久慈からは10分ほどの接続で八戸行き「リゾートうみねこ」へ乗り継ぎます。
この列車、こんな内装ながら「普通列車」だったりします。平日は通常の車両ですが、週末や休日はリゾート車両が投入され、「リゾートうみねこ」という名前の付いた列車になります。3両編成のうち1両は指定席ですが、残り2両は自由席なので乗車券だけで乗れてしまうという超お得な列車なんです。今回は一応指定席を取りましたが、今日はそんなに混んでいなかったので必要なかったかな。
海側に配置された1列は、窓に向かって45度の方向で座席を固定することができます。1号車と3号車がこの座席で、自由席になっている3号車は追加料金ナシでこれに乗れてしまうって凄い。
中央の2号車も、ちょっと和風のお洒落なボックスシート。これも自由席車。
三陸鉄道の沿線はリアス式海岸で険しい地形が続き、海とトンネルの連続ですが、久慈からの八戸線は穏やかな海沿いの地形に変わります。
鮫駅到着前に車窓に見えてきたのは蕪島神社。蕪島の頂上にたつ社殿は2015年の火災で焼失してしまいましたが、再建が進んでおり今年末には完成予定のようです。
久慈からおよそ2時間、八戸に到着しました。
ここからは「青い森鉄道」で青森を目指します。
青森行きの列車には「Go!Go!台湾」の文字が躍ります。おいおいGo!Go!台湾の夢破れて北に流れ着いた旅人への仕打ちがコレかい?
先月開設されたばかりの、青森~台北の直行便をPRするラッピングトレインだったんですね。台湾からの訪日客を主なターゲットとして開設されたんでしょうが、青森からの台湾への訪問客も増やさないといけませんからね。こんな路線が飛び始めたら、そりゃ地元がGo!Go!くらいの浮かれっぷりになるのはやむを得ないな。
途中の野辺地駅では、多くの人が下北半島へ向かう大湊線へ乗り換えてゆきました。大きな荷物を持ったお客さんも多いので、お盆の帰省の方なんでしょう。
青森駅に到着したのは午後7時。すっかり暗くなってきました。
今日は青森駅前の東横インに宿泊します。昨日チェックしたら奇跡的に1室だけ空きが出ていたんですよね。東横インは会員になると割引が適用され、日曜や祝日だとなんと20%オフになります。ただ、今回は会員証を持ってくるの忘れちゃった…と思ったら、公式アプリにデジタル会員証の機能がついてる!
お部屋も「安定」の東横インスタイル。最近はちょっとお洒落な内装にアップデートされてきていますが、部屋の内部の構成や備品の位置はどの東横インでもほぼ同じ。「どこに何があるか」が同じ、ってなかなか凄いことだと思いますよ。ここまで統一されてるホテルチェーン、あんまりないでしょ。
では、青森の街に夕食へ出かけます。駅前すぐのところにあるのが、ホタテ料理で有名な「おさない食堂」…の2階に、この「おさない食堂」がやってる居酒屋があるんですが、今日はこちらに行ってみました。1階の食堂は大行列ですが、2階には誰も並んでいません。恐る恐る2階へ行ってみて「入れますか?」と聞いたら「どうぞ」と招き入れてもらいました。でもコレでよかったのかしら…。
厨房は1階の食堂のほうにしかないようで、「料理を出すのにお時間がかかるかもしれませんがいいですか?」とのこと。まぁ別にかまいませんよ。とりあえずビールから戴きます。
肴はホタテ、イカ、ウニの刺身をお願いしましたが、特に時間がかかるわけでもなく提供されました。ホタテが流石に新鮮で美味しい。
青森の地酒として有名な「田酒」とか置いてあるの? そりゃ戴きますよね。
もうちょっと肴を、ということで、ホタテの卵のバター焼きを追加。あ、コレはどっちかというとビールに合わせるヤツだ。日本酒と戴いても別に全然オッケーでしたけど。
お店は夜8時でラストオーダーと閉店は早め。このあと行きたいところもあるので、このへんで切り上げます。駅前には今やすっかり「行政による市街地活性化の失敗例」になってしまった「アウガ」が鎮座していました。
駅前通沿いには、こんないい感じの飲食店の集まる一角もあり、地元の皆さんで賑わっていました。ここでもいいんだけど、もっと行きたいところがあるので。
で、お目当てのお店に来てみたのですが、今日はお休み?
そんなわけで別のお店「味の札幌 大西」に移動。ここは以前来たことがあったので、今回は別のお店を試そうと思ったんだけど。
とはいえ、なんか凄い行列できてる…。結局、30分以上並んで待ちました。
こちらのお店の名物は青森のB級グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」。青森で札幌ラーメンが独自に変化したもの、という感じのようです。いったい何ソレ?と思った方、安心してください。名前通り「カレー風味で牛乳の入った味噌ラーメン」ですから。
ビジュアルは不通に札幌味噌ラーメン、ちょっと心持ちスープの色が白いかな、という感じ。口に運ぶとマイルドな味噌味ですが、ほのかに香るカレー臭。こんな組み合わせ、青森以外ではないと思いますが、何故かこれが妙に旨いんだよなぁ。