また「みんなの九州きっぷ」を利用しました。
今度は大分~熊本間の豊肥線よりおおむね北側のエリアが乗り放題になる「北部九州版」を使いましたが、こちらはなんと2日間有効で5000円! 博多から長崎まで特急の指定席を普通運賃で乗ると既に片道で5000円近くかかりますので、博多と長崎を往復する程度でも充分モトがとれてしまうレベルなんですね。しかも、駅ビルでお食事券が貰える特典はこちらにもついてますんで、博多・小倉・大分・長崎でそれぞれ500円づつゲットすれば、実質これから2000円オフってことじゃないですか…。
今回もJALの修行を兼ねているので、県営名古屋空港から福岡までの金曜夜の最終便で出発となります。名古屋駅前からリムジンバスに乗車しました。
空港ではちょっと時間があったので軽く夕食。
閉店が午後7時半で、この時間だと既に軽食メニューのみになっていました。名古屋っぽく、きしめんなど啜ってみた。
今日は使用機材の到着が遅れているため、出発が遅延するとのこと。FDAも減便中なので飛行機余ってそうだけどな…。
夜8時過ぎに機材が到着し、それから15分ほどで搭乗開始。離陸は夜8時半頃でした。
福岡へはそれほど遅れず、午後9時半には到着となりました。そのまま地下鉄で博多駅へ向かい、本日のお宿「博多ターミナルホテル」へ。
ごく一般的な「駅前のビジホ」って感じです。
ホテルの目の前にある「よかたい総本店」でちょっとひっかけますか。
こちら、立ち呑みコーナーだとメニューが限定されるもののお通し代もナシでお安く楽しむことができるんですね。ハイボールともつ煮込みで始めます。
博多餃子、旨い。
二杯目はレモンサワー。こちら、ドリンク類は1杯300円くらいからあるのよ。
鶏のたたきがあったので頼んでみましたが、コレはイマイチだったかな…。鳥刺しや鶏のたたきは、やっぱり鹿児島や宮崎など南九州でないと旨いのにはありつけないのかもね。
最後に手羽先の唐揚げを頂きました。ジューシーで美味、こっちをもう少し多めに頼んだ方がよかったかも。
さて翌朝、早起きして博多発大分行きの特急「ソニック」始発便に乗り込みます。
このシートのヘッドレスト、やっぱり浦安のネズミっぽいよな…。今でこそリニューアルして落ち着いたカラーリングになりましたが、登場当初はシートも極彩色で浮かれた感じだったんですよ。
大分で久大線へ乗り換えです。
向之原行きに乗って…と思ったら、行き先が違うぞ!「庄内行き」ってどういうこと?と思ったら、7月の豪雨で運休していた区間のうち向之原~庄内間が今日から運行再開となり、ダイヤが変わっていたのでした。
大分から40分ほどで庄内に到着。
駅前には由布院行きの代行バスがスタンバイしていました。乗車券チェックと手のアルコール消毒の後に乗車です。
庄内駅からの代行バス運行は今日が初日ということもあって、テレビの取材も来ていました。
定刻から5分ほど遅れて由布院に到着。由布院では駅ではなく、駅前のバスターミナルでの発着でした。
由布院駅。この前後の区間は運休中なので列車は来ませんが、ホームには行き場のない車両が何編成も停まっていました。
やっぱり駅前通りは閑散とした雰囲気ですね…。由布院は韓国人や台湾人の観光客にも人気で、かなりの割合を占めていた筈。加えて日本人の動きも鈍いとなれば、こんな感じになるのも仕方ないだろうけど。休業中のお店もかなりありました。
ここで1時間ちょっと待ち時間があります。暑い中を歩き回るのも…と思い、温泉にでも入ってみることに。由布院にはいくつか外湯がありますが、駅から比較的近い「乙丸温泉」です。入浴料も200円とお安いのもいいですね。
いかにも「共同浴場」といった佇まい。こちらはゆっくり浸かってのんびり過ごしましたが、地元の方は内風呂がわりなのかサッと入ってサッと出て行く感じでした。ボディソープやシャンプーなどの備え付けはありませんが購入可能。タオルも100円で買えます。
由布院からは再びJR代行バスへ。豊後森駅までのノンストップ便、高速道路経由となるため観光バスタイプの車両が来ました。
予定よりも10分ほど早く、30分ほどの所要時間で豊後森駅に到着しました。
豊後森駅は以前使われていた大きな扇型機関庫の廃墟?が残っています。今では国の有形登録文化財にもなっていますが、観光施設として整備されたようです。「豊後森機関庫公園」なんてのができていました。
福岡県志免町から移設されたSLも展示され、かなり「ちゃんとした」感じになってます。
機関庫は放置されていた分「廃墟」になってますが、それでも転車台とともに見ると迫力ありますね。
豊後森からは特急「ゆふいんの森2号」へ。特急「ゆふいんの森」は博多から久大線経由で由布院まで、一部の列車は大分や別府まで運転しています。ただ、7月豪雨により不通区間が発生したため、この特急も暫く運転休止となってしまっていました。それが8月8日から博多~豊後森間に運転区間を変更し再開となったんです。先ほど乗った代行バスはこの「ゆふいんの森」へのフィーダーの役割がメインだったんで、高速経由のノンストップだったワケ。
「豊後森行き」なんて方向幕は用意していなかったらしく、行き先表示はステッカーを方向幕のスペースに貼る形で処理していました。
この「ゆふいんの森」に使用されるキハ72系も、先頭車は展望席になっています。さすがに1列目は既に埋まっていたので、前から3列目でゲット。本当なら「予約を取るのが難しい」レベルで常に混んでる人気列車なんですが、今日はガラガラです。
この車両、座席からの眺望に配慮してハイデッカースタイルになっています。そのため、出入り口のところには床面まで上がるステップが設置され、隣の車両には橋を渡るような構造になっています。
列車にはビュッフェ、というか売店もあり「ゆずみつスカッシュ」を購入してみました。
じゃテーブルを、と思ったら壊れてました(^^;)。ナナメになってますよ…。JR九州って車両はデザインもいいしお洒落なんですが、なんだかメンテナンスがイマイチ、って印象が強いんですよね。
「ゆふいんの森」は博多行きですが、今日はその手前の鳥栖で下車します。
特急「かもめ」に乗り換え、諫早まで向かいます。
特急「かもめ」には「白いかもめ」と表記される振子型車両の885系が使われている列車と、この787系が使われているものがあります。この「かもめ23号」は787系でした。「きりしま」あたりでは4両と短い編成になっちゃってますが、「かもめ」は7両編成で運用されており、特急「つばめ」としてJR九州の顔だった往時をちょっと彷彿とさせる姿になっています。
所々に「TSUBAME」だった頃の痕跡があったりして。
この編成の4号車はちょっと変わってます。車両の半分は4名用のコンパートメントですが、残り半分は天井が何故かドーム型になっています。実はここ、特急「つばめ」時代にビュッフェだったエリアなんです。九州新幹線の新八代~鹿児島中央開業に伴って在来線特急の「リレーつばめ」の運転区間が短くなったためビュッフェは廃止となったのですが、客席に転用する際に、特徴だったこの天井を「あえて」残したらしいです。
諫早駅で下車。
諫早駅は新しい駅ビルの建設中。商業施設やホテルなどもできるようです。
その目の前にあるバスターミナルへ移動。
思ったより「ちゃんと」バスターミナルじゃないですかココ。待合スペースだけではなく券売機やバス会社窓口もあるし、キオスク的な売店まであったりして。
ここから島鉄バスに乗車。諫早から小浜、雲仙を通り島原まで行く路線です。
小浜が近づいてくると、バスは海沿いの道を進みます。
小浜からは一転、険しい山道に入ります。くねくね登って、今日の宿泊地である雲仙までたどり着きました。