へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年12発目、鹿児島で遊んできた。その3:鹿児島市電貸し切り+変わったバス乗車。

f:id:slips:20190916214151j:plain

「薩摩明治村」で一泊の後、送迎車で垂水港まで送ってもらいました。

 

f:id:slips:20190916214637j:plain

ここから鹿児島までのフェリーに乗船。ちょうどドックダイヤで減便されている時期ですが、通常は1日25往復も運行されています。桜島フェリーの異常値ともいえるフリークエンシー(最大で15分ごと、とか)に比べれば少ないですが、錦江湾を挟んだ移動の需要が相当に強いことが分かります。

 

f:id:slips:20190916215536j:plain

フェリーターミナルには小さいながら売店が2つも。出航時間が近づくとかなりの乗客が集まってきました。基本はクルマのまま乗船する人の方が多いようですが、鹿児島市内まで行くのにここまで家族のクルマで送ってもらったり、港の駐車場に駐めてパーク&ライドみたいに使ってるケースも結構ありそう。

 

f:id:slips:20190916215933j:plain

ただ、今回は乗船口からはフェリーに乗らず、ターミナル前のバス停から発車するこちらを使います。これは鹿児島市内から鹿屋まで直行するバスで、バスのまま垂水フェリーに乗るルートを取るのが大きな特徴。以前は大分・別府と広島を結ぶ高速バスが「スオーナダフェリー」を使う経路だったのですが、高速バス路線自体が休止となってしまいました。確か今では定期バス路線で「フェリーにバスごと乗る」のはこれだけだった筈。

 

f:id:slips:20190916221027j:plain

バスは既にかなりの乗車率でしたが、垂水港でも補助席を使うほどの乗車がありました。鹿児島側の鴨池港から中心地へ向かう路線バスの時刻は必ずしもフェリーに接続していなかったりするので、垂水から鹿児島市内へのアクセスとしてもかなり使える路線ではあるんですよね。運賃も「フェリー+路線バス」と比べてそれほど高くないレベルです。バスはターミナル前のロータリーを一周してフェリーの車両乗船口から船に入りました。

 

f:id:slips:20190916221605j:plain

バスの運賃は乗車時の支払い。なお鹿児島発は降車時支払いだそうです。フェリーの中ではバスから下車して船内客室へ行けますが、バスを降りる際にこんなカードを渡されます。

 

f:id:slips:20190916221735j:plain

鴨池港までは40分と長めだし、エンジンを止めたバス車内はエアコンもないので殆どの乗客が船内へ移動していました。

 

f:id:slips:20190916221902j:plain

では鹿児島へ出航。

 

f:id:slips:20190916221949j:plain

この航路、ずっと桜島を望みながら進むので、ちょっとした観光気分も味わえます。

 

f:id:slips:20190916222512j:plain

桜島フェリーの「うどん」は有名ですが、こちらの垂水フェリーの「うどん」も評判いいらしい。

 

f:id:slips:20190916222619j:plain

折角なので試してみました。カレーうどん550円也。椅子席もあるので、桜島を眺めながら座ってゆっくり頂けます。桜島フェリーのうどんも旨いけど、なんせ乗船時間15分なので慌ただしいのよ…。

 

f:id:slips:20190916222938j:plain

着岸前にバスに戻ります。下船もバスに乗ったまま。

 

f:id:slips:20190916223222j:plain

市内を順調に進み、定刻より5分ほど早く鹿児島中央駅前に到着しました。バスはこの後、天文館など鹿児島の繁華街まで足を伸ばします。

 

f:id:slips:20190916223429j:plain

鹿児島中央駅からは市電で4駅分乗って「鹿児島市交通局」へ。

 

f:id:slips:20190916223622j:plain

この3階に「鹿児島市交通局史料展示室」があります。ビル1階は定期券売り場などのサービスセンター的な場所になっていますが、ここに入館受付の名簿と入館証が用意されているので、自分で必要事項を記入して入館証を首からぶら下げればOK。エレベーターで3階に上がると目の前です。

 

f:id:slips:20190916223830j:plain

それほど広いスペースではありませんが、いろいろと展示はあります。

 

f:id:slips:20190916223912j:plain

が、この資料館の一番の目玉はもしかしたらこの景色かもしれません。市電の電車庫の向こうには桜島

 

f:id:slips:20190916224012j:plain

で、今日は友人10人ほどで集まって、市電の貸切をやります。鹿児島市電は電車の貸切が可能で、料金は2時間で26,800円とそれほど高額でもありません。運行ルートはかなり要望を聞いてくれました。「普段は通らない線路を通りたい」ということで、交通局前から鹿児島中央駅前を通って高見馬場で谷山方面へ、折り返して郡元から交通局前を通過して鹿児島中央駅前で下車、というルートで依頼。これだと、交差点の三叉路で「普段の運行ではこの方向へは行かない」ところを2カ所通ることになります。

 

f:id:slips:20190916224344j:plain

車両もある程度の希望を聞いて貰えるようですが、今回は貸切専用の「カフェトラム」を選択。持ち込みは自由で、ゴミは分別すれば処理して貰えるという親切さ。

 

f:id:slips:20190916224735j:plain

では貸切電車の出発。あ、そもそも「車庫から本線へ出るところ」も普段は乗れない区間じゃん。

 

f:id:slips:20190916224848j:plain

電停で電車を待つお客さんの熱い視線?を浴びながら進みます。「え、なんでこの電車停まらないの?」みたいな感じ…。中では宴会やってるしね。で、最初の注目ポイントの「高見馬場」の交差点です。普段は鹿児島中央駅前方面からの電車はここを直進して鹿児島駅前まで行くので、ここを右折する定期運行はないんですよね。

 

f:id:slips:20190916225207j:plain

沿線で「鹿児島王将」発見。これ、「大阪王将」の「暖簾分け」的な存在で、鹿児島県下の「大阪王将」は「鹿児島王将」のお店なんだそうで。

 

f:id:slips:20190916225554j:plain

高見馬場からずっと南下して終点の谷山に到着です。

 

f:id:slips:20190916225635j:plain

ここで15分ほど停車。

 

f:id:slips:20190916225728j:plain

お手洗いも駅舎内にあるので「トイレ休憩」の意味合いもあります。

 

f:id:slips:20190916225831j:plain

谷山を発車してもと来た線路を戻り、郡元まで。ここも通常の運行では鴨池のほうへ直進するのですが、交通局の方へ曲がってもらいました。ただ、この時点で出発からまだ70分ほどしか経っていません。このまま当初の予定通り鹿児島中央駅前で終了してもいいのですが、当初予定の2時間から30分以上早く終わってしまうことに。そこで、「鹿児島中央駅前から車庫に戻るのであれば、そのまま車庫まで乗せて貰えないか?」とお願いしたところ快諾を戴いたので、もう暫く乗ることになりました。車庫まで戻るルートは敢えて確認せず、ミステリートレイン状態です。

 

f:id:slips:20190916230833j:plain

鹿児島中央駅前を通過して、高見馬場では先ほどと同じく右折。武之橋電停のところで桜島が綺麗に見えるポイントがありました。

 

f:id:slips:20190916231035j:plain

鹿児島交通のバス。なんか挑戦的なコピー書いてあるなぁ…。

 

f:id:slips:20190916231117j:plain

郡元から鹿児島中央駅前方面の線路へ入り、交通局前まで戻ってきました。ここの渡り線で反対車線に入り、折り返して車庫に入ります。車庫に戻る線路が道路を横断するので、ここでクルマが途切れるのを待つのにちょっと時間がかかってました。

 

f:id:slips:20190916231532j:plain

電車貸切のあとは現地解散。コチラ在住の友人がちょっと付き合ってくれ、郊外の温泉に連れて行ってもらいました。かなり人気の施設らしく駐車場は満車。それでも誘導員の方は「今日はお客さん少ないねぇ」と話してましたが…。スーパー銭湯みたいな広いお風呂で露天風呂もあって390円っていいなぁ。

 

f:id:slips:20190916231834j:plain

城山展望台にも連れて行って貰えました。意外とココ、個人では行きにくかったりするんですよね…。バスの便はあるけど、市内の観光地を巡る周遊バスしか立ち寄らないんです。

 

f:id:slips:20190916232020j:plain

鹿児島中央駅まで送ってもらいましたが、まだちょっと時間があります。駅ビルの地下に「天文館むじゃき」があり、時間帯のせいか殆ど待ち客がいなくてラッキー。

 

f:id:slips:20190916232130j:plain

わーい「白くま」だよ! 実は「むじゃき」で食べたことなかったんだよね。

 

f:id:slips:20190916232352j:plain

そろそろ空港へ向かう時間です。鹿児島空港までのリムジンバスは鹿児島中央駅のバス乗り場ではなく、通りを挟んで反対側にあるバスターミナルからの出発です。

 

f:id:slips:20190916232508j:plain

ターミナル内にはチケットカウンターも。

 

f:id:slips:20190916232531j:plain

空港バスは自動券売機もあります。

 

f:id:slips:20190916232607j:plain

なぜかJALの分だけ欠航のお知らせが張り出してありました。ANAも同様に夕方以降の羽田便は欠航してた筈なんだけど。

 

f:id:slips:20190916232712j:plain

では空港へ。鹿児島空港まではここから高速経由でノンストップでの運行です。

 

f:id:slips:20190916232802j:plain

40分ほどで鹿児島空港へ到着。

 

f:id:slips:20190916232832j:plain

名古屋への戻りもスカイマーク利用。なんせ運賃4910円なんですもの…。東京までバスで行くような値段じゃんソレ。

 

f:id:slips:20190916233022j:plain

出発ロビーにはラグビーワールドカップ関連のディスプレイが。南アフリカ代表のキャンプ地が鹿児島なんですねぇ。

 

f:id:slips:20190916233118j:plain

出発15分ほど前に搭乗開始。どこかで夕食というほどの時間の余裕もなさそうだったのでお弁当でも買って乗ろうかと思ったのですが、どこも品切れ。

 

f:id:slips:20190916233259j:plain

仕方なく軽い晩酌で我慢。コカ・コーラが九州限定で販売しているレモンサワーが入手できたので、まぁよしとしますか。