昼食の後は様似駅に戻り、ここから日高本線の代行バスに乗車します。12:45発の静内行き、JR北海道バスによる運行でした。運休区間は様似~鵡川ですが、代行バスの運行は様似~静内と静内~鵡川とに分割されています。
バスの窓からは平行する線路が見える区間も多いです。
バスは列車の「代行」ですので、基本的に鉄道の駅を経由して進んでいきます。多くの場合、鉄道の駅前にバス停があって、そこに停車していくようになっていました。こちらは日高幌別駅。
ただ、駅の位置の関係から全て「駅前」というわけでもありません。ここ浦河駅は国道から線路を挟んだ反対側に駅舎入り口があるので、国道沿いにバス停を設置。
小さな無人駅とかだと、そもそも駅までの道が狭かったり。そんなわけで、ここ日高東別駅は少し離れた道路沿いにバス停を置いていました。
静内川の橋を渡ると鉄道橋も併走していました。
約2時間後の14:39に静内駅に到着です。
静内駅はかなり立派な駅舎でした。
列車は運休中ですが、切符の自動販売機も「みどりの窓口」も平常運転といった感じ。今にも改札が始まりそうな雰囲気です。
でもホームの前には錆び付いたレール、なんですけどね。
静内駅の中には「駅そば」もあります。バスの待合室・きっぷ売り場に、地場産品を中心に販売する売店もあって、なかなか施設が充実しています。
ここで次のバスまで1時間半の待ち合わせがあるので、駅周辺を散策します。
ここは静内で一番の繁華街だったという「みゆき通り」。街並みをアメリカ風に揃え、平成元年に「北海道まちづくり100選」にも選ばれたそうですが、今ではシャッター街のようになってしまっています。この通りに「ピュアプラザ」という大きな建物があり、以前はショッピングセンターだったようですが、今は1階に軽自動車販売店が入居していてちょっと不思議な感じ。ちなみに、このモニュメントは「北海道まちづくり100選」に選ばれたことを記念して建てられたものとの説明板がありました。よく見たら「馬」モチーフ。そういえばこのエリアは競走馬の産地として有名なところだな。
駅前にも「馬」のモニュメントがありました。ここまで乗ってきたバスの車窓からも牧場らしき施設があったので、夏なんかは馬も見れそうです。
静内駅16:08発の鵡川行きバス。こちらもJR北海道バスが入っていました。便によっては他のバス会社が担当していることもあるようです。
ここから日高線は国道よりも海側を進んでいく区間が多くなってきます。車窓風景は抜群によさそうですが、確かにこんなに海に近ければ被害が出ることもあるだろうなぁ、と。
厚別川を渡ると海側に鉄道橋が見えました。ここから様似側のところが、2015年1月に最初の高潮被害を受けた区間になります。このあと、清畠駅を過ぎたあたりで路盤が完全に流出して線路が宙に浮いているのがハッキリ確認できるところも。同じ慧の9月の台風で被害を受けたところです。
鵡川駅には約一時間半後、17:39の到着です。
ここから苫小牧までは列車です。2両編成のディーゼルカーが待っていました。
銭湯の1両は一昨年の「北海道命名150周年」の際に改造された「北の恵み」シリーズ4両のうちの1両、「道央 花の恵み」でした。
外装だけでなく車内も綺麗に整備されていました。背もたれの一部が木の板になってるのは見た目的にはステキですが、座り心地的にはどうなの、って気もしなくない。
鵡川を17:53発、途中に3駅に停車して18:23に苫小牧に到着。列車に乗ったのはわずか30分のことでした。バスには3時間半乗ったのにね。