へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和2年5発目、霧島温泉に泊まってみた。その4:阪九フェリー変則運航に乗る。

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帰りは大阪までのフェリーを利用。小倉駅前から19:40発の阪九フェリー無料送迎バスに乗車します。今日の送迎バスは2台体制での運転、三連休ということもあって徒歩乗船利用は多い印象です。

 

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門司駅前も経由して乗客を拾い、新門司港には30分ちょっとで到着しました。

これから乗船するのは神戸~新門司航路に配船されているフェリー「やまと」ですが、今日は泉大津港行き。1月7日から3月9日まで、神戸港の改修工事を行うため神戸~新門司航路は休止され、そのかわりに普段は1日1往復の泉大津~新門司航路で2便目が運航されてることになりました。ただ、同じく神戸~新門司航路に配船される「つくし」が同時にドック入りするため、この「やまと」が毎日ではなく変則的なスケジュールで2便目として運航されています。2便目の新門司港発は夜の9時と遅い時間で、泉大津港への到着は翌朝9時半。レギュラーの泉大津~新門司航路が上り・下りとも夕方5時半発・翌朝6時着と徒歩乗船にはちょっと微妙な時間なのに比べると、こっちのほうが使いやすいような…。まぁカーフェリーの主要顧客は貨物輸送のトラックですから、そちらに合わせてるんでしょうけど。

ちなみに泉大津~新門司航路は2014年に新造船に入れ替わっていますが、神戸~新門司航路も今年2020年に新造船が投入されることが決まっています。1番船は「せっつ」と命名されて3月10日に就役予定。2番船の名前は「やまと」に決まり、今年の夏にはデビューして入れ替え完了。これから乗る「やまと」と同じ船名となったことから解るように、こちらは新船投入とともに退役することになりそうです。新しい船は従来船の1万3千トンから1万6千トンと大型化されますが、トラックドライバー不足からフェリーの需要が高まっていることが大きな要因。「つくし」は退役せず、泉大津~新門司航路の増便に充てられるようですし。関西から九州や四国を結ぶ長距離フェリーはここ最近、各社どんどん新造船を投入し、船体も大型化している傾向がありますね。おかげで、旅客設備もかなりアップグレードされているので有り難い限り。

 

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ターミナルビルの1階で乗船手続きを済ませます。外観も内装も、なんか寺院風で凝ってるよね。

 

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今回利用したのは個室としては一番安い「2等指定Bシングル」。もともとはトラックドライバー用の「ドライバーズルーム」と呼ばれる設備のようですが、神戸~新門司航路では常に一部が一般客向けに販売されています。お値段は開放式寝台の「2等指定B」と同じなのに鍵のかかる個室が貰え、浴衣とスリッパも備え付けてあるという「お値打ち」グレード。コンセントも一箇所、ベッド上のランプのところに設置あり。殆ど寝るだけの狭い部屋ですが、一晩過ごすのには充分です。泉大津~新門司航路の新造船にも「スタンダードシングル」として同グレードの客室の設定はあるのですが、「ドライバーズルーム」としての設定がデフォルトで、繁忙期に一般客に出てくるくらいのようです。凄く使い勝手いいんだけどなぁ。

関西-北九州のフェリー航路はスケジュール的にビジネスにも充分使えそうな設定なためか、出張族らしき方もよく見かけます。シングルルーム設定が多いのはそのせいでしょうね。

 

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夜9時、定刻で出航。新門司港を後にします。

 

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出航後、大浴場へ。

 

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「やまと」にもちゃんとしたレストランがあり、運航時間に合わせて営業しています。他社の関西~九州航路フェリーのレストランがバイキング形式のところ、阪九フェリーはカフェテリア方式を頑なに守っています。なかなか旨いんですが、ちょっとお高めな印象…。カフェテリアだとついつい取り過ぎる、ってのもあるんだけどな。

 

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時間が遅いこともあって、今日はこちらのプロムナードのテーブルで小倉駅周辺で調達したお弁当類で晩ご飯としました。

 

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朝4時半頃、目が覚めてしまいました。ロビーの案内を見ると、ちょうど瀬戸大橋を通過するくらいの時間みたいです。

 

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深夜なのでライトアップなどはされておらず寂しい感じですが、それはそれで悪くない眺めです。

 

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翌朝。快晴です。

 

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今度は明石海峡大橋を通過します。

 

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ちょっとしたイベント扱いで、多くの乗客がデッキに出てきて吊り橋の通過を眺めていました。

 

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順調に航行し、泉大津港に入港。

 

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沖合には同じ阪九フェリーの「いずみ」が停泊していました。「やまと」接岸のためにバースを空けてくれたのかな。

 

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接岸前に方向転換し、後退しながらターミナルに到着しました。

 

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さっそく下船。側面の航路の表示がちゃんと「泉大津⇔新門司」に変えられてますね。

 

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泉大津のターミナルはこぢんまりした感じです。

 

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ここからは南海電鉄泉大津まで、無料バスで送って貰えます。