へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年18発目、山陽エリア観光列車ざんまい。その5:船で行く鞆の浦+「ラ・マルしまなみ」。

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尾道からはJR西日本の観光列車「La Malle de Bois」に乗車…なのですが、ちょっと寄り道します。この車両、主に土曜日に「ラ・マルせとうち」として岡山~宇野間を、日曜日に「ラ・マルしまなみ」として岡山~尾道間を往復するスケジュールとなっており、ときおり「ラ・マルことひら」として岡山から瀬戸大橋を渡って琴平にまで足を伸ばしたりしています。

 

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尾道駅の改札を出て、駅前の旅客船乗り場へ向かいます。

 

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尾道からは夏期だけ、鞆の浦へ向かう航路が運行されています。今日はちょうどこの航路の今年最後の運行日でした。冬期になると途中で海がかなり荒れやすくなる海域があるため夏期のみしか設定できないんだそうです。ターミナル内にはこの航路のきっぷ売り場などはなく、船内で直接支払います。

 

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桟橋に停泊していた、この船で鞆の浦まで行くことになります。

 

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では、尾道駅前の桟橋を出航です。

 

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道中の風景は船長さんが詳しく解説してくれます。こちらは尾道の市庁舎で、手前が現行、奥が建設中の新庁舎。完成間近になってきたのでこの程度の覆いですが、建設が佳境の時はかなり目立つ仮囲いが設置されていたらしく、「景観条例とか市が五月蠅く言ってるのにな…」と納得いかない感が強かったおか。

 

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暫くすると2本の吊り橋をくぐります。手前が尾道大橋、奥が「しまなみ海道」の新尾道大橋で後から建設されましたが、景観に配慮して先にできた尾道大橋とデザインや高さを揃えて作られたとか。

 

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造船業が盛んなエリアだけあって、造船所が多いです。また、このあたりに某有名芸能人ご夫妻の別荘があり、陸地側からは見えないような位置に建てられているそうなのですが、海側からはまる見え。まぁ海を見えるように造っただろうしね。

 

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見えてきたのは内海大橋。遠くから見ると普通の橋ですが…。

 

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近づいてみると、海上で大きくカーブして架けられています。ちょうど橋脚の建てられたあたりが浅瀬となっており、その両側に大型船でも利用できる航路を確保するためにこのような形になったとか。

 

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阿伏兎観音のある岬を通過。こちらは航海の安全の祈願所であるとともに、安産の祈願所でもあり、「おっぱい観音」とも呼ばれているそう。

 

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およそ1時間の船旅で鞆の浦に到着。海側から見る鞆の浦も風情があっていい感じです。

 

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鞆の浦の桟橋に着岸。暫く観光します。

 

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一部の雁木の修繕工事などが行われていました。ここは以前、この港の先を埋め立ててバイパスを造る計画があったところ。景観保護の運動の高まりで埋め立て計画は撤回されましたが、そんな話などなかったかのよう。

 

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この常夜灯のあたりがいちばん「鞆の浦」っぽい風景かな。

 

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港近くの細い路地も風情があり、ちょっとした店舗なども並んでいます。こんな路地をあてもなく歩き回るのも楽しいです。

 

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こんなものを見つけたりしますからね(^^;)。

 

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高台へ登ると…。

 

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福山市鞆の浦歴史民俗資料館」があります。こちらでは「鞆の浦」の歴史などの展示を見ることができますが、ここが「潮待ち」の港として栄えていた頃の様子などが解るので、なかなかお勧めです。

 

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この史料館前から見下ろす鞆の浦もいいんですけどね。

 

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そのまま街中を散歩しながら鞆の浦のバス停へ。

 

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この「ともてつバスセンター」内には、その昔に福山から鞆までを結んだ「鞆鉄道」に関する小さな資料展示コーナーが設置されていました。他にも鞆の浦を舞台にした映画の紹介なども。

 

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ここから福山駅まではバスで移動、およそ30分の道のりです。この路線、20分毎のインターバルとなかなかの高頻度でバスが出ているんですよね。

 

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福山駅に到着。

 

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ここから岡山行きの「ラ・マルしまなみ」に乗車します。

 

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乗車するのはこの列車。もともとは瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」に使われてた車両を改造したもの。

 

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車内はカウンター席とリクライニングシートが並びます。全車グリーン車指定席扱いなので、「快速」ですが「青春18きっぷ」では乗れません。この日は欧州からと思われる10名ほどの団体さんも乗っていました。

 

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車内は販売カウンターもあり、ちょっとした飲み物やグッズなども販売しています。岡山っぽく白桃のチューハイを所望。プラスチックですがコップも付けてくれました。

 

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この列車には自転車を持ち込むこともできます。ここに置かれている自転車は「ディスプレイ」でしたけど。

 

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福山から岡山までは1時間足らず。ちょっと短かったかな…。

 

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ドア横にはちょっと洒落た感じのディプレイがあったりして。よく見たらカウンター上の「棚」、本棚だったのか!

 

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岡山からは「のぞみ182号」で名古屋へ戻りました。レアもの700系が充当されていたので選んだ次第。