今日のお宿は庄内地区で話題の意識高いっぽいホテルです。
本日の宿泊先、「ショウナイホテル スイデンテラス」に到着。ここに泊まるのも、今回の旅の目的の一つです。ここは2018年にオープンしたのですが、水田のど真ん中に建つ映え映えな見た目に加え、設計を手がけたのが有名建築家の坂茂ということもあって、カーサブルータスとかのオシャレ系メディアに結構取り上げられていました。それで興味を持って、一度泊まってみたいと思った次第。夏に周囲の田んぼに水が張られている状態での画像が良く出回っていますが、雪原の上に建つ姿も悪くないかも。
道路からは少し離れたところに建っており、アプローチは長め。駐車場は道路を挟んでここからちょうど反対側にありました。このホテル、鶴岡の工業団地の中に位置しているためか、公共交通で来るのが猛烈に不便です。鶴岡駅から歩くと2km以上ありますが、この近くまで来る路線バスが殆どない。庄内空港と鶴岡駅を結ぶバスがこのホテルの前のバス停に停まるのみ、という感じです。まぁタクシーで来ればいいじゃん、って感じではあるんですが、今回レンタカーを使ったのはこのホテルのアクセス確保、って意味もありました。
メイン棟に入り、階段を上がった2階がフロントです。
チェックインはこちらで。フロント横にはライブラリーとショップがあります。
宿泊棟はここから渡り廊下で繋がっています。
こちらが今回宿泊する、テラス付きのダブルルーム。ただし、冬期はテラスへの扉が施錠されて出れないようになっていました。
クローゼットには浴衣やタオル、スリッパなどが用意されています。
キャビネットのテレビ下には冷蔵庫。テレビの右側の扉を開けたら、お茶セットにポット、空気清浄機が置いてありました。
洗面所とバスルームはこんな感じ。
ただこのホテル、温泉があるので、あんまり部屋のお風呂を使わないかも。
こちらの温泉、天然温泉で源泉掛け流し、と意外と本格的。確かにすこしとろみを感じる、なかなかいいお湯でした。内湯に加え露天風呂もあって、雪原を長めながら入浴を楽しめるのもいい感じです。
温泉棟への入口付近にはバーとラウンジがあります。
ラウンジは自由に出入りできますが、セルフサービスで日本酒の試飲が出来るマシン(有料ですけどね)があったりして、なかなかユニーク。利用するためのコインは隣のバーで購入できます。
ライブラリースペースが充実しているのも、このホテルの特徴かも。フロントロビーにもライブラリーがありましたが、ラウンジ近くにも比較的大きなスペースが取られ、沢山の本が並んでいました。
ちょっとホテル周囲をお散歩。
夜景もなかなか素敵。左側のドームみたいな建物が温泉棟です。夏だとコレが水面に反射したりするんで、余計に「映え」なんだろうな。
では夕食です。今回は2食付きのプランで予約。メイン棟のレストランで戴きます。
こちらが本日のメニュー。庄内地方や山形県内の素材にこだわった品々が用意されます。
ドリンクも地元中心のラインナップ。スパークリング+白+赤のペアリングを山形の高畠・月山で揃えたものが用意されていたので、こちらをチョイスしました。
食事はお重で用意されます。
まずは前菜の一の重、サラダの二の重が運ばれてきました。
食事の進み具合を見計らって、メインの並ぶ三の重が登場。山形牛のローストに、これまた山形牛を使ったトマトソースのペンネ、魚料理はアマダイの松笠揚げでした。
最後にデザートを戴いて終了。前菜もバラエティに富んでいて味わいが楽しく、なかなか満足な晩ご飯でした。
翌朝。バルコニーには雪が残り、確かにコレだと外に出るのは危なそうです。
朝食もレストランで。
この日の朝食メニューはコチラですが、朝ご飯もやっぱり地のモノにこだわってる感じ。
朝食もお重でサーブされてきました。基本的にどの料理もお替わり自由とのことですが、どうも本来はバイキング形式での提供だったのが、新型コロナ対策で個別提供に変わっている様子。
朝ご飯もいろいろ盛り込まれ、大変美味でした。
朝食後にチェックアウト。温泉もいいしメシも旨いし、デザインもいいし、なかなか快適なホテルでした。確かにこれなら「泊まるのが目的」もアリなのかも。
午前中、レンタカーを返すまで少し時間があります。折角ここまで来たんで出羽三山にでも行ってみましょう。
出羽三山神社までは、すぐ近くまでクルマで行くことができます。2400段以上ある参道を登っていく方が御利益はあるようですが、冬なんで雪もあって無理…。もともと山頂までの有料道路があるのですが、有料道路までのアプローチとして最近バイパスが整備されたので、非常に行きやすくなっています。
駐車場から雪道を少し歩くと、月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭したという三神合祭殿へお参りできます。
お次は参道入口付近の「いでは文化記念館」へ。
折角なので国宝の羽黒山五重塔を見に行こうと思って来たんですが、「長靴履いていけ」案内がかなり主張強く出ています。確かに滑って転んで怪我するケースが後を絶たないそう。無料ということなので、有り難く使わせて頂きます。
では、と参道へ。
まぁ確かにこんなコンディションじゃ、スニーカーどころかブーツでも無理ですわ。長靴借りて正解。
雪道を苦労して進むこと約15分、五重塔に到着しました。雪の中に凜と建つ姿は、確かに「国宝」の名に相応しいと思わせるものがあります。