日本有数のクラシックホテル、軽井沢の老舗「万平ホテル」に泊まりました。
「舞浜ユーラシア」でのんびりしたあとは関越道を北上。上里SAでお昼ご飯です。
「オーシャン東九フェリー」で貰った地域共通クーポン4000円分ですが、「舞浜ユーラシア」の温泉入浴で1000円分を消費したあと、ガソリンスタンドでの給油で2000円分を使いました。残り1000円分をコチラで使ってしまおうと思った次第。東京が目的地のクーポン、周辺都道府県として「埼玉県」はOKなんですが、この先の群馬県に入ってしまうと使えなくなっちゃいますからね。
姫豚のカツと生姜焼きが載ったミックス丼がちょうど1000円でした。なお高速道路のSAやPAなんて何処でも地域共通クーポンが使えても良さそうなモンなんですが、実はそうでもないようです。NEXCO中日本エリアだとほぼ「どこでも」使える感じなんですが、東日本や西日本エリアだと「SA/PAまるごと使える店舗がない」ってのも結構あるようです。正直、かなり「使えないと困る」トコだと思うんだけどなぁ。
松井田妙義ICで一般道に流出、碓氷峠は国道18号の旧道から越えていきます。
このルートを選んだのはコチラ、碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」の見学のため。これは信越本線の碓氷峠越えルートで、急勾配を登るために線路に歯車レールを敷いて機関車の歯車にかみ合わせて進むアプト式が採用されていました。特殊な構造のために輸送力が制限されることから、1963年に普通の方式(とはいっても機関車を追加で付けたりとか面倒なのは続いたのですけど)の線路が敷かれた新ルートが開設され、この区間は廃線に。しかしながら、日本最大級の煉瓦造りアーチ橋ということもあって、今では重要文化財にも指定されています。
アーチ橋の上は遊歩道になっています。麓側の横川駅からこの先の熊ノ平まで「アプトの道」として線路のあった路盤が遊歩道として整備されてるんですね。
橋の上から山側を見ると、ここにも鉄橋が。これが信越本線の新ルートですが、これも1997年に北陸新幹線が長野まで開業した際に廃線となってしまいました。
峠道を登りきって、いよいよ本日の目的地「万平ホテル」に到着しました。1764年開業の旅籠「亀屋」を起源とし、1894年に西洋風「亀屋ホテル」として創業した、軽井沢の歴史そのものと言っても過言ではない歴史を誇る名門ホテルです。
1936年に完成した山岳リゾート風の「アルプス館」がお出迎え。
クラシックホテルらしい、コンパクトで落ち着きのあるフロントロビーでチェックインです。
今回宿泊するのは2001年に建て替えとなった比較的新しい「ウスイ館」なのですが、その中でも「アルプス館」の客室の雰囲気をもつクラシックタイプを選択。
大きなベッドが2つ並びます。
ベッドのエリアとガラス戸で仕切られた窓側のスペースはリビングルームに。
テレビはこちらに。キャビネットには冷蔵庫が収められています。
コーヒーやお茶のセット、グラスなどもここに用意されていました。
雰囲気あるライティングデスクが一つ。
洗面台とバスルーム。
バスタブの脇にはシャワーブースもありました。
部屋に落ち着いたあとは館内探索です。フロントデスク脇のメイン階段、クラシックホテルだとフロント近くに上階へ続く大きな階段があるところが多いですよね。
踊り場の壁面のステンドグラスが綺麗。「亀屋」として創業したこともあり、亀のモチーフは館内のいろいろな所で見かけます。
こちらは売店。
カフェテラスも人気で、立ち寄りの観光客の方もかなり来ているようです。
万平ホテルの歴史などを紹介する資料室もあります。
それほど広くはありませんが、展示物はなかなか充実しています。
この万平ホテル、以前は熱海や東京、名古屋にも進出していたんですねぇ。どうも今は東海テレビの社屋があったところに建っていたようです。
せっかく軽井沢まで来たんですもの、周囲も散策しましょうか。旧軽井沢銀座をぶらぶら歩いてみますが、紅葉も終わったオフシーズンながら、まずまずの賑わい。
とはいえ、やっぱり「季節外れの避暑地」っぽい黄昏れた感はありますねぇ。
万平ホテルへ帰還。
夕食はメインダイニングで頂きます。
このメインダイニングの壁面にも、見事なステンドグラスが。
テーブルはメニューカードとともに綺麗にセッティングされていました。
まずはグラスでシャンパンを頂いてお食事スタート。前菜は「信州大王イワナのマリネ ライム風味 ヴィネグレットソース 4種の大根を添えて」ですが、写真撮り忘れた…。
お次は「聖護院かぶらのスープ ゆり根を浮かべて」。
パンはハードタイプとソフトタイプの2種がサーブされます。
魚料理は「五香粉風味を付けた真鯛のポワレ ブールブランソース」ですが、これがなかなかのくせ者。五香粉というのは中華風ミックススパイスなんですが、確かに一口含むと「アレ?中華料理?」って雰囲気なんですよ。でも確かにフレンチで、バターとワインベースのブールブランソースと謎に調和していたりして。ホテルとして中華料理のレストランも擁しているから出来る冒険なのかもしれません。
魚料理には白ワインを合わせます。地元長野のシャトーメルシャン「椀子シャルドネ」です。
肉料理は「オーストラリア産牛フィレ肉のグリル 赤ワインソース」ですが、魚料理が結構攻めてる感じなのに対し、こちらはごくオーソドックスな味わい。添えられた根菜類も妙に旨いです。
赤ワインもご当地モノ、こちらもシャトーメルシャンの「長野メルロー」をチョイス。
最後にデザートで〆。
コーヒーも頂いて、ゆったりとした夕食を楽しみました。
朝食もメインダイニングで。窓から光が差し込むと、また雰囲気が夜とは違ってきますね。
中庭を眺められるテーブルに案内されました。
この時期、朝食は洋食がデフォルトになります。
ジュースは桃を頂きました。
サラダとフルーツの入ったヨーグルト。
パンは3種類、トーストとクロワッサンとデニッシュが出てきました。
テーブルにはアプリコットジャム、ブルーベリージャムとマーマレードが用意されていますので、これでパンを頂くわけですね。
メインはオムレツを選択。これが中身が液状に蕩け出さない微妙な焼き加減で出てきたんですよ。
朝食も美味しく堪能しました。しかしまぁ、雰囲気のいいダイニングだよなぁ…。
11時前にチェックアウト。老舗の名ホテルを充分楽しませていただいた気がします。