庄内駅に到着。ではお昼ご飯を食べに行きましょう。
駅前の「日産レンタカー」でクルマを借りて出発です。すぐ近くにあった赤い看板の「ニッポンレンタカー」に間違えて先に入っちゃって「予約ありませんが…」と言われるというポカをやったのは内緒だぞ。
郊外へドライブすること約20分、「アル・ケッチャーノ」にやってきました。2014年から鶴岡は「ユネスコ食文化創造都市」ネットワークに加わるなど、いつのまにか「美食の地」としての地位を確立してる感じですが、その原動力の一つは、恐らくこのイタリアンレストランでしょう。庄内の片田舎(失礼だなオイ)にこぢんまりある店ながら、「予約の取れない人気店」として知られています。この店の奥田政行シェフ、その名声から日本各地のレストランのプロデュースも。2019年の夏に訪問したお宿「宮島別荘」のレストランもそうでした。
東海エリアだと、知多半島道路の阿久比パーキングエリアや湯の山温泉「アクアイグニス」のレストランも手がけてます。そんなわけで「分家」には行ったことあったんですが、「本家」にやっと来れたわけです。
なんでも、元喫茶店だったところを改装したらしく、意外と店内はコンパクトな感じ。
1時半からの回のランチを予約しておきましたが、ご時世がご時世なせいか、他に数組しかお客さんはいませんでした。窓側にセッティングされたテーブルに案内されます。
こちらがランチのメニュー、制抜き3800円で5品+デザートという構成になってます。
ドリンクメニューはこちら。残念ながら今日はレンタカーで来てるのでアルコールはお預けです。一応、お店の目の前にその名も「アルケッチャーノ前」というバス停があったりするのですが、そこに停まるバスの本数は絶望的に少ないというね…。ランチ代と同じくらいのお金かけてタクシーで来るってのもなんとなく腑に落ちないし。
自家製というジンジャーエールをオーダーしました。生姜がしっかり効いてます。
では一皿目、庄内浜でとれた地魚のカルパッチョです。この日のお魚はホウボウ。
2皿目は魚のコンソメ。
3皿目のリゾットはマッシュルーム。生のマッシュルームのスライスがふんだんに使われており、香りが強く感じられました。
4皿目のメインは4種類から選べるようになっていますが、「山伏豚のグリルと藤沢カブ」にしました。「山伏豚」は地元鶴岡の羽黒町でのみ生産されているものなんだそうですが、脂の載り方がほどよく美味。ローストの加減もちょうど良くて、柔らかく仕上がってました。藤沢カブもワイルドな風味がいいですね。
5皿目のパスタも4種類からの選択で、今が旬であろう「鱈のクリームソースパスタ」にしてみました。鱈の白子がクリーム代わりに使われているそう。なんか見た目がちょっとお茶漬けっぽいですが、お味はしっかりイタリアンでしたよ。
デザートはピスタチオのムースでした。
最後にコーヒーが出てきてランチ終了です。猛烈に旨い!という程ではないのかもしれませんが確かに評判になるのは良くわかるクオリティで、これだけバラエティに富んだ品が出てきてこのお値段なら、充分の納得感です。ごちそうさまでした。
ランチの後はちょっと鶴岡観光。市街地ではおそらく一番の訪問先、致道博物館を見てみます。
ここは庄内藩、鶴ヶ岡城の城内にあたる場所です。この地域の歴史的建造物が移築されているほか、庄内藩に関する資料を展示する博物館など、なかなか見どころの多い場所でした。
致道博物館の近くには、庄内藩校致道館が。
当時の建物が一部残っていますが、藩校としては東北で唯一なんだそうです。内部はこちらも致道館での教育内容などを紹介する展示があって、こちらも興味深いモノでした。
庄内駅に戻り、ちょっと駅前の「つるおか食文化市場 FOODEVER」へ寄ってみました。随分立派なビルですが、その昔はジャスコなどが入っていた再開発ビル。10年ほど空き家だったのですが、2017年にFOODEVERとして再オープンしたところです。
こちらには地元を中心とした飲食店や、地場産品を扱ったマーケットなど「食」にまつわるお店が入居。
物販エリアもセレクトショップ風でオシャレです。飲食店も魅力的な感じでしたが、今日の夕食の予定もあるので今回はパス。これは駅チカに泊まって晩飯をここで梯子、とかでも全然いいな。