へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年3発目、星野リゾートってどうよ。その2:映画村かよ?大内宿。

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木曜夜、名鉄バスセンターから新潟行きの夜行バスに乗車。

 

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結構乗車率はいい路線だと思いますが、さすがに平日だと6割くらいの埋まり具合ですね。定刻で出発し、ほどなく消灯しました。

 

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出発から約1時間の恵那峡SAで15分の休憩。既に就寝しているお客さんも多く、車外に出る人はあまり多くありませんでした。

 

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午前3時前には2つ目の休憩箇所、米山SAに到着、ここでも15分程度の時間がとられました。昼間であれば日本海が眺められ、天気が良ければ佐渡島も見えるという展望台があるんですね、ここ。

 

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新潟駅前には定刻より早く、午前5時半前には着いてしまいました。新潟って早朝に時間を潰せるようなところが殆ど無いので、近くのネットカフェで休憩としました。

 

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1時間半ほどの滞在で、またバス乗り場まで戻ってきました。

 

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ここからは会津若松行きの高速バスに乗車します。本当は磐越西線で向かいたいところですが、スケジュール的にいい列車がなく…。高速バスもこの区間は1日4往復で決して高頻度という訳ではないのですけどね。

 

所要時間は約2時間ですが、トイレの付いていないバスが使われているため、ちょうど中間くらいの上川PAでトイレ休憩が設定されています。ただし、希望者がいないと通過してしまうようです。この日は希望者がいたので、5分ほど停車しました。

 

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会津若松駅前には定刻から5分ほど遅れて到着です。途中、5分遅れ程度で進行していたのが、会津若松IC下りてすぐの「会津アピオ前」バス停で定刻に追いつきました。が、やっぱり市街地でちょっと時間のロスが出てしまった感じ。

 

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ここからは10分切った接続で列車に乗り換え。

 

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会津鉄道会津田島行きの普通列車に乗ります。「リレー128号」という列車名が与えられていますが、別に何か特別なものがあるわけではありません。ただ、会津田島からは野岩鉄道東武鉄道を通って浅草まで直通する特急「リバティ会津」に接続するダイヤになっており、その特急への「リレー」ということでの命名とのこと。

 

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途中の芦ノ牧温泉駅で列車行き違いのため暫く停車。

 

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ここも猫駅長さんがいることで有名なんですが、今ではネコチャンは撮影NGになってしまっていました。フラッシュ撮影をする方がいて猫が目を悪くしてしまったんだそうで…。ちなみにこの日の勤務は2代目の「らぶ」ちゃんだった模様。

 

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会津若松からおよそ40分、湯野上温泉駅で下車します。

 

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日本では2箇所しかないらしい、藁葺き屋根の駅舎のうちの1つなんだとか。

 

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駅舎内には売店などもありますが、改札脇には「いろり」まで。おばあちゃん家かココは。

 

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折角なので、ちょっと温泉に入ろうかな、と。この「藤の湯えびす屋」の露天風呂が結構いいらしいですよ。駅前の通りを右に折れて暫く進むと見えてきました。旅館自体は道の右側の建物。ここで入浴料500円を支払い。

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露天風呂の入口は道を挟んで反対側。ここから階段を下りていくと…。

 

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すごい開放感の露天風呂! 大川渓谷に面したテラスのような作りで絶景です。他にお客さんもいないので撮影させていただきました。お湯は無色透明ですが、ちょっと浸かっただけでも凄くカラダが暖まる感じ。

 

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駅まで戻り、大内宿行きのバスに乗ります。

 

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以前は兵庫で走っていたバスだそうですが、県の排ガス基準が厳しくなって運行が出来なくなったためにこちらで使われることになったそうです。確かにちょっと神戸とかで走ってた方が似合うような感じではあるよね。

 

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で、大内宿には山道を進むこと10分ちょっとで到着したのですが…なにこれ。

 

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映画村ですか?というくらいの雰囲気。道路は舗装を剥がし、電柱も地中化するなどで景観は整備したようですが、建物はかなりのものが江戸時代から残っているとは驚き。

 

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中央の通りを進むと、展望台があります。

 

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急な階段を上っていきます。

 

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上からの景色がコレ。よくパンフレットなどでも見る有名なアングルですね。マジでこんな感じなのか…。

 

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いやぁ、これは観光客来るよなぁ…。ちなみにさっきの急な階段の脇には、もっと傾斜の緩い迂回路があるのでご安心を。

 

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通りの中間地点くらいのところに「町並み展示館」があります。他に比べても一際大きな建物ですが、ここに建っていた番屋を再現したもの。しかも「どんな建物だったか」という資料が残っていないので、同じ街道沿いの他の番屋を参考にして作ったんだそうです。

 

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とはいえ、雰囲気を感じるには充分。

 

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藁葺き屋根の構造が解るような展示もあります。

 

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お昼ご飯はやっぱり、ここの名物にしたいよね。「ねぎそば」が有名らしく、その中でもこの「三澤屋」が人気店だそう。まだお昼少し前のせいもあるのか、すんなり入れました。

 

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これが「ねぎそば」。ネギが一本どーんと乗ってますが、要は「これでそばを食え」ということ。そんなのできるかぁ!と思ったのですが、意外とできるもんですね。ネギは薬味として時々囓りながら食べます。そばの料も割と多く、思ったよりボリュームありました。なお、こちらのお店ではこれを「高遠そば」と呼んでいますが、まさかと思ったら南信の「高遠」がその名の由来。高遠から来た会津の殿様がそば職人も一緒に連れてきて、このような食べ方が伝わったから、なんだそうで、意外な関係性があるもんだなぁ、と。

 

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もうちょっと時間があるので、こちら「分家玉屋」でお茶します。

 

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古民家を改装したカフェ、欧米人に受けそうな雰囲気。

 

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ケーキが美味しいことで評判だそう。米粉のロールケーキとアイスコーヒーを頂いてみました。店内には「丁寧に飲み物を用意しているので時間に余裕を持って来店してね」的な張り紙があり、確かにちょっと待ちました。ケーキもコーヒーも、こんな山奥(失礼!)としちゃかなりイケてます。

 

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湯野上温泉駅までは再度バスに乗り、会津鉄道の旅へ戻ります。大内宿は午前中は人影も疎らでしたが、お昼を過ぎた頃からどんどん人が増えてきました。考えてみたらココ、かなりアクセス的には難儀な場所なんですよね。東京方面から来ると、浅草駅6時半発の特急に乗っても、湯野上温泉駅着は10時半頃。バスツアーでも首都圏からなら、頑張って目指しても大内宿着はお昼頃にはなっちゃうでしょう。そういう意味では、午前中にココに着けるのがお勧めかもしれません。