へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

九州の観光列車乗りまくり!その3:名門「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」宿泊記。

昔は「城山観光ホテル」だったよね?

 

せっかく豪華な列車に乗って鹿児島まで来たので、ホテルもちょっといいトコにしてみました。鹿児島市内ではおそらく一二を争う格式を誇るであろう「城山ホテル鹿児島」です。以前は「城山観光ホテル」でしたが、2018年にホテル開業55周年を機に名称変更していたようです。城山の上というロケーションに建っていますが、駅や繁華街を結ぶ無料シャトルバスが30分ごとに運行されています。鹿児島中央駅の周辺では西口のロータリーと東口のバスターミナルの2箇所を経由しますが、バスターミナルの方から乗車しました。

 

大型の観光バスタイプの車両で運行されていますが、宿泊者だけでなく飲食利用や各種の宴会などでもよく使われるホテルなので、需要はかなりあるものと思われます。

 

天文館エリアなどを経由して約25分でホテルに到着です。

 

このホテルの大きな魅力の一つは、やっぱりこのロケーションでしょう。鹿児島市街と桜島を一望できるようなホテルは、おそらく他にはないはず。

 

イクラスなホテルらしいロビーでチェックイン。

 

セキュリティもしっかりしており、客室フロアへのエレベーターはカードキーをかざさないと動かず、しかも客室のあるフロアにしか行けないように設定されていました。

 

今回宿泊したのは、このホテルで一番小さいタイプのシングルルーム。かなり狭い印象ですが、まぁまぁ快適です。

 

予約時に「眺望はありません」との注意書きがあったのですが、確かに窓からの景色は耐震工事の梁らしこものもあったりして全くナシでした。

 

冷蔵庫やポットなどはデスク回りに纏められています。

 

入口近くにはクローゼットが。中にセーフティボックスやスリッパなどが用意されています。

 

バスルームは比較的ゆったりした印象。ただ、このバスタブを使う機会は、このホテルではあまりなさそうですけどね…。

 

だってココ、とってもステキな温泉大浴場があるんですもの。

 

この「さつまの湯」、ちょっとした温浴施設かと思うくらい内湯も広いんですが、桜島を眺めながら入浴できる大きな露天風呂もサイコーでした。タオルは浴場に備え付けがあるので部屋から持ち出す必要はナシ。客室から温泉へは指定されたルートを使えばルームウェアとスリッパで移動できるのでラクです。

 

温泉へ向かうエレベーターホールには、ホテルの歴史を紹介するパネルが。もともとは遊園地から始まったんですね。

 

ホテル開業は1963年。皇室の利用も多いあたり、名門って感じです。

 

夕食は繁華街まで出てみることにしました。とりあえず天文館あたりまで…と思い、シャトルバスを「照国通り」で下車します。バスのルートには天文館も含まれていますが、鹿児島中央駅を回った後になるため、ここで下車して歩くことが推奨されていました。ちょうどバス停のあたりから、山の上にそびえるホテルが見えました。

 

天文館周辺をうろついてみましたが、これといった店にあたらず…。天文館で有名な「むじゃき」も夕方6時には閉店済み。結局、鹿児島中央駅まで来ちゃいました。

 

結局、鹿児島の鶏料理の老舗「みやま本舗」で戴くことに。「ぐりぶークーポン」が使えるお店、ってのもポイント高かったもんで。

 

greboo-coupon.jp

 

これ、鹿児島県庁のLINE公式アカウントをフォローするだけで隔週月曜日に配信される割引クーポンが貰える、というもの。飲食店や土産物店で2000円以上の支払いに使える500円引きのクーポンが配信されるのですが、「鹿児島県飲食店第三者認証店」で利用すると割引額が700円になるんですよ。ここ「みやま本舗」がそれに該当してました。

 

まずはビールから。

 

鹿児島といえばやっぱり鳥刺しを喰わないと帰れませんな。九州全域でも出している居酒屋はありますが、やっぱり「質」は鹿児島とは段違いって気がします。

 

2杯目は鹿児島の芋焼酎「赤猿」の水割り。

 

お次はこちらの名物、鶏の溶岩焼きを戴きました。

 

ほどほどにいい気持ちになって、シャトルバス利用でホテルへ帰還。

 

桜島こそ見えませんが、ここから見る鹿児島市街の夜景もなかなかです。

 

朝食は桜島も見える大きな宴会場での提供でした。

 

朝食も凄く評判のいいホテルなんですが、確かに定番モノから鹿児島名物まで何でも揃うラインナップを見れば納得です。

 

「いいホテル」らしいエッグステーションでのオムレツから桜島大根のポタージュ、サツマイモの天ぷら「がね」など、なんかまとまりのないラインナップになっちゃいましたが、色々あるから仕方ないよね! これに黒毛和牛のすき焼きとか鹿児島黒豚のしゃぶしゃぶとかまであってゴーカです。

 

ご飯ものも結構スゴい。

 

鰹節卵かけご飯なんて…鰹節の滋味が濃いのよコレが。

 

真鯛潮茶漬もお上品かつあっさり目で、朝食にはぴったり。

 

で、こういうホテルのカレーが不味いわけがないじゃないですか。

 

で、デザート系も充実。謎に旨いフレンチトーストもいいんですが、「白くま」風に仕立てたムースも可愛くて旨かったです。

 

朝食後はちょっとホテル敷地内を散策。

 

今日の桜島、ちょっと雲がかかっちゃってますが…。

 

それでも、やっぱりこの景色はいいですな。

 

結局、ホテルをチェックアウトしたのは11時。ロビーには数々の受賞歴を示すコーナーもありました。

 

ホテルのシャトルバスで鹿児島中央駅へ向かいます。

 

ホテルから20分ほどで駅の西口に到着です。「駅からの移動距離」で考えると、この西口の方がちょっと便利かも、という感じなんですが、ホテルまでの経路でここから乗ると10分ほど余計に時間がかかっちゃうんだよな。

 

 

九州の観光列車乗りまくり!その2:特急「36ぷらす3」木曜日ルート「赤の路」に乗車。

最初は「36ぷらす3」に乗りました。

 

ホテルから博多駅へ。

 

九州の観光列車乗りまくり第1弾は特急「36ぷらす3」。木曜から月曜までの5日間をかけて九州を一周する、JR九州が言うところの「D&S列車」の一つです。実は昨年、土曜日の「青の路」と日曜日の「黒の路」には乗車済み。

 

slips.hatenablog.com

 

slips.hatenablog.com

 

今回は博多から鹿児島本線肥薩おれんじ鉄道を経由して鹿児島中央まで運行する木曜日の「赤の路」に乗車します。そもそもこの列車に使用されている787系という電車は、この区間の特急列車に充当するために1992年にデビューしたもの。ヨーロッパの列車のような洗練されたデザイン、個室まで備えた豪華なグリーン車に食事も提供するビュッフェも連結され、まさにJR九州だけでなく日本の在来線特急のフラッグシップと言っても過言ではないような車両でした。列車名もそれまでの「有明」から「つばめ」に変更されましたが、旧国鉄時代から「つばめ」の列車名はトップクラスの特急に受け継がれてきたことから、JR九州が他のJR各社に仁義を切った、なんてハナシもあったそうな。大改造されたとはいえ、この車両の「ルーツ」を辿るコース、とも言えそう。

 

この「36ぷらす3」は食事付きのツアー形式で販売される分と、観光列車の通常の座席として販売される分とがありますが、今回は座席のみの「グリーン車コース」として確保。1ヶ月前の指定券販売開始からずっと満席だったのですが、10日ほどしたら急にごそっと空席が出てきてビックリ。恐らく旅行会社がツアー用に押さえていたものが解放されたとか、そんな感じかと。

 

博多駅8番線に、10分ほど前に列車は入線してきました。真っ黒でピカピカの車体は鏡のように人や周囲の景色が映り込むほど。

 

乗車したのは5号車のグリーン席。九州を一周するコースの途中で方向転換があるため、先頭は週替わりで1号車になったり6号車になったりするそう。このときは1号車側が先頭でした。

 

5号車は横3列のシートが並びます。6号車は土足厳禁ですが、こちらは通常に靴を履いて過ごすエリアです。

 

博多駅発車後早々に側線に入って後続の特急「かもめ」に道を譲るなど、暫くはのんびりペースで進みます。11時過ぎに最初の「おもてなし駅」となる玉名駅に停車しました。

 

時刻表上でのこの列車の途中停車駅は熊本のみですが、2箇所ほど「おもてなし駅」として長時間停車する箇所が設けられており、地元の方のお出迎えや特産品販売などが行われます。これもこの列車の大きな楽しみの一つ。

 

折角なので、ちょっとオヤツなんかを買ってみたりして。このクランブルケーキを造ってる「トミーズショートブレッドハウス」って実は結構な人気店らしいです。

 

この日は車内に薩摩川内市のPR隊が乗車しており、パンフレットなどを配布してくれました。お菓子とかも入ってます。

 

お昼前に唯一の「公式な」停車駅の熊本に到着、10分ほど停車。

 

熊本を発車し、八代を通過。ここからはJR九州の路線から第3セクターの「肥薩おれんじ鉄道」へと乗り入れます。この列車の運賃や料金もJR分に「肥薩おれんじ鉄道」が加算される形に。実はこの旅行ではJR九州株主優待券を活用してまして、これは片道の経路になれば列車を乗り継いでも運賃と料金が半額に割引となります。博多から鹿児島中央までの特急料金+「36ぷらす3」グリーン料金の合計は11000円なんですが、券面の金額は7150円と半額になっていません。何か間違ってるのかな?と思ったんですが、実は「肥薩おれんじ鉄道区間では「36ぷらす3」用のグリーン料金が3300円で設定されており、この分はJR九州株主優待券の割引対象にはならないため「半額になったJR九州区間の料金+割引のない肥薩おれんじ鉄道区間の料金」という計算だったようです。

 

そろそろお昼の時間。「36ぷらす3」には787系登場時にあったビュフェが復活しており、こちらで頂きます。

 

温かい軽食としてうどんとカレーが用意されているのですが、カレーにしました。列車の中で出来たての食事が食べられるのって、やっぱいいよな。

 

ビュフェ内にはあまり「そこで食べる」スペースがなく、お隣の「マルチカー」で。

 

この辺りからは海沿いを走る区間が続きます。九州新幹線は南端の新八代鹿児島中央区間が先に開業しているのですが、海岸沿いのカーブの多いルートだったことから、ここに先に造った方が時短効果が高いから、と言われているほど。

 

サービスで配られたキャンディも、この列車専用仕様。

 

午後2時半前くらいに、2つめの「おもてなし駅」となる牛ノ浜に到着しました。

 

6両なんて長い列車が停車する想定の駅でないため、半分の3両しかホームにかかりません。

 

ホーム上では特産品の即売コーナーが設けられていました。

 

駅前では地元の皆さんのお出迎えが。駅前に通るのは国道3号、これを渡ればすぐ海なんですが「危ないので道路横断はご遠慮を」とのこと。まぁ通行量も多いみたいだしね。

 

午後4時半前、定刻で終着の鹿児島中央に到着。川内からは再度JR九州区間に戻りましたが、そこからはスピードが上がり特急らしい走りを見せてくれました。

 

駅員さん総出でのお出迎え。

 

鹿児島中央駅は駅ビルも増築され、かなり賑やかでした。

 

 

九州の観光列車乗りまくり!その1:久々のセントレア第2ターミナル&博多駅前のほっこりビジホ。

今年の夏ですが、つぎの海外はもうちょっとお預けにして、国内でのお出かけとしました。

 

今回の出発はセントレアの第2ターミナルから。凄く久々に来た気がしますが、それもそのはず、前回利用したのは2019年の12月にジェットスターで鹿児島に行ったときと2年半以上前のことでした。国際線はLCCも検疫手続きの関係で第1ターミナル発着となっているので、現状でここを使っているのはジェットスターの国内線だけになっています。

 

出発1時間ほど前に到着したのですが、チェックインカウンターは長蛇の列。もうこの時間は福岡行きの最終便くらいしかないはずで、いったい何が?と思って並んでいたら「福岡行きのお客様」だけ呼び出され先に案内され、手続きしてもらえました。うーん、この列はなんだったんだろう?

 

そのまま保安検査を抜けてゲートへ向かいます。このターミナル、ここからが長いんだよな…。

 

セントレアで実施中の国内線利用者向けアンケート「空旅リサーチ」、当たり前ですが第2ターミナルでもやってました。コレに回答しながらゲートまで歩けば、長い距離も気が紛れる…かも? ちなみに回答したら、ゲート手前にある売店でドリンクと引換ができます。

 

で、やっとゲート到着。

 

今日の機材はA320。ここんとこB737ばっかり乗ってたからエアバス機は新鮮な気がします。

 

出発20分ほど前には搭乗開始となりました。このターミナルには搭乗橋はなく、いったん地上に降りてからタラップで搭乗することになります。

 

ざっとみたところ、搭乗率は半分程度といったところ。お客さんの集まりもよく、ほぼ定刻での出発となりました。

 

大阪上空を通過。

 

あ、あれは関空? こんなふうに上空から見る機会ってあんまりないような…。

 

順調に飛行して福岡上空に到達。

 

福岡空港には定刻よりも少し早く到着しました。

 

地下鉄で2駅、博多駅までやってきました。ここで翌日からの乗車券などを購入しておきます。JR各社とも「みどりの窓口」の縮小が進んでおり、JR九州の総本山ともいえそうな博多駅ですら夜9時で窓口が閉まってしまう始末。それまでに窓口に並んできっぷはゲットしておきたかったんですよね。

 

無事に乗車券手配も終わったところで本日のお宿へ入りました。宿泊先は「サンビジネスホテル」、博多駅から徒歩数分という好ロケーションです。

 

基本的にはごく普通の、昔ながらの「ビジネスホテル」。建物などからみると歴史はありそうですが、館内は非常に綺麗に保たれているし、この手のシングルルームにしてはちょっと広め、という印象です。

 

バスルームはごく一般的な「ビジホ」仕様ですね。

 

室内の備品は最小限ですが、フロント脇に無料で頂けるドリンク類が用意されています。コーヒーがホットとアイスと両方あるのが親切。

 

エレベーターの壁面にも案内が掲示されていました。

 

近くのお風呂の案内とかもあったりして、なんか全般的に「親切」な感じなんですよココ。

travel.rakuten.co.jp

 

実はこのホテル、楽天トラベルでの口コミスコアが4.42と相当に高評価。「深夜1時から朝5時までは出入り不可」という、遊びたい人が多そうな博多としてはハンデになりそうなルールがあったりするんですが、それでも評判がいいってのは、こういう「雰囲気」からかもしれません。

 

夕食は外で、とも思ったんですが、駅のショッピングエリア「マイング」のスーパーで駅弁が半額処分中だだったので、コレで済ませちゃうことに。

 

コレはコレでアリですな。

 

翌朝は9時過ぎにチェックアウト。博多駅へ向かいました。

トレインだけじゃなかったよ、「大阪コロナホテル」。

大阪へ行く所用のついでに、以前から気になっていた「大阪コロナホテル」に泊まってきました。暫く前は名前のお陰で暑い風評被害を被っていたようですが、最近では「新幹線の線路に近すぎる」を逆手にとって「撮れインビュー」プランの販売を始めたりと、ちょっと話題になっているところです。

 

最寄りは新大阪駅。JR在来線の改札を出て左手、東口方面へ進みます。この奥の北側階段から駅を出ましたが、実は正面の南側階段からもホテル裏玄関へ行くことが出来て、しかもそちらのほうが近道だったらしいです。

 

大阪の主要ターミナルの一つとは思えない佇まいの駅出口。まぁ新大阪駅自体が「駅周辺に用事がある人」とは関係なく「新幹線と在来線の接続駅」として作られたものですしね…。

 

駅前から歩道に沿って暫く進むと…。

 

本日のお宿「大阪コロナホテル」がすぐ見えてきました。確かに結構、駅から近いですね。

 

最近エントランスやロビーが改装されたそうですが、なかなかお洒落な感じ。

 

ロビーも落ち着いた雰囲気です。

 

フロントデスクでチェックインを済ませ、いざお部屋へ。

 

アサインされたのは最上階の7階。建物自体は年季が入っている印象で若干「昭和」な雰囲気が漂いますが、壁紙なども新しくしたようで綺麗に保たれています。

 

今回予約したのは「撮れインビュープラン」のツインルーム、これで1名で泊まって朝食付き9700円でした。ごく一般的なビジネスホテルのお部屋、ではありますが。

 

プラン名に恥じないバリバリの「トレインビュー」がこの部屋のウリ。カーテンを開けたらいきなりN700Sがお出ましです。このホテル、新大阪駅の京都よりに位置するので、東京方面へ発着する新幹線が見放題。

 

うひょーこりゃスゴイや、と思っていたら轟音が。あ!飛行機! 新大阪駅近辺は伊丹空港に南側からアプローチする着陸ルートの真下にあたるんですが、これも結構しっかり見えるのにビックリ。このお部屋、トレインビューだけじゃなくてプレーンビューのおまけ付きだったとは。

 

窓は騒音対策で2重になっていますが、どちらも開けることが可能。あんまり身を乗り出すとダメですが、おかげでこんな写真も撮り放題です。

 

新幹線と飛行機のツーショットもあるよ。

 

ちょうどホテルの窓の正面の方向から伊丹に降りてくる飛行機がやってくるので、日が落ちてくるとライトを灯した着陸機が並んで飛んでくるのがよく見えます。

 

このホテル、大浴場があるのもいいところ。本館3階と別館1階の2箇所が、時間によって男性用と女性用を入れ替えて供用されています。午後5時から9時までは3階が男湯。すこし小規模でしたが、やっぱり足を伸ばして入れるお風呂はいいよね。

 

夜の風景も乙なモノ。ただ写真を撮るならスマホだとキツいかなぁ…。ちゃんと撮影したい人はそれなりの機材をお勧めします。これだけ線路に近いので2重窓でも列車の音はかなり響きますが、新幹線は深夜12時から朝6時までは運転しないのが原則なので、12時を過ぎれば静かな夜になります。基本的には「東海道新幹線区間なのでやってくる車両はN700系かN700S系ばっかりなんですが、夜11時を過ぎると回送列車が増えてきて、山陽新幹線区間を走る車両も顔を出してくれます。

 

翌朝、しっかり朝6時きっかりから新幹線の運転が再開されました。まずはお風呂…と今度は別館1階のほうへ。こちらは露天風呂もあってかなり広々としてました。

 

朝の時間帯も回送列車が多く、山陽新幹線方面の車両が結構やってきます。これは九州新幹線直通用のN700系

 

700系「ひかりレースルター」編成も。

 

朝食は2階のレストランでの提供。ここ、食事も評判いいんですよね。

 

ビュッフェスタイルで料理が並びます。

 

料理の種類も豊富で、大阪っぽいメニューも用意されていました。

 

とりあえず和朝食っぽくまとめてみました。神戸の名物「ぼっかけ」は柔らかく煮込まれて美味。

 

朝から串カツにたこ焼きとか。なお、この「お茶漬け風焼きおにぎりグラタン」が絶品でした。焼きおにぎりにチーズをかけてバーナーで炙りオニオンスープをかけた一品なんですが、オニオングラタンスープのパンをご飯に変えたような感じ。手が込んでます。

 

フレンチトーストも旨いよ。ピザトーストも食パンは結構グレード高いヤツ使ってるっぽい。

 

デザート系も揃ってます。ケーキ類は「ありがち」な気がしますが、このプリンがまた旨いのなんの。思わずもう1個戴いてしまいました。このほかにも朝からアイスとかもあります。ごちそうさまでした。

 

部屋に戻って、チェックアウトの10時までまた窓からの眺めを楽しみました。

 

飛行機の方もJALA350とか飛んでくるし…。「Flightrader24」で飛んでくる飛行機の情報はキャッチできるので、そちらとも睨めっこです。

 

これはANAB787新大阪駅の上を飛んでいきます。

 

N700系7000番台がまたやってきました。

 

N700Sも随分増えたような。

 

まぁこういうわけで、なかなか飽きません。正直、来るまでは「新幹線が見えるといってもどうせN700かN700Sしか来ないんだし、そんなに面白いかな…」って気もしてたんですが、やっぱりこれだけ間近にバンバン見えちゃうとテンション上がるもんですね。しかも他の車両も来るし飛行機も見れるし。

 

JALB787が来たくらいで今日はもう時間切れ。チェックアウトしました。

 

ホテルを出て駅まで向かう途中、上空をまた旅客機が通り過ぎていきました。

「ホテルグリーンプラザ浜名湖」、マジで鰻食べ放題だったぞ。

最近、函館のホテル朝食戦争みたいに「イクラかけ放題」がゴージャスなビュッフェのシンボルみたいになってる気がします。でも「食べ放題だったらゴーカさのある食材」ってイクラだけじゃないよね、と。愛知のお隣、静岡に「鰻」が食べ放題になる宿があるそうで、泊まってみることにしました。

 

今回は7月中旬までの延長が決まった静岡県版の県民割「今こそ しずおか 元気旅」を利用しました。静岡県の支援策は「1万円相当分の宿泊クーポン+2千円分の商品券」を5千円で購入する仕組みなのですが、静岡県内のコンビニでしか販売していません。つまり他県から来た場合は予約した宿泊施設に行く前にコレが発券できるコンビニに立ち寄らなきゃいけないんですよ。幸いなことに東名高速の三ヶ日ICを出てすぐのところにファミリーマートがあり、こちらで購入ができました。ただ個人情報の入力などもあって、割と手間はかかります。一応は発券できるマルチコピー機のところにクーポン購入手順の案内は掲示してありましたが…。ちなみにこのファミマ、6月末にオープンしたばかり、ちょうどいいタイミングでした。

 

三ヶ日ICからクルマで5分もしないくらいのところに「ホテルグリーンプラザ浜名湖」があります。ココが噂の「鰻食べ放題」ホテルです。自分はクルマで来ましたが、天竜浜名湖鉄道浜名湖佐久米駅からも徒歩圏内で、ホテルの送迎も利用できる、なかなか便利な立地。浜名湖佐久米駅は浜名湖畔でゆりかもめがホームに沢山いる写真が「映える」とちょっと有名なとこでもあります。

 

全体的に「昭和」な雰囲気が漂うロビー。チェックインを済ませお部屋へと移動です。

 

廊下もどことなくレトロですが、手入れは行き届いている感じです。

 

お部屋は「一昔前のリゾート」といいますが、かなり広くてビックリ。リビングスペースにキングサイズのベッドが2台、これに6畳の和室まであります。

 

客室は全てレイクビュー。バルコニーも備えた大きな窓からは浜名湖が一望です。

 

部屋の一角にはミニキッチン的なスペースもあって、リゾートマンション的な面も。

 

和室の一角にはタオルと浴衣などが用意されていました。

 

お次は温泉。1階に浜名湖を眺められる露天風呂を備えた温泉大浴場があるんです。加温・加水に循環ではありますが、開放的な露天風呂は気持ちよかったです。

 

この脇に自動販売機が並ぶコーナーが。アルコール類はここでしか販売されていません。

 

面白かったのは、スナックなどもここで販売していること。隣の自販機と連動して、そちらにお金を入れて該当するボタンを押すと商品がここから取り出せる、という仕組みのようです。

 

で、いよいよ晩ご飯のお時間です。夕食・朝食ともビュッフェスタイルで提供されます。

 

テーブルについたらこんな案内が。そうそう、そうなのよ! 食べ放題ってドーンと一度にてんこ盛りにして取ってくる人いるけど、アレってあんまり喰えなくなるんだよね! どうも「目の前に料理がたくさんある」と「こんなに喰うのか…」と食欲が減退するとかしないとか。

 

料理はなかなか充実しており、静岡の地物も結構使われています。

 

お刺身とか。

 

お寿司もあります。

 

牛のすきやきもあったりして。

 

そのほかステーキなどの料理も揃ってます。

 

そして夕食の目玉とも言えるのが「鰻」。

 

まぁ1泊2食1万円台のお宿のバイキングで出てくる鰻なんて大したことないやろ、とあんまり期待してなかったんですが…これが肉厚ふっくらやわらか、脂の乗りも良好。これ、お店で普通に喰ってもまぁまぁのカネ取られるレベルじゃね? しかも惜しげもなくどんどん補充されていきます。

 

では、早速いただきましょう。飲み物は「三ヶ日みかんサワー」をお供に、鰻の蒲焼きを「つまみ」にする贅沢な晩餐です。「鰻のクリームコロッケ」なんてのもあったりして。

 

ローストポークビーフステーキと肉系も充実。浜松餃子もあって、まぁまぁ旨かったです。

 

で、鰻をうな丼にしてリピート。ご飯と鰻の量が同じくらい、という罪深いブツを作ってしまったよ。

 

だし汁なんかも用意されていたんですが、それはもう「ひつまぶし」風にして喰え、と言われてるんだよね?

 

デザート系もいろいろ揃ってます。

 

抹茶スフレは蒸籠で温められてビュッフェ台に並んでいたりと、こちらも手を抜いている印象がありません。やだ料理のレベルも割とお高めじゃないですか。

 

大満足の晩ご飯の後はお部屋でのんびり。窓から見える浜名湖の対岸には灯りが煌々と輝いていますが、アレは浜名湖SAですな。

 

朝食も夕食と同じく1階のレストランでビュッフェ形式。

 

朝食に関しては割と一般的な内容でした。焼津名物として「朝ラーメン」があったのが面白かったけど、お味の方はノーコメントで。

 

次の予定もあったので朝9時にチェックアウト。建物など古さは感じさせますが、浜名湖を眺めながら入れる温泉や美味しい食事と、なかなか悪くないお宿でした。

 

 

謎の充実感、「マスプロ美術館」訪問記。

愛知県って割と世界的とか全国的に有名だったりする企業が結構あります。「トヨタ自動車」はもちろんのこと、飲食店でよく見かける製氷機とかのメーカー「ホシザキ」とかもそう。意外なところだと最近人気の食べ放題「焼肉きんぐ」も豊橋の会社だったりします。「マスプロ電工」もそんな企業の一つで、おそらく40代以上くらいの方だと「見え過ぎちゃって困るの~」のCMソングが記憶に残っているんじゃないでしょうか。昔は安いアパートだとTV受信の共同アンテナが付いてないところも結構あって、TVに室内アンテナとか付けてたりしたんですよ。そのため「マスプロアンテナ」って割とBtoC製品だったりしたんだよなぁ…。

 

www.maspro.co.jp

 

で、そんな「マスプロ電工」が「マスプロ美術館」なんてのを運営してるそうじゃないですか。本社に併設されており、基本的には開館日は平日なんですが、最近は第2・第4日曜日も開館しているようです。ちょうど日進市あたりへ行く用事もあったので、立ち寄ってみることにしました。

 

クルマで行ったのですが、道路沿いに美術館の看板が立っていたりして親切。開館中の案内やJAF協定施設の幟も出てました。

 

日曜日なので会社は休業中。静まりかえってます。

 

この本社屋の2階が「マスプロ美術館」。1階のエントランスが受付になっており、ここで入場料を支払い、チケットとパンフレットを受け取ります。

 

美術館内は撮影禁止で、2階ロビーのここだけが撮影OKでしたので今回は画像少なめ。

この「マスプロ美術館」は主に浮世絵を蒐集していますが、そのなかでも「開化絵」と呼ばれる幕末~明治期に制作されたものに特化しているというユニークな構成です。マスプロ電工の創業者である端山孝氏が個人でコレクションした作品を展示する目的で、開館したのは1975年と結構歴史もあったりして。

展示作品は主に開国して外国人が多数やって来た横浜を描いた「横浜開化絵」、文明開化で近代化が進む東京を写し取った「東京開化絵」、日本各地の様子を描く「地方開化絵」がメインですが、これがかなり面白いんですよ。「横浜開化絵」は当時の日本人が外国人をどんな目で見ていたのが解りますし、「東京開化絵」も変わりゆく街を活き活きと描いています。ちょうど150年前の日本初の鉄道開業も「ネタ」として美味しかったらしく数多くの浮世絵に描かれているのですが、どうも実物ではなく海外の雑誌などを参考にして描いたものも多く、車体に書かれた英文もそのまま書き写してしまったもの(恐らく英語とか解らないんで、それが文字とは思わなかったんでしょう)が混じっていたりしてご愛敬です。詳細かつ個性的な説明文もつけられており、じっくり見て廻ったら半日でも足りないレベルでした。まぁ1時間もあれば充分でしょ、とか思ってたら大間違い…。

なお「東京開化絵」は「最新の東京の様子」を伝える東京土産として2000円くらいで販売されていたんだとか。当時としてはある意味、使い捨ての大量生産品みたいなもんだったのかもしれません。そこに価値を見いだして収蔵するって、目の付け所がいいんでしょうね。

また、他にも浮世絵の美人画や陶磁器のコレクションもありますが、「開化絵」に比べればユニークさの点ではちょっと見劣りするかな、という印象。いやこれも貴重なんですけど。

ちなみに「MASPROミュージアム」として会社の歩みを紹介するコーナーもあります。こちらも意外と面白く、まだ海外旅行が珍しかった頃に香港へ社員旅行に行ってみたりとか、いろいろと話題の多い会社だったことが伺えます。最近ではあんまりコンシューマー向け商品を見かけない気がしてましたが、RFIDとかまで手がけてるようで。

ちょっとマニアックですが、幕末とか明治維新とかに興味がある方なら充分楽しめる、なかなか面白い美術館だと思います。何気に愛知県の観光キャンペーンとかにも参加してたりしてて「ちゃんとやってる」様子ですし。

 

www.pref.aichi.jp

 

 

あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」がかなり良かったので皆乗ってほしい。

なんかイマイチ目立ってないんですが、結構いいんですよ。

 

直江津からはえちごトキめき鉄道の「観光急行」。運行開始から1年ほどしか経ってませんが、既に3回も乗ってるのよね…。

 

slips.hatenablog.com

 

前回は朝から晩まで一日中乗ってましたが、今回は片道のみ。

 

乗車した車両も前回のクハ455と変えて413系の方にしてみてます。今日は日曜日なんですがお客さんは少なめ。普段は指定席扱いのクハ455も自由席扱いでの運転になっていました。もうちょっと混んでると思ったのになぁ…。

 

晴天の中、青く輝く日本海を眺めながら進んでいきます。

 

急行の終点は市振。ここで下車し、次の列車を30分ほど待ちます。

 

泊行きに乗車。

 

泊では「あいの風とやま鉄道」の富山行きに乗り換えます。同じホームの前後に列車が停車するので乗り換えは非常にラク

 

富山駅は周辺の整備がどんどん進んでいる様子です。

 

新しい商業施設もオープンしていました。

 

1階には光岡自動車のクルマが展示されていましたが、この会社って本社が富山だからか!

 

では、これから「一万三千尺物語」に乗ります。これは2019年から運行を開始した、「あいの風とやま鉄道」の観光列車。週末を中心に1日2便あるのですが、午後の便だとちょうど観光急行から乗り継げ、名古屋へも帰れるスケジュールだったので試してみた次第。

 

富山駅改札内にはカウンターが設置され、ここで受付があります。利用の1週間前くらいに案内一式が郵送されてきますが、その中に記念乗車証が入っており、これで改札は通過可能。なお、この「記念乗車証」は利用日にに有効な「あいの風とやま鉄道」前線パスとしても使えるので、今日も「えちごトキめき鉄道」から富山まではこの特典を活用させてもらいました。

 

ホームに上がって暫くすると、列車が入線してきました。

 

この「一万三千尺物語」、国鉄時代に製造された近郊型電車「413系」の3両を改造したもの。この413系、さっき「観光急行」で乗ってきたのと同じです。あちらはオリジナルをほぼ保ってますが…。

 

ドアにはステップも用意されています。早速車内へ。

 

1号車は山側にロングカウンターを設置、海側にボックスシートという構成になっています。

 

指定された座席には既にお料理のお重がセットされていました。

 

席について程なく、ウェルカムドリンク「幻の瀧 柚子スパークリング」が運ばれてきました。これは代金に含まれているもの。林檎ジュースかコレかを予約時に選択できるようになっていました。早速頂きながら、富山駅を発車です。

 

本来であれば山側には白山が見えたりするんでしょうが、今日は視界があまり良くないらしく、殆ど見えませんでした。実は旧北陸線の「あいの風とやま鉄道」となった区間は内陸部を通る区間が多く、日本海を眺められるところは多くありません。ただし、山の景色は綺麗に見えるポイントが多く、山側の方が大型窓を配するなど景色がよく見えるような構造になっていたりするんですよ。ちなみに車内では案内放送が随時入りますが、「あいの風」ってのは「日本海沿岸で沖から吹く夏のそよ風」を意味し、古くは万葉集にも出てくる由緒あるコトバだったの、初めて知りました。「なんだよ”あいの風”なんてキラキラネーム付けやがって」とか思っててゴメンね。

 

列車は20分ほどで高岡駅に到着。ここで20分ほど停車し、また富山方面へ折り返しです。

 

停車時間で改札を出て…。

 

ドラえもんポスト」へご案内です。郵送されてきた案内には絵はがきも封入されており、それをここから送ると特製の消印が押されて届くんです。切手を販売しているセブンイレブンへの誘導まで付くなど、なかなか親切。ここ高岡市は「ドラえもん」の生みの親である、藤子・F・不二雄先生の故郷でもあることから、街中には「ドラえもん」やそのほかの作品にちなんだものが数多く存在しています。ただ、高岡市と先生との関係は決して良好なものではなかったようで。その現れの一つが、氏の亡き後に「藤子・F・不二雄ミュージアム」が故郷の高岡ではなく永年暮らした川崎にできたことかもしれません。最近では関係修復が進み、だんだんと縁の施設なんかも出来てきた、という感じのようですね。

 

高岡駅を発車し、今来た線路を引き返していきます。駅構内には氷見線を走る「忍者ハットリくん列車」が見えました。作者の藤子不二雄Ⓐ先生、氷見市の出身なんですよね。

 

では、そろそろお食事タイムとしましょうか。お重には本日のお品書きが添えられています。

 

2段のお重を開けると中身はこんな感じ。富山の和食店千里山荘」が用意したというお料理はどれも丁寧な作り込みで美味。仕出しも行っているだけあって、温かくない状態でも美味しく頂けるような工夫が伺えます。お造りは食事を始めたくらいのタイミングでスタッフさんが持ってきてくれましたが、富山名物の白えびもたっぷり。なかなかゴージャスですな。

 

飲み物は別料金ですが、地ビールでも500円程度となかなか良心的。

 

富山も美味しい日本酒がたくさんあるところですから、勿論そっちも揃ってます。

 

富山駅から乗ったので、富山市岩瀬浜、「満寿泉」を頂いてみました。なんとこの列車オリジナルのボトルで出てくるじゃないですか。

 

さぁ喰うぞ!と思ったら高岡出発から10分ほどで小杉駅に停車となりました。

 

ここ小杉は左官職人が漆喰で作り上げる鏝絵で有名なところだそうで、駅舎にもいくつか鏝絵が展示されています。10分ほどの停車時間、駅員さんの案内でこれを鑑賞させてもらいました。

 

車内に戻り、今度こそは本格的に喰うぞ!というわけですが、また10分後くらいに凄いイベントが発生します。なんとこの列車、富山駅を「通過」するんです。富山駅は言わずと知れた富山県の県庁所在地となる富山市の代表駅ですから、新幹線や特急も停車しますし、過去に遡っても夜行ですら通過扱いだった列車はほぼなかったんじゃないでしょうか。そんな拠点駅を「停まらずにスルー」って実はレア体験じゃん?

 

富山駅を過ぎると車両基地のエリアを通過しますが、ここでは窓から見える車両の解説が案内放送で行われます。職員の皆さんも手を振ってお出迎えしてくれました。

 

ここで茶碗蒸し登場。温かい状態でサーブされるのですが、車内で作ってるのかしら。

 

最後にお食事、じゃこご飯と白えびのお吸い物が運ばれてきます。ごちそうさまでした。

 

滑川と魚津の間を流れる早月川の鉄橋を渡るところは、この車窓から日本海が見える数少ないスポット。

 

よく見ると岸辺で地元の皆さんが大きな旗などを振って盛大にお出迎えしてくれてるじゃありませんか。

 

高岡を出ておよそ1時間、黒部駅に到着です。ここでも駅員さんのお出迎えアリ。

 

ここで車両をじっくり検分。かなり種車は年季入ってる筈なんですが、非常に綺麗な外観です。

 

また、この列車のウリというか特徴はこの大きな窓でしょう。実はウェブで予約して数日後、お電話を戴いたんですよ。「ご指定頂いた席だと眺望が良くないので変更させて戴きたいのですが」とのことで「まぁ他の予約が入って配席調整したいんだろうな」とか思ってたんですけど、実はマジでこの大きな窓のど真ん中の席にするための変更でした…。なんか凄い親切でしょ。

 

駅舎内には売店もあります。ここで爆売れしていたのは…。

 

雷鳥のぬいぐるみです。車内に置かれているこの大きな雷鳥のぬいぐるみ、以前は黒部駅売店に飾られていたものだそうで。「ぜひ皆さんも連れて帰って下さいねー」というアナウンスに釣られ、小さな雷鳥のぬいぐるみを買ってしまうお客さんが続出していたのでした。まぁ自分も買っちゃったけどな!

 

黒部では15分ほど停車し、また富山へ折り返していきます。なお昼頃に運転される「1号」は富山からこの先の泊まで行って折り返して富山に戻るコースとなり、お食事はお寿司が出てきますよ。

 

ちょっと他の車両も見てみましょうか。2号車は1両まるごとサービスカーになっており客室はありません。このあたりは厨房がある模様。

 

3号車側の車端には富山の名産品等を展示したショーケースが。

 

1号車側には売店兼サービスカウンターと、記念スタンプなどが設置されたフリースペースがありました。

 

ちなみに3号車の客室は全てボックス席になっています。

 

〆のデザートはここで登場。用意されたコーヒーですが、なんとYKKの商品。あのファスナーとか作ってるYKKなんですが、ブラジルに自社農園があるんだそうな。

 

www.ykk.co.jp

 

なかなか美味しいコーヒーで、お替わりも戴いちゃいました。

 

そして間もなく富山駅へ、楽しかった観光列車の旅ももうすぐ終了です。車窓からは先日引退した「北陸色」と呼ばれる塗装の413系が停まっているのが見えました。

 

およそ2時間半の行程を終え、富山駅に戻ってきました。これ、もっと評価されてイイやつですよ絶対。料金は1万3千円しますが、最近の食事付き観光列車だと2万円近く取るのも増えてきてるんで、まぁまぁ悪くない水準かと。しかも「あいの風とやま鉄道」の一日乗車券が込みになってますし、そのほかにも各種施設やお店などでの割引券もいろいろ貰えます。車両も外装も勿論、内装もモダンジャパニーズみたいな設えで意外と凝ってて綺麗。そしてスタッフの皆さんのホスピタリティのレベルの高さはなかなのものです。列車のクルーだけでなく停車駅の駅員さんも全面協力といった感じで、お互い協力しながらお客さんに楽しんでもらいましょう、みたいな気合いが伝わってきます。このエリアの観光列車だとお隣の「えちごトキめき鉄道」の「雪月花」や「しなの鉄道」の「ろくもん」あたりが有名で、なんとなく影が薄いような気がしちゃうんですが、コレも充分その辺と戦えますよ。

 

名古屋までは高速バスで帰還。鉄道で行くのと時間的にそれほど差がないのに、料金が全然違うんだもん。コレ、北陸新幹線敦賀まで伸びたらどうなるんだろうね…。