へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

祝!Peachセントレア就航!「Peachひがし北海道フリーパスSP」で流氷を求めて。その3:祝!運行継続決定「SL冬の湿原号」乗車。

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これも明るい話題ですかね。

 

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「ふく井ホテル」をチェックアウト。帯広駅へ向かいます。

 

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特急「おおぞら」釧路行きに乗車します。

 

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車内で朝ご飯。帯広ではソウルフード扱いともいわれるパン屋「ますや」のパンです。

 

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終着の釧路。

 

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釧路で乗り換えるのは「SL冬の湿原号」です。2000年に運行を開始し、今ではすっかり「道東の冬の風物詩」といえる存在になってきましたが、ご存じの通りJR北海道は深刻な経営難。以前はニセコや大沼にも運転されていたSL列車も今では冬期の釧網線だけになってしまいましたし、このSLも間もなく定期検査の時期を迎えることから、多額の費用がかかる検査を諦めて廃止されるのでは?と噂されていたのです。ですがこの2月、JR北海道は「SL冬の湿原号」の運転を継続する旨のプレスリリースを行いました。

 

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210210_KO_SL.pdf

 

SLの定期検査はもちろん、老朽化した客車も2年かけてリニューアルを行うとのこと。乗り鉄的にも嬉しいのは勿論、道東の観光業界にとっても嬉しいニュースだったんじゃないでしょうか。

 

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「SL冬の湿原号」の客車は国鉄時代に特急用に製造された14系客車がメイン。もともとは二人掛けのリクライニングシートが並んでいた車内は、レトロ風にするためボックスシートに取り替えられ、ボックスには大きなテーブルも設置。車内の一角には石炭ストーブまで用意されていたりします。

 

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列車は終点の標茶を目指し釧網本線を北上します。車窓には雪景色の釧路湿原が広がり、この風景も「SL冬の湿原号」の魅力の一つでしょう。

 

slips.hatenablog.com

 

去年の8月にもほぼ同じルートを「釧路湿原ノロッコ号」で辿っていますが、夏と冬の風景が全然違うんですよね。

 

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茅沼駅では名物?のタンチョウを見ることができました。この駅は駅長が餌場を作りタンチョウを餌付けしていたことで知られています。茅沼駅が無人駅となった今でも地元の方が餌付けを続けているそうです。

 

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釧路からのんびり走って1時間半、標茶駅に到着です。駅にも運行継続を祝う横断幕が。

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お出迎えも気合いが入った盛り上がりっぷりで、なんかご当地キャラらしきものも出ていました。後で調べたら、「ミルクックさん」「ハッピーくろべえ」というお名前だとか。「ミルクックさん」は「牛乳消費促進キャラクター」、酪農が主要産業という標茶町らしいキャラですね。「ハッピーくろべえ」は「標茶の牛肉のおいしさをアピール」したりするキャラらしいのですが、公式設定には「本人は自分が肉牛だとはまだ気づいておらず、いたって楽天的な性格」なんてのが…ブラックやな。

 

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反対側のホームから、じっくり列車を眺めてみます。

 

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この列車、5両の客車のうち1両だけ形式が違う旧型客車が繋がっています。一部がカフェスペースになっていますが、SL現役時代の客車ですので、ガチの雰囲気が味わいたいならこの車両を指名すべし。

 

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この日は「SL冬の湿原号」利用者向けに、地元からのおもてなし企画として標茶駅周辺の飲食店へジャンボタクシーで無料送迎するサービスが行われていました。単に希望の店に案内するだけではなく、次の乗車予定の列車の時間などを聞いて、その時間内に食事して戻って来れそうな店を各店舗の混み具合などを逐次確認しながら案内する、という内容。特にそのまま釧路行きの「SL冬の湿原号」で折り返すお客も多いため、それに配慮したもののようでした。標茶でのランチは駅から1km弱ほど離れた「手打ち蕎麦 味匠もり」に目星をつけていたので、そこまで片道だけ利用させて貰いました。駅までの帰りは送迎時間がうまく合わないかも、とのことだったので「別にいいですよ駅まで歩いて帰りますから」と言ったところ「え!歩くの!」と妙に驚かれてしまった…。クルマ移動の多い地方「あるある」で、普段はクルマで行ってるので歩く感覚が特にない、ってやつですね。

 

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こちらでは冬限定メニュー「厚岸産かき蕎麦」を戴きました。1300円となかなかのお値段ですが、大ぶりのかきが5個も入ってます。

 

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標茶駅まではぶらぶら歩いて15分ほどで戻って来れました。

 

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網走行きの釧網線普通列車に乗車。

 

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知床斜里駅を過ぎると、車窓にはオホーツク海が顔を出し始めます。ご覧の通りあおい海が広がっていました…。今年は流氷の接岸も例年より早めでちょっと期待していたのですが、この前週に北海道は爆弾低気圧に襲われており、その風向きが運悪く網走あたりでは流氷を沖へ押し流す南風だったので、まぁ今回は流氷観光は無理っぽいな、とは覚悟してたんですが。沖合20km以上先に流氷帯があるらしく、今夜北風が吹いたとしても、さすがにその距離では無理だろうなぁ。

 

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網走駅に到着。

 

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そのまま特急「オホーツク」に乗り換え。

 

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本日の宿泊地、北見にやってきました。

 

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宿泊先は「ドーミーイン北見」、去年の9月にも泊まったホテルじゃん。

 

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夕食はホテルそばの「四条ホルモン」…ってこれも昨年9月と同じパターンだわ。

 

kitami-meatcoupon.info

 

やっぱりこの「北見焼肉ミートクーポン」ってのが魅力的なんですよね。翌日の予定から考えると網走泊でもよかったんですが、ほぼコレのせいで北見泊にしちゃった感じです。どうも例年、9月から翌年3月までの企画みたいですね。ミートクーポンが使えるお店は17軒ほどあるのですが、ホテルから一番近く、かつ口コミ評価が高いのが「四条ホルモン」なんです。

 

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今回は事前に時間指定で予約を入れることができました。ミートクーポンは宿泊するホテルで1枚2000円で買えますが、購入時に「予約はしてますか?」と必ず聞かれます。おそらく「クーポン買ったけど混んでて入れなかった」ということがないようにしているのでしょう。公式サイトの「使い方」でも「まず予約して」との記載あり。

 

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「四条ホルモン」のミートクーポン用メニューにはドリンク1杯が含まれています。まずは生ビールをオーダー。モルツなんですね、こちら。

 

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野菜類はキムチ、もやしナムル、キャベツ。

 

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お肉も登場です。牛サガリ・シンタン・豚ホルモン・とりトロ・トントロ・生ラムロースジンギスカンの盛り合わせですが、少しづつ色々な種類のお肉が楽しめるのも「ミートクーポン」の有り難いところ。あとはライスかシャーベットが選べますが、今回はライスをチョイス。

 

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もうちょっと何か呑もうかな…と瓶ですがサッポロクラシックを追加注文。やっぱり北海道でビール、といえば何処かでコレにありつけないと、ねぇ。

 

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相変わらずお値打ちに美味しく焼肉できて満足。こんなご時世らしい掲示物も。

 

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お店の前には有名人のサインも飾られていました。やっぱり有名店なんですねぇ。

 

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良い気分でホテルに帰還。

 

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ドーミーインといえば定番の「夜鳴きそば」も頂きますよ。

 

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あとはお部屋でおやつタイムです。

 

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これ、標茶駅前の商店街にあった菓子店「石川十字堂 」で買ったもの。列車内でのおやつにするつもりだったのですが、釧網線も立ち客が出るような混み具合で、なんとなくそんな気分にもならず、北見まで持ってきてしまいました。「フランセ」はスポンジケーキでカスタードクリームをサンドした素朴な味わい。もう一つはティラミスですが、これも150円くらいで買えたのになかなか美味。標茶駅周辺は閉店したようなところも多かった中、ここは元気に営業していたので、地元でも評判良いところなんでしょうね。