「奈良ホテル」にまた泊まってきました。
今年の2月、開業110周年記念プランで宿泊しましたが、その際は新館の部屋でした。とにかく本館の雰囲気が素晴らしく、次回は是非本館のほうの部屋に泊まるぞ!と思っていたところ、本館ダブルルーム宿泊+ビアテラスでの夕食と朝食で2万5千円程度という格安なプランが出ているのを発見。これもGoToキャンペーン適用なので、実際の支払額は1万5千円程度になってしまうという吃驚プライスになってしまいました。これは今がチャンス!とばかりにお出かけした次第。
今回は名古屋からマイカーで出発。東名阪道から名阪国道へ入り西を目指します。このルートを昼間に通るなら、是非寄ってみたいお店がありました。「味のお福」です。
名阪国道の下り線のみに設置されている伊賀上野パーキングエリアに隣接しているのですが、ぱっと見「廃墟」みたいです。
でも、しっかり営業中でした。こちら、こんな場所にあるコトに加え、営業時間が昼から午後7時と短いので、なかなか行くチャンスに恵まれないんですよね。
こちらの名物はどて焼き。確かに絶品です。どて焼き単品で1000円、定食で1300円と結構なお値段ですが、味とボリュームを考えれば納得。こんな場所ながらお客は次々とやってくるし、殆どの人が店内で定食を食べて数人前をテイクアウト…みたいな感じで使ってました。トラックドライバーのオアシス?みたいになってるな。
ちょっと時間があるので、法隆寺に寄ってみました。
実は初訪問(たぶん)。意外と広いんですね…。
観光客も少なく、のんびりと巡ることができました。
で、夕方5時前に奈良ホテルに到着しました。
駐車場の所に鹿いるじゃん…。こんなに「あちこち」にいるのかお前ら。
やっぱりこの佇まい、いいですねぇ。
チェックインを済ませて…。
今日のお部屋に向かいます。廊下もムードがあってイイ感じ。
今回宿泊するのは本館2階の一番奥に位置する部屋。
中に入ると、まさに「クラシックホテル!」という渋い雰囲気。いいよねぇいいよねぇ。角部屋なので窓が2方向にあり、室内を明るい雰囲気にしています。
ダブルベッドが1台。ふかふかで寝心地サイコー。
枕元のスタンドの根元にはコンセントが設置されているので、スマホの充電とかもバッチリです。最近リノベーションされたはず何で、その辺りも「今風」にアップデートしてるのかも。
この奈良ホテルのシンボル的な存在である「暖炉」。この部屋のものは竣工当時からあったものですが、「木造建築で暖炉はまずいだろ」と数年もしないうちに埋められてしまったんですよね。その「埋められた姿」がコレなわけで。
窓側にはソファ2脚とラウンドテーブル。
窓枠もクラシカルな雰囲気を保っています。
ティーセットも充実。ペットボトルの水も置いてあります。この下には冷蔵庫が設置されていますが、中身は空でした。
バスルームはリノベーションされピカピカ、最新仕様になっていました。
アメニティも充実。パッケージが奈良ホテルのロゴ入りなところが老舗のプライドを感じさせます。
ちょっと館内を探索。階段室もこの雰囲気ですよ。
フロントの吹き抜けロビーも、和と洋が旨く調和した雰囲気が素晴らしいですね。
2階や天井の意匠が意外と凝っているのに驚かされます。
このホテルで一番「映える」のはフロントの大階段でしょうが、この踊り場には昔使われていた銅鑼が展示されています。食事時間を知らせるのに鳴らされていたとか。
現在、バーの営業は新型コロナ対策で休止中。ここも夜のムードが凄くいいんですが、ちょっと残念。昼のティーラウンジとしては営業しているんですけどね。
ロビーのラウンジエリアも相変わらずムード満点。
では夕食の時間です。今日のプランは夏だけ開催される「ビアテラス」での食事がつく、というもの。ノーマルレートではお料理+飲み放題で5500円のものになります。本来は屋外のテラスで開催されるのですが、今日は降雨の可能性があるため、ということで隣接の日本料理店の屋内での実施となりました。
窓際のテーブルに案内されました。まぁ屋内の方がエアコンも効いてていいのかもね。
プランの料理内容はこんな感じ。
飲み放題のドリンクもさすが奈良ホテル、なかなか種類は豊富です。
最初はスパークリングワインにしてみました。
お料理も出てきましたよ。まずは前菜3種、牛タンのサラダはパイナップルを使ったドレッシングで和えてあるそうで、爽やかで旨かったです。
2杯目からはビール。「ソラチ1984」というのを選んでみたのですが、これが大当たり。爽やかなレモンのような香りが立ち、飲み口も軽やかなんですが、しっかりビールらしい味わいも感じられるという、なかなか個性的なビールでした。うん、これはリピートしたいぞ。
どっかのクラフトビールかと思ったら、まさかの大手サッポロビール製。しかも調べてみたら、ちょっとしたプレミアムビールくらいのお値段で売ってるじゃないですか。帰宅してから楽天で扱ってるお店があったので早速ポチりました。一応全国販売してるみたいだけど、お店で売ってるのを見た記憶がない…。
2皿目はいかにも「ビールのおつまみ」なラインナップで。
3杯目はソラチ1984をリピートしようか迷いましたが、折角いろいろ種類あるんだし…とエビスマイスターにチェンジ。こちらはどっしり目の「いかにもビール」だなぁ。
3皿目はちょっと洒落系なラインナップでした。
朝食はメインダイニング「三笠」で。2月に滞在した時は、こちらはリノベーション工事のためクローズしていたので、今回が初利用ということになります。
この日は宿泊客も多いようで、テーブルはほぼ埋まっていました。和風のシャンデリアなど、「和」の雰囲気の強い、ジャパネスク趣味のムード満点の空間が最高です。
朝食はセットメニューで洋食と和食がありますが、奈良ホテルの朝食といえば茶粥が名物というわけで和食を選びました。周囲の皆さんも大半が茶粥の和食をチョイスしていましたしね。
茶粥はさすが名物だけあって、お上品にお茶が香り朝イチにはピッタリ。おかず類も上品な仕上げで、大変美味しく頂きました。
チェックアウトの11時まで部屋でウダウダしたり周囲を散歩したりして過ごしました。フロントロビーの「鳥居のある暖炉」も健在。
今回も大変素晴らしい滞在でした。やっぱりクラシックホテルは「らしい」部屋に泊まるほうが満喫できますね。