最終日はもうすぐ一時運休の阿佐海岸鉄道に乗ります。
徳島での宿泊は「東横INN徳島駅前」へ。
お部屋は安定の東横イン仕様。ホントに東横インの「どこに行っても基本的には同じ」ってこだわりは凄いですよね…。どこに泊まっても「部屋のどこに何があるか」に迷わなくて済むんだから。
そんな徳島での夕食はこちら「木村スパゲティ」。徳島でパスタ?って感じですが、ちょうど「GoToイート」で諸事情により大量に貯まってしまった「ぐるなび」のポイントを消化したかったこと、電子版「地域共通クーポン」が使えるところ、ということで探したらココになったというわけです。まぁ徳島発の生パスタ専門店ということで口コミ評価も割とお高めだったのも決め手でしたが。
ネット予約限定という「サラダ+スープ+ドリンク+デザート」がついたセット1500円也を頂きました。パスタは「蒸し鶏と九条ねぎの和風」をチョイスです。確かにモチモチ麺でなかなかいい感じでした。これにビールも頼んで2050円、ぐるなびのポイント1000円分と地域共通クーポン1000円分を消化です。
徳島といえば阿波おどり。なんせ空港まで「徳島阿波おどり空港」なんて名前なくらいだもんね。徳島には「年中阿波おどりが楽しめる」という「阿波おどり会館」があったりします。
で、この「阿波おどり会館」って毎日ではないようですが夜も公演をやってるんですよ。今日も夜8時からのステージがあったので、夕食後に行ってみました。
会館の2階に、阿波おどり専用のシアターがあって、そちらが公演会場になります。
公演はおよそ40分。単に踊りを見せるだけでなく、歴史や背景についても説明しながらの内容です。実際に観客を巻き込んで踊りのレッスンコーナーもあったり。以前は希望者をステージに上げてやってたそうです。
感心したのが、ちゃんと英語での解説が行われていること。トークは日本語ですが、ステージ上に英語での解説文が投影されるようになっていました。
夕食がパスタだけだったので、なんとなく「もうちょっと入るかな」といった感じ。ホテルまで戻る途中、徳島ラーメンの「麺王」がありました。このお店、今日乗ってきた「藍よしのがわトロッコ」の車掌さんが徳島駅到着前のアナウンスで「個人的なオススメの徳島ラーメン店」と推してたトコだ。
折角なので一杯頂いてみることにしました。お値段も550円と意外とお手頃。
一晩明けて朝食です。東横インといえば無料朝食付きがデフォルトで、簡素ながら店舗毎にちょっとメニューが違うバイキングスタイルで提供されていましたが、今は新型コロナ対策として個別包装となっています。なんだか寂しい感じですが仕方ないですな…。
朝9時過ぎにチェックアウトして徳島駅に。
「四国満喫きっぷスペシャルプラス」3日間の最終日、今日はこれから牟岐線を南下してゆきます。まずは牟岐行きの普通列車に乗車。
このJR四国1500系、車内はずらりと転換クロスシートが並んでおり、なかなか快適。
牟岐まではおよそ2時間で到着。
ここから海部駅までは代行バスに乗車します。牟岐線の終点は本来は海部駅なのですが、一駅前の阿波海南駅までの間はJR四国が廃止届を提出しており、11月からは阿波海南駅が終点ということになってしまいました。
牟岐駅前にはバスがスタンバイしており、乗り換え客が乗り込むと程なく発車しました。
途中、牟岐線の新しい「終点」となる阿波海南駅を経由。ここから海部までは阿佐海岸鉄道に移管された形なんです。阿佐海岸鉄道は線路と道路の両方を走れる「DMV」が導入されることになり、その準備工事を行っているところ。この阿波海南駅はDMVが道路から線路に移行するポイントをもつ駅として予定されており、その工事のために鉄道が運休となってバス代行が行われているワケ。
バスは海部駅に到着。
駅にはディーゼルカーでの運行終了を伝えるポスターが。阿佐海岸鉄道の海部~甲浦間も来年3月のDMV運行スタートに向けた本格工事に向けて、11月末で一旦運休となるんです。
運行再開後はDMVが走ることになるので、こういったごく普通のディーゼルカーでの運行は11月いっぱいで終了、ということになります。阿佐海岸鉄道には現在2両が在籍していますが、これは開業当初から使われていたうちの1両が事故廃車になったのに伴って高千穂鉄道から譲渡されてきた「たかちほ」ですね。
車両には引退記念のヘッドマークがつけられていました。
阿佐海岸鉄道は現在、わずか3駅という短い路線。建設時期が比較的新しいので、高架橋とトンネルで突っ切るような線形です。
わずか10分ほどで終点の甲浦に到着です。
DMVはここで「列車」モードから「バス」モードに転換しますが、転換施設の建設が既にかなり進んでいました。
高架の線路から地上の道路へ繋がるスロープも殆ど出来上がっていました。
甲浦駅からはバスに乗り換えて更に南を目指します。室戸世界ジオパークセンター行きのバスはコミュニティバスなどでもよく見かける小型の日野「ポンチョ」が使われていました。
ここからは海沿いの風光明媚な景色が続きます。
室戸世界ジオパークセンターでは、すぐの接続で安芸行きのバスに乗り換えます。以前は甲浦から奈半利・安芸方面へのバスは直通でしたが、今ではここで系統が分けられています。そのかわり、乗り継いでの利用は運賃の割引が用意されていたりしますが。
今日は途中の室戸岬で下車してみました。
ちょうど時間は午後1時過ぎ。昼飯でも食えたらいいなぁ…と思っていたんですが、一軒だけカフェが。室戸岬には他には観光案内所を兼ねた売店があるくらいで、食事が出来そうなところはなさそう。この「ラポール」、入ってみました。
食事メニューはスパゲティやカレー、ハンバーグなどがありました。サンドイッチなどの軽食も。
カレーを選んでみましたが、普通にちゃんと旨かったです。
昼食のあとは次のバスの時間まで、室戸岬周辺を散策します。岩の多い荒々しい地形は、ちょっと他の岬にはない感じ。
背後の山の上には室戸岬灯台が。ここまで登れる歩道もありましたが、今日は時間がそこまでないのでパス。
そのかわり、こちらの展望台へ。
ここからも周囲が見渡せて、なかなかの風景が楽しめました。
室戸岬では1時間ほど滞在し、またバスに乗ります。
1時間ほどバスに揺られ、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の終点、奈半利駅で下車します。
ここから鉄道の旅、再開です。「四国満喫きっぷスペシャルプラス」はJR四国の路線だけでなく、先ほど乗った阿佐海岸鉄道や土佐くろしお鉄道もフリーで乗れる区間に含まれているんですよね。
ごめん・なはり線も比較的新しい路線なので、高架でまっすぐ線路を敷いている感じです。本来は阿佐海岸鉄道の甲浦から奈半利まで、室戸岬を通って線路が繋がる計画だったんですよね…。
今日は安芸でいったん途中下車。先月、松浦鉄道乗車時に手に入れた「鉄印帳」への記帳をお願いするためです。土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線では、この安芸駅でしか記帳を行っていないようでした。ちなみに、阿佐海岸鉄道も「鉄印帳」企画には参加しているのですが「DMVを体験してほしいから」という理由で、まだ記帳は受け付けていません。
駅前にはこんなモノが。ごめん・なはり線は全駅にやなせたかしデザインのキャラクターがおり、安芸駅は「あき うたこちゃん」だそうな。写真撮ってたら「それ珍しい?」と地元の方から声をかけられました。地元でも当初は「ありゃ何だ」って感じだったそうですが、今ではすっかり馴染んだよなぁ、とのこと。
安芸から後免行きに乗車。ごめん・なはり線は全線直通はおよそ1時間1本なんですが、安芸から後免は30分おきくらいになっており、第3セクターのローカル線としては高頻度な方かも。
JRとの接続駅となる後免に到着。
ここから特急「南風」で高知へ向かいます。こんな短い区間でも気楽に特急に乗れちゃうのがフリーきっぷのいいところですね。
ひろめ市場までやってきました。
新型コロナ対策でテーブルの利用人数を制限したりしていますが、相変わらずの賑わい、って感じです。
昨晩泊まった東横インで紙の「地域共通クーポン」1000円分が残っていますので、ここで使ってしまうことにしましょう。
かつおのたたきにとろかつお刺身、それとビールで少し早い晩ご飯としました。かつおのたたきは勿論、とろかつおが油ノリノリで美味。
高知駅までの戻りは歩きで。
「地域共通クーポン利用可能」を示すポスターにも龍馬が! まぁ「日本で最初に新婚旅行をした人」とも言われてるので、起用キャラクターとしちゃ方向性は間違ってないような気はするけどね。あと電子クーポンに「使い方アドバイスします」って記載があるのが商売っ気があってナイス。このくらい貪欲に取りに行かなきゃ。
高知駅に帰還。
では、名古屋へ帰るとしますか。
岡山行きの特急「南風」に乗車。連休最終日の上り列車ということで混雑を覚悟していたのですが実際はガラガラ。東京までは乗り継げないけど名古屋や関西方面へは接続できるんで、もうちょっと需要ありそうと思ってたんだけど。
特急「南風」では岡山まで行かず、途中の児島で下車しました。「四国満喫きっぷスペシャルプラス」の有効区間はここまで、特急で岡山まで行くのであれば、ここから岡山までの特急料金は別途必要になってしまいます。そこまで急ぐ必要もないので、あとから来る快速に移ろう、という魂胆です。
児島は「ジーンズ」で売り出している模様。なんか「Gパンだ」なんてキャラがいるみたいですよ。
児島駅で待つこと20分強、後続の快速「マリンライナー」で岡山まで向かいました。
岡山で新幹線「のぞみ」に乗り換え。これが名古屋行きの最終列車になります。これ、乗ってみたら指定席は満席でした。新大阪下車の旅客も多かったのですが、やっぱり皆さんお出かけはしてるのね。