へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

地獄に一番近い?「雲仙九州ホテル」宿泊記、施設編。

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雲仙九州ホテルに泊まってきました。


このホテル、1917年開業と意外に老舗ホテルだったりします。

実は雲仙って、今から100年以上前には外国人がよく訪れる場所で、この雲仙九州ホテルも、そうした訪日客を受け入れるためにオープンしたホテルの一つ。なぜ雲仙?というのは、長崎が外国航路の拠点だったことにも由来します。長崎から航路のあった上海は、欧州を中心とした外国人が数多く居留していたところであり、そうした外国人向けの避暑地として雲仙を売り込んでいたらしいんです。雲仙のビジターセンターには当時の外国人観光客の姿を記録した写真や、船会社が作ったPRパンフなど、当時の様子を知ることができる展示もあります。

この雲仙九州ホテル、以前は100室近い比較的大型のホテルだったのですが、2018年にリニューアルオープンし、広大な敷地にわずか25室というハイクラスなリゾートホテルに生まれ変わりました。佇まいは明治・大正の外国人の避暑地だった時代と和のテイストをミックスした「レトロな和モダン」といったような感じ。GoToキャンペーンでお得に泊まれるウチに体験しようと思った次第です。

 

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今回は路線バスでのアクセス。島鉄バスの「雲仙お山の情報館」バス停が最寄りになります。諫早方面から来ると、バス停でバスを降りると目の前にホテルがあります。

 

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エントランスのロビー棟で着座してチェックインは行われます。ここでウェルカムドリンクとして日本茶とハーブをブレンドしたアイスティーと、ヴィーガン仕様の焼きドーナツも用意されました。

 

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ロビーは基本的にチェックインやチェックアウトのときくらいしか使わないので、それほど大きくありません。でも内装はステキ。

 

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チェックインが済むと、部屋まで案内してくれます。このホテル、フロントロビー棟とレストラン棟と客室棟の3つの建物から成っており、これに加えて離れのヴィラが2棟。大変に贅沢に敷地を使ってます。

 

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敷地の中央に配された水盤を囲む回廊を進み、宿泊棟のエレベーターホールへ。このエレベーターで2階へ上がりますが、この中がスゴく暑いの(^^;)。このホテル、雲仙地獄の真上に建っているような状態なので、その地熱が影響しているんだとか。硫黄成分も強いので、ホテルの機器類も故障が多く、メンテナンスが大変なんだそうです。

 

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2階では、客室のある3階以上へ繋がるエレベーターに乗り換えです。ここはルームキーがないと入れないようにセキュリティがかかっています。

 

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今回宿泊するのは3階の一番奥の部屋です。

 

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では、お部屋の中へ。

 

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うわ、広っ!

 

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エントランス脇には大きなウォークインクローゼットが。こんなに服持ってきてないぞ。

 

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入口側には畳敷きの和室コーナーもあったりします。

 

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窓側はリビングルーム的なエリア、ソファが2脚。

 

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その隣にはテラスまで。灰皿が備え付けられていますが、ここで喫煙OKとのこと。

 

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テラスからの眺めはこんな感じ。実はこの部屋、「眺望に難あり」ということで他の部屋より少し安めの設定になっており、この日も1名で2食付き1泊4万円程度でした。これでどこが「難」なんだ?って感じですが、「雲仙地獄」が殆ど見えないせいだと思われます。この眺めでも充分だと思うけど、他の部屋に比べて、なんでしょうね。

 

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こちらのホテル、温泉地にあるのに大浴場がありません。そのかわり、各部屋に温泉をひいた半露天のお風呂が用意されています。大きな窓からの眺めを楽しみながら入れますし、テラスに続くドアを開け放てば朝夕の涼しい風を取り込むこともでき、コレはコレでアリって感じです。浴槽には常に温泉のお湯が張られており、いつでも好きなときに入れる、ってのもイイですね。水道水ですが給湯設備もついており、温泉の温度は水やお湯を適宜足すことで好みで調製することもできます。

 

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洗面台です。

 

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アメニティはこちらに纏められています。バスアメニティはタイ生まれのTHANNのものが用意されていました。コレ割とお高いヤツだ。

 

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リビングエリアのテーブルの一部は化粧台になります。

 

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お茶セットも充実してる感じ。

 

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電気ケトルもありますが、大きなペットボトルでどーんと水が用意されてました。

 

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宿泊棟の屋上は宿泊者専用のラウンジになっています。

 

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室内はこんな感じです。

 

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屋外のテラス席もあります。なんせここは800m、真夏でも朝晩は気温がぐっと下がるので、オープンエアでも快適なんですよね。それでも今年の夏は雲仙でも例年に比べてすごく暑いんだそうですけど…。

 

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屋上のラウンジではセルフサービスですがドリンク類が用意され、自由に頂くことができます。夕方はコーヒーや紅茶、ジュースなどのソフトドリンクがありました。

 

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夜にはアルコールも用意されます。

 

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この屋上からは雲仙地獄が一望の絶景が楽しめます。それにしても、ホントここって地獄のすぐそばに建ってるホテルなんだね…。

 

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逆側も地獄…。

 

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2階にもバーがありますが、こちらは宿泊客以外も利用可能になっています。宿泊客はこちらでもドリンクが無料。スタッフがサーブしてくれるのですが、こちらは夕方もビールやワインなどのアルコールを頂くことができます。

 

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夜はアルコールメニューが更に充実し、カクテル類もありました。

 

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こちらにも屋外テラスが。

 

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このテラスからは地獄は見えませんが、こんな風景が楽しめます。このホテル、部屋に何でも揃ってるので籠もってても楽しいし、ラウンジやバーでウダウダしても楽しいし…って天国か。地獄にあるのに。