へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

密回避!GW北海道マイカー紀行、その10:鉄ネタ拾いながら進む帰り道。

f:id:slips:20210720214247j:plain

新潟から名古屋まで、鉄分吸収しながら帰るよ。

 

f:id:slips:20210720220023j:plain

新潟港からは新潟西ICで北陸道に入ります。黒崎PAで少し休憩。

 

f:id:slips:20210720220304j:plain

ここでは特別出店として「白い恋人」が売られていました。「北海道からやってきました!」って奇遇だねぇ、ボクもさっき北海道から来たばかりだよ。

 

f:id:slips:20210720220441j:plain

柿崎ICで国道8号へ流出、直江津までやってきました。ちょっと直江津港へ立ち寄りです。

 

f:id:slips:20210720220723j:plain

もしかしたら…と思ったらいました、佐渡汽船の高速フェリー「あかね」です。北陸新幹線が延伸となった2015年、ここ直江津佐渡島を結ぶ航路で運行を始めました。旅客定員672名、乗用車を最大152台搭載可能な、比較的大型の高速双胴船です。しかしながら利用が想定通り伸びない上に維持費が嵩み、乗り心地の悪さも指摘されるようになったことから昨年末に直江津航路から撤退。ドック入りの代船として新潟航路で暫く使われたものの3月にはお役御免となってしまったのです。「あかね」は売却されることになりましたが、このときはまだ売却先は決まっていませんでした。結局、スペインの企業に30億円ほどで引き取られることが発表されました。フェリー導入にあたっては自治体の補助もあったのですが、それも返却することになるんだとか。

 

f:id:slips:20210720222017j:plain

で、直江津の真の「お目当て」はコチラ、「直江津D51レールパーク」。ちょうどこのGWに「えちごトキめき鉄道」がオープンした施設です。直江津駅に隣接しており駐車場は用意されていませんが、駅周辺にはコインパーキングもありました。まぁ施設側としては鉄道で来て欲しいかとは存じますが。入場料は1000円、意外と取るね。

 

f:id:slips:20210720223527j:plain

展示の中心はこの機関庫。

 

f:id:slips:20210720223803j:plain

これが目玉のSL、D51です。どこから持ってきたの?と思ったら、鉄道車両輸送を得意とする企業「アチハ」の所有で、和歌山の有田川鉄道公園に展示されていたものを借り受けてきたようです。ちなみにアチハが入手する前は愛知県の個人所有だったというから驚き。

 

f:id:slips:20210720224409j:plain

でも個人的にはこっちの方がいいかな…。国鉄末期に都市近郊輸送を目的に製造された413系の先頭車です。えちごトキめき鉄道の今の社長は、千葉の第3セクターいすみ鉄道の社長として知られた鳥塚氏。いすみ鉄道時代にも国鉄型の古いディーゼルカーを買ってきて走らせて集客増を狙いましたが、この新天地でも同じように、北陸を走っていた古い国鉄型電車が引退するのに目を付け、4両を譲渡してもらっています。これはそのうちの1両。塗装は昔の交直流対応の急行電車のもので、この413系がこのカラーだったことはない筈なんですが、まぁそこは雰囲気で。ってことで。残りの3両は観光列車として運行される予定です。

 

f:id:slips:20210720225714j:plain

「昔の雰囲気を楽しむ」ことが目的なので、車内は以前のまま、殆ど手が加えられていないようです。車内づり広告もどこから見つけてきたのか、昔のものが掛けられていました。

 

f:id:slips:20210720225829j:plain

あとは貨物列車に連結されていた車掌車。

 

f:id:slips:20210720225854j:plain

この車両、なんと住宅建築で知られる建築家、清家清が自宅に置いていたもの。自宅の「私の家」は小型住宅の傑作として登録有形文化財に指定されています。

 

f:id:slips:20210720230841j:plain

屋外には大きな転車台が。直江津は鉄道の要所でしたからね。

 

f:id:slips:20210720230929j:plain

そして、ここにも車掌車が置かれています。

 

f:id:slips:20210720230952j:plain

これはSL乗車体験の際にSLに連結され乗客が乗るためのもの。こちらでは1日4回、動くSLに乗ることが可能。ただし蒸気ではなく圧搾空気で動くようですが…。SL乗車には別料金は不要で、入場料金だけでオッケーです。メインの展示車両2両くらいで入場料1000円って高ぇなオイって感じですが、SLに乗れるなら納得感はあります。なお、入場券には1枚「エンジョイチケット」というのが付いてきます。景品が当たるミニゲームができたりしますが、最近ちょっと話題となった「線路の石の缶詰」の制作体験とかも選べます。確かアレ、買うと一缶500円くらい取ってたと思うので、それが付いてくると思えば、お得といえるかも。今回は時間が合わずSL乗車は諦めましたけど…。

 

f:id:slips:20210720231802j:plain

直江津からはそのまま国道8号を西へ向かいます。道の駅「マリンドリーム能生」へ立ち寄り。

 

f:id:slips:20210720232002j:plain

というのも、こんなモンが見えたから。この「越山丸」という船、新潟県立海洋高校の実習船として1995年まで使われていたものだそうです。こうやって見ると海に浮かんでいるみたいですが、実は喫水線から下はがっつりコンクリで固められています。隣には博物館もありますが、老朽化を理由にどちらも休館中でした。

 

f:id:slips:20210720232503j:plain

昼食は能生では有名なラーメン屋「あさひ楼」にしました。

 

f:id:slips:20210720232724j:plain

お昼過ぎだったせいもあるのか待ち時間なくすんなり入店。魚介の風味が強めの割とオーソドックスな感じのラーメンですが、表面を脂が覆っているので若干こってり目だったりと、結構ユニークかも。

 

f:id:slips:20210720232958j:plain

で、糸魚川駅に到着。

 

f:id:slips:20210720233251j:plain

本日のメインイベントはこちら。駅併設の「糸魚川ジオステーションジオパル」に設置された、「トワイライトエクスプレス」のレプリカです。2019年末から翌年2月まで東京の六本木ヒルズで開催されていた「天空ノ鉄道物語」で初披露されたもので、昨年1月にそこで見てはいたのですが、その時は外観のみの見学。もともと糸魚川に設置する目的で作られ、こちらでは車内見学も可能ですが、時間は午前10時から午後3時までとなっています。直江津でSL乗車を待たずに動いたのは、コチラの時間に合わせたためです。

 

なお、「天空ノ鉄道物語」のときの様子です。3/22までの開催予定でしたが、新型コロナ感染拡大のため2月末で一旦休館、そのまま閉幕を待たずに終了してしまったイベントです。

slips.hatenablog.com

 

f:id:slips:20210720234036j:plain

では早速乗り込みましょう。

 

f:id:slips:20210720234057j:plain

車両の端はA寝台「スイート」の一部を模しています。「スイート」は1編成に2室用意されていましたが、車端からの展望を独占できたのは1室のみ、凄いプラチナチケットでした。

 

f:id:slips:20210720234503j:plain

他の部分は食堂車「ダイナープレヤデス」を再現しています。

 

f:id:slips:20210720234535j:plain

こうしてテーブルにつくと、現役当時に乗った思い出が…。夕食はなかなかのお値段だったので「偶に」くらいでしたが、朝食は乗車できたときは必ずココで頂くようにしていました。なお、窓にはスクリーンに走行風景が流されているので、ちょっと「乗ってる」気分も味わえます。

 

f:id:slips:20210720234740j:plain

車両だけでなく、トワイライトエクスプレスにまつわる展示物もあります。これは制服ですね。

 

f:id:slips:20210720234822j:plain

運行当時に使われていたルームウェアや食器類など。

 

f:id:slips:20210720234919j:plain

車内の調度品もJR西日本から寄贈を受けているようでした。

 

f:id:slips:20210720235038j:plain

糸魚川駅といえば、大糸線を走っていたキハ52の保存車両も有名。相変わらず綺麗な状態で置かれています。

 

f:id:slips:20210720235203j:plain

こちらも車内には自由に立ち入れます。駅を使う高校生らしき学生さんが列車待ちなのか勉強していたりして、待合室代わりに活用されているようです。

 

f:id:slips:20210720235321j:plain

鉄道模型の大きなレイアウトや展示物のあるエリアもかなり広め。

 

f:id:slips:20210720235355j:plain

えち鉄ご自慢の観光列車「雪月花」のサボコレクションとか面白かったです。運行開始直後には「食事なしの乗車のみ」というプランがあり、それで乗ったのですが、今度は食事付きでリベンジしたいですな。

 

f:id:slips:20210720235547j:plain

糸魚川駅を後にして、いよいよ名古屋へのラストスパートです。国道148号を白馬方面へ南下し、国道147号へ。高速道路は安曇野ICがら入り、長野道、中央道と進んでいきます。

 

f:id:slips:20210720235926j:plain

名古屋まで行ってしまうと店が開いてないので、恵那峡SAで夕食にしてから帰ることに。

 

f:id:slips:20210721000101j:plain

こちらのレストランで頂いてみます。

 

f:id:slips:20210721000449j:plain

恵那峡って実は岐阜県なんですよね。そのせいか、ここでは飛騨牛推しのメニューが揃っていました。その中から飛騨牛のハヤシライスを選択。お値段1380円でお肉ゴロゴロ、コクのあるお味で良かったです。さぁ、あとお家まで1時間ほどだぞ!