へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

やっぱり元祖御三家は凄い、「名古屋観光ホテル」宿泊記。

しばらく前、名古屋のホテルでダブルブッキングのためディナーショーが直前に中止となる、なんてニュースがありました。

 

news.yahoo.co.jp

 

この舞台となった「名古屋観光ホテル」ですが、名古屋では老舗のシティホテルで、かっては「名古屋国際ホテル」「ナゴヤキャッスルホテル」と並び「名古屋の名門ホテル御三家」の一角を占めていたところ。1980年代以降は東急やヒルトンなど様々なホテルが進出して影は薄くなってきた感はありますが、今でも重要なレセプション会場として選ばれることは多く、2019年のG20では外相会合の会場にもなっています。そんなホテルがこんなお粗末な騒動を?とかなり吃驚な出来事でした。

 

そんな「名古屋観光ホテル」ですが、イベントや宴会等でお邪魔する機会は数あれど、なかなか「泊まる」チャンスには恵まれませんでした。ところが「全国旅行支援」の愛知県版に加え名古屋市が独自に実施する割引「シャチ泊」の合わせ技で1泊7000円弱で取れる日程が12月に何日かあることを発見。平日であれば3000円のクーポンがつくので、実質4000円以下で「名古屋を代表するホテル」を体験できるなんて、もう恐らく今後はないだろうな…と行ってきたワケです。

 

名古屋観光ホテル」は伏見に立地しています。名古屋駅からは地下鉄東山線で一駅の距離。名駅の「ナナちゃん」は名鉄百貨店のクリスマスイベントの告知になってました。

 

伏見駅から徒歩数分のところに聳えるのが「名古屋観光ホテル」です。ちなみに元祖御三家の他のホテルですが、「名古屋国際ホテル」「ナゴヤキャッスルホテル」とも2020年9月に閉館してしまいました。「ナゴヤキャッスルホテル」は2025年開業を目指して建て替え中ですが、平均客室面積が約65平米と超高級ホテルになる様子。「名古屋国際ホテル」はビルの再開発によるものですが、こちらは再開などは何も決まっていないようです。

 

ホテル玄関ではドアマンが数名スタンバイし、来館者を出迎えてくれます。ホテルマンの立ち振る舞いが「老舗のグランドホテル」といった雰囲気。

 

現在の新館は1973年開業とのことで古い分天井などは低く感じますが、重厚感のあるロビー。チェックインカウンターも雰囲気いいです。

 

では客室へ。

 

予約は一番下のグレードとなる「コンフォートフロア」で入れていましたが、ワンランク上の「デラックスフロア」にアップグレードしてくれました。24平米のダブルルームです。

 

大きなベッドが1台。

 

ベッドサイドには電源コンセント2箇所にUSBソケットも2箇所。ちゃんと「イマドキ」にアップデートされてます。

 

室内にはかなりしっかりしたライティングデスクもあります。

 

テレビはベッド脇、とちょっと変わった場所に。お隣はクローゼットです。

 

冷蔵庫にはミニバーのドリンク類が用意されていました、コーワの製品が何故か並んでますが、実はこのホテル、「興和株式会社」の完全子会社による運営なんです。あの「キャベジン」とか「バンテリン」とかの、あの「興和」ですってば。興和は名古屋に本社がありますが、地元企業の再建などにも関わっており、2018年に閉店した名古屋の老舗百貨店「丸栄」も子会社化していました。「名古屋観光ホテル」も経営再建のために2012年に興和の完全子会社となっています。ただ興和は何故かホテル事業に興味を持ってしまったらしく、2013年には「ナゴヤキャッスルホテル」も連結子会社化、2019年にはハワイに高級ホテル「エスパシオ」までオープンさせちゃいました。

 

客室には無料のミネラルウォーターが用意されているのですが、これがなんと紙容器。いわゆるSDG'sってやつですか? 

 

バスルームも綺麗。

 

バスアメニティはブルガリですよ。

 

本日チェックインの際に貰ったクーポン類はコチラ。愛知県の全国旅行支援クーポンはQRコードが印刷されたカードになっており、使用する際に店舗でQRを読み込んで貰うと所定の残高から使用金額が順次差し引かれていくような仕組みです。「1000円のクーポン」とかだと使用金額を額面より大きくしないと…とか考えなきゃいけませんが、この仕組みだと無駄なく使えて便利かも。これにホテルの独自企画の案内が付いてきましたが「館内レストランでクーポン3000円分を使うと1000円サービスして4000円分として使えます」というものでした。なお「シャチ泊」にも「名古屋で観パイキャンペーン」のクーポンがついてきますが、これは対象店舗でサービスが受けられるというもの。正直「サービス」の内容が「手羽先1本増量」とかビミョーなのが多く、わざわざ探して行くほどのモチベーションはなかったかな…。

 

夕食は外で食べることにしてお出かけ。

 

ホテル近くの「カレー煮込うどん鯱市」にしました。ここは味噌煮込みうどんの有名店「山本屋本店」が手がけるカレーうどんのお店。以前は大須にもあったのですが、今はここ伏見のみになってしまっているようです。

 

夜はちょっとお得なセットなんかもあるようです。

 

生ビールに…。

 

とり天とポテトサラダで550円。お値打ちじゃないですか?

 

もちろんカレー煮込みうどんも頂きます。出汁のきいた和風のカレー、なかなか旨いと思うんだけどなココ。うどんは味噌煮込みと同じ固めのヤツで、ご飯との相性も抜群でした。

 

翌朝は8時にはチェックアウトする必要があったので朝食は頂かずに出発。それにしてもやっぱり「老舗」って凄いんだなぁ…と実感させられたホテルステイでした。やっぱりホテルマンの対応や立ち振る舞いのレベルが少し違います。ロビーでもお客の動向を常にさりげなく窺い、必要なときに必要な案内やサポートがサッと出てくる感じ。このあたりはやっぱり「経験」に裏付けられてるんでしょうねぇ。

「ジブリパーク」に行ってきました。

愛知県期待の施設「ジブリパーク」に行ってきました。

名古屋とか愛知といえば、少なくとも世間一般には「観光で行くところ」というイメージはさほど強くないかと。その理由の一つとして「キラーコンテンツがない」がよく挙げられます。せいぜい名古屋城となごやめしくらいでしょ?と。

そういう意味では2017年に名古屋市にオープンしたレゴランドジャパンは地域の期待を集めていましたが、正直「期待しすぎでは?」と思ってました。「これで関東のTDR、関西のUSJと並ぶ世界的テーマパークが名古屋にも」とかって盛り上がりだったんですが、皆さん「レゴランド」ですよ? レゴが好きなお子様向けででしょ? 手堅いけど狭いマーケットよ? まぁ結局レゴランドの隣接地に「メイカーズピア」なんて施設を地元主導で作ったもののレゴランドと微妙にコンセプトが合わず残念な感じになったりしてました。レゴランド自体は地味にそこそこ上手くやってるっぽいんですけどね。

で、愛知県が愛・地球博記念公園内にジブリパークを建設することを発表したのが、レゴランドがオープンしてちょうど地域が「あれ?コレは想定と違うのでは?」と気づき始めた2017年5月のことでした。こんどこそ観光の目玉になるような施設ができるぞ!てな盛り上がりがまたやってきたわけですな…。全部で5つのエリアがオープンする予定ですが、そのうち3つが2022年11月に先行開業が決定。チケットは3エリア別途に抽選で申込みが必要となり、3つ巡るなら合計4500円也。そんなに高いの?

それでも予約サイトがなかなか繋がらないほどの人気っぷりのようで、半ばダメモトで12月の入場券を申し込んでみたんですが、これがなんと当選。友人を誘って訪問してきた次第です。

 

ジブリパーク」は愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園」の中にあります。ここは2005年の愛知万博の会場を公園として整備したところで広大な敷地を持ち、「ジブリパーク」はその中のごく一部を占めているに過ぎません。また「ジブリパーク」でないエリアにもジブリが手がけて「ジブリパークっぽい」感じになっているところもあるので、ただ「愛・地球博記念公園」に行っただけでもそれなりに「ジブリっぽい」感じにはなれるかもしれません。なお何処かの大学の先生がジブリにちなんだ構造物のついたベンチが設置されたことに「排除芸術だ」とか行ってましたが、そもそもこの公園って寝っ転がったり座ったりする場所は他にも死ぬほどあるのでご心配なく。それ以前にこの公園が午後7時クローズだしね。

 

ゲートを通って「ジブリパーク」方面へ進むと早速見えてくるのがこのエレベータ塔。「天空の城ラピュタ」の世界をイメージしてデザインされたものなんだそうです。

地形で段差があったのでエレベータ自体は以前からここにあったのですが、「見た目」をジブリ風に変えた感じですね。

 

現時点でオープンしている3エリアのうちメインと言えるのが「ジブリの大倉庫」、今日はここのチケットが取れてます。以前は温水プールだった建物を改装しているため、建物の外観は意外と平凡なまま。子供連れも多かったのですがベビーカーは館内では使用できず、入口付近にはもの凄い数のベビーカーが並んでいました。ちなみに他の2エリアですが、「青春の丘」は「耳をすませば」を主にテーマとしたエリア、「どんどこ森」はお子様向けっぽい感じのようです。

 

午後3時入場回でしたが、30分前くらいから入場待機列はできており、時間ぴったりに入場開始となりました。入口前でチケットチェックがあり、館内のカウンターでは簡単な説明と映画館「オリヲン座」の入場券を渡されました。

 

中に入ると最初に目に飛び込んでくるのがコレ。映画「コクリコ坂から」に出てきた「哲学研究会」ですが、こんな地味な(失礼だな)ヤツから始めるの?

 

そこから少し進むと広がるのがこの大階段です。この「ジブリの大倉庫」、なんと館内案内図やマップのようなものは用意されていません。案内所で見せて貰うことはできるのですが渡せるものは用意していないんだそうです。なんで?って感じですが、そんなモノに頼らずにいろいろ歩き回って自分で見つけて欲しい、ってことかもしれません。実際歩いてみると、おそらくその方が楽しいかもな、って実感はできます。

 

大階段の脇に「大倉庫見学路」と銘打たれた扉があるのを発見。

 

入ってみたらガチで「倉庫」やないかい。おそらく実際に映画やイベントなどで使われたと思われる様々なアイテムが所狭しと並んでいました。

 

大階段を抜けて進むと「天空の庭」、「天空の城ラピュタ」に登場したロボット兵が佇んでいます。勿論、記念撮影スポットとして大人気でした。

 

借りぐらしのアリエッティ」をテーマにした「床下の家と小人の庭」は自分も小さくなったような気分になれる庭とアリエッティの家など、比較的広いエリアでした。

 

で、現時点で最も人気のあったコンテンツがこの「なりきり名場面展」でした。一応「企画展示」という扱いなので常設ではなく今後内容が変わる可能性もあるのかも。

 

ここでは実際に映画の名場面の中に入って写真を撮れる、というのがウリ。これは「千と千尋の神隠し」に出てきた、カオナシと電車に乗る場面の再現で、カオナシの隣に座って記念撮影できます。

 

紅の豚」ですね。

 

平成狸合戦ぽんぽこ」から。

 

天空の城ラピュタ」でシータが落ちてくる有名なシーン。

 

天空の城ラピュタ」からはもう1シーン再現されてました。

 

崖の上のポニョ」も。

 

全部で14シーン分ありましたが、展示の最後に「答合わせ」も。正直、観てない作品もあったんで「コレどーやって撮るのが正解なの?」ってのもあったのよ…。

 

こうして観て廻っていると2時間はあっという間。結局、フォトスポットで写真を撮るだけでほぼ時間が経ってしまった感じです。

 

最後にショップを一回りして退館しました。

で、行ってみた感想ですが「ジブリ映画を何本か観たことがある人ならそこそこ楽しめる」といったところでしょうか。確かにアトラクションがあるわけではないけど、あの映画で観たような風景や街並みが実物大サイズで再現されている中に入り込めるのはテンション上がりますよ、やっぱり。ちゃんと記念写真撮って館内を彷徨っていろいろ見つけてお土産買って…だと2時間では全く足りず、半日くらい見ておいてもいいかもしれません。あと一人で行くよりは家族や友人と一緒に複数で行く方がより楽しめる場所って気はします。自撮りで写真撮りたくなるスポットがそれなりに多いので「撮影係」がいたほうが面倒がないですから。お近くにお越しの際には是非ご検討を。あ、もちろんジブリファンは無茶苦茶楽しいと思います。

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その6:宮崎カーフェリー新造船「フェリーたかちほ」乗船記。

帰りはフェリーで。

 

宮崎駅では1時間ほど待ち時間が発生。2020年に駅隣接の「アミュプラザ宮崎」がオープンしたので、時間潰しにはあんまり困らなくなりました。その前は駅周辺、正直何もなかったしなぁ。

 

ここから宮崎港へ行くバスに乗るのですが、駅前の案内板には表記がありません。

 

個別に確認したら「西2」のりばからの乗車でした。

 

宮交シティ始発のバスは少し遅れて宮崎駅前にやってきました。15分ほどで終着の宮崎港に到着。

 

宮崎港フェリーターミナルです。

 

早速乗船手続きを済ませます。「全国旅行支援」は「GoToトラベル」と同様、「宿泊施設並の設備があれば夜行フェリーや列車も適用可」というルールで、宮崎カーフェリーも対象となっていました。そのため、運賃から4割引+兵庫県で使える1000分の地域クーポンの特典をゲット。兵庫県のクーポンなのはこの航路が宮崎~神戸の運航なため。なお船内でも売店であればクーポンは利用可能だがレストランは対象外とのこと。

 

今日のお船は「フェリーたかちほ」、今年4月に就役したばかりの新造船です。宮崎カーフェリーは過去の負債などが負担となり、1990年代後半に建造された船舶を使い続けてきましたが、様々な支援を受けてやっと新しいフェリーへの更新を図ることができました。2隻目の「フェリーろっこう」も10月に就役。新しい船は大型化も図られ、トラック搭載台数も増加しています。宮崎県は九州の中では新幹線もなく、陸路でも本州へは遠回りとなるため、関西へのフェリー航路は物流の面でも重要であり、県としてもかなり関与したようです。また宮崎からの修学旅行でもフェリーは活用されているようで、そうした面の重要性もあるらしい。

 

手続きを済ませ、さっそく乗船へ。ターミナルから一旦出て、屋根付きの通路を進みます。

 

途中からエスカレーターで昇っていきます。

 

乗船口は2階に位置し、客室フロアのある3階まではエスカレーターで移動。

 

今回利用する等級は「シングル」。窓なしのインサイドに64室が設置されています。ベッドにデスク、テレビと最小限の設備ですが一人でも個室が得られるのは有り難いところ。最近は関西~九州航路を中心にリーズナブルな一人用個室を設定するフェリーが多くなってきました。

 

デスクには可愛らしいオリジナルデザインの巾着袋が置かれています。

 

中に入っていたのはアメニティキットでした。フェイスタオルに歯ブラシ、お風呂で使うボディタオルにコットンセットとヘアブラシという組み合わせでした。タオルと歯ブラシは普通ですが、それ以外はなかなか珍しいチョイスかも。でもバスなし個室で大浴場を使うからボディタオルはフェイスタオルで代用できそうだし、コットンやヘアブラシも必要な人は限られそうだし…。どうせならタオル+歯ブラシ+使い捨てスリッパ、くらいのほうが嬉しいかも。

 

宮崎港を定刻に離れました。

 

夕食は船内レストランを利用しました。

 

レストランはバイキング形式で1600円也。食券を購入する形式です。

 

豪華さはありませんが、宮崎の名物料理なども揃い悪くない感じ。

 

ソフトドリンクは料金に込み。アルコールは生ビールがサーバーで500円で販売されていますが、コレに加えて自販機からも缶ビールや缶チューハイなどが購入可能です。

 

「特別メニュー」と称してローストビーフがありましたが、常に用意されてるわけじゃないのかな? 

 

では船内を探索。客室は3階と4階に配置されています。

 

中央には2フロア吹き抜けのロビーがあり、大きな階段が配置されています。

 

踊り場は「ステージ」ともいえる広さ。今後、ここでイベントなどを行うのかもしれません。

 

「踊り場」っぽいエリアの周囲はソファになっています。案内所と売店もこのエリア。

 

案内所の横には自販機エリアが。電子レンジも備え付けられていました。給湯器・給茶機もありますが、紙コップは有料で売店で購入する必要があります。

 

貴重品ロッカーや手荷物用のコインロッカーも。

 

コインロッカーには冷蔵タイプのものも用意されていました。生ものなんかをうっかりお土産に買ってしまってもなんとかなるかな?

 

このフェリー、パブリックスペースが割と多めのような気がします。中央ロビー脇にはテレビコーナー。

 

その対面、売店やレストラン前にもテーブル席がありました。中央の階段エリアも含め、座れるところは結構あります。

 

階段を上がった4階にもテーブル席。

 

この裏手にも自販機コーナーがありました。

 

ゲームコーナー。

 

キッズコーナー、最近のフェリーでは感染症対策として閉鎖されたままのケースも多いのですが、こちらは利用可能になってました。

 

大浴場もこちら。夜間は閉鎖されますが、隣にあるシャワールームは24時間利用可能でした。

 

シングルの区画も4階にあるのですが、この窓側にもパブリックスペースとしてのカウンター席がありました。室内までは携帯の電波はなかなか届きませんが、ここなら電波を拾いやすいのでスマホを弄っている人も見かけました。瀬戸内を通る航路に比べると、こちらは太平洋側を進むため圏外になるエリアも多めです。

 

翌朝、フェリーはもう大阪湾まで来てました。

 

紀淡海峡を通り淡路島に沿って北上しているので、左舷側に明石海峡大橋が見えます。

 

神戸港に入港していきます。

 

なんか潜水艦が見えてきたぞ? 三菱重工の神戸造船所で、潜水艦の建造はここで行われているんですね。こんな見えるとこで造っていいのか?って気もしますが、この程度見られる程度は「機密」でも何でもないのかも。

 

定刻より少し速く、神戸港フェリーターミナルに着岸しました。

 

ターミナル反対側に停泊しているのはジャンボフェリーの新造船「あおい」。これも今年10月に就役したばかりです。現行船からかなり大幅に設備面などでのアップグレードが図られているようで、こちらも近々乗りに行きたいもんです。

 

着岸後しばらくして、徒歩客の下船が始まりました。

 

長い連絡通路を通ってターミナルビルへ向かいます。

 

三ノ宮駅前までは連絡バスが運行しています。この日は徒歩客が多かったのか、バス2台での運行になってました。

 

三ノ宮駅を目指してバスは発車、10分ほどの距離です。

 

さて乗船時に兵庫県の地域クーポンを1000円分貰ったわけですが、どこかで使ってしまわないといけません。「GoToトラベル」の時は隣接する都道府県でも使えたのですが、今回は兵庫県下でのみ有効。どこかで朝食にでも…と朝8時からオープンしている「元町サントス」へ行ってみました。

 

昔ながらのクラシックなスタイルの喫茶店ですが、ホットケーキで有名ということで「小倉ホットケーキ」を注文。小豆とバニラアイスが焼きたてのホットケーキの上に乗ってるお姿、いいですなぁ。

 

 

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その5:廃線跡のバスと「海幸山崎」で宮崎へ。

鹿児島から宮崎へ移動します。

 

宿を出て桜島フェリーターミナルへ向かいます。

 

ここは桜島側のバス路線のハブ的役割も持っています。まずは鹿児島交通の垂水港行きのバスへ乗車。実は9月までは朝9時35分発だったのですが、10月からダイヤ改正があり朝8時45分発に変更になってました。気がついたのは前日、乗り遅れなくてよかったよ…。

 

桜島の南側、国道224号を大隅半島へ進んでいきます。この国道224号、起点は鹿児島市。昨日乗船した桜島フェリーもこの国道224号の海上区間だったりするんですよね。

 

途中「垂水駅跡」バス停を通過します。1987年まではこのあたり、国分から鹿屋を経由して志布志までを結ぶ国鉄大隅線が通っていました。廃止からもう35年経っているのにバス停に名前が残ってるの、なかなか凄いな。何か駅の跡みたいなものが残っているわけではないみたいですが。

 

終点の垂水港に到着。鹿児島交通と同じいわさきコーポレーション傘下の鴨池・垂水フェリーが就航しており、ここも大隅半島側の交通ハブ的な位置づけみたいです。

 

ここで志布志行きのバスに5分の接続で乗り換えます。

 

垂水港からも桜島が見えましたが、噴煙が上がってる様子はこっちからの方が解りやすいのかな?

 

鹿屋の中心地へ。2019年にも立ち寄ったことのある「リナシティかのや」ですが、コロナ禍もあるのか更に寂しくなっていたような気が…。周囲もあまり活気が感じられないのは相変わらず、かも。

 

slips.hatenablog.com

 

ただ少し郊外に出るとロードサイド型店舗が建ち並び、クルマも盛んに出入りしています。まぁそうなりますよね…。

 

桜島から延べ3時間、志布志駅前にやっと到着です。ガラガラのローカルバス的なものを想定していたんですが、2桁の客が乗っている区間も結構あったりして、バスもなかなか活用されてる様子でした。

 

バス停は名前の通り、志布志駅の目の前。

 

駅員は配置されていませんが、志布志市の観光案内所が駅舎内に設置されています。荷物を無料で預かってくれ、大変お世話になりました。

 

駅舎を抜けると1本のホームがありますが、ここ2ヶ月ほど列車は来ていません。志布志から南郷までは今年9月の台風で被災し不通となっており、バス代行の状態。

 

駅前には「サンポートしぶしアピア」というショッピングモールがあります。スーパーや地元特産品のショップなどもあり、なかなか便利。

 

その先にあるのが志布志鉄道記念公園。志布志駅は国分からの大隅線に都城からの志布志線、そして今でも残る宮崎からの日南線の3路線が接続するターミナルでした。先ほどのモールやこの公園のエリアも以前は志布志駅構内だったそうです。

 

保存車両もあり、これはSLのC58ですね。

 

この機関車、最後はここ志布志機関区所属。ちゃんと地元に縁のある車両でした。

 

ディーゼルカーキハ52も置かれていました。SLもこちらも非常に綺麗に保存されています。屋根付きというところも大きいんでしょうが、地元にも大事にされているんでしょうね。ちょうどこの日は、地元の高校生の皆さんがSLにイルミネーションの飾り付け作業をしているところでした。

 

昼食はGoogleマップを頼りに飲食店のありそうなエリアへ行ってみたのですが、なんか何処かで聞いたことがあるようなお店が…。この「マルチョンラーメン」、朝7時からオープンし行列が絶えない名店として有名なトコじゃないですか! 確かに並んでいる人はいましたが回転は速く待ち時間は短そうだったので、ここに入りました。

 

典型的な「鹿児島ラーメン」といったシンプルな出で立ち。豚骨ですがあっさりした風味で「食べ飽きない美味しさ」ですね。確かに旨いですわコレ。食べ終わって店を出るときにはウェイティングのお客がかなり多くなっていたので、割とすぐに入れたのはタイミングがよかっただけだったみたい。

 

志布志駅まで帰還。駅前にはこんな看板も立ってました。ここは志布志市志布志志布志…って「志」と「布」多すぎ。

 

志布志駅前から南郷までの志布志代行バスに乗り込みます。バスは宮崎交通のもの。考えてみたら日南線、大半が宮崎県下で鹿児島券にあるのは志布志とお隣の大隅夏井の2駅しかないのでした。

 

鉄道代行バスなので日南線の駅近くにもこまめに停まっていきます。

 

国道448号の方が日南線よりも海沿いに位置していたりするので、車窓風景はこっちのほうが良かったりしません?

 

およそ1時間ほどで南郷駅に到着。

 

南郷では油津行きの普通列車が待ち構えています。が、コレには乗らずにお見送り。

 

ここ南郷は古くから西武ライオンズの冬期キャンプ地となっていました。そこで2020年から駅舎をライオンズ仕様に塗り替え「ライオンズ南郷駅」の愛称が付けられています。近隣の油津駅広島東洋カープの冬期キャンプ地ということで2018年に駅舎を赤く塗装して「カープ油津駅」を名乗ったことに刺激を受けた結果らしいのですが、今度は油津駅の方が南郷駅を見て「カープらしさ」をよりグレードアップさせているそうで…。

 

駅舎内も野球モチーフで凝ってます。

 

このベンチ、実際に西武ドームで使われていたもの。

 

普通列車を見送って待つのは特急「海幸山幸」。2009年から日南線で運行されている観光列車です。

 

木の板張りの外装が印象的な2両編成ですが、もとは廃止されてしまった高千穂鉄道を走っていたレールバスなので、ちょっと車両が小ぶりです。

 

車内は1+2=横3列でリクライニングシートが並びます。

 

JR九州の「D&S列車」にはサービスカウンターが設置されていることが多いのですが、車両が小さいせいかこの列車には無し。そのかわりこのエリアがアテンダント基地みたいな使われ方をしていました。

 

また自由席の設定があるのも珍しいかも。「D&S列車」、大半が全席指定だったりするんですけどね。

 

南郷から先も海沿いを行く区間が多くあります。

 

このあたり、日南海岸景勝地「鬼の洗濯板」のあたりなんですが、今日は満潮のため海の中…。

 

大淀川の鉄橋を渡ると、宮崎駅はもうすぐ。

 

夕刻の宮崎に到着しました。

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その4:「国民宿舎レインボー桜島」に激安で泊まりました。

今回の旅のメイン、これかも。

 

鹿児島での3泊目は桜島フェリーターミナルにも近い「国民宿舎レインボー桜島」です。

 

「まってるし鹿児島市宿泊満喫クーポン」は桜島の宿泊施設用として7000円分のクーポンを3000円で販売していました。今日は夕食がグレードアップしたプランを「じゃらん」で14500円で予約、そこからじゃらんクーポン1000円適用で13500円。これに対してクーポン2組を使って支払ったので、実質4000円の支払いということになりました。

 

フロントの近くには売店。それほど大きくはないですが、そこそこセンスの良さげなお土産も売ってました。

 

広いロビーもあったり。大きな窓は錦江湾に面したオーシャンビューです。

 

お部屋もオーシャンビュー中心。

 

部屋の窓からの眺めはこんな感じ。鹿児島市街地と錦江湾を行き交う桜島フェリーを眺めながら過ごせます。

 

ここでのお楽しみの一つは温泉でしょう。さすが活火山のお膝元、「桜島マグマ温泉」って名前が凄い。

朝10時から夜10時までは日帰り入浴もできるので、ちゃんとしたフロントが用意されています。露天風呂はありませんが、内湯は錦江湾に面した大きな窓があって割と開放的。茶褐色の温泉らしいお湯が楽しめました。

 

浴場前には休憩コーナーもあって、こちらからは桜島が見えます。

 

実はこのお宿、「錦江湾を望むオーシャンビュー」がウリのせいか、桜島が見える場所がってのが意外とありません。2階の宴会場前の喫煙コーナーになってるベランダがパブリックスペースとしては一番眺めがいいところかも。

 

夕食はレストランで提供となります。

 

こちらが本日のお献立。「さつまの黒三昧料理」と鹿児島の名物をふんだんに使った内容です。

 

ドリンクのメニューはこちら。品揃えはちょっと絞ってる感じかな?

 

グラスビールから始めましょうか。

 

最初に出てきたのは「赤えびの酒盗マリネ」とお造り。「桜助かんぱち」は垂水でお茶を与えて育てたかんぱちなんDなとか。

 

これは「桜助かんぱちと牡蛎、赤えびのアクアパッツァ風」。

 

「鹿児島県産黒毛和牛ヒレ肉の朴葉焼き」、これが不味いワケないでしょ。お肉のエキスを受け止めた朴葉味噌も旨いしね。

 

2杯目はご当地の焼酎「桜島」の水割り。

 

「戻り鰹のタタキ 黒酢ソース仕立て」。

 

「さつま黒豚の軟骨唐揚げ」、ホロホロにいい塩梅で揚がってました。

 

ご飯モノはテーブルで炊きあげる釜飯。炊いている間も旨そうな出汁の香りが漂ってました。

 

「黒さつま鶏ときのこ釜飯」、美味しそうに炊きあがってます。

 

味噌汁と香の物と一緒にいただきました。

 

デザートは「かぼちゃのブリュレ」。料理の内容も和風から洋風までバリエーションに富んでおり、結構楽しめる夕飯でした。

 

あとは部屋で夜景を眺めながらゴロゴロしたりまた温泉入ったりと、のんびり過ごしました。

 

翌朝。

 

桜島の噴煙が朝日に照らされてる姿が。

 

朝食もレストランで、和定食の提供です。

 

朝食はオーソドックスな構成ですが、それでも薩摩揚げやきびなごの刺身など、やっぱり鹿児島テイストは忘れられていません。

 

朝食のご飯も釜で炊きあげたものでした。

 

ジュースやお茶、コーヒーなどはドリンクコーナからセルフで頂けるようになってました。

 

ちょっとお部屋で一休み。今日は快晴ですな。

 

朝8時半過ぎにチェックアウトしました。桜島サイドに泊まったのは恐らくこれが初めてだと思うんですが、イカニモな温泉と快適なお部屋、美味しい食事となかなかよいお宿でした。今回は食事のグレードを上げましたが、1名で泊まっても2食付きで1万円ちょっとくらいで出ていることもあるようですし。

 

 

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その3:割と普通?に桜島観光。

桜島を観光した話です。

 

天文館で路線バスに乗り継ぎ、鹿児島港のフェリーターミナルまで。

 

桜島フェリーに乗って桜島へ渡ります。錦江湾に隔てられた薩摩半島大隅半島をショートカットするルートとして24時間運行され、年間500万人以上の利用者と150万台の車両を運ぶという、なかなか化け物みたいなフェリーだったりします。ちなみに運営は鹿児島市、市営交通なんですね。2004年に桜島町鹿児島市編入される前は町営だったわけですが、桜島フェリーの収益のため桜島町の町民税が安く抑えられた…なんて話があったとかなかったとか。なお鹿児島側では改札などもなく、そのまま乗り込みます。

 

この時間帯は20分に1便の頻度での運行。

 

そこそこのお客と車両を積み込んで出港です。

 

このフェリー、所要時間はわずか15分ほどなのに船内に「うどん屋」があり、しかもこれが名物。出発前からうどんを買い求める皆さんで大行列です。

 

行列につられて自分も買ってしまいました。まぁお昼ご飯は軽く、と思ってたからちょうどよかっただけだい。「凄く旨いのか?」と言われれば困る、まぁ「普通においしい、普通のうどん」なんですが、妙に食べたくなる感じなのは理解できる。

 

大急ぎでうどんを掻き込んでいるうちに、まもなく桜島に到着。

 

桜島港のターミナルに着岸しました。

 

桜島には観光地を周遊する「サクラジマアイランドビュー」という路線バスが運行されています。これも鹿児島市営、1日乗車券が500円で購入可能。バスはおよそ30分に1本あるので、なかなか便利です。

 

最初に訪問したのは桜島ビジターセンター。桜島の歴史や自然、生活などを紹介した博物館?です。

 

展示エリアの入口のボード。お洒落カフェの本日のお勧めランチを紹介するノリで桜島の噴火回数を紹介するってのもどうかと思いますが、今年すでに200回以上の噴火があったというのは、それだけ「年がら年中噴火してる」山だってことなわけでして。

 

ここでは過去の噴火の中でも最近では特に大きい、安永・大正・昭和の大噴火について紹介。

 

1913年の大正の大噴火で、桜島大隅半島と地続きになりました…ってまだ100年ちょっと前の話だったの? 大正の大噴火では測候所や気象台は「噴火の危険性はない」との発表を行っていましたが、昔の大噴火の言い伝えのような事象が出たことで多くの住民は避難を開始。村長などいわゆる知識層はその発表を信じて非難しなかったため、そうした層の犠牲者が多数出てしまいました。その結果「理論より経験を信じろ」みたいな言い伝えが生まれてしまったそうな…。

 

そんな桜島ですが、今年の7月に起きた噴火では初めて噴火警戒レベルが最も高い「5」に引き上げられました。実際にはそれほど「通常よりも凄い」ものでもなかったらしく、警戒エリアが広がったために30世帯程度がその範疇になった程度でしたが、普通はそりゃ「噴火警戒レベルは最高の5です!」って言われればビビりますよね。特に桜島の宿泊施設では一番の稼ぎ時だったはずの夏休みを前にしてキャンセルなどが大量に発生してしまったそうです。実はこの「まってるし鹿児島市」はそのリカバリーのための施策で、だからこと桜島の宿泊施設に特に好条件が出ていたんですな。申し訳ないが、この噴火のお陰でいい思いをさせてもらいますよ…。

 

鹿児島市では火山灰を市が回収してくれるので、捨てる灰をいれる「克灰袋」なんてものが用意されています。桜島では小学生も通学の際はヘルメット着用と、「火山と共存」といった感じですね。

 

次のバスで「烏島展望所」まで移動。

 

このあたりには実際に「烏島」という島があったそうですが、大正の大噴火で溶岩に呑まれ地続きになってしまったところ。

 

錦江湾を挟んで鹿児島市街地を展望。

 

徒歩で10分ほど、赤水展望広場へ。

 

ここの見どころ?は「叫びの肖像」です。

 

長渕剛が2004年、ここで7万5千人の観客を集めたオールナイトコンサートを行ったことを記念したもの。

 

ちょうど桜島に向かってシャウトしてるみたいな感じになってます。

 

コンサート会場だったエリアは空き地として整備されており、今後同種のイベント実施もできるみたいです。

 

またバスに乗り、今度は「国際火山砂防センター」に立ち寄ります。30分に1本運行されている「サクラジマアイランドビュー」ですが、ここまで乗り入れる便は1時間に1本のみとなります。

 

桜島は活火山なために植物も少なく砂防工事も充分に行えないことから土石流災害が多いそうなんですが、その取り組みなどを紹介しているのがこの施設。

 

砂防施設や砂防ダムなど、整備されているのもあるようです。

 

1時間後のバスで「湯之平展望所」までやってきました。

 

標高373m、一般人が立ち入れるエリアとしては桜島で最高地点。錦江湾を挟んで鹿児島市街地が眺められます。

 

また、ここからの桜島の眺めもなかなかです。

 

最後に「道の駅桜島 火の島めぐみ館」へ行ってみました。

 

桜島の名産品「小みかん」を使ったソフトクリームが売られていました。

 

爽やかな風味で意外とイケました。

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その2:祝50周年!「鹿児島サンロイヤルホテル」に宿泊。

鹿児島の老舗ホテルにお安く泊まります。

 

昨晩宿泊したホテルに預かってもらっていた荷物をピックアップし、目の前の高見馬場バス停へ。

 

鴨池港行きの鹿児島交通バスに乗車し、「市民文化ホール北口」バス停で下車しました。鹿児島市内のバス路線は鹿児島市交通局の路線はGoogleマップで検索すると出てくるのですが、鹿児島交通のバス路線は一切表示されません。その上、鹿児島交通のウェブサイトなど公式での情報量が極端に少ない。2事業者がほぼ同じルートを運行していたりするので、Googleマップで調べた市営バスに乗ろうとしたら同じ行き先の鹿児島交通バスがやってきて「これ乗ってイイの?」ってなったり。ちょっと不便かなぁ。

 

バス停のほぼ目の前にあるのが「鹿児島サンロイヤルホテル」、本日のお宿です。この与次郎地区は1960年代後半に埋め立てによって造成されていますが、このホテルはかなり初期、1972年に開業。今年で開業50周年というなかなかの老舗です。レジャーエリアとして開発されたという経緯からか、バルコニーが並ぶ外観はちょっとリゾートホテル風かも。

 

天井は低めですが明るいロビー。チェックインを済ませ客室へ向かいます。

 

今回予約したのは海側のダブルルーム。シングルルームもあって以前泊まったことはあるのですが、シングルは全て市街地側に配置されています。お値段は朝食付きで1泊1万円ちょうどですが、5000円分の「まってるし鹿児島市宿泊満喫クーポン」を2000円で2組購入して支払いに充てたので実質4000円の支払いでした。

 

部屋の大きな窓からは錦江湾とその向こうに聳える桜島が広がります。ベランダに出ることもできるので、ガラスなど遮るもののない眺めも楽しめたりして。

 

テレビが置かれたキャビネットの下にはポットやお茶セットが用意されていました。

 

バスルームはこんな感じ。築50年ですから古さを感じさせる点もなくはありませんが、非常に綺麗に保たれている印象です。

 

このホテルのお楽しみの一つは最上階の13階に設置された天然温泉の展望大浴場かもしれません。12階に大浴場へ繋がる階段があり、ここからアクセスします。

 

13階に男湯と女湯が並びます。

 

さすがに露天風呂はありませんが、桜島を眺めながら温泉が楽しめる大きな窓の大浴場は素晴らしいの一言。広さもまずまずで、ゆっくり入浴を楽しめます。

 

なお13階までエレベーターで行って大浴場へアクセスするルートも存在はしているのですが「階段のご利用が難しい方へ」という位置づけになってます。その理由は恐らくコレ。13階のエレベーターを降りたところが、これまた最上階に位置するレストランのエントランス直結なんです。この「スカイラウンジ フェニックス」、夜は1万円程度のコースを饗するそこそこハイクラスのお店。温泉への往来は館内着とスリッパOKとなっているので、ホテルのメインダイニングの前にそんな格好で彷徨かれるのも…って感じなんじゃないでしょうか。知らんけど。

 

シングルなど市街地側の部屋に泊まると、桜島を眺められる場所は温泉大浴場くらいになってしまいますが、加えて12階の大浴場への階段入口付近に湯上がりラウンジが用意用意されており、ここからも眺望が可能になってました。

 

夕食はホテルを離れ、中心部の方へ行ってみました。午前中と夕方以降に1時間おき程度ですが、ホテルから鹿児島中央駅天文館を巡回する無料のシャトルバスが運行されています。

 

鹿児島中央駅前で下車します。

 

駅前にこんなオブジェがあったの、今回初めて気づいたわ。

 

夕食ですが、まずは「黒豚のとんかつが喰いたい」に加え「残ってる1000円分の地域クーポンが使える店にしたい」、そして「ぐりぶークーポンが使える」を条件にお店探しをしました。

 

greboo-coupon.jp

「ぐりぶークーポン」とは鹿児島県庁のLINEアカウントとお友達になっておくと隔週で送られてくる割引クーポンで、飲食や鹿児島特産品などのお買い物等で2000円以上の支払いの場合に500円オフになるというもの。しかも「鹿児島県飲食店第三者認証店」での飲食だと割引額が700円にアップしちゃうんです。で、その3条件をクリアしたのが鹿児島中央駅アミュプラザ地下「かつ寿」だった由。

 

黒豚ロース&ヒレの盛り合わせ定食が税込みで2013円と「ぐりぶークーポン」適用金額をクリアしてくれるのでコチラを頂きました。肉のアブラの甘さがやっぱり上質な気がするんですよね、いい黒豚って。結局、ここから「ぐりぶークーポン」で700円オフ+1000円分の地域クーポンを支払い充当、差し引き313円で食べられちゃいました。

 

またホテルのシャトルバス利用で帰還。

 

ホテルの周辺ですが、モールなどもあってかなり賑わってます。すぐ隣はユニクロやディスカウントストアなどが入る「アクロスプラザ」があり、コンビニもここに。向かい側にあるのが「フレスポジャングルパーク」で、格安スーパーやレストランフロアもあって充実。ホテルの向かいには鹿児島では有名な焼肉チェーン「なべしま」ですし、スタバやモスバーガーも徒歩圏内にあります。今回は条件から都心まで夕食に出かけましたが、ホテル近辺でも選択肢はいろいろあるんですよね。

 

翌朝、ちょうど日の出の頃に部屋から見た桜島です。

 

昨日は山頂に雲がかかっていましたが、今日は全貌が眺められました。

 

朝食は1階のレストラン「トリアノン」。

 

ビュッフェ形式での提供です。

 

鹿児島っぽい品々もいろいろ。どちらかというと「和」朝食でいきたくなるラインナップでした。

 

なおこのホテル、カレーが美味ということでも有名だと聞いたような…。洋食系もポテトグラタンなど洒落たメニューがあったりします。

 

鹿児島名物、鶏飯もありました。お出汁が旨かった。

 

最後にフルーツなど頂いて〆。フレンチトーストも最近ホテルの朝食ビュッフェでは定番アイテムみたいになってきましたねぇ。

 

朝食後、もう少しお部屋でゴロゴロ。窓から桜島を眺めながらウダウダするの、なんか贅沢ですな。

 

11時頃にチェックアウト。

 

ホテルのシャトルバスを利用して天文館エリアまで移動することに。

 

バスの発車の際、なんとホテルのスタッフさんが横断幕でお見送りしてくれました。

 

天文館までは15分ほどで到着。路線バスの乗り場あたりで降ろして貰えるので、ここからの移動も楽ちんでした。