へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

こっそり最果てで過ごす年末年始、その2:引退間近?キハ183系で網走へ。

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晦日、網走へ向かいます。

 

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札幌で一泊し、札幌駅を早朝に出発する網走行き特急「オホーツク1号」に乗車しました。

 

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この列車に使用されるのはキハ183系。気象条件の厳しい北海道での運用を念頭において開発され、国鉄時代の1980年にデビューした車両です。このときは「雪が付きにくい」ように先頭車の全面は平面で構成された非貫通型でしたが、1986年に増備されたバージョンはJR化後の特急短編成化なども見据え、連結が可能な貫通型の先頭車となりました。その後、永年にわたり北海道の特急ネットワークを支えてきたのですが、新しい車両への取り替えが進み、今では札幌~旭川~網走を結ぶ「オホーツク」「大雪」に投入されるのみとなってしまいました。まだ正式に引退は発表されていませんが、2021年3月のダイヤ改正では他線区の特急の減便なども行われることが決まっており、いつ新型車両への取り替えが行われてもおかしくない状況。そこで、早めにお別れ乗車をしておきたかったんですよね。

 

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この特急「オホーツク」は4両編成で、グリーン車が1両連結されています。これが床面を高くして大きな窓を備え展望を良くしたハイデッカータイプ。この車両が登場した1980年代は国鉄/JRで「ジョイフルトレイン」と呼ばれたレジャー特化の車両が多数生まれていた時期で、観光色が強い北海道の特急でも、そういった趣向を取り入れようとしたんでしょう。

 

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グリーン車の車内は横3列で大型のシートが並びます。

 

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側面の窓は屋根付近まで回り込む大きなもの。床面が嵩上げされていて視点が高いこともあって、眺望はなかなかのものです。

 

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シートは更新されて新しいものになっており、肘掛けにはコンセントも設置。リクライニングも深く倒れて快適です。

 

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列車は札幌駅を定刻に出発、しばらくすると朝陽が車窓から望めました。

 

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さて、車内をもう少し見て廻りましょう。こちらは洗面所・トイレのある側ですが、連結面から客席までの通路はスロープになっています。

 

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洗面所は綺麗ですが、ほのかに「国鉄」の香りがしますねぇ。

 

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出入り口側には売店コーナーが設置されています。今では使われていませんが…。

 

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キハ183系では食堂車は製造されていません。この車両が置き換えたキハ82系には食堂車があり北海道の特急にも連結されていたことから、それを代替する意味合いから、それなりの「調理」をして温かい食事を列車内で販売できるような設備が用意されていたんですが、それがココになります。確かに、かなり整った「厨房」になっているのが解ります。

 

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「元」売店コーナー前には、昔の寝台車についていたような折りたたみ式のイスが設置されていました。車内調理のお弁当を頼んだお客が出来上がりを待つとか、そういう想定かと思われます。

 

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ほかの車両も見てみましょうか。こちらは4号車の自由席です。宗谷線の特急「サロベツ」に投入されるときに改造されたグループで、シートピッチが広げられた上、壁面にコンセントも設置されているという、なかなかの「アタリ」車両です。

 

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2号車は半分が指定席となっており、指定席部分には「指定席」と刺繍されたシートカバーがかけられています。シートはJR北海道の特急指定席では標準となったタイプですね。

 

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1号車は指定席、これも標準的なシートです。これだと普通車は自由席が「足下が広い」+「コンセント付き」で一番いい環境、ってことになっちゃうような…。

 

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途中、遠軽駅で進行方向が変わります。

 

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網走湖を過ぎて網走川沿いに出ると、そろそろ終点。

 

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途中、行き違い列車の遅延などが重なり、終着の網走駅には30分ほど遅れての到着となりました。

 

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結局、およそ6時間近くもの長時間、こちらのグリーン車のお世話になった次第。最近、こういう「遊び心」のある車両が少なくなったので、コレが引退するのは寂しいなぁ…。