へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

7月四連休の「へんな旅」その4。オール個室の豪華?船「四国オレンジフェリー」に乗る+JGC修行もあるよ。

f:id:slips:20200816223148j:plain

松山からは夜行のフェリーで大阪へ。一応「GoToキャンペーンの対象」ということになっていますが、いまだに詳細が不明なんだよなぁ…。

 

f:id:slips:20200816223440j:plain

これから乗船するのは「四国オレンジフェリー」で、出港は松山からではなく、ここから東に1時間ほど、西条市にある東予港からとなります。松山市内からはフェリーに接続する連絡バスが運行され、運賃は片道1250円也。

 

f:id:slips:20200816223731j:plain

松山市駅のバス乗り場2番からの出発ですが、専用塗装のバスがあるんですね。なお、連絡バスは今治方面や新居浜方面にも運行されていますが、こちらは無料でのることができます。

 

f:id:slips:20200816224104j:plain

松山市駅前から約1時間、東予港のフェリーターミナルに到着。1階のカウンターで東証手続きを済ませます。ちゃんと検温もありました。

 

f:id:slips:20200816224228j:plain

本日乗船するのは「おれんじ おおさか」、2018年の12月に就航したばかりの新造船です。同じ年の8月にデビューした同型船「おれんじ えひめ」との2隻体制で大阪~東予間を1日一往復の夜行便として運行しています。全長約200メートル、総トン数も1万5千トン近い、かなりの大型フェリーです。この前に就役していたフェリー「おれんじ7」「おれんじ8」は全長約160メートル、総トン数は約1万トンでしたので、いきなり相当に巨大化してしまった形。実はここ数年、トラックドライバー不足もあって長距離フェリーの需要が高まっており、新造船を大型化して投入するケースが増えてきているんですよね。とはいえ、これだけの拡大となるケースって珍しいかも。

 

f:id:slips:20200816225345j:plain

このフェリーの大きな特徴は「客室はオール個室」であること。長距離フェリーによくある「雑魚寝部屋」どころか「開放型の寝台」もなく、「一人用の個室」が一番低い等級となっているんです。さすがに外から施錠はできませんが、内鍵で中から鍵をかけることはできるので、室内にいるときに誰か入ってくるようなことはありません。備品はスリッパだけでタオルや浴衣などのアメニティ類はなし。まぁ当然でしょうな。室内にはコンセントも一箇所あります。

 

f:id:slips:20200816230218j:plain

フロアガイドを見ると、船体の中央にびっしりとシングルルームが並んでいるのが分かります。ここで「S+」と記されているのは「シングル+」で、先ほどのシングルがそのまま2段ベッドになって2名用となっている部屋。窓側にも「デラックスシングル」と称する一人用の個室がありますが、こちらは室内に洗面所付きの広めの部屋で、テレビ設置やアメニティも用意されていたりとより豪華なつくり。上のフロアには2名用の「スイート」や「ロイヤル」と上等級の部屋が配置されていました。「オール個室」とは相当思い切ったコトしたなぁ…という気もしますが、実際のところは「トラック輸送の需要に応えるために大型化したので客室スペースに余裕が出来まくってしまったから」とかじゃないのかしら。

 

f:id:slips:20200816231128j:plain

船内はなかなかどうして、ちょっとゴージャスな雰囲気です。3フロアをぶち抜く吹き抜けにはオシャレな階段。

 

f:id:slips:20200816231235j:plain

ちょっとだけ豪華客船?っぽいかも。

 

f:id:slips:20200816231316j:plain

客室のあるフロアで一番下になる4階には案内所があります。

 

f:id:slips:20200816231547j:plain

最上階の6階は「展望ラウンジ」となっています。

 

f:id:slips:20200816231637j:plain

展望ラウンジはフリースペースになっていて、ソファなどが多数設置されています。このフェリー、「オール個室」なのにオープンスペースがかなり多い印象です。

 

f:id:slips:20200816231905j:plain

東予港~大阪港の所要時間は8時間。大阪発・東予発とも夜10時で、翌朝6時には到着してしまうのですが、そんな時間帯にもかかわらず、きちんとしたレストランが用意されています。営業時間も夜10時半までですが、このフェリーは夜8時には乗船できるため、レストランもその時間から開いていたりするので、早めに来てここで晩飯、ということだってできちゃいます。朝食もきっちり営業、今は新型コロナ対策でセットメニューですが以前はバイキングをやってました。

 

f:id:slips:20200816232332j:plain

レストランはカフェテリア方式での営業。

 

f:id:slips:20200816232419j:plain

既に夜10時頃なので売り切れのものもありましたが、メニューはこんな感じです。このフェリー、これだけ設備が充実しているのに「売店」がありません。そのかわり自販機がソフトドリンクやおつまみ、アイスなどを販売しているのですが、酒類は自販機ではなく、こちらのレストランから売店代わりとして購入する仕組みでした。

 

f:id:slips:20200816232855j:plain

遅い時間ですが、今日の夕食はこちらで。唐揚げ定食ですが、揚げ立てで提供してくれます。このオレンジフェリー、「食事にも拘ってます」ってのがウリ。2012年までは大阪~東予航路は1日2往復運行されていて、大阪や東予を昼に出て夜に目的地に着く便があったんですよ。これを利用して「大阪を昼に出航して東予港に夜到着、乗ったまま折り返して大阪港へ」という「ワンナイトクルーズ」という企画があり、この目玉だったのが「ワンナイトクルーズ利用者専用のバイキングディナー」で、これがかなりハイレベルなものでした。昔に比べると質が落ちたという指摘もあるようですが、やっぱり今でも頑張ってる方だと思いますよ。

 

f:id:slips:20200816233842j:plain

こちらのフェリー、大きな展望窓のある大浴場もちゃんとあります。しかも乗船中はいつでも入浴可能。

 

f:id:slips:20200816233937j:plain

大浴場に加えシャワーブースもありますが、こちらは通路に空き状況が分かる表示板があったりして親切。

 

f:id:slips:20200816234153j:plain

翌日の朝6時、定刻に大阪南港に到着です。大阪南港では到着後、朝8時まで船内に滞在することができ、大浴場もレストランも営業。また8時までならいつでも好きなとき下船できます。まぁ入港前に船内アナウンスが入ったりするので、結局は起こされちゃうんですけどね。

 

f:id:slips:20200816234415j:plain

結局、6時半過ぎに下船しました。

 

f:id:slips:20200816234608j:plain

大阪南港フェリーターミナルはニュートラムの駅に直結なのが便利ですね。

 

f:id:slips:20200816234741j:plain

住之江公園駅で地下鉄に乗り換え難波まで出て、伊丹空港行きのリムジンバスへ。

 

f:id:slips:20200816234853j:plain

伊丹空港に到着。今日はこれからJGC修行へ勤しみます。

 

f:id:slips:20200816234942j:plain

飛行機に乗る前に朝食を…とターミナルをぶらぶらしていたのですが、こちらが結構よさそう。この「ル・パン神戸北野」、朝食がおいしいと評判らしい「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」の直営店なんだとか。

 

f:id:slips:20200816235417j:plain

朝食メニューは何種類かありますが、一番安いのがコチラで税込み550円。茹で卵にサラダ、パン3種とドリンクでこの値段・雰囲気ってかなりお買い得じゃないですか? 確かにパンは旨かったですよ。

 

f:id:slips:20200816235550j:plain

さて、行き先はもちろん「コウノトリ但馬空港」…って昨日も行ったじゃん。大阪/伊丹~但馬路線は運賃が7~9千円くらいとお手頃なだけでなく、そのまま折り返せば3時間くらいで搭乗回数2回を稼げてしまうのでJGC修行僧には「聖地」みたいになっているんですよね。

 

f:id:slips:20200816235811j:plain

では但馬行きへ搭乗です。伊丹空港ではかなり大がかりなタラップ?がドアに設置されます。車椅子などでもそのまま乗れるバリアフリー仕様ですね。但馬空港にはまっすぐ伸びたスロープが設置されますが、伊丹みたいな混雑した空港だと、アレでは場所を取り過ぎですもん。

 

f:id:slips:20200817000044j:plain

離陸してから到着までは30分ほど。

 

f:id:slips:20200817000112j:plain

本当にあっという間に但馬空港に着いちゃいますね。

 

f:id:slips:20200817000148j:plain

二日連続の但馬空港

 

f:id:slips:20200817000214j:plain

折り返し時間は30分ほどしかありません。JALでは保安検査通過が出発20分前までなんだけど大丈夫?と思っていたのですが、そもそも到着したタイミングではまだ保安検査場がオープンしてませんでした。あと、「修行僧が多いよ」とは聞いていたのですが、せいぜい数名いるくらいなのかと思っていたらかなりガッツリいらっしゃるのにも吃驚。「あれ?あなたさっきの便乗ってましたよね?」という感じの方が思ったより多い。「すぐ折り返すなんてヘンに思われそう…」とか心配してましたが問題なし。そんな「ヘンな人」が日常茶飯事レベルだから!

 

f:id:slips:20200817000614j:plain

そのまま大阪行きへ搭乗。

 

f:id:slips:20200817000642j:plain

伊丹空港ではちょっと早いですが昼食にしました。ターミナルビル1階の中央、ローソンの脇から奥に進むと…。

 

f:id:slips:20200817000806j:plain

こんな表示が出てきます。主に空港職員向けの食堂「オアシス」です。ドアには「関係者以外立入禁止」の掲示がありますが、オアシス利用なら入ってもOK。

 

f:id:slips:20200817000924j:plain

ビルに入るとすぐに入口があるので、意外と分かりやすい。

 

f:id:slips:20200817000955j:plain

こちらがメニュー。店内に券売機があって食券を買うスタイルです。部外者は「一般価格」ですが、空港内では他にない安さになってます。

 

f:id:slips:20200817001105j:plain

「ヘレカツカレー」を戴きました。カレールーは濃厚でドロッとした、大阪ではありがちなスタイルで普通に旨かったです。お安く手軽に済ませたいときにはいいですね。