まずは今日の宿泊先へ向かいます。マカオって意外とホテル探しが面倒な感じ。カジノホテルとかは平日はそこそこだけど週末はかなりお高めだし、香港のような商人宿風の安宿があまり見つからないんですよね。今回予約したのは「カ メン ヴィラ (Ka Meng Villa)」。とりあえずお姫様には「まぁ金太マシなビル」とは言って貰えそうな感じの雑居ビル内にあります。
入口はここから。エレベーターなどはなく階段のみ。
宿の玄関は2階。
部屋は狭いです。香港とかでよくある安宿みたいな感じ。とはいえ、一人旅ならこの程度でも充分でしょ。メンテはよく清掃もしっかりしていて快適です。
部屋の入口の反対側、建物の壁側の方に洗面所・トイレとシャワーがあります。テレビも壁に設置。冷蔵庫はありませんでした。
シャワー部分にはスライド式のドアがついているのが有り難いところ。この手の安宿ってシャワー部分とトイレが区分されておらず、シャワーを使うとトイレがびしょ濡れ、ってのが割と多いんですよね。
宿泊料はこれで8000円弱くらいですが、マカオでは「安い方」になる感じのようなので、まぁいいかな、といったところです。
ホテルのロケーションとしてはかなり良好で、マカオ観光の中心ともいえるセナド広場までは徒歩5分ほど。
ちょうど中秋節にあたる時期のせいか、派手な装飾が。あんまり街並みに合ってない気もするけど、それもまた「風情」かなぁ。「中華人民共和国建国70周年」も混じってます。お隣の香港は凄いことになってますが、マカオではそうした声は大きくなさそうです。
聖ドミニコ教会は補修中とのことで内部には入れず。
この辺でちょっと休憩。牛乳プリンで有名らしい「義順鮮奶」です。
こちらの牛乳プリンは小豆が乗ってるのが名物なんだそうです。
「聖ポール天主堂跡」へ。おそらく中国本土からと思われる観光客で一杯です。ホントにファサードだけ「見事」に残ってるんだなぁ。
「モンテの砦」まで登ってみます。
高台なので街を見下ろせます。
「マカオ博物館」は本日は無料公開中。実は「マカオ博物館」の方から来れば、「モンテの砦」まではエスカレーターで上がってこれたことに後で気がついてしまった私。暑い中を歩く必要なかったのか!
マカオには「ヤオハン」があり、マカオでは随一のデパートになっています。「ヤオハン」といえば1980~90年代の流通業界でブイブイ言わしてた会社で、東南アジアに加えて末期には中国にも積極的に進出していました。今でこそ「中国本土進出」なんて普通のことですが、当時はまだ「中国?大丈夫?」って空気だったんですよ…。ヤオハン倒産後、海外の店舗のいくつかは地元資本に引き取られ、名前が残ったものもあります。このマカオのヤオハンも名前だけが残り経営は現地資本が引き継いだものらしいです。8階にフードコートがあり、そこで昼食を…と思ったのですが激混みで断念。
そのかわりに「ジョリビー」に来てみた。フィリピンでは最強と言われるファーストフードチェーンで、海外にも進出しているのですが、これまで行く機会がなかったんですよね。香港やマカオはメイドとして来ているフィリピン人も多いので需要あるのかも。日本でもフィリピン人在住者の多い名古屋に進出する、なんて噂があったらしい。
ごくノーマルに看板メニューらしい「チキンジョイ」、要はフライドチキンを注文。「まずい」という意見もあるようですが、割と普通に喰えます。衣がカリカリで中は意外とジューシー。KFCをもう少しジャンキーにしたようなイメージでしょうか。
カテドラルに立ち寄り、一旦ホテルに戻ってチェックイン。
一休みしてから、バスで媽閣廟へ。ここから歩いてセナド広場のほうへ向かってみます。この道すがらにも世界遺産が多数あります。
こちらは「港務局」、現在でも行政機関のオフィスとして現役なので外観のみ見学可能。
「聖ローレンス教会」。
「ドン ペドロ5世劇場」。
「聖オーガスティン教会」。
セナド広場前の「市政署」、中秋節の装飾がされています。
夕食はポルトガル料理、というよりマカオ料理のお店「老地方」に行ってみました。マカオの家庭料理の定番だという「ミンチィ」とやらが名物とか。
これが「ミンチィ」。挽肉の炒め物+ご飯、というものです。味付けはあっさり目。
ポルトガルっぽいものも、とバカリャウのコロッケも。バカリャウとは干した塩漬けの鱈のことですが、マカオ周辺では鱈は捕れないので、ポルトガルからわざわざ持ってきていたんですよね…。
海老トーストも旨かったです。表にクレジットカードのブランドステッカーが貼ってあるのに「カード使用不可」だった点を除けば満足でした。
お店のある通りの夜景が良い感じ。
セナド広場もライトアップされていて綺麗。
市政署も。ちょっと飾り付けが余計な気もするけどね。
「聖ポール天主堂跡」もライトアップされていました。マカオは香港からの日帰りで訪問するケースが多いんだろうけど、泊まりにするとこうした夜景がじっくり楽しめるのがいいのかもね。