ちょっと私用で東京に行くことになりまして。
折角なので、もうすぐ無くなってしまうものを巡ってみることにしました。まずは新幹線700系。12月には東海道新幹線の定期運用から外れ、3月には完全引退が決まっています。「700系」自体としてはJR西日本の8両編成バージョンは残るようですが、この16両編成はどうも消滅するみたいです。既に定期列車は「こだま」3本のみ。
その数少ない定期列車のひとつ、名古屋発東京行きの「こだま636号」に乗車しました。
「EX予約」のグリーンポイントを使ってグリーン車を奢ります。普段「グリーンポイント」を使うときはN700系充当の列車を選んじゃうので、実は700系のグリーン車体験は初だったかも。
この日は名古屋発車の時点で8割ほどの乗車率。その後もどんどん混んできて、ほぼ満席になりました。普通車も指定席は完売で、自由席もかなり混んでいた模様。みなさん700系お別れ乗車なのね…というわけではなく、土曜のお昼前に東京に着くスケジュールが便利だから、に過ぎないんだろうねぇ。
翌日は上野動物園にやってきました。久々に来たけど、ココって入園料600円って安すぎるような気がするぞ。パンダとかいるのに!
とはいえ、今回はパンダとかの動物の皆さんには目もくれず、やってきたのはモノレール乗り場。上野動物園のモノレールは、東京都交通局が運営する立派な「鉄道」。車両の老朽化が激しいものの、更新に多大な費用が必要なため、2019年の10月末にて一旦運休、という決定が下りました。今後は「都民の皆様と検討」ということになっていますが、そのまま廃止になってもおかしくないかも…。このモノレール、園内の東エリアと西エリアを繋いでいますが、歩いても10分程度の距離。ただ、「モノレール」というキャッチーな見た目の乗り物でタダでさえお子様ホイホイなのに「廃止直前」というプレミアもついたせいか大人気。この日は「乗車まで待ち時間30分」とのアナウンスでした。さっきパンダが「観覧まで40分待ち」だったので、このモノレールはパンダに次ぐ人気者であると言っても差し支えないのでは。
現在運行している車両は4代目。もう18年が経過しているのか…。
お別れ?記念の顔はめ看板。
モノレール乗り場へ続くスロープ。
モノレール切符の自動販売機。動物園の乗り物ですが運賃は別払いです。大人で片道150円。
ホームにはモノレールの開設看板。「日本初のモノレール」ってのは知ったけど「世界で2番目のモノレール」だったってマジですか?
モノレールがホームに到着しました。この路線は単線で、1編成がピストン運行しています。
運転席後ろのシートをゲットできてラッキー。
5分ほどの短い乗車ですが、なかなか変化に富んだ車窓風景で面白い。
あっという間に西園駅に到着。車内は窓に向かってロングシートか並んでいます。基本的には立ち席はなく、着席できる人数しか乗せていないようです。
運転席。その後ろに1列だけ、前方向きにシートがあります。
帰りもモノレールに乗ろうと思ったら、東園駅以上の長い行列。40分以上待ち…ってそれパンダ見るより長く待つじゃん?パンダよりモノレールが人気ってことかい?
仕方なく、走行するモノレールを見ながら歩いて戻ることにしました。
乗るのもいいけど、眺めてても面白いからいいや、モノレールは。
上野から川崎に移動して、駅から徒歩5分ほどのゲームセンターに。この「ウェアハウス」というお店、内装が独特なことで一部では有名でしたが、「諸般の事情」により11月17日で閉店が決まってしまいました。ビルの外装からして独特でしょ?
駐車場の看板が一部ゆがんでたりするの、凝ってるなぁ。
店舗の入口。妖しい雰囲気…。
中に入るとこんな感じ。「電脳九龍城」とありますが、その昔に香港にあった巨大スラム街「九龍城砦」をイメージしています。
で、店内に入るとコレですよ。ココ日本ですよ。
エレベーターホールなんか重慶大厦なんか足下にも及ばないようなヤバい雰囲気。アラブ系のオヤジに無理矢理汚いゲストハウスに押し込まれるヤツだこれ。
こちらは駐車場側から店内に入るドアのところ。
2階へあがるエスカレーターも薄汚れた雰囲気を醸し出しています。壁面には怪しいチラシが貼り付けられていたり。
で、2階の様子。再度言っておきますが、川崎です。
なんでも、実際に香港からゴミを取り寄せたりするほどの気合いの入りようなんだそうです。閉店のニュースが出たせいか多くのお客さんが来ていましたが、時折中国語も聞こえてきました。おそらく台湾か香港からの観光客じゃないかと思うのですが、本場からコレ見に来ちゃうのか。
こちらゲーセンなんで、当然ゲームが置いてあります。ゲームの設置されているエリアは割と「普通」なんですが、こちらのエリアにはレトロなゲームが多数あったりして、それもイイ味出してます。
それにしても、これだけ作り込まれた空間が無くなってしまうのは残念です。様々な撮影などでも使われていたそうですが…。
名古屋への帰りは新横浜から新幹線利用。
700系は臨時列車にも一部使われており、この「のぞみ397号」はこの日は700系での運転でした。
新大阪行きですが、充当されていたのはJR西日本所有のB編成。JR東海の編成とシートが違うんですよね。
やっぱり、N700系と比べると、車内は「無骨さ」を感じます。
洗面所。
最後に汚いけど、これも東海道新幹線から消滅してしまう「和式便所」を紹介します。