へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年17発目、アブダビ経由のフランス。その21:ピンチ!だったけど帰れました。

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今回のパリでの宿泊先は「ホテル デュ シンニュ」、欧州ではよく見かけるタイプのプチホテルです。RERのシャトレ・レアル駅、メトロのシャトレ駅やレアル駅に近く、エティエンヌマルセル駅もすぐそばと、交通の便は凄くいいところ。周囲にはカフェやレストランもあります。

 

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フロントもこぢんまりした感じ。

 

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フロント脇には小さなロビーもあります。

 

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一番安価なシングルルームにしました。洗面所つきですがバス・トイレは共同。一人で「ほぼ寝るだけ」で過ごすならこれで充分です。清掃もちゃんとされていて綺麗、なかなか居心地のいい部屋でした。3泊で約230ユーロでしたが、ロケーションを考えればかなりお得かと。

 

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さて、いよいよ帰国です。朝7時過ぎ、ホテルをチェックアウト。

 

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歩いてすぐのシャトレ・レアル駅。パリ・シャルルドゴール空港までは、ここからRER B線で乗り換えなしで30分ほどで行けちゃいます。

 

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地下に降りて改札前の発車案内ディスプレイを確認したら、なんだか表示がちょっと不穏な雰囲気が…。「次の電車の発車までXX分」の表示のトコロの「あとXX分」の部分、数字が出ていません。

 

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発車ホームまでとりあえず来てみますが、暫く電車の来る気配はなし。アナウンスは時折あるけどフランス語だけで、何が起きているのか解りません。そのうち、発車案内に「次の発車まで」の時間が表示され、空港行きの列車が入ってきました。これは一安心…と乗り込みましたが、今度は一向に発車する気配がありません。またフランス語のみでアナウンスが入ったので、近くの方に英語で聞いてみたところ「空港方面の路線で人身事故があったため運転を見合わせている、運転再開は朝8時半頃」というようなコトになっていることが解りました。

これから乗るのは10:10発のアブダビ行き。8時半の運転再開まで待っていたらほぼ間に合わないし、そもそも本当にその時間に再開されるかも確かではありません。これはタクシーか何かで空港に向かわないとヤバいぞ、と列車を降りたところ、アラブ系の男性に声をかけられました。彼も朝10時頃出発のドバイ行きに乗る予定なので、空港までのタクシーをシェアしないかとの申し出、これはラッキーと一緒に行動することになりました。駅にはタクシー乗り場らしきものはないようで、地上に出てから大きめの通りに出てみたところ、意外と流しのタクシーは走っている様子。そんな中、一台のタクシーが目の前で止まり、同じような境遇らしい3人組が乗り込んでいます。声をかけてみたところ、一緒に乗せて貰えることになりました。ミニバンタイプのタクシーなので5人+大きな荷物でも余裕だったし。

先に乗り込もうとしていた3名は、これからアトランタに出張するというフランス人男性1名とセントマーチンへ行くマダム2名で、こちらも駅で声をかけて一緒に空港へ行きましょ、というハナシになったのだそうです。空港までは順調に進んで約30分、まずはエールフランス利用の3名がターミナル2Eで下車。パリ市内から空港までのタクシー代は定額制で、セーヌ川右岸からは50ユーロになります。5名で乗ったので一人10ユーロ負担のはずなのですが、マダムが「皆さんはゲストですから」と払ってくれてしまいました。いやぁフランス人、親切じゃん。

で、その次にアラブ人男性と自分の便が出発するターミナル2Cに到着したのですが、ここでトラブル発生。タクシーの運転手が「お前らも別に50ユーロ払え」と要求してくるじゃありませんか。マジかよお前…と思っていたら、アラブ人男性が猛烈な勢いで怒る怒る(^^;)。「話が違うじゃないか」「お前のやっていることは正しくない」とか、もう凄い剣幕。そのすきにこちらはトランクから荷物を取り出し、なんとか脱出に成功しましたけど…。

 

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エティハド航空のチェックインカウンターには9時前には到着できました。オンラインチェックインは済ませていたのですが、「プリントアウトしてないとダメ」という理由で「オンラインチェックイン済みデスク」にはアクセスさせて貰えず、通常のカウンターに並ぶよう指示されました。チェックイン済みのメールとかも見せたのに何故。

 

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チェックインの後はゲートに向かいますが、あれ?そもそも出国ゲートって何処ですかこの空港? 普通はもうちょっとチェックインカウンターから解りやすい一にあったり、案内看板が出てたりするのですが、それらしきモノが見当たりません。通りかかった空港職員らしき方に聞いたら「あっちだよ」とターミナルの端の方を指さします。なるほど、ターミナルの「境目」みたいなとこにあるのね…。

 

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これから搭乗するEY32便はA380での運航です。ホントはパリまでの往路もコレだった筈なんだけどな…。

 

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ターミナル2Eにはプライオリティパスなどで入れるラウンジがありません。仕方なくゲート前のマクドナルドで軽く朝ご飯にしました。パンケーキとコーヒーで4ユーロと結構なお値段。

 

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朝食を食べていたら搭乗が始まりました。

 

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エティハド航空A380は1階が全部エコノミークラス、2階席はファーストとビジネスのみ、と綺麗に分かれています。前方のドアから乗り込むと2階席への階段がありますが、他の会社だとこの付近も上級クラスに割り当てていることが多いんですよね。

 

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座席は後方の窓側。普通の旅客機だと円形の胴体の一番幅が広いところが肩の辺りにくる漢字なのですが、オール2階建てのA380の場合、円形で一番幅の広いところは天井のあたりにくるので、座席と壁の間が赤ちゃんくらいなら往来できそうなレベルで大きく空いているのが特徴かも。

 

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では出発です。

 

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離陸すると、まずはドリンクサービス。

 

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そのあと、1回目の食事のサービスです。メインはチキンのビリヤニにしましたが、なかなか悪くない感じでした。あと、デザートのオレンジとチョコのムースが思いの外美味。

 

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ミールサービスが終わると、機内もお休みムードに。

 

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キャビン後方の2階席への階段。そもそもこの機材では2階は上級クラスなので当然ですが、A380だと飛行中は階段へのアクセスを制限してることが多い印象ですね。

 

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到着前に軽食のサービスがありました。温めたミートパイです。

 

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アブダビには定刻より20分ほど遅れての到着となりました。乗り継ぎ時間はもともと1時間25分しかなかったので、かなりギリギリです。

 

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ちょうど到着便が集中する時間だったため、乗り継ぎ用の保安検査場は大混雑。通過までに20分以上かかってしまいました。次の名古屋行きEY888便のゲートまでもかなり距離があり、途中何処にも寄らずにまっすぐ進みます。

 

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既に最終搭乗案内中といったところで、そのまま乗り込みます。

 

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機材は名古屋発と同じ、B787-10です。

 

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で、なんとか自席に落ち着きました…ってビジネスクラスになってます。実はアブダビ~名古屋間もアップグレード入札をしてみていたんです。今度は最低金額に近い5万9千円くらいで札を入れていたのですが、それでも出発2日前に「落札しました!」のメールが来た次第。名古屋便だと結構な確率でアップグレードに成功しちゃうものなのかしらね…。まぁこのおかげで、先ほどの乗り継ぎ保安検査では優先レーンが使えたりする「得」もありましたしね。時間が無くてラウンジに寄れなかったのは残念だけど。

 

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搭乗するとウェルカムドリンクとおしぼりがサーブされます。ミントの入ったレモンジュースを戴きましたが、癖になる味。

 

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離陸後、シャンパンを戴きました。

 

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北京までの区間のメニューはこんな感じ。

 

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出発が夜9時過ぎなので、ディナーはしっかりしたものが出てきます。まずは前菜、せっかくなのでアラブ風潜在盛り合わせを選びました。

 

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メインは「鯛のタータ」。フィッシュビリヤニみたいな感じでした。程々にスパイスが効いて、まずまずのお味でした。

 

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デザートはマンゴーのムース。これも美味しかったです。

 

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到着前にスナックとしてメニューにあった「ステーキサンドイッチ」をオーダーしたところ「品切れ」とのこと。フルーツとアイスクリームを代わりに注文しました。

 

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経由地の北京には定刻で到着。往路と同じく、名古屋まで通しで乗る旅客は機内で待機です。清掃のスタッフも乗り込んでくるところも同じ。

 

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北京からは定刻より少し早く出発です。名古屋までの区間ではワンプレートでランチっが饗されます。チキンののった炒飯を選びました。

 

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この区間の飛行時間は3時間ほど。食事して少し休むともう津悪陸体制、日本の本土が窓から見えてきました。セントレアには定刻より15分早着、無事帰国です。