へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

JAL夏だけ路線で行くひがし北海道。その2:「ノロッコ号」、のち帯広「北海道ホテル」。

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北海道2日目。

 

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今日はこれから「釧路湿原ノロッコ号」に乗車します。

 

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この列車、今どき珍しく、ディーセル機関車が客車を牽引するタイプの列車です。

 

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4両繋がった客車のうち3両が「展望車」、いわゆるトロッコ列車ですね。こちらは全席指定ですが、今年は新型コロナ対策で定員を4割程度減らしての販売。

 

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販売しない座席にはこんな掲示を出してあり、座らないように注意喚起。

 

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1両は自由席ですが…実はこっちのほうが貴重かも。コレ、国鉄時代の1977年に、地方路線の通勤通学列車の近代化のために製造が始まった「50系客車」の数少ない生き残りなんですよ。「展望車」も50系客車っからの改造ですが、登場当初のオリジナルな姿が残っている形のものは殆ど残っていません。特に北海道向けは二重窓になっていたりと少し仕様が違いますが、この形式ではほぼ唯一じゃないかな。

 

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この4人掛けのボックスシートに青いモケット、ノスタルジックでいいねぇ。

 

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車内には売店もあります。

 

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ノロッコ号オリジナルというミルクプリンが売っていたので買いました。うーん、凄い「牛乳!」って感じだぞ。

 

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列車は釧路湿原に向けて釧網線をすすみます。湿原エリアまでは意外とスピード出してました。

 

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途中の釧路湿原駅で3分の1くらいの乗客が下車していきました。ただ、釧網線としては湿原の中を走る車窓が本格的に楽しめるのはここから。釧路川に沿って進んでいきます。

 

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車内では乗車証明書が配布されました。往復でデザインが違うものが出てくるんですよ、結構凝ってるでしょ。

 

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およそ50分の短い汽車旅でしたが、塘路駅に到着です。

 

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ここは釧路湿原でのカヌーツアーなどのアクテビティの拠点でもあり、「ノロッコ号」から降りた乗客がツアー会社の送迎車に乗り込む姿も見受けられました。ちょっと歩くと塘路湖や展望台などもあったりします。

 

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…なのですが、我々一行は20分ほどの滞在で折り返しの「ノロッコ号」で釧路へ戻ります。

 

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この列車、機関車と反対側の客車には運転席がついています。釧路へ戻るときには機関車を付け替えることはせず、こちら側を先頭にして走るワケです。

 

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先頭車に行くと、前面展望もちょっと楽しめるんですよね。

 

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釧路駅に戻ると、ここでピーチ組とはお別れ。ピーチの成田行きは釧路発15:25ですが、

これに接続する空港バスは釧路駅前を13:25の発車です。なかなか面白いのが、ほぼ同時刻の15:20にJALの羽田行きがあるのですが、これはまた別に釧路駅前13:50発の連絡バスを設定しているところ。ほぼ同じ出発時間の航空便にそれぞれ空港連絡バスを設定しているのも凄いし、LCC向けはチェックイン締め切り時間なども考慮しているのか空港到着時間が早めにしてるのも対応が細かくて驚きです。

 

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ここからは一人旅。特急「おおぞら」で帯広を目指します。8月限定の中部~釧路/帯広便ですが、次の釧路発は火曜日までありません。そこで名古屋への戻りは月曜日の帯広発にしてみたわけです。実は釧路から帯広までは100km以上離れていて、特急でも1時間半以上かかるんで決して近くいワケでもなかったりしますが。

 

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帯広に到着。

 

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帯広でのお宿は「北海道ホテル」にしました。駅から微妙に遠いロケーションですが、煉瓦造りの雰囲気ある建物と緑に囲まれたリゾートっぽい雰囲気がステキなホテルなんですよね。

 

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ロビーはどことなくフランク・ロイド・ライトの建築を彷彿とさせるムードが漂います。でもこのホテルの設計を手がけたのは、ル・コルビュジエの系統にあたる象設計集団なんですよね。ちょっと不思議。

 

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部屋はこのホテルでは一番小さいシングルルーム。でも必要充分。

 

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ベッドサイドには時計や照明のスイッチなどが纏められています。ベッドサイドテーブルには1箇所コンセントも設置。

 

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北海道ホテルの魅力の一つが、源泉掛け流しのモール泉の温泉大浴場です。広めの内湯と露天風呂もあり、結構本格的。こんな雰囲気のシティホテルですが、温泉大浴場への行き来は浴衣でOKになっていました。

 

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ちょっと早いですが晩ご飯にお出かけ。今年1月にもお世話になった「北の屋台」です。

 

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前回はここに出店していたフレンチの「マリヨンヌ」にお邪魔しましたが、「マリヨンヌ」は「北の屋台」は卒業し、この春から普通のフレンチレストランとしてスタートしていました。そちらに行こうかな、と思ったのですが変則営業でコースのみでやっている様子。そちらの訪問は次回ということにして、今回はもう一つ気になっていた「プチ・プレジール」を選んでみた次第。

 

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メニューは豊富。「マリヨンヌ」よりもカジュアルな感じの品が多いかな。

 

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まずはビールから。お通しでキッシュなどが出てきます。

 

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一皿目はこちらのお店の看板?なのかな。つぶ貝のエスカルゴ風とマッシュルームのガーリックオイル焼きのハーフ&ハーフ。残ったオイルにパンをつけて食べるのも旨いよ。

 

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飲み物はかち割りロゼワインにチェンジ。十勝ワインの飲み方としては、このあたりではポピュラーなものらしいです。

 

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お次はこちらも名物、ラクレットを戴きました。目の前でチーズをかけてくれます。

 

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ラクレットって、このくらいの手頃なポーションで出してくれるお店が意外とないんですよねぇ。

 

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最後は道産牛カットステーキ。お値段を考えるとボリュームも質もかなりお値打ち。「繊細なフレンチ」という感じではないけど、こちらのお店も美味しく堪能させていただきました。

 

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ホテルに帰還。

 

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夜になると館内はよりムーディーな雰囲気に。

 

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昼間はティールームとして営業しているスペースは、夜になると宿泊者用ラウンジとして解放されます。

 

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コーヒーマシンが設置され、自由にいただくことができました。

 

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この「北海道ホテル」から徒歩数分のところにはイオンモールがあり、こちらが比較的大規模な施設で専門店街やフードコートなどもありました。

 

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イオンモールには帯広を代表するお菓子屋さん二大巨頭ともいえる「六花亭」と「柳月」がテナントとして入っています。「六花亭」でケーキ買いました。

 

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1個250円くらいでこのクオリティ、帯広の人が羨ましいわ…。

 

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今回の宿泊プランは朝食付き。庭に面した「バードウォッチカフェ」が朝食会場になります。

 

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朝食は洋食と和食に加えスープカレーの3種類から選べます。和食も旨そうだしスープカレーも北海道らしくていいし…なのですが、こんな「ちゃんとしたホテル」だとやっぱり洋朝食を選んでしまうのよね。

 

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まずはホテル焼きたてのデニッシュ、スープにサラダ、フルーツとヨーグルトが運ばれてきました。ドリンクはセルフサービスで各種ジュースやコーヒー、紅茶が用意されています。アイスコーヒーがありましたが、これがコールドクレマでした。

 

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メインはオムレツとハム、ソーセージ。米を飼料にした「白い卵」を使っているので、オムレツが白い!

 

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メインのプレートとほぼ同時にトーストもサーブされました。これもなかなか旨く、お替わりしちゃいました。