へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「四国満喫きっぷスペシャルプラス」の旅。その2:道後温泉「大和屋本館」と「藍よしのがわトロッコ」。

f:id:slips:20201206222636j:plain

JR四国の最新のトロッコ列車に乗ります。

 

f:id:slips:20201206222710j:plain

今日のお宿は道後温泉の「大和屋本店」です。道後温泉には何回か来たことがあるのですが、道後温泉に「宿泊」というのはコレが初めて。結構お高めのお宿が多いので、なかなか機会がなかったんですよね…。

 

f:id:slips:20201206222901j:plain

この「大和屋本店」、道後温泉本館にも近いロケーションで、なかなかグレードはお高めのお宿。エントランスも老舗温泉宿といった趣きです。

 

f:id:slips:20201206223158j:plain

お部屋はちょっと広めの「リラックスシングル」、一泊朝食付き16500円と結構なお値段ですが、「GoToトラベル」適用で1万円以下に収まってくれました。室内にはマッサージチェアも設置。この「大和屋本店」、これよりも狭い「シングルルーム」もあって、実はお一人様でも泊まりやすい宿だったのかも。

 

f:id:slips:20201206223641j:plain

ベッドの上には浴衣やタオルなどが用意されていましたが、タオルはビニール袋で包まれています。感染症対策かな。

 

f:id:slips:20201206223746j:plain

道後温泉のお宿なので当然ながら温泉大浴場もあります。一応は露天もあって、そこそこの広さで快適なお風呂でした。

 

f:id:slips:20201206224149j:plain

夕食はついてないプランなので外で頂きます。宿の浴衣で、道後の商店街をぶらぶら歩いてみたのですが、これが楽しいのよ…。多くの店が夜8時や9時くらいまでは空いていて、お土産店などだけでなく飲食店も結構あるので、見るモノがたくさんあるんですね。そうか、こういう楽しみがあるトコだったんだな道後温泉って。

 

f:id:slips:20201206224804j:plain

晩ご飯は結局、愛媛の名物「鯛めし」のお店「丸水」で戴くことにしました。日本旅行のツアー利用分と今日の宿泊分での電子版「地域共通クーポン」が5000円分も残っているので、それが使える店、ってのが大きな理由だったりしますが。

 

f:id:slips:20201206225458j:plain

「鯛めし」は愛媛の名物ですが、実は2種類あって、松山では本来「炊き込みご飯」スタイルになりますが、こちらのお店で出されるのは宇和島のもの。鯛は天然と養殖から選べますが、今日は養殖は品切れだそう。天然のほうを鯛増量でオーダーしました。

 

f:id:slips:20201206225916j:plain

テーブルには「食べ方」の案内も。生卵の入ったタレをよく混ぜ、これに鯛の切り身を入れてご飯にかけて食べるんですが、要は「超豪華TKG」って感じですね。ご飯のおかわりOKだったんですが、まぁご飯がすすんでお櫃で追加頂いちゃいました。

 

f:id:slips:20201206230115j:plain

夕食後も街中をぶらぶら。道後温泉には外湯が3箇所ありますが、どこも大行列でした。感染症対策で入場人数をかなり絞っているためのようです。

 

f:id:slips:20201206230225j:plain

飛鳥乃湯泉を過ぎた辺りのところに「道後麦酒館 別館」が。

 

f:id:slips:20201206230413j:plain

道後の地ビールをスタンド形式で出していますが、テイクアウトもやってます。

 

f:id:slips:20201206230457j:plain

道後ビール4種の飲み比べセットをテイクアウトで1000円で出していたので、地域共通クーポンを使って頂いてみました。テイクアウトといっても店頭のテラスとかは使っていいとのことで、そちらでのんびり。ビールには「坊ちゃん」「マドンナ」「漱石」「のぼさん」と夏目漱石の松山を舞台にした小説「坊っちゃん」にちなんだ名前が付いています。でも前から不思議なんだけど、「坊っちゃん」ってあのハナシ、主人公がかなり松山を田舎扱いしてディスってたような気がするんだけど、ソレをこんなに松山が持ち上げるってのはいいのかしら。

 

f:id:slips:20201206230853j:plain

いい気分に酔っ払ってお宿へ戻ります。ちょうど、道後温泉本館ではプロジェクションマッピングをやってました。

 

f:id:slips:20201206230947j:plain

翌朝、朝食はレストランで。

 

f:id:slips:20201206231037j:plain

テーブルには本日のお献立が。食後にコーヒーのサービスがあるのは嬉しいですね。

 

f:id:slips:20201206231137j:plain

テーブルにはマスクケースが用意されていましたが、片隅にいるのは愛媛のゆるキャラ「みきゃん」じゃありませんか。愛媛の宿泊業者の協会で制作したもののようです。

 

f:id:slips:20201206231323j:plain

いかにも「旅館の朝ご飯」といったラインナップで運ばれてきました。ポンジュースにみかん、じゃこ天など地元の名物も程よく入っているのがいいですね。火にかけられている鉄板はじゃこ天を焼くためのもの。

 

f:id:slips:20201206231626j:plain

朝9時過ぎにチェックアウト。規模の割にエレベーターが少ないのか「なかなか来ない!」って気はしましたが、そのほかはとても快適なお宿でした。

 

f:id:slips:20201206231723j:plain

ちょうど今日は月1回の朝市開催日。立ち寄ってみたのですが、観光客向けだけ、というわけではなく、地元の人向けの産直野菜なども売られていました。素朴な感じのお総菜やお弁当、お菓子なんかもあって予想外に魅力的です。

 

f:id:slips:20201206231925j:plain

道後温泉からはまた伊予鉄路面電車でJR松山駅まで戻ります。

 

f:id:slips:20201206232021j:plain

松山からは岡山・高松行きの特急「しおかぜ」「いしづち」で多度津を目指します。

 

f:id:slips:20201206232350j:plain

松山発の特急は利用者もそれなりに多いのか、岡山行きと高松行きが併結して運転され、途中の宇多津で分割される形での運行。どっちに乗っても多度津には着くのですが、先頭側の「いしづち」の方に乗車しました。

 

f:id:slips:20201206232453j:plain

松山を出て今治あたりまではほぼ海沿いを走るので、瀬戸内海の風景が楽しめます。

 

f:id:slips:20201206232613j:plain

松山から2時間で多度津に到着です。

 

f:id:slips:20201206232642j:plain

駅前には「少林寺拳法発祥のまち」の碑が。えっあれって中国のものなんじゃないの?と思った調べたら、「少林寺拳法」ってのは日本で生まれたもので、中国の少林寺のヤツは「松林拳」で別のものなんですね。

 

f:id:slips:20201206232932j:plain

ホームで列車を待ってたら昨日も目撃した「瀬戸大橋アンパンマンロッコ」琴平行きが入線。お子様達で満席でした。

 

f:id:slips:20201206233025j:plain

そのすぐあとに乗車予定の特急「南風」が入ってきました。

 

f:id:slips:20201206233109j:plain

阿波池田で下車。

 

f:id:slips:20201206233140j:plain

駅前にはアーケード街がありますが、残念ながら殆どシャッター街と化している印象。「CRE」とゲートに書いてあるのは何?と思ったら「Central Road Ekimae」の頭文字でした。

 

f:id:slips:20201206233333j:plain

このアーケード街の半ばにある「heso salon」でお昼ご飯にします。元寿司屋だった建物をリノベーションしたんだとか。

 

f:id:slips:20201206233614j:plain

もうお昼過ぎですが、地元らしき方も含め結構賑わっています。あ、昔の四国の特急のシート使った席とかあるじゃん。

 

f:id:slips:20201206233716j:plain

こちらのお店はジビエ料理も名物の一つ。地域共通クーポン消費にちょうどいい1000円というお値段の「週替わり徳島プレート」、今日の献立は「鹿ロースト丼」とのことなので迷わずこちらをチョイスです。

 

f:id:slips:20201206233905j:plain

で、運ばれてきたのがコチラ。鹿肉はジューシーで柔らか、これは1000円くらいで出すレベルじゃないですよ本来。これは正解でした。

 

f:id:slips:20201206234101j:plain

昼食後は阿波池田駅に戻り、次の列車へ。

 

f:id:slips:20201206234201j:plain

これから乗るのは今年10月に運転が始まったばかりの「藍よしのがわトロッコ」です。阿波池田と徳島を結び吉野川沿いを進む徳島線に導入されました。ただ、これも最近のJR四国の悪い?クセ「列車名がラノベのタイトルっぽい」事象を発生させています。この列車、上り・下りがそれぞれ1本づつ運転されるのですが、「1号」「2号」みたいな区別じゃございません。徳島発の下り列車は「藍よしのがわトロッコ さとめぐみの風」、そしてこれから乗車する阿波池田発の上り列車は「藍よしのがわトロッコ かちどきの風」と名付けられました。名前長いよ! 

 

f:id:slips:20201206235023j:plain

この列車、トロッコ車両には阿波池田から乗車できます。これは改造車とかではなく、もとは予土線トロッコ列車増発用に新造されたもの。四国内でいろいろな路線を転々として、今回は徳島線にやってくることになりました。

 

f:id:slips:20201206235230j:plain

トロッコ車両には動力はないので、特急用気動車キハ185と連結されています。トロッコ車両とともに、「藍よしのがわトロッコ」用の塗装になっています。

 

f:id:slips:20201206235448j:plain

キハ185の車内は特に手を加えられておらず、国鉄時代にデビューした頃そのまま。これはこれでノスタルジックで嬉しかったりして。

 

f:id:slips:20201206235555j:plain

車両の一角にはこんなご夫婦も。

 

f:id:slips:20201206235629j:plain

阿波池田を発車してしばらくすると、赤いトラスが印象的な橋が見えてきます。県道が通る「美濃田大橋」だそうです。

 

f:id:slips:20201206235803j:plain

この列車、地元の特産品やお土産などを揃えた車内販売がワゴンで廻ってきます。折角なので「徳島すだちエール」を購入してみましたが、かなり「すだち」の風味が強くて酸っぱいのがちょっと吃驚。旨かったですけどね。

 

f:id:slips:20201206235937j:plain

途中、剣山への登山口でもある貞光駅運転停車。かなり長く停まっているので、ドア扱いしてくれてもいいのにな…という気が。

 

f:id:slips:20201207000100j:plain

ホームの脇には剣山への登山道を模したという築山がありました。

 

f:id:slips:20201207000146j:plain

記念撮影用のプレートも廻ってきましたよ。

 

f:id:slips:20201207000213j:plain

列車は吉野川に沿ってのんびりと…という感じなんですが、全般的にそこまで「川に沿って走る」というほど川が近くない区間が多めなんですね。川沿いの区間も国道の方が川側だし、川から離れて住宅地に入るところもそれなりにあったりします。ゆるーいトロッコ列車の旅としては楽しいのですが、川沿いの風景という面ではそこまで多い、っていうわけでもないかなぁ。沿線風景のアナウンスもあったりするので、そのへんは親切です。

 

f:id:slips:20201207000549j:plain

途中、学駅でも運転停車。この列車、阿波池田から徳島までの「停車駅」は阿波加茂、穴吹、石井の3駅のみ。どの駅も停車時間は短く、ホームに降りて気分転換というわけにはいかない感じです。最後の停車駅である石井でトロッコ乗車区間は終了、ここでもう1両の特急型のほうに移動。ここからは徳島の市街地に入ってゆき、スピードも上げて徳島を目指します。

 

f:id:slips:20201207000811j:plain

阿波池田から約2時間半、夕方5時過ぎに徳島着。この区間、特急列車だと1時間ちょっと、普通列車でも2時間かからないで結んでいるので、いかに「ノロノロ」なのかが解ります。徳島駅では何かゆるキャラみたいなのがお出迎え。アタマにのっけてるのが「とくしまれっちゃくん」、その下が「すまいるえきちゃん」だそうですよ。