赤倉観光ホテルの続きです。
本格的なスキーリゾートとしては日本でも老舗的存在のホテルだけあって、歴史を紹介するギャラリーもあったりします。
この赤倉観光ホテルも大倉喜七郎の創業だったんですね…。同じくクラシックホテルとして知られる川奈ホテルも創業し、第2次大戦後はホテルオークラを創った人です。
夕食はメインダイニングの「ソルビエ」で戴きました。このホテルには他にも創作系の「アクアダイニング」や和食の「白樺」と計3箇所のレストランがありますが、創業当時の伝統あるフレンチを出しているのがコチラ。
比較的小規模な感じですが、大きな窓を擁するクラシカルな雰囲気です。予約時には午後6時半スタートの希望を入れておいたのですが、満席のため午後8からでお願いしたいとの丁寧なメールが届きました。チェックインの際に「当初ご要望の早いお時間でもご用意できるようになりましたがいかがですか?」との申し出があったので、お言葉に甘えて変えてもらった次第。
セッティングされたテーブルに着席。
本日のメニューはこんな感じ。
…なんですが、3300円の追加でアップグレードも可能でした。スープにレストランのスペシャリテの一つでもあるコンソメスープが選べ、魚料理が一品加わってメインもグレードが上がってこのプライスタグなら、そんなに悪くないかも。「にいがた県民割」の2000円分クーポンもあるし、とこっちを選択してみます。
食事にはご当地の新潟、岩の原ワイン「深雪花」の白を合わせてみました。
前菜一皿目は「アスパラガスのサラダ サバイヨンソースと共に」。アスパラガスは今が旬、お隣の長野産だそうで何もつけなくても充分旨い感じです。
パンは小さなバゲットや食パンなど3種類がサーブされます。お昼にもホテルメイドのパンは戴いてますが、レベル高いです。
前菜の2皿目には温かい料理として「アイナメのフリット ムール貝のソース 竹の子のガレット添え」が登場。バリバリのフレンチなんですが、お皿の手前に添えられているのはなんと柚胡椒で、これを付けるとまた味の表情が変わる楽しい仕掛けでした。
「伝統のビーフコンソメスープ」は長時間手間をかけて作ったことが香りからすぐに解るくらいヤバいシロモノでした。
魚料理はイシナギのソテーでした。イシナギは美味で知られる大型魚で、普段は深海にいるのが産卵期になると浅いところまで来るらしく、今がちょうどその時期で「旬」のお魚なんですな。
2杯目は岩の原ワイン「深雪花」の赤を戴きます。
メインはどれも魅力的でしたが、ここは割とベーシックな感じで「特選黒毛和牛フィレ肉のステーキ エシャロットソース」にしてみます。まぁこんなモンが不味いわけないでしょ…肉が蕩けました。小皿にチーズのキッシュが添えられてきましたが、これも地味に美味だったりして。
最後にデザートとコーヒー、小菓子でディナーは終了。「新潟県産苺”越後姫”とピスタチオのアイスのクープ仕立て」は凍った苺を削ったものなども入り、爽やかな一品でした。
夕食の後はまた温泉へ。
この温泉、源泉掛け流しなんですね。
夜も妙高エリアの街灯りなどを眺めながらの入浴で、なかなかのムードです。
高原だけあって夜になるとぐっと気温は涼しくなってきます。温泉上がりにテラスで夕涼みするのが気持ちいいですね。
翌朝、今日はいい天気になりそうです。
テラスの水盤には青空が映り込んでいました。
朝風呂ももちろん温泉。
朝食は和食を提供している「白樺」でサーブされます。
ロビーからワンフロア下に位置しますが、ここも大きな窓から高原の眺めを楽しめるロケーションです。
ビュッフェスタイルの朝食となります。
なんと朝からスパークリングワインが用意されていたりするので、まぁ呑むよね、と。一緒に雪下人参のジュースを取ってみたら、ジュースよいうよりはもう「すり下ろしたニンジン」そのものでした。料理は基本的には全てビュッフェコーナーで出されていますが、フレンチトーストはオーダー制。パン自体のレベルが高い分かなり美味しいのでコレはマストですよ。
和食系の料理も豊富で、どれもハイレベル。
朝食後は部屋に戻って一休み。3階のエレベーター前にもライブラリ兼ラウンジのようなスペースがあって、クラシカルな雰囲気を盛り上げてくれます。
チェックアウトは10時前に。駅までのシャトルバスを予約していたので、出発時間までロビーラウンジで過ごします。
このロビーラウンジからの眺めもステキなんですよ。
名残惜しいですがホテルを離れ妙高高原駅へ。麓のリゾート入口からホテルまで相当距離があり、かなりの高台に位置していることがここから見ると実感できます。
駅までは15分ほど。
妙高高原の駅前はお土産物店が一軒営業していますが、リゾート地の玄関口としてはちょっと寂しい印象かなぁ…。
では移動開始です。