へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年18発目、山陽エリア観光列車ざんまい。その4:さよなら「瀬戸内マリンビュー」。

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広島からは今年で運転を終了する列車「瀬戸内マリンビュー」に乗車…なのですが、広島発10:03と1時間半以上も待ち時間があります。

 

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そこで、普通列車で呉まで先行してちょっと観光し、「瀬戸内マリンビュー」には呉からの乗車ということにしました。なお、呉線はJRの運賃計算の特例があり、山陽本線経由の乗車券でも呉線経由で移動でき、呉線の駅での途中下車もOK。距離で20km近く呉線経由の方が長くなるんですが…。なお、昔は旧国鉄型車両だらけだった広島周辺もすっかり新型車が目立つようになってきています。

 

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所々で海を眺めながら鈍行でのんびり進みます。

 

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快速列車なら30分ちょっとのところ、各駅停車だと広島から呉まで1時間近くかけて移動となりました。

 

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呉では海上自衛隊呉史料館を見学します。「てつのくじら館」との愛称がありますが、建物の前にどーんと本物の潜水艦が設置されているのがウリ。

 

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実際に海上自衛隊で活躍していた潜水艦を展示し、しかも内部まで見学可能なのに入場無料という凄い施設なんですわ、ここ。

 

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史料館本体のほうは、主に自衛隊の掃海活動を紹介しています。そもそも海上自衛隊の発祥となったものの一つに、第2次大戦中に米軍が日本中にばらまいた機雷の撤去があったりしたわけで、「伝統」みたいなものなのかも。海外への派兵でも掃海任務は多いようです。

 

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で、潜水艦「あきしお」の見学です。2004年まで現役だったもの。

 

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史料館の3階に入口があります…が、もちろんこのドアは見学経路を用意するために後で設置されたものです。

 

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本来の出入り口はこちらのハッチです。

 

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乗務員のベッドスペース。こちらの艦内は「見るだけ」ですが、史料館内にはコレを再現したモックアップが設置され、そちらは実際にベッドに入ってみることができます。

 

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艦長室は個室でベッドも1段ですが、潜水艦で個室が与えられるのは艦長のみだそうです。

 

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こちらが操舵室。この下が魚雷の発射装置などがあるエリアで、床の一部がガラス張りになっていて見ることができるようになっていました。

 

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中央に設置された潜望鏡はちゃんと「生きて」いて、覗き込むと外の風景を見ることができます。

 

「てつのくじら館」、この潜水艦を見るだけでも来る価値あり、です。週末などは「てつくじ男子」と称して現役の海上自衛官が案内してくれることもあるらしい(この日はいませんでしたが)。なお、この史料館のそばにあるのが「大和ミュージアム」で、こちらも以前訪問しましたがお勧めです。愛称から「戦艦大和に関する博物館か何かでしょ」と思いがちですが、正式名称は「呉市海事歴史科学館」で、軍港や造船の拠点として発展した呉の歴史を紹介する方がメイン。で、こっちの方がなかなか興味深いんですよ。

 

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で、呉駅に戻ります。

 

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ここから快速「瀬戸内マリンビュー」に乗車です。通常は三原行きですが、来年秋のデスティネーションキャンペーンのプレイベントとして今秋は尾道まで延長されています。

 

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この列車、2両編成で指定席車と自由席車がそれぞれ1両。呉から先なら空いてるかな、と自由席にしたのですが予想外に混んでました。沿線の方が普通に「普段使い」で乗ってます。

 

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自由席車はあまり「観光列車」っぽくない印象ですが、窓に面したカウンター席など、ちょっと「それっぽい」エリアも用意されています。こちらのカウンター席に陣取りました。

 

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ちなみに指定席車はこんな内装です。

 

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瀬戸内マリンビュー」の外装。この列車、今年で運行終了なのですが、車両は再度改造され、来年秋のデスティネーションキャンペーンに合わせて「etSETOra」という名前で再登場するんだとか。この種車のキハ47系、比較的若いヤツでも製造から40年近く経過してる筈なんだけどねぇ。

 

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広島~呉間が海沿いながら「都市近郊」の雰囲気がありましたが、呉より先はすっかり長閑なローカル線の車窓風景になってきました。

 

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途中の忠海駅では割と下車するお客さんがいたのですが、ここって最近話題の「うさぎ島」、大久野島への玄関口なんですね。

 

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列車は忠海港のそばも通過してゆきます。

 

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通常時の終着、三原駅から山陽本線に入ると、尾道駅はすぐ。

 

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駅のホームでは歓迎の横断幕が掲げられていました。

 

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尾道駅に到着した「瀬戸内マリンビュー」は程なく駅から離れてゆきました。尾道駅で折り返しの時間まで待機するスペースがないので回送されるようです。

 

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そんなわけで、尾道駅に到着です。