へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

ご近所トラベル:ファンシーとシリアスのあいだ、その2。フルーツモーニングとスヌーピーでファンシーな週末の朝。

 名古屋といえば「モーニング」って有名ですよね。「名古屋では喫茶店で朝にドリンクを頼むと勝手に朝食が出てくる」ってやつで、週末になると地元の皆さんはマジで近所の喫茶店とかカフェにファミリーで朝ご飯を食べに行くのが珍しくなく、人気店だと行列できてたりします。地元じゃない方はトーストとゆで卵でも吃驚されるようですが、名古屋近辺ではそんなのは「最低ライン」レベル。ただ、そういう「いろいろ出てくる」お店は、郊外の住宅街とかに多いので、観光客がアクセスしやすい名古屋駅近辺とかだと殆どありません。

 

 そんな中、名古屋市内でもかなり評判のいいモーニングのお店の一つが「トップフルーツ八百文」です。

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名古屋市営地下鉄桜通線、桜山駅から徒歩10分ほどのところにあります。周囲は完全な住宅街ですが、近くに名古屋市立大学病院があり、ここへのお見舞いなんかの需要もあるようです。なお、金山駅から名古屋市営バスに乗っていく手もアリ。周囲にはバス停がいくつかあり、路線も複数ありますが、名古屋市営バスGoogleマップ対応なので調べれば一発ですよ。

 

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朝9時過ぎに到着しましたが、ラッキーなことに空席があってすぐ入れました。店内は2~3名くらいが座れるカウンターと4人掛け(6人くらいまで詰め込むこともありそう)テーブルが2台と、そんなに広くありません。果物店の一角にイートインコーナーがある、という感じです。なお、退店したときには数組の待ち客が出ていましたし、混雑時は1時間待ちのこともあるとか。

 

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早速メニューを拝見。フルーツジュースだけでこんなに種類が豊富で、旬のメニューなんかも壁に張り出されています。今日は初来店なので、一番ベーシックな感じのバナナジュースにしました。

 

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はい、注文したジュースが運ばれてきました。こちらのお店は、月曜から土曜の朝9時から10時の間は、ジュースをオーダーするとモーニングがついてきます。で、この赤いお皿に載っているのが「モーニング」です。タダでこんなにオマケするか普通?って感じですよね…。トーストに載っているのはイチゴのジャム、というか「コンフィチュール」と言った方が正確かも。おそらく砂糖は殆ど使っておらず、イチゴの甘さだけじゃないかな、これ。フルーツも「高級!」って感じではないけど充分美味しく頂けます。名古屋モーニングの定番である「ゆで卵」も付いているのが面白い。あと、バナナジュースが地味に凄い。そのまんま、混じりっけなしで「バナナ」の濃い味が楽しめました。

 

アクセスが決して便利というわけでもなく、提供時間も限定的でハードル高めですが、名古屋にいらしたら是非お試しを。千疋屋とかとは違った、庶民のご馳走感が堪能できますよ。普通に果物を買いに来るご近所さんもたくさん来ていましたし、ご贈答セットみたいなのを注文している人もいましたので、地元に支持されてるお店みたいです。

 

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ファンシーな朝食の後は、ファンシーな展覧会へ。名古屋市博物館で開催中の「スヌーピーミュージアム展」を観覧します。

 

この展覧会、2016年から2018年まで六本木にあった「スヌーピーミュージアム」のコレクションの巡回展のような企画で、この春には大阪で開催。そして名古屋にもやってきたわけです。会期は9月1日まで。スヌーピーミュージアム自体は今年の12月に町田へ移転オープンが決まったようですね。

 

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チケットを購入して、いざ入館。

 

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エントランス付近には「ピーナッツ」のキャラクター達のパネルが並んでいます。

 

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企画展の入口はオレンジで派手な感じ。

 

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チャーリー・ブラウンとスヌーピーの「原型」ともいえる原画だそうです。この企画展、一部を除いて撮影OKという太っ腹ぶりが凄いぞ。普通、原画展とかって撮影NGなのが多いような気がするんだけど。

 

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キャラクター紹介のセクション。

 

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「ピーナッツ」連載開始からの「スヌーピー」の変遷はこんな感じ。

 

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最後のコーナーは作者のチャールズ・M・シュルツの夫人のコレクションから。バレンタインデーに夫人にプレゼントされた原画だそうです。

 

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最後は「ピーナッツ」の日本語版翻訳も手がけた谷川俊太郎の詩で締め、といった構成。

 

貴重な原画を大量に見ることができる良い機会が得られる展覧会でしたが、「ピーナッツ」の哲学的な面も評価されていることを考えると、「スヌーピーと素敵ななかまたち」的な面にくわえて、そんな紹介も入れてくれればよかったかな、という気はしました。ただのファンシーキャラクターじゃねぇぞコラ、みたいなとこ見せたれ、みたいな。

 

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なお、2階の常設展の一角では、こんな企画展も行われていました。

 

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昔懐かしいアーケードゲームが展示されてる! しかもコレ、全部が実際に遊べるんですよ、しかもタダで。

 

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インベーダーゲームじゃん! 思わず遊んじゃいましたよ。流行ってた頃は1ゲーム100円とかだったかな? お子様には超高級なお遊びでした。

 

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このレトロな新幹線も、実際に乗れます。

 

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昔のファミコンなど、コンピューターゲームが流行した当時の資料も展示されていました。「名古屋撃ち」を紹介した雑誌記事とかもあったよ。

 

規模は小さいですが、こっちも一見の価値あり。イイもん見せてもらいました。

 

で、この後は栄方面へ行ったわけです、例のモノを観るために。