へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年20発目、アムトラック大陸横断。その4:Back to 60's! TWA Hotel宿泊(お部屋編)。

2019年春にオープンしたばかりの「TWAホテル」に宿泊しました。

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その昔、アメリカの大手航空会社の一つだった「トランスワールド航空」。略称「TWA」で知られたこの会社は2001年にアメリカン航空に買収されてしまいましたが、実は自分にとっては初めての海外旅行で利用した航空会社でもあったりして「思い出の存在」だったりもします。

そんなTWAが本格的なジェット時代を迎える相応しいターミナルとして、名建築家エーロ・サーリネンの設計によりニューヨークのアイドルワルド空港に1962年にオープンさせた(「ジョン・F・ケネディ国際空港」になったのは翌年、1963年のこと)のが「TWAフライトセンター」です。そのデザインはまるで「未来の宇宙基地」のようなアイコニックさで、2005年にはアメリカ歴史登録材にも指定されているそうです。

このターミナルは2001年のTWA消滅とともに閉鎖され、その後紆余曲折を経ながらホテルとして再生されることが決まり、2019年の5月にオープンしました。是非泊まってみたい!と思っていたのですが、今回はJFK到着が夜10時で、ココがJFKのターミナル隣接としては唯一のホテルということもあって選んだ次第です。

 

実際行ってみたら見所が多すぎたので、ちょっと分けてご紹介。

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中国南方航空が到着したのはターミナル4。TWAホテルはターミナル5に隣接しているので、空港ターミナル間を巡回する「AirTrain」で一駅分移動します。

 

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ターミナル5駅でAirTrainを降りてターミナルビルへ。ターミナル5はジェットブルー航空が発着しており、TWAフライトセンターもジェットブルーのターミナルの一部として使われていたこともありました。

 

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連絡通路を進むと、ジェットブルーのチェックインロビーがあります。ここで「TWAホテル」への案内表示を発見。近くにあるエスカレーターで1階まで降ります。なおエレベーターも利用可能。

 

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1階はバゲージクレームエリア。

 

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ここで出口のほうに目を向けると、「Welcome Center」などの大きな看板を掲げたカウンターが見つかります。この片隅にTWAホテルの入口に繋がるエレベーターが。この隠れ家っぽい感じは演出なのかな?

 

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エレベーターの行き先階ボタンの表示が洒落てます。いざ1960年代へタイムスリップ!

 

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エレベーターを降りると真っ赤な絨毯。

 

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このチューブのような通路を抜けてメインターミナルへ。この通路は実際、ターミナルビルとゲートがあるサテライトとを結んでいたもの。

 

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その昔はチェックインカウンターだったエリアでホテルのチェックインを済ませます。タブレットを使ってのセルフチェックインですが、一応スタッフもいて説明してくれます。

 

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ターミナルビル部分はホテルのロビーやレストラン等のパブリックスペースとして利用されており、宿泊施設は追加で建設されたビルの中に設置されています。宿泊棟は2つあり、その名前も「ヒューズウイング」「サーリネンウイング」。今回は「ヒューズウイング」の部屋が割り当てられました。エレベーターの床面にもTWAのロゴが描かれたりと、追加されたエリアも世界観が統一されている感じです。

 

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では、部屋に入ります。今回予約したのは「スタンダードキング」、ぶっちゃけ「一番安い部屋」です。それでも1泊税込み216.35ドルしましたが。

 

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これがTWAホテルのお部屋です。白を基調とした中にTWAカラーの赤がアクセントとして効いていて、極めてクール。

 

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壁にはTWAのポスターのレプリカが飾られています。

 

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デスクに置かれた小道具もレトロな黒電話とか古い雑誌とか、なかなか凝ってます。

 

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ミニバーも充実。ただ、室内にミニバーのプライスリストが見当たらず…。下の冷蔵庫はドリンクを取り出すと自動的にチャージされる仕組みの様子。ただ、この「いろいろありまっせ!」みたいなゴージャスな見た目も「演出」みたいなものかも。

 

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バスルームもお洒落。洗面台の大きな鏡の横に並ぶライトがイイ味出してます。

 

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備え付けのグラスにはホテルのロゴ。コースターにはTWAのオーナーでもあったハワード・ヒューズがロッキードに作らせたと言われる飛行機「コンステレーション」が見えます。

 

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石けんにもTWAのロゴが刻まれているなど、なんか凄い凝りようです。

 

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バスルームはシャワーのみでした。

 

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シャワールームのボトルにもTWAロゴが。

 

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なお、部屋のカテゴリには「Runway View」、つまり「滑走路が見える」というのがあるのですが、空きがあればそちらを選択することをお勧めします。この部屋、室内は雰囲気良く居心地もバツグンにいいのですが、窓の外の景色は道路(^^;)。ジェットブルーのターミナルビルへ向かうクルマが窓の外をひっきりなしに通ります。遮音性はいいので音は気になったりしませんが、このホテルに泊まるなら飛行機が部屋から見えた方が絶対いいはず。今回は「Runway View」に空きがなかったのでコチラにしたのですが…これはリベンジしたいぞ。