へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「WEST EXPRESS 銀河」に乗ってきたよ!車両編。

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JR西日本の新しい観光列車「WEST EXPRESS 銀河」に乗車しました。

 

この「WEST EXPRESS 銀河」、JR西日本が豪華クルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に続き「より気楽にカジュアルに乗れる長距離の観光列車」として2020年に登場したもの。当初は「臨時特急」として運転され、駅の窓口で普通に乗車券や指定券を買って乗れる列車を想定していたようです。しかしながら新型コロナ禍もあって、現状では旅行商品に申し込まないと乗れない団体専用列車のような扱いとなっており、抽選での販売が行われています。当初は5月運行開始だったのが9月に延期され、11月までは関西と山陰を結ぶルートで運行され、申し込んでみましたが当然のごとくハズレ。12月から今年3月までは山陽本線の運行となったのですが、こちらに申し込んだらなんと当選してしまったんです。まぁラッキー。

 

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そういうわけで、まずは車両のほうからご紹介。「WEST EXPRESS 銀河」は新規製造ではなく、既存の車両を改造しているのですが、そのベースになったのはなんと京阪神の「新快速」などで活躍していた117系です。コレ、国鉄時代の1979年にデビューした、相当なベテランです。製造は1986年まで行われていたようですが、それでも製造から30年以上も経過していることになります。117系中京圏でも東海道線の快速などに使われていたのですが、JR東海のエリアからは5年以上前に完全に引退しているほど。JR西日本管内ではまだ相当数が現役で使われているものではあるんですが…。ただ、外装は非常に綺麗で、そんな古いモノを改造したとはちょっと思えない感じです。

 

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今回乗車したのは3号車。

 

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3号車は「普通車指定席」で、主に一般的なリクライニングシートが並ぶ車両です。

 

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シートの幅は一般的な広さですが、前後のシートピッチは1.2mとグリーン車並で、足下のスペースはゆったり取られています。ヘッドレストも大きめ。

 

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リクライニング角度はかなり深く、これなら夜行運用でも充分寝れますね。

 

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肘掛けの内側にはコンセントが1箇所。1席につき一つ付いています。

 

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肘掛けには小さなテーブルも。JR西日本の特急列車のシートによくあるやつです。

 

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座席背面にもテーブルはありますが、今回は最前列のシートをアサインされました。よって、テーブルはこの壁面に設置のものを使うことになります。

 

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折りたたまれたテーブルを広げたところ。座席からはちょっと遠いですが、広さは充分。

 

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3号車には小規模のフリースペース「明星」も設置されています。

 

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テーブルの上にはヘッドマーク風のデザインがあしらわれたパーティションが設置されていて、感染症対策が取られていました。

 

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また3号車には「ファミリーキャビン」と名付けられた4名用の個室も。ホント、ごろ寝が楽しそうな「部屋」だわ…。

 

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さて他の車両を見てみましょう。4号車は一両まるごとフリースペースです。

 

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ここは「遊星」と名付けられており、奥には食堂車のようなボックスシート、中央はラウンジ風の設え。

 

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記念撮影にピッタリの看板なども用意されていたり。

 

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ここでも人が向かい合って座りそうなところにはパーティションが置かれています。「距離」とか、なんか実在してそうなヘッドマークの雰囲気ですよねぇ。

 

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5号車も「普通車指定席」なのですが…。

 

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壁に沿った通路があったりと、ちょっと雰囲気が違います。

 

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それもそのはず、こちらの座席はこんな感じなんです。これ、「クシェット」とされていますが、要は2段式寝台。昔懐かしいブルートレインB寝台の雰囲気を少し感じる設備になっています。ただ、扱いは「座席車」なので寝台料金は不要、の模様。

 

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夜行として運行されるときはココが一番よさそう。昼間にゴロゴロしながら移動ってのも悪くないかな?

 

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なおバリアフリー対応のスペースもこちらにありました。

 

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すぐ近くのトイレも車椅子仕様のもの。ただ、最近の新型?車両には珍しく、温水洗浄便座は設置されていませんでした。

 

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6両編成のこの列車の大阪より先頭車の6号車。ここはグリーン車になります。

 

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6号車のグリーン車は全て個室。2~3名用が4室、1名用が1室あります。

 

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窓の外から1名用個室が覗けましたが、中はこんな感じでした。

 

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この6号車のお勧めエリアが、このフリースペース「彗星」です。運転席のすぐ後ろに小さいですが誰でも自由に使えるように設置されています。

 

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ベンチに腰掛けると、ちょうど前方が見える窓と目線が同じになるように造られていて、ここからの前面展望が楽しめるんです。

 

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またこのあたり、種車となる117系の雰囲気をかなり残しているのも面白いところ。これは別の機会に乗車したノーマルの117系の画像ですが、開閉できる側窓や、運転席との壁面に設けられた窓などが、ほぼそのままの姿で残っているのがお判り頂けるかと。

 

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下関寄りの先頭車は1号車。コチラもグリーン車です。

 

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1号車は基本的にグリーン車利用者専用のエリアなのですが、停車中に少し中を見せて貰いました。運転席後ろには専用のラウンジスペースが。

 

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このエリアは中央の通路を挟んで1~2名で利用するボックス席が設置されていました。

 

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こんなシートが並んでいるのですが、夜行として使用するときにはこの背もたれが降りてきてベッドとなるようです。

 

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座席間隔もゆったりしていて快適そう。

 

なお、2号車は女性専用車として座席とクシェットが設置されていますが、当然ながら男性は立入禁止。そのため画像はありません。

 

では、お次は乗車編で。