へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「Go To」じゃないけどお安く。「大江戸温泉物語 石和温泉 ホテル新光」に行きました。

f:id:slips:20200916213809j:plain

石和温泉に行ってきました。

7月下旬から始まった「Go To トラベル」キャンペーン。3月頃から壊滅状態だった旅行業界にとっては喉から手が出るほど欲しい施策だったわけですが、緊急事態宣言が解除された5月下旬頃には、まだ開始時期も不明な感じでした。そこで、観光業が盛んな地域を中心に自治体独自で宿泊費へ補助金を出すキャンペーンが多数行われました。「移動は控えめに」という風潮があったことから、同じ都道府県内や隣接都道府県あたりからのお客に絞るケースが多かったのですが、特に利用者の居住地を問わないモノも。

6月頃に、特にエリアを限定しない施策を行っていた自治体の一つが山梨県笛吹市。どこだよそれ、って感じですが、山梨では有数の規模の温泉郷石和温泉」のあるところなんですよね。

 

www.city.fuefuki.yamanashi.jp

 

この「笛吹市宿泊料金割引事業」、宿泊金額のおよそ半額近くの補助が出ます。ただし、予約は「じゃらん」か「楽天トラベル」経由のみ。幸いなことに「楽天トラベル」でクーポンをゲットでき、「大江戸温泉物語」の施設となった「ホテル新光」の予約を取ることができました。1泊2食で11220円のところ、5000円割引で6220円です。

 

f:id:slips:20200916220236j:plain

名古屋からはクルマで移動。途中、御殿場のアウトレットに立ち寄りました。ここには最近、静岡のご当地グルメとして人気のレストラン「さわやか」の支店がオープンしています。

 

f:id:slips:20200916220355j:plain

午後1時の段階で既に受け付け終了。この時点で案内板の表示は300分待ちでした。ハンバーグ食うのに5時間待ち…。もともと、御殿場インター近くに「さわやか」の店舗があり、昔から「首都圏最寄りの”さわやか”」として人気だったのですが、今ではこちらに移ったようです。いやぁ、今どきデイズニーやUSJでも6時間待ちのアトラクションとかなさそうだし、「日本でトップクラスの人気アトラクション」かもしれません、「さわやか」。

 

f:id:slips:20200916220729j:plain

夕方5時前にホテル新光に到着。予約状況は良さそうで、駐車場はほぼ満車の様子。それにしても「昭和の団体様向け大旅館」って雰囲気が凄い。

 

f:id:slips:20200916221054j:plain

実際にかなり規模が大きく、3棟から成っているなど、外から見る以上の大きさです。

 

f:id:slips:20200916220913j:plain

よく見ると、窓が真四角ではなく角にRが付けられていたりと、なかなか凝ってる。

 

f:id:slips:20200916221006j:plain

階段も昭和の香り、ですね。

 

f:id:slips:20200916221153j:plain

今回宿泊したのはシングルルーム。この手の団体客向け大規模旅館には時々あるタイプのお部屋です。おそらく、団体旅行全盛時は添乗員や随行の旅行会社の社員、観光バスの運転手やバスガイドなどが利用するために用意されていたものでしょう。このホテルでは案内図を見る限り、この手の部屋が10室ほどあるようでした。全盛期には首都圏から団体客を乗せた観光バスがガンガン乗り付けて賑わっていたと思われ、その分だけ「裏方」のための部屋も必要だったのかも。一般にはこの手の部屋を売らない施設もありますが、そこはさすが「大江戸温泉物語」、こういうスペースからもちゃんとレベニューは取ろうってわけですな。まぁ石和温泉のロケーションなら、山梨あたりへの出張のビジネスマンがビジホ代わりに泊まるような需要もありそうですから。

 

f:id:slips:20200916221721j:plain

室内はリノベーションされ非常にきれいです。洗面台もピカピカでした。室内にはトイレとシャワーブースもあり、エントランスとトイレは照明が人感センサーなのも地味に便利でよかったです。

 

f:id:slips:20200916221905j:plain

温泉は2箇所、それぞれ朝晩で男女入れ替えになります。浴場はかなり広々。露天風呂もあるのですが、「とりあえず屋外」という程度の半露天で開放感はありません。まぁ石和温泉が住宅街の中みたいなところなので、庭園風呂とかムリですけどね。泉質は「下呂温泉に並ぶ美肌の湯」だそうで「化粧水のような肌触り」と謳っておりましたが…残念ながら世の中の男性の多くは「化粧水」とやらを使ったことがないと思われ、自分も未経験なので「そんなこと言われましても…」って気はしました。「大江戸温泉物語」ってのが女性指向のマーケティングやってるからこそのコピーでしょうから別にいいけど。

 

f:id:slips:20200916222359j:plain

食事はレストランでのバイキングです。時間指定の入れ替え制ですが混雑しているらしく、テーブルに案内されるまで20分ほど待たされました。

 

f:id:slips:20200916222458j:plain

感染症対策として料理を取るときにはマスク必須でビニール手袋の着用を求められます。ビニール手袋も1回ごと使い捨てにすることを求められ、テーブル上には手袋用のゴミ箱まで設置する念の入れよう。なお、バイキングの内容は「まぁ普通」でした。カニもあったけど山梨で食べるのもなんだか食指が動かずスルーしちゃいました。

 

f:id:slips:20200916222722j:plain

一応、山梨名物の「ほうとう」もあります。自分で具材を選んでテーブルで煮込むスタイルで、ちょっと楽しい。

 

f:id:slips:20200916222859j:plain

あと地味に旨かったのが栗釜飯。これも生米に出汁と具材が入った状態で用意されたものを、テーブルで炊く形でした。40分ほどかかりますが、ちゃんとお焦げとかできるんですよコレでも。

 

f:id:slips:20200916223028j:plain

朝食もレストランでのバイキングスタイルです。こちらも入場まで行列ができていました。朝食も「至って普通」ですが、山梨名物の鳥もつ煮があったりします。

 

f:id:slips:20200916223215j:plain

実演で出してたフレンチトースト、割と旨かったです。この時期の山梨だし、と思って取った桃のコンポートはちょい微妙…。

 

f:id:slips:20200916223325j:plain

チェックアウトまでは館内をぶらぶら。フロントの先に割と広めのロビーがあります。

 

f:id:slips:20200916223403j:plain

そうそうこのホテル、今どき珍しく?WIFIなどネット接続環境が室内にはなく、無料WIFIが使えるのはロビーだけなんです。

 

f:id:slips:20200916223514j:plain

ロビーの先には日本庭園が。

 

f:id:slips:20200916223546j:plain

外から見ると、こんなスペースがあるようには見えないんですけどね。

 

f:id:slips:20200916223613j:plain

庭園には足湯もあります。庭園への入口にタオルが用意されているので、手ぶらでも気軽に使えるようになっていました。

 

f:id:slips:20200916223658j:plain

10時過ぎにチェックアウト。帰りには近隣にある、信玄餅で有名な桔梗屋に寄ってみたのですが、周囲に臨時駐車場が設けられるほどの混雑ぶり。最近ではレアアイテムとなりつつある団体のバスまで来ています。

 

f:id:slips:20200916223906j:plain

ここは信玄餅の詰め放題で有名ですが、もちろんこんな時間に来ても出来るわけはありません。人数が限定されているので、時期によっては朝6時頃から並んで待たないとダメだったりするそうな…。アウトレット商品を売るショップもあるのですが、入場制限をかけているため長蛇の列ができていました。

 

f:id:slips:20200916224112j:plain

そういうわけで通常商品を売ってる売店だけ冷やかしてみます。こちらは本来であれば工場見学もできるのですが、新型コロナ対策で休止中でした。

 

f:id:slips:20200916224212j:plain

で、特に買うものもなく、結局は「信玄餅ソフト」だけ喰って帰りましたとさ。