去年の10月、「地元で一番と言われるホテルってどんなもんやねん」と「名古屋マリオットアソシアホテル」に泊まってみたんですが。
隣県の岐阜とか三重とかでも同じようなコトやってみたいなぁ、と思ってました。ただ、この2県については全国レベルの観光スポットを抱えてるだけあって、上を見たらキリがない感じです。三重なんてアマングループのホテルあるからね…。岐阜も下呂とか飛騨あたりに色々ありますが、既に名古屋の通勤圏に入っている岐阜市あたりではどうかな?と探してみると、長良川温泉あたりに良さげな宿がいくつかあったりします。その中でも「老舗」とされるのが創業150年を越える「十八楼」。夜8時からのレイトチェックインで朝食付きというプランが平日で8000円程度で出ていたので、ちょっと泊まってみることにしました。
名古屋から岐阜まではJRで移動、快速でわずか20分です。名鉄だと特急でも30分ほどかかるので、JRのかっ飛ばしっぷりが解ろうというもの。長良川温泉までは岐阜駅からバスで15分ほどかかりますが、本数はまぁまぁ多いので移動に不便は感じません。「長良橋」バス停を降りるとすぐです。
夜8時過ぎに到着しスムースにチェックイン。この時間からの受け入れって、恐らく夕食付きの宿泊客へのお世話が一通り終わってスタッフの皆さんも落ち着いたくらいの時間だから、なんですかね。
お部屋はバリバリの和室。既に布団は敷かれています…ってそりゃ時間的には当たり前ですな。
障子戸の向こうは広縁。窓からは長良川を眺めることができます。
テレビやポットなどはこちらに。冷水の入ったポットも備え付けられていました。
部屋の隅に寄せられたテーブルの上にはお茶セットなどが。消毒液も置いてあるのが「イマドキ」です。
客室には洗面台とお手洗い、風呂がついてました。
さて、ここは温泉旅館なんですから温泉へ行きますよ。
夜の男湯は「川の瀬」、古い蔵を改装した大浴場が良いムードです。
大浴場には湯上がり処もありました。
翌朝、昨晩から降っていた雪が積もり、なんだか遠出してきた気分に。日本海の雪雲が関ヶ原を通って流れてくるため、濃尾平野って雪が意外と降りやすいらしいですね。
朝風呂へ。こちらでは男湯・女湯が朝夕で入れ替えとなり、朝の男湯は「川の音」です。
こちらは長良川を望む露天風呂が特徴。思いがけず雪見風呂になったのもナイスでした。
朝食はビュッフェ形式での提供です。
コロナ対策ということで、料理は小鉢で提供するか、スタッフが取り分けるかの形になってました。さすが老舗旅館の朝ご飯、しっかり美味です。
で、恐らく「目玉」なのはこの「鮎茶漬け」かもしれません。これも鮎のダシが旨く、ここにきたらマスト、って感じです。
朝食のあとは館内をうろうろ。老舗旅館だけあって様々な展示がありました。昔のパンフレットや長良川温泉エリアの古地図なども興味深いもの。
2017年に将棋の名人戦がここで行われたそうで、色紙なども展示。
昨晩チェックインの時はスルーしちゃいましたが、ロビーも結構広いんですね。
この一角にも歴史を感じさせる展示コーナーが。
10時までのんびり過ごしてチェックアウト。いやぁ、快適でした。程よいサービスに程よい加減の対応のスタッフ、おいしいご飯に快適なお部屋と素敵な温泉浴場。なんか「いいお宿」ってのは高級すぎず、で「このくらい」が一番いい塩梅なのかな、とか思ったりしました。
「十八楼」のあるエリア、川原町は古い街並みが残って風情があります。岐阜市内にこんなところあったんだねぇ。
折角なので近くの岐阜城にも寄ってみましょう。って名古屋に越してきて15年以上、岐阜城に来たのは初めてだったりするんですが。
金華山ロープウェーで上に上がります。
高低差約250mを5分ほどで登っていきます。
ロープウェイを降りて岐阜城の天守閣までは歩いて10分ほどかかります。
ただ、ここからの眺めは周囲に遮るものが殆どないので、なかなかのものです。
よく見ると今日泊まっていた「十八楼」も眼下に見えました。なかなかの規模の旅館だったんですね…。
名古屋方面は遠くにうっすら高層ビル群が見えてます。
麓に降りて「大河ドラマ館」にも寄ってみました。普通だとNHK大河ドラマは1~12月の放送ですが、「麒麟がくる」はコロナの影響での放送中断などもあって翌年2月まで伸びたため、大河ドラマ館の設置も延長されていたという由。ちょうどこの時点であと2回の放送を残すのみ、という状態でした。でも本来なら「NHK大河ドラマ」って日本各地からの観光客を呼び込める絶好のチャンスだった筈なのに、新型コロナで思うようになかなかった岐阜、ちょっとかわいそうかも。