へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年20発目、アムトラック大陸横断。その14:シカゴ発ロサンゼルス行き「Texas Eagle」乗車3日目。

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「Texas Eagle」で過ごす二晩めが空けました。サンアントニオから進行方向が変わったようで、いつの間にか自車が最後尾になっていました。貫通路の窓から後方展望が楽しめるのでちょっとラッキー。

 

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食堂車で戴く2回目の朝食。

 

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本日のチョイスはパンケーキ。ベーコンを追加しました。コチラって何故かパンケーキみたいなシロップつゆだくで喰うモノにベーコンとかソーセージとか添えるでしょ。どうしても抵抗感があったのですが、今回はそれに挑戦。で、やってみたら意外と悪くなかった…。積極的に日常生活に取り込もうとまでは思わないけど、「甘い+塩っぱい」という組み合わせと考えれば、そんなにヘンでもないわけで。

 

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10:30にアルパイン着。まだテキサス州から出ておりません。10分ほど停車時間があるので車外へ。ちょっと停車時間があるとホームに降りる乗客は結構いるのですが、列車内が完全禁煙になっているというのも大きな理由のようです。停車時間がある駅で喫煙するわけ。

 

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ここは駅前がちょっとした繁華街?になっているようです。ちょっと散歩できたら面白かったかも。

 

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今日はなんとなく沿線の景色が「日本人が”テキサス”というと思い浮かべそうな感じ」が続いています。

 

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今日の食堂車のランチタイムは予約制になっており、食堂車のスタッフが予約を取りに車内を廻っていました。旅客数が多いので確認のため、だったのかもしれません。

 

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ランチはこんな感じのメニューですが、ベジタリアンバーガーとかがあるのが「今どきのアメリカ」っぽい。

 

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この中から「チラキレス」を注文。揚げたトルティーヤにソースをかけて煮たメキシコ料理で、メキシコでは「朝ご飯の定番」らしいです。ワカモレソースが添えられており、これと一緒に食べました。無茶苦茶旨いわけではないですが、なかなか面白いお味でした。

 

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定刻より20分ほど早まり、13時にエルパソ到着。ここでも乗客の出入りがかなりありました。

 

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ここも昔の駅舎がそのまま使われています。1906年に建てられたものらしい。

 

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駅舎内も美しく、鉄道が旅客輸送の主役だった時代が偲ばれます。

 

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駅周辺は再開発されているようなのですが、せっかくの綺麗な建物も空き店舗ばかり、といった感じ。今日が1月2日ということで休業しているだけかもしれませんが…。

 

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停車中に貨物列車が数本通過していきました。こちらも船舶コンテナを縦に2段積みの貨車とかが多く、迫力あります。それに編成が長いし。

 

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停車時間が長いので、ここで編成全体をチェックしてみました。牽引するのはディーゼル機関車2両、その後ろに荷物車が1両。寝台車2両+食堂車+ラウンジカー+座席車2両と、ここまでがニューオリンズから来た「Sunset Limited」の部分。その後ろに「Texas Eagle」としてシカゴから来た座席車1両+寝台車1両が連結され、客車は総勢9両となっています。

 

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エルパソは13:47の定刻で発車。ここはメキシコ国境そばの都市ですが、駅を出ると暫く国境沿いを進みます。この鉄柵の向こうがメキシコです。またエルパソテキサス州内で最後の停車駅。このあと、列車はニューメキシコ州へ入っていきます。

 

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午後はラウンジカーでのんびりしたり自室で過ごしたり。

 

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昨日までに比べると、貨物列車とすれ違う頻度が多くなっているように感じます。太平洋からメキシコ湾・大西洋へ抜ける物流ルートとして重要な路線らしいので、そのせいなのでしょう。

 

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この列車で過ごす、最後の夜がやってきます。

 

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今日の夕食は午後6時スタート。食堂車で戴くご飯もこれが最後です。

 

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今日はビールをお供に。

 

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グリーンサラダは今日は品切れとのことで、メインで注文したステーキが「いきなり」出てきました。ミディアムレアでオーダーしましたが、ちょうどいい焼き加減でお肉も柔らかく美味。既に肉に充分なシーズニングがされていますが、ベアルネーズソースも添えられており、これも結構旨かったです。やっぱり食堂車で食べる「ちゃんとした」ご飯はいいなぁ。

 

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デザートはチョコレートタルトにしました。チョコが濃厚で、これも悪くないです。

 

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列車はアリゾナ州に入り、ツーソン駅に到着しました。スケジュール上では19:45着なのですが、30分も早く着いてます。アムトラック、全然遅れないじゃん、というかむしろ早着ばっかりじゃん!

 

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このツーソン駅も1907年開業と歴史のあるもの。駅の一部はレストランやバーになっており、なかなか賑わっています。

 

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待合室にはクラッシックな感じの木製ベンチ。

 

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昔使われていた鉄道の管制デスクが展示されていました。

 

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待合室の一角には線路への立入を警告するパネルが置いてありましたが…うん、これは死ぬよね。

 

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ツーソンは駅の周辺が繁華街のようで、かなり賑わいがあります。レストランやカフェ、バーなどが多数ありました。

 

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スケートリンクもあって、なんか大人気。

 

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歩ける範囲に、比較的大きなスーパーもあったりしました。

 

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なお駅には鉄道博物館(おそらく「史料館」くらいの規模でしょうけど)もあるようです。さすがにこの時間なので開いてませんが…。ホームには蒸気機関車も保存されています。ただ、こちらもホリデーシーズンのイルミでコテコテに飾られています。「素」が見たいのよ「鉄」としては。まぁきちんと「時節の装飾」がされてるってのは、同時に「きちんとケアされてますよ」ってことでもあるから「いいこと」なんだけどね。

 

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ツーソン駅は定刻、20:35に発車。明日の朝はもう終点のロサンゼルスです。列車で過ごす最後の夜は、先ほどツーソンのスーパーで仕入れたビールで乾杯。明日も朝が早いので、呑んだらとっとと寝ることに。