へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年6発目、四国の観光列車はしご旅。その7:結構多忙、「四国まんなか千年ものがたり」。

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名前、長いよ…。

 

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さて、大歩危駅に到着したわけですが。

 

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ここからはJR四国のもう一つの観光列車、「四国まんなか千年ものがたり(しあわせの郷紀行)」に乗車します…って列車名が長いよ(^^;)。そういえば来年からは新しく高知~窪川間にも観光列車の運行計画がありますが、その列車名は「志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」と、もっと長くなってます。コレ、第6弾とかになったら寿限無みたいに「列車名のアナウンスしてたら終点に着いてた」とかになるんじゃない?

 

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この列車も、アテンダントさんがドアサイドでお出迎え。

 

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今回の座席も窓側に向いたカウンター席。ひとり旅でも気兼ねせずに使えるのがいいですよね。

 

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なお、車内はこんな感じ。通常のテーブル席もあります。

 

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ちなみに3両編成の中央、2号車は窓側に向けてゆったりとしたシートが並ぶ、ちょっと趣向の変わった感じになっていました。

 

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本日のスケジュールはこんな感じ。終点の多度津まで、時刻表上での停車駅は琴平・善通寺だけですが、阿波川口阿波池田坪尻讃岐財田の4駅でも運転?停車があるようです。

 

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大歩危駅を発車すると、駅員さんは勿論、吉野川沿いの観光施設やホテルからも盛大なお見送りがありました。

 

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さて、この列車も事前オーダーにて車内でのお食事を戴くことができます。代金は4500円で、メニューはこんな感じ。徳島県の三好にある料亭「味匠藤本」謹製です。

 

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遅いランチ、という感じなのでアルコールあり、で。あ、ドリンク類は料金別途ですよ。徳島のクラフトビールですが、ラベルが列車オリジナルになってる!

 

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お食事が運ばれてきました。この木箱、徳島で子供が遊びに聞くときに弁当を入れていた「遊山箱」を模したものだそう。列車のロゴが入る、こちらもオリジナルのものです。

 

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木箱のフタをあけると、中から3段のお重が。

 

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お食事の中身はこんな感じ。どの品も上品で美味しく、提供の演出も含めて充分満足のいく内容でした。

 

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…と、食事を始めたくらいのタイミングで最初の停車ポイントに着いてしまいました。

 

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阿波川口駅です。このタヌキの装飾は、「四国まんなか千年ものがたり」運転開始にあわせ、地元の方が手がけたものということで、確かにハンドメイド感が凄いわ。

 

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なお、こうして食事の途中に離席するケースは想定されており、離席中に食事にかけておく紙製のシートも用意されています。

 

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タヌキのお出迎え。「妖怪たぬき伝説」で町おこし中、だそうで。

 

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駅前では地元の皆さん+たぬきが盛大にお出迎えしてくれています。記念ボードでの写真撮影もOK。

 

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なお、地元の品を販売するコーナーも出ていました。

 

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阿波川口駅を出たあたりで碗物の提供がありました。冷製のおそうめんです。なお、このタイミングでグッズ販売も回ってきました。この列車の場合、追加注文分については飲食もグッズも後でまとめて精算という仕組み。

 

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阿波池田駅でも10分ほど停車、ここでは駅員さんの歓迎が。列車ロゴの入った法被と駅長帽で記念撮影ができました。

 

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阿波池田駅を出発すると、コーヒーと和菓子がサーブされました。

 

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中身はこんな感じです。

 

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列車は吉野川を鉄橋で渡ります。

 

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渡って暫く進んだ田んぼの中から旗を振ってお見送りしてくれる一団が。これ、なんと今日のお料理を用意した「味匠藤本」の皆さんだそうです。わざわざお見送りまでしてくれるなんてちょっと吃驚しますよね。

 

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列車は坪尻駅に到着。四国には2箇所のみというスイッチバック駅であることに加え、日本でも「秘境駅」としてトップクラスとも言われるところです。なんせ、最寄りの集落までは山道を30分歩かなきゃならないんですから。開業当時は本当に最寄りの集落の方が山道を30分歩いて鉄道を利用していたらしいのですが、集落に道路が通ったためにメインルートはそちらに移ってしまった、というような事情だとか。

 

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確かに駅の先は行き止まり。隣には本線筋のトンネルが見えます。

 

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駅の本線側。本線の勾配がかなり急なのが解ります。

 

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坪尻駅を発車した列車は一旦逆方向へ動き出し、側線へ入ります。ここでまた方向を変え、本線へ入るのですが、進行方向が変わるために運転手さんは運転席を前から後ろへ移動しなきゃいけません。ここでは車内を移動しますが、アテンダントさんが「これから運転手が車内を移動しますので拍手でお迎えください」という、なかなか凄いアナウンスをかましてくれます。そういうわけで「乗客の拍手に迎えられながら車内を移動する運転手さん」という、なかなかレアな光景を見ることができました。

 

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次は讃岐財田駅に停車。

 

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ここでも、ささやかですが地元の方のお出迎え。お子さん手書きの絵がイイ味出してるよね。

 

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ここは駅舎を覆うくらいまで育った、大きなタブノキが見物。ご神木として鉄道建設の時にも残されることになったものだそう。

 

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現場はこんな風景ですが、確かに気が大きすぎて駅舎が見えないレベル。

 

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讃岐財田駅を発車すると、食事をオーダーしていた乗客にはこんな引換券が配られます。これで琴平駅でサービスがあります。

 

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この列車の「時刻表の上での」最初の停車駅である琴平駅に到着。この駅には、この「四国まんなか千年ものがたり」専用のラウンジが用意されており、停車時間ではここで休憩することができます。

 

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先ほどの引換券では、こちらのみかんシャーベットが頂けました。爽やかで旨いですわ。

 

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ラウンジ内には、縁起物という「金の畳」も。

 

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そんなわけで約3時間の列車の旅も終点・多度津駅に到着でお開きとなりました。「伊予灘ものがたり」に比べると車内でオーダーできる飲食系のメニューが比較的多い印象。道中のイベントも多く「ゆっくりお食事」という感じでもない面もあるので、いっそのこと食事は車内でオーダー可能なものにしてしまうのも手かも、という気はしました。でも、あのご飯は確かに旨かったしなー。また、こちらも「地元の方のおもてなし」的なものは多く、凄く「地域に支えられてる」感があって暖かい気持ちになれますね。JR四国がうまく地域を巻き込んだ結果なのかもしれないけどね。

 

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あとは帰るだけ。岡山行きの特急「しおかぜ」に乗車、新型車両がやってきました。

 

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夕刻の瀬戸大橋を渡って進みます。

 

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岡山からはごくノーマルで新幹線「のぞみ」乗車です。この時間だと、各駅停車だけ乗り継いでも帰れなくはないのだけど、「18きっぷ」でもあるまいしねぇ。