さて、今回わざわざ鹿児島までやってきたのは、日本エアコミューターの「SAAB340B」に乗るのが目的。この機材、スウェーデンの「SAAB」社製で、日本エアコミューターでは1992年から使用されていますが、この12月に引退が決定しました。実は11月末に退役記念チャーターフライトが行われて千秋楽、の筈だったのですが、後釜の機材の納入がずれたために12月も引き続き暫く運用されることになってしまいました。それならお別れに乗ってみようかしら、と思い立って手配した次第。この時期だと、鹿児島~喜界島と鹿児島~種子島で一往復ずつ使われているようでしたが、鹿児島~種子島は飛行時間40分と短い距離ながら特便割引だと9900円とかで出てましたので、こちらに乗ってみることに。なお、同じ機材は「北海道エアシステム」でも導入されており、こちらはもう暫く現役で使われるようです。とはいえ、更新のための新機材としてATR42-600を昨年発注して2機が来年までには納入されるので、こちらも時間の問題でしょう。
この機材だと事前座席指定は受け付けていないらしく、チェックインカウンターで手続きしました。窓側をリクエストしたら非常口座席しか空いてませんでしたが、そちらにアサインして貰いました。
保安検査場を通過してゲートへ。
搭乗口は11番。
近くには「棚が小さいから注意してね!」ということで、SAABの機内の手荷物棚のモックアップが置かれてました。
搭乗開始は出発10分前ほど。階段でランプに降りて、そこから歩いて飛行機まで向かいます。
これが「SAAB340B」、36人乗りの小型旅客機です。
非常口座席は翼の上なので、窓からの眺めはこんな感じ。
JAC3763便は定刻より少し遅れて出発。北向きに離陸し、鹿児島空港を大きく周回して南に進路を変えます。
機内は満席。やっぱり小型機なので機内は狭く感じます。また、大気に翻弄されてるような乗り心地で、なんかダイレクトに「飛んでる!」という感じがするのが面白いところ。
「安全のしおり」です。
裏面。
飛行時間が短いのでドリンクサービスはありませんが、キャンディーのサービスはありました。また、SAABの退役記念のステッカーも配布、この機材が纏った3種の塗装がアレンジされたデザインです。一緒にSAAB340Bのステッカー、先に退役したDHC-8-Q400と一緒になった絵はがきも貰いました。
30分もしないうちに、種子島が見えてきました。
種子島空港にはほぼ定刻到着。滑走路は一本で誘導路がないため、滑走路の端で180度ターンしてターミナルビルまで向かいます。
スポットインしてドアが開けられ、降機がはじまりました。
全席禁煙になったので今では使用できませんが、各座席に「灰皿」の設置があったりするところ、30年近く前の飛行機であることを感じさせます。昔は機内でタバコを吸うのって普通だったもんね。
機内の座席は1列+2列の横3列配置。頭上の手荷物棚は2名がけの方にしか設置されていません。
種子島空港でももちろんターミナルビルまではランプを歩いて移動です。
機体を少し撮影させて貰いながら、到着口へ向かいました。