ここにもSL運転開始にあわせて転車台が設置されています。これも山口県長門市駅から移設されてきました。わずか10kmちょっとの距離を走行させるために2つも転車台を持ってくるの、相当な投資額になるはず。東武鉄道の「本気度」が解ろうというものです。リッツカールトンを日光に引っ張ってきたのもその「本気」の一環なんだろうな。

 

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ここには小さな展示館もあったりします。一応、東武鉄道にSLが走っていたことは過去あったようで「まったくSLと縁がない」というわけではないみたい。

 

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2階からは転車台広場が一望できます。下今市は発着する列車の本数も割と多く、こちらを見ていても意外と飽きません。

 

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また東武日光へ引き返し…。

 

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駅前から「世界遺産バス」で終点の大猷院・二荒山神社前まで来てみました。この「世界遺産バス」、混雑期は迂回運行として経路が大きく変わったりします。この日はJR/東武日光駅と大猷院・二荒山神社前との単純往復の経路で運行していました。

 

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とりあえず二荒山神社へ。

 

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あら、QRコード決済でお賽銭なんて出来るのね…。

 

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日光東照宮の方へ歩いてみます。

 

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時間的に東照宮の中まで入る余裕はなさそうなので今日はパス。一昨年来てるしね。

 

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で、こんな看板を見つけました。

 

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御仮殿とは本社の修繕などの際に祭神を一時的に移すための「仮の建物」で、通常は必要なときに建てて用が済んだら撤去するもの。ここ東照宮ではそれが頻繁に起きたために「仮のもの」が常設されるという珍しい状態になってしまったらしいです。

 

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あとはぶらぶら歩きながら駅方面を目指します。

 

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昔の参道を下ってみました。

 

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神橋の冬の風景も結構絵になります。

 

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日光で今回見てみたかった一つがコレ、旧日光市庁舎です。もともとは大正時代にホテルとして建てられましたが、実際にホテルとして営業した実績は殆どなかったらしく、紆余曲折を経て戦後は日光町に寄贈されて町役場として使われていたそうです。日光市となってからも出先機関として活用されていましたが2018年に閉所。今では周囲を公園として整備中なんだとか。もしかしたら近いうちに内部の公開も始まるのかな? いかにもな戴冠様式が印象的です。

 

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朝食がバイキングだったので昼食をスキップしてましたが、ちょっと軽く何かご当地っぽい物を…と思ったら東武の駅前に「あげゆばまんじゅう」が。

 

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揚げ立てらしい熱々のヤツを一つ戴きました。お茶のサービスも。

 

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歩いてJR日光駅へ移動。

 

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わざわざJR利用にしたのは、こちらにも引退するヤツがいるから。もとは京葉線などを走っていた205系日光線では使われていましたが、これが今年3月のダイヤ改正時に新しいE131系に取り替えられることになったのです。

 

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そしてその205系を改造して誕生した「のってたのしい列車」のひとつ「いろは」も引退することになりました。ほかの編成と同じように使われ、日光線普通列車に投入されていたもの。日光エリアへの観光の足としてはすっかり忘れられた(なんせ当のJRがコチラに特急を走らせず途中で東武線に乗り入れさせちゃうくらいですし)感じのある日光線にこんな車両を何故?という気もしますが、新型コロナ前はジャパンレールパス等の訪日客向けJRパスを持った外国人観光客がそこそこ使っていたので、そのへん向けだったんじゃないかな多分。

 

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もともとは4ドア・オールロングシートだった筈の車内ですが、ドアを2箇所埋めてクロスシートを設置、なんとなく行楽列車っぽい雰囲気になりました。シートはゆったりしていて居心地よし。これが無くなるのは惜しいなぁ…。

 

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宇都宮駅に到着。折り返しの日光行きには普段使いのお客さんが乗り込んでいきました。

 

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宇都宮から東京までは「東京上野ライン」普通列車グリーン車で。1月中ならJREポイント400ポイントで普通列車グリーン券に引き替えられるキャンペーンが行われており、1ヶ月以内の受取であればOKなため、こちらを活用させてもらいました。普段なら2階席を選ぶところですが、今日は荷物があるので平屋エリア。2~3列しかないので個室感、結構ありますね。

 

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東京からは新幹線で帰名。「チキン弁当」欲しかったのに売り切れてた…。

 

 

冬の奥日光、いろいろタダの旅。その3:タダだから行く明智平&タダみたいに売られた「大江戸温泉物語 日光霧降」宿泊。

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バブルの残り香、って感じ。

 

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ホテルを出て中禅寺温泉バスターミナルへ。「ザ・リッツ・カールトン日光」にはホテルの目の前にバス停があるのですが、そこに停まるのは中禅寺温泉方面だけ。いろは坂が一方通行なため、日光方面へのバスに乗るにはココまで来る必要があります。

 

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JR/東武日光駅方面のバスで第2いろは坂を下って馬返のバス停で下車。なんでこんなところで?って感じでしょ。ここからまた折り返して中禅寺湖方面へ行くためです。

 

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昨日登ったいろは坂をまた登って明智平のバス停で下車しました。昨日は強風のため運休だった明智平ロープウェイに乗りたかったのですが、いろは坂は現在一方通行となっているため、明智平中禅寺湖方面にしか行けないルート上に位置することになってしまいました。そのため、中禅寺湖から明智平に行こうと思うと、いったん馬返まで降りて再度上り方面へ向かうという大回りをする必要があるんです。

 

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普段であればそんな無駄なコトをするなんて躊躇しますが、今日はタダですからね。今年2022年の2月、「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」として土日祝日の計10日間、このエリアのバスや鉄道が無料になるパスを無料で配布するという神イベントを開催中だったのです。この土日の2日間で申し込んでいましたが、昨日の東武日光駅の観光案内所で相談したら2日分のパスを先に戴くことが出来ました。おかげで、今日のバス代はタダ、となったわけです。

 

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明智平ロープウェイは長さ約300m、高低差も86mという小規模なもの。所要時間も3分ほどで展望台まで着いてしまいます。昔はここまでケーブルカーが走っていたんだそうで。ちなみに「フリーデー」で貰ったフリーパスはこのロープウェイも有効で、通常は往復1000円のところ無料で乗れてしまいました。

 

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展望台からは男体山から中禅寺湖、その手前には華厳の滝というパノラマが広がります。ロープウェイだけ残ったのも納得の眺めです。

 

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反対側からは関東平野方面が。こちらの眺めもなかなかですよ。

 

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また上り方面のバスで中禅寺温泉まで戻ってきましたが、まだちょっと時間があります。湯本温泉方面のバスで少し先まで行ってみましょう。

 

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湖沿いにしばらく走って…。

 

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竜頭ノ滝まで来てみました。

 

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冬なので凍った滝。これはこれで綺麗ですが、それほど規模が大きくはないので、華厳の滝ほど「冬は冬の味わい」ってほどでもないかなぁ、という印象。一昨年の紅葉の時期に来ちゃってるんで、それに比べると…という気はしなくもないです。

 

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中禅寺温泉へ戻る途中、バスを降りて日光二荒山神社中宮祠へ立ち寄り。

 

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ご神体のある男体山への登山口は夏の間だけしか開かず、今は閉まっています。

 

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中宮祠からは歩いてバスターミナルへ戻ります。昨日停まったリッツが見えてます。

 

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バスで東武日光駅まで降りてきました。

 

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駅前にはここから馬返までを1968年まで結んでいた日光軌道線の電車が保存されています。日光電車廃止後は岡山で活躍していたそうですが、それが里帰りしてきた形です。いわゆる「路面電車」だったわけで、モータリゼーションが進みつつあった当時としては「邪魔者」だったんでしょうが…。

 

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では、本日のお宿「大江戸温泉物語 日光霧降」へ向かいましょうか。公共交通は夏期しか無い場所にあるのですが、駅から無料のシャトルバスが運行されています。

 

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およそ15分、周りに何もないところに忽然と姿を現す珍妙な建物が本日の宿泊先です。

 

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なんか「日光」という場から踏み外したような近代的な佇まいのエントランス。

 

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フロントでチェックインを済ませて客室へ。

 

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このホテル、なかなか複雑な構造をしています。フロントがあるのは3階。ダンスホールとかあるの?

 

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吹き抜けになっているホールを渡る通路を通って宿泊棟へ。

 

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通路から見下ろすとなんかごてごてした装飾が目立ちます。

 

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客室はこんな感じ。「大江戸温泉物語」にはちょっと珍しい洋室です。実はこのホテル、もとは「メルモンテ日光霧降」として郵政省が「郵便貯金の普及」を目的として建てたリゾートホテル。しかもポストモダンを提唱したアメリカの有名建築家ロバート・ヴェンチューリが設計を手がけるというゴージャスなものだったりします。竣工こそ1996年ですが、まだバブル経済の残り香かくすぶっていた時代。あの「勢い」を止められず出来てしまったんでしょうね…。ヴェンチューリは後のインタビューでこの建築を「自分のやりたいことが出来た」とか語ったそうな。その後の郵政民営化なども経て「メルモンテ」としての運営は10年ほどで終了し、今では「大江戸温泉物語」の施設として運営されています。なお、210億円の建設費がかかったこのホテル、大江戸温泉物語へは6億3千万円で売却されたそうです。そんな二束三文で…。

 

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客室にはベランダがありますが、「冬期は出ないでください」との張り紙が。窓からは同時に建てられたプール棟も見えます。こちらは今では「ビバハワイアン」という名称で夏期のみ営業しているそう。

 

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既に竣工から20年以上経過していますが、大規模な修繕等までは行われていない様子で少し古さは感じさせます。それをカバーするためか、ベッドサイドには後付けでUSB電源コンセントがつけられていました。ちなみにWIFIは客室内では利用不可。ロビーエリアなど限られたところのみで使えます。

 

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大浴場は最上階の6階に。温泉なのは露天風呂のみで、内湯は井戸水です。

 

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6階には湯上がりラウンジもあり、ビールなどアルコール類も含めて無料で提供されていました。最近の大江戸温泉物語で始まったサービスみたいですね。ドリンク類は部屋に持ち帰ってもOKですがレストランへの持ち込みはダメとのこと。まぁそりゃそうだよね。

 

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夜になると日光市街地方面の夜景が。

 

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レストランは1階。夕食・朝食ともここでバイキング方式で提供されます。

 

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種類はそこそこ豊富です。まずはお造りや天ぷらなど戴いてみました。日光らしく湯葉もあったりして。

 

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ステーキなど肉料理など。

 

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宇都宮餃子もありました。割と旨かったです。

 

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カレーで〆。

 

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デザートはタイムサービスとしてマリトッツォとかも出てきました。

 

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レストランのある1階は「ビレッジストリート」と名付けられ、売店やラウンジなどもあります。

 

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ここにも無料ドリンクコーナーがありました。

 

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翌朝。今日も天候には恵まれたようです。

 

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朝食もまぁまぁ。「勝手海鮮丼」みたいなコーナーもありましたが、ネタのラインナップはビミョー、普通の朝食メニューで攻めた方が満足度は高いかも。実演で出してたクロックムッシュが意外な旨さでした。

 

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朝食後、建築をじっくり眺めてみました。ヴェンチューリは巨匠ミース・ファン・デル・ローエの"Less is more"=少ないほど豊かである、を"Less is bore"=少ないのは退屈、と揶揄したようなお方でして、確かに一見シンプルなシルエットに見えるのにいろいろゴテゴテと装飾がくっついてる、といった謎の印象を残すものになっています。日本的なモチーフを多数取り入れた「つもり」らしいのですが、確かに屋根の寺院的な大きな張り出しなどは「それ」なのかも。

 

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並んだ柱と謎の装飾は竣工当時からあったオリジナルのもののようです。

 

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側面もいろいろと主張が激しい感じはしますねぇ。

 

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吹き抜け部分の柱の装飾は電柱っぽいのと花束っぽいのが並びます。これも「日本的」らしいです。瓦屋根っぽい装飾もあり、これもほぼ竣工当時のものの様子。所々顔を出す日本っぽいモチーフは「大江戸温泉物語」との相性も悪くないのかも知れません。

 

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確かにちょっと華やかな雰囲気にはなっています。なんだか、どう評価していいものか…という感じですねココ。個人的にカオスな印象は嫌いじゃありませんが。

 

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ホテル9時発のシャトルバスで出発です。

冬の奥日光、いろいろタダの旅。その2:タダで泊まる「ザ・リッツ・カールトン日光」後編。

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楽しいホテルステイ続きます。

 

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折角なので観光のため再び外出。ここまで来たんだから「華厳の滝」は見ておくべきだよね。

 

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華厳滝エレベーターで展望台へ行ってみました。

 

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冬の凍り付いた華厳の滝も、なかなかの迫力。

 

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華厳滝エレベーターの展望台は有料ですが、一応「無料」で入れる展望台もあります。

 

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ここからも滝は眺められますが、やっぱりエレベーターで降りて下から見た方が迫力はある気がするなぁ。

 

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お隣の「栃木県立日光自然博物館」にも立ち寄ってみました。奥日光エリアの自然や歴史などの展示があります。

 

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個人的に面白かったのは企画展として行われていた、奥日光の生活や観光を紹介していたコーナー。

 

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「栃木県はモータリゼーションに先見的であった」だそうで。確かに昔は明智平まで鉄道とケーブルカーが通っていたんですよね…。今の観光シーズンのいろは坂の渋滞とかを見てると「先見性」って何だろう、という気がしなくもないですが。

 

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ホテルへ戻り温泉へ。「ザ・リッツ・カールトン」ブランドで温泉大浴場があるのは日光が世界初、だそう。外の通路を通っていきます。

 

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さずがリッツ、温泉もスタイリッシュ。

 

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大浴場には内湯に加え露天風呂もあり、軽く硫黄の匂いが漂う温泉らしいお湯が楽しめます。サウナもあって設備は充実。脱衣場にあった温泉成分表には「レーキサイドホテルシステムズ株式会社」との記載が。実はこの場所、以前は東武鉄道系の「日光レークサイドホテル」があったところなんです。1894年に「レーキサイドホテル」として開業しましたが、これって「日光金谷ホテル」とほぼ同時期、つまり日光エリアでは老舗中の老舗のホテル。「日光レークサイドホテル」は老朽化で2016年に閉館しましたが、その跡地に東武グループが持ってきたのが「リッツカールトン」ブランドだったワケです。この時期、ちょうど東武が日光・鬼怒川エリアへの投資を進めていたタイミングと重なります。2017年には「SL大樹」の運転開始や新型特急車両「リバティ」の導入があり、「リッツ」の開業はこのエリアを世界レベルのデスティネーションにする、その集大成だったのかもしれません。

 

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温泉棟にはちょっとした湯上がりラウンジ的なスペースもありました。

 

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夕食はホテル内で戴きます。夜の館内も雰囲気がいいですね。

 

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ロビーの雰囲気もステキです。

 

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夕食はレストラン「レークハウス」を予約しておきました。Marriott Bonvoyではホテル内の飲食の割引が受けられたりするのですが、プラチナエリート特典で20%オフになるのはココだけになっています。

 

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大きな窓に面した、一人でも落ち着ける席に案内してくれました。

 

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アラカルトメニューも多数あるのですが、ポーションは多めのようです。ボリュームの調整も承りますとのことでしたが、結局コースメニューを選択。

 

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ドリンクはご当地の栃木「ココファームワイナリー」の「ぴのろぜ」を。前菜とのペアリングもバッチリです、とのお勧めでした。

 

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その前菜は「イタリア産プラティーノチーズ 栃木県産とちおとめとフルーツトマトのカプレーゼ 紫蘇」。イチゴが入ってるのは斬新って感じですが、濃厚なチーズにはなかなか合ってるかも。ちょっと紫蘇の風味があるのも良いアクセントです。

 

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袋に入って運ばれてきたのは…。

 

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パンでした。一緒に用意されたオリーブオイルで戴くわけですね。

 

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なんか気が大きくなってしまい2杯目に突入。スタッフさん進めの、イタリアワイン「ヴェラヴィスタ ウッチェランダ」のシャルドネです。なかなか日本には入らないものだそうですが、ホントかしら。確かに爽やかでフルーティな感じなのに飲み応えもしっかりあるという、なかなか旨いワインでしたけどね。

なお、ここで魚料理「季節の野菜と天使の海老のプレゼ カリフラワー もものすけ 白いアメリケーヌソース」が登場しましたが、写真撮り忘れました…。

 

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白ワインがなかなか旨くて空いてしまい、仕方なく赤へ移行します。で、お勧めされちゃったのが高級ワイン、バンフィのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。グラスで6000円という「今日の昼飯、6回喰ってお釣りがくるのか…」なお値段ですが、まぁいいホテル泊まってるんだし20%オフだからいいよね!とそのまま受け入れてしまいました。でもまぁコレも旨かったからいいけどね。正直赤ワインって若干苦手意識があったんですが、これはタンニンの渋みも程よくて柔らか。それでいて赤ワインらしい味わいもしっかり感じられるものでした。

 

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なおサービングも独特。できるだけ空気に触れないように、コルクを開けずにニードルを刺して、ボトル内に圧力をかけながら注いでいくんだそう。ワインをグラスで出すのは劣化の問題なんかもあるんで「何でもグラスで」というワケにもいかないんでしょうが、こういうやり方もあるのね。

 

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メインは「長谷川牧場 足利マール牛のロースト 日光市産滋養米とラディッキオの焼きリゾット 赤ワインソース」ですが、まぁこの見た目で間違いがある筈ありません。肉うまい。

 

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デザートは「日光御養卵のパンプティング 栃木県産とちおとめ オレンジのエッセンス」でした。パンプティングはチーズケーキを思わせるような濃厚さ。

 

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最後にコーヒーを戴いて、本日のディナーは終了。結局、プラチナエリートの割引分を加味しても1食2万円オーバーというゴーカなディナーになっちゃったけど、まぁいいや!

 

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翌日もいい天気。朝方、ちょうど陽が昇るところなんですが、山の頂に朝日があたって輝き始める眺めが綺麗です。

 

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朝食もホテルで。和食レストラン「日本料理 BY ザ・リッツ・カールトン日光」での提供となります。このホテル、朝食でも「話題」なんですが、なんとお値段お一人様7500円! プラチナエリートだと20%オフになりますが、それでも6000円です。こんな高い朝飯、生まれて初めてなんじゃなかろうか。

 

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まずはコーヒーやオレンジジュースなどから初めます。このあたりはテーブルサービスで出てきます。

 

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朝食は和食か洋食が選べますが、洋食にしてみました。まずはグリーンサラダが出てきます。

 

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パンはロゴ焼き印入りの食パンとかも。

 

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メインプレートが登場しましたが、そのボリュームに吃驚。もうランチとかディナーのレベルでしょコレ、と思うとお値段もちょっと納得です。卵料理はスクランブルエッグや目玉焼き、ポーチドエッグにエッグベネディクトやクロックマダムまで選べますが、ここはベーシックにオムレツにしておきました。朝からローストビーフとか出ちゃうのよゴーカですわ。

 

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シリアルや牛乳など一部のドリンク、デザート類はビュッフェ台に用意されていました。栃木らしくレモン牛乳とかもありました。いいのかリッツでレモン牛乳

 

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あとはまた温泉に行ってみたり、部屋でゴロゴロして過ごしたり。

 

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チェックアウト時間ギリギリの12時前まで過ごしてしまいました。

 

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さすがお高いホテル、満足な滞在でございました。次来る機会あるかな…。