暦は8月。セントレアにやってきました。夏休みとは思えないくらいガラガラです。
3階の出発ロビー中央の案内所、ついに無人になってしまいました。ある意味、セントレアの「顔」みたいな場所なのに…。
4階のスカイタウンには最近設置されたピアノが。「ひこうピ」と名付けられ、誰でも自由に弾いていいやつです。実際、何人か演奏している人がいました。
さて、今日はこれから釧路まで飛びます。JALは2014年から8月の1ヶ月間だけの限定で、中部から釧路と帯広への直行便を毎年運行しています。釧路行きが週3便、帯広行きが週4便の設定ですが、今日がちょうど今年の季節運航の初日なんですよね。今年はこんな状況なのに、ちゃんと飛ばすんだ…。
機材はお馴染み、B737-800。この週末は当初、東京へ所用で行く予定だったのですが、昨今の事情で「所用」自体が中止に。ちょうどこの日はピーチの成田~釧路便の就航初日でもあったのですが、友人が何人かコレで釧路へ行くそうで「よかったら晩飯でも」という話になったので、じゃそっちへ、ということになった次第。釧路と帯広で1泊づつ+中部→釧路/帯広→中部の航空券でパッケージを組んだら4万円を切る値段となって意外と安かったのも一因です。しかもコレからGoToキャンペーン分が戻ってくるからね。
搭乗率は4割くらいかな? JALの機内サービスは少し変化しており、コレまでの「紙パックのお茶」に加え紙コップでの林檎ジュースも選べるようになっています。
釧路空港までは2時間弱のフライトでした。
セントレア出発時は何もセレモニー的なものはありませんでしたが、到着ロビーでは「お出迎え」がありました。手書きのメッセージを添えたお菓子も配布。
空港でお昼ご飯を食べちゃうことにしましょう。
釧路のB級グルメという「スパカツ」です。その名の通り「とんかつの載ったスパゲティミートソース」以上、って感じの食べ物なんですけど、釧路では昔から親しまれていたメニューだとか。鉄板に乗ってるのがちょっと「なごやめし」っぽい。
中部発の便から約30分後には、ピーチの成田発初便がやってきます。着陸する機影を収めようとメディアの皆さんが展望デッキにカメラを並べていました。中部便の到着の際にもロビーに乗客が出てくる姿を撮影していましたが、考えてみたら今日の釧路空港は2件もニュースのネタがあることになるのか。
ただ残念なことに到着時間が近づくと、空港は濃い霧に包まれてしまいました…。あんまりニュース的に「いい画」は撮れなかったんじゃないかな、これ。
ピーチの到着にもお出迎えがありましたが、JALに比べると質素な印象。LCCだからかな? こちらはピーチのスタッフらしき方に加え、北海道エアポートの社員と思しき方も出てましたけどね。
ここで首都圏エリアから来た友人連中と集合、連絡バスで釧路市内へ移動します。釧路空港のバスって、運航する航空便の各便ごとにちゃんとスケジュールを合わせて走らせてるのが地味に凄い。14時台も中部からのJAL、羽田からのJALに成田からのピーチが着くのですが、それぞれの便に合わせてバスが出ていました。コレはピーチ便の到着を受けたバス便にあたります。初便ということでピーチはほぼ満席だったようで、このバスもほぼ満席になりました。密です!
釧路駅前には午後4時頃に着き、そのまま和商市場へ直行。ここは夕方5時までの営業で日曜は休業なので、この週末で行けるチャンスは今だけ!
和商市場といえば「勝手丼」が名物。これは「ごはん」を買って場内をめぐり、好きな海鮮モノなどをどんどん丼の上にのっけて「自分だけの海鮮丼を作ろう!」というものです。もうすぐ夕食の時間でもあるので、当初は「見るだけ」の筈だったのですが…。旨そうな逸品が並んでいるのを見ると、そりゃ「見るだけ」で済むわけがありません。しかも時間は閉店間際で明日は休業日。お店の方も「負けちゃうよ!」と誘惑してくるじゃありませんか。
まぁそうなるとこうなるわけでして。お刺身とかかなり割り引いてもらったのもありますが、この「盛り」でお値段は1000円ちょっとで済んでしまうんだから怖い。旨いし。
で、今度こそ晩ご飯です。今回は「釧路名物」を満喫、ということで最初に「鳥松」にお邪魔しました。ここは北海道名物ともいえる「ザンギ」発祥といわれるお店です。
カウンターだけの小さなお店です。ここは長居するというよりはサクッと喰って呑んで…というのが似合う感じ。ザンギはオードブルとして戴くことにしましょうか。
こちらのザンギには「骨付き」と「骨なし」がありますが、両方オーダー。まず出てきたのは「骨なし」。ウスターソースみたいなタレを付けて食べるのがこのお店の特徴。ビールがすすむぞ。
続いて「骨付き」、こちらのお店のザンギはこっちのほうがオリジナルなんだとか。もともと焼き鳥屋だったこちらのお店で、ブロイラーをぶつ切りにして揚げてみた…というのがザンギの始まり、とのこと。
お次は釧路川沿いの「釧路フィシャーマンズワーフMOO」方面へ。
ここで夏だけオープンする「岸壁炉ばた」で夕食の続きとします。この「炉端焼き」も釧路が発祥と言われているそうな。
テントの中には炭火焼きの囲炉裏が並び、4店ほど並ぶカウンターで好きな具材を買ってきて焼いて食べる、というシステム。半分「屋外」みたいな感じなので通気性はよく、今のご時世にもピッタリなお店ですね。
牡蛎なんかは意外と焼くのが難しいので、スタッフさんがヘルプしてくれます。
単なる素材モノだけでなく、ホイル焼きみたいなのも揃っていて、みんなでワイワイ選ぶのも楽しいお店でした。例年であれば外国人観光客も沢山来るそうなんですけど、今年はね…。
岸壁から見える幣舞橋、ライトアップされて色が変わります。
幣舞橋の袂には歌碑などもあったりしますが、これは水森かおり「釧路湿原」のもの。ボタンを押すと歌が流れてきます。水森かおりといえば「ご当地ソングの女王」とか言われてるくらいなんだから、いちいち歌碑とか作ってると全都道府県に出来ちゃうよ…と思ったらまだ全都道府県制覇には至ってないみたいですね。
こちらは美川憲一の「釧路の夜」の歌碑、近づくと大音量で歌が流れます。でも良く聞くと歌詞に「釧路川」「幣舞橋」って出てくるだけで、そこまで釧路との関係性はなさそうな…とか言っちゃダメだな。
ちなみに釧路でのお宿は幣舞橋や繁華街に近い「ホテルパコ釧路」でした。ホテルパコグループといえば北海道では「老舗」ともいえるビジネスホテルチェーンで、当初から「温泉付き」がウリだったりしたところ。でも意外と縁がなく、「パコ」に泊まったのはこれが初めて。
最近リニューアルしたそうで、室内は非常に綺麗でおしゃれな感じでした。
釧路のホテルパコは「温泉付き」がウリ。まぁ大浴場みたいなのがあるんでしょ、と思っていたらスーパー銭湯並みの充実した施設だったので結構驚きました。ホテル別館の上から4フロアが全て温浴施設、という規模で、屋上には露天風呂も設置。日帰り入浴も可能ですが、地元民らしき皆さんがどんどん入ってくるレベルで利用されていました。