1月の三連休、密を避けて「へんな旅」をしました。
名古屋を早朝に出発する「ひかり531号」で出発。今では「ひかり」はすっかり陰が薄くなり、東海道新幹線から山陽新幹線へ直通して博多まで行くのはコレだけになってしまいました。
今回は「EX予約」のポイントでグリーン車にアップグレードです。このポイント制度、利用区間に関係なく「のぞみ」「ひかり」「こだま」でポイント数が違うという仕組みになっていて、長距離で利用した方がお得感があります。「ひかり」のほうが「のぞみ」よりも少ないポイント数で済むので、こういう列車があると有り難いところ。
広島までは順調に来ましたが、この先は雪の影響で速度を落として運転するため遅延発生の見込み、とのアナウンスが。確かに外は雪が結構降ってます。
結局、新下関駅には5分ほど遅れての到着でした。ここからは観光列車「○○のはなし」に10分ほどの接続で乗り継ぐ予定だったのですが、雪の影響で新下関から下関の区間で運休になってしまいました。利用予定のお客は普通列車で一駅隣の山陽本線・山陰本線の分岐駅でもある幡生駅まで移動するように案内が。本来は「○○のはなし」は通過する駅なんですが、今日は特別に停車してお客を拾う、という算段です。
で、新下関駅の在来線ホームへ向かったのですが、なんか妙に長い動く歩道にビックリ。
新幹線ホームの下に在来線ホームがあるので近そうですが、実は随分と連絡通路が長くなっているんですね。
下関行きの普通列車も雪の影響か5分ほど遅れて運転中でした。
幡生駅に着くと既に「○○のはなし」は既に到着済み。数名の乗り換え客が乗り込むとほどなく出発しました。
この「○○のはなし」、2017年から新下関~下関~東萩で運転を開始した快速列車です。国鉄時代に製造されたディーゼルカー、キハ47の改造車ですが、実はその前は「みすゞ潮騒」という観光列車として仙崎まで走っていた車両を再改造したものだったりします。列車名は仙崎出身で下関に住んだ詩人「金子みすゞ」にちなんだものでした。
この列車、車窓からの日本海の眺めがウリ。
この「○○のはなし」、テーマは「幕末」で「西洋と東洋を引き合わせた歴史」を表現するため、この1号車が和風、2号車が洋風の内装デザインとなっています。
1号車の座席は座椅子風で、足下にも畳敷きスペースがあって靴を脱いで寛ぐこともできるようになっています。でもね、なんか車内が寒いんですよ…。全然暖房が効いてない感じで、靴どころか上着も脱げないくらい。
2号車の車内はこんな感じ。確かに「洋風」です。
2号車にはサービスカウンターがあり、お土産などが購入できますが、飲食物などの扱いはありませんでした。やっぱり新型コロナ対策かな…。ただこの列車、事前予約制で限定のお弁当などを注文することができ、その引き渡しはココで行われます。
終点、東萩駅まではおよそ2時間半の汽車旅。到着前に「暖房の利きが悪くすみません」的なアナウンスがありました…って自覚あったんかい。
ここで1時間ほど接続待ちですが、実は東萩駅って萩の中心地まで遠く、とても雪道を歩けるような距離じゃないんですよ。とりあえず昼飯、と行っても駅周囲には特に飲食店らしき開いている店はなし。
駅から歩いて5分ちょっとのところにあるうどん店「どんどん」にやってきました。山口県を中心に展開するチェーンですが、「山口県民のソウルフード」とも言われる人気店らしいです。しかも萩発祥だそうで、ここが「本店」扱いの様子。
この店のうどんメニューでは最高額の「肉天うどん」を注文。まぁそれでも550円ですが。肉とエビ天の両方が乗っているワンパクな一品ですが、柔らかめのうどんに濃いめのダシがいい感じ。添えられたネギは本来はテーブルにどんと置かれて入れ放題らしいのですが、コロナ対策で個別提供に変更されています。ただ、頼めば追加がもらえるようになっていました。なお、一緒にこれもココの名物らしい「わかめむすび」も。
駅に戻り、益田行きの普通列車に乗車。
益田駅でも、次の列車まで約1時間の待ち合わせです。
ここからは特急「スーパーまつかぜ」に乗るのですが、折り返しとなる下り特急が1時間ほど遅れているため、到着して準備ができ次第の発車になるとのこと。
午後4時過ぎ、鳥取からの特急「スーパーまつかぜ5号」が約45分遅れで到着です。
程なく準備が出来たようで改札開始。結局、特急「スーパーまつかぜ12号」は約10分遅れで益田を発車しました。
その後は順調に飛ばして遅れを回復。出雲市駅にはほぼ定刻で到着しました。この列車とはここでお別れです。