へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

HONUのあとは東京で、値崩れ中ホテル梯子旅。

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HONUチャーターフライトの後は東京に暫く滞在しました。

 

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成田空港から京成スカイアクセス線で日暮里まで戻り、山手線で新宿まで。今日のお宿は西新宿の「西鉄イン新宿」ですが、「Yahoo!トラベル」でクーポン1000円+ポイント即時割引を併用したら一泊およそ4000円という価格で取れてしまいました。まだオリンピック期間中だというのに、東京のホテルは何処も宿泊費の相場が崩壊しているような状況で、業界としてかなり深刻な状況なんだろうなぁ、と実感。

 

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フロントロビーはビジネスホテルとしては広めな印象です。サンマルクカフェが併設されていますが、既に夜8時過ぎなので閉店済みでした。

 

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お部屋はごく一般的な構成ではあるのですが、窓際にあるソファ風のチェアと大きめのテーブルが、作業するにも食事したりするにも寛ぐにもちょうどいい感じの設えで、使い勝手が良かったです。

 

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バスルームはこんな感じ。

 

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夕食はホテルに来る前に小田急百貨店のデパ地下で買ったお弁当で済ませました。

 

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西鉄イン新宿」は素泊まりでの予約だったので、チェックアウトして朝食を食べに行きます。

 

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新宿住友ビルの地下にある「ヤクンカヤトースト」で朝ご飯です。この「ヤクンカヤトースト」はシンガポール発祥のチェーンで、昨年日本に進出してきたばかり。ココナツなどで作られたカヤジャムとヤバ目な量のバターを炭火焼きした薄切り食パンで挟んだカヤトーストの有名店で、シンガポールに行ったら必ず一回は立ち寄るお店です。なかなか海外にも行けないご時世、こういうところで「行った気分」になるしかないわけでして…。

 

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店内の感じは本国よりも小綺麗な印象。でも、モールとかに入ってる店舗はこんな雰囲気のところも多くて、ちょっとシンガポールに行ったような気持ちにはなれます。

 

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ヤクンでは「コピ」と呼ばれる甘ったるいミルク入りのコーヒーにカヤトースト、温泉卵というのが朝食の定番コンビネーションなのですが、こちらのお店にはハーフサイズのチキンライス+ハーフサイズのカヤトーストのセットという「シンガポールB級グルメ東西対決」みたいな凄いメニューが。折角ここまで来たならどっちも喰いたいよね…。カヤトーストは勿論安定の旨さですが、チキンライスもシンガポールの有名店とまでは行かないまでも「ちゃんと本場」でした。このシンガポールスタイルのチキンライス、日本人の口にも合うと思うんだけど、なんで日本であんまり普及しないんだろ?

 

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午前中は国立新美術館へ。

 

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こちらで現在開催中の特別展「ファッションインジャパン」を観てきました。会期は9月初旬までですが、このご時世でまたいつ上京できるか解らないので、行けるときに行っておこうかと思ったワケです。

 

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会場内は基本的に撮影禁止ですが、途中に記念撮影コーナーがありました。展示はもんぺが標準的だった戦中から始まり、戦後の洋装ブームを紹介していくのですが、当然と言えば当然ではあるんだけど初期は洋服は「自分で作るモノ」だったんですね。その過程で新しいスタイルの型紙を掲載した雑誌が良く売れたり、洋裁を教える学校が流行したりするのですが、こうした下地も日本から世界で評価されるファッションデザイナーが輩出された要因でもあったようです。

 

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80年代のツッパリブームや最近のゴスロリなどまで網羅し、なかなか見ごたえのある展示でした。

 

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午後は湯島の「旧岩崎邸庭園」へ。

 

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新型コロナ対策で入園は完全予約制。実際に空きがあっても、ウェブ経由での予約がなければ入れてもらえず、その場ででも予約手続きを求める徹底ぶりでした。こちらで入園料を支払います。

 

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ただ、ここに来た目的は旧岩崎邸ではなく、ここ国立近代建築資料館だったりします。平日だと湯島合同庁舎から無料で入れるのですが、土日は庁舎が閉まるために旧岩崎邸庭園から入場する必要があり、庭園の入場料が必要になります。

 

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現在こちらでは特別展「丹下健三 1938-1970 戦前からオリンピック・万博まで」が開催中で、これを観に来た次第。1964年の東京オリンピックのために建てられた国立代々木競技場を中心に、大阪万博あたりまでの丹下健三の初期の作品を取り上げた企画展になります。

 

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会場の冒頭に展示されているのは「広島平和記念公園」。1949年のコンペで選出され、丹下健三が世界的な注目を浴びるきっかけとなった案件でもあります。同時に、第二次大戦が終結した直後、「戦争と平和」「戦没者の慰霊」を求め始めた丹下健三の考えが現れたものともされていたりします。

 

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次のメイン展示室に入って最初に目に飛び込んできたのは「大東亜建設忠霊神域計画」の建築模型でした。まだ戦争中の1942年、日本で先勝ムードが漂っていた頃に実施されたコンペにまだ大学生だった丹下健三が出したこのプランが一等を取り、国内で一目置かれることになります。皇居から高速道路と鉄道で富士山麓をつなぎ、富士山麓一帯を聖域として慰霊施設を作るというもの。ちょっと旧ソ連とかにありそうなスケール感です。

 

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これは淡路島にある、1967年に竣工した「戦没学徒若人の広場」。学徒として動員され命を落とした人々を追悼する施設として建設されましたが、竣工式のときに自衛隊の観閲式が行われたことに不快感を覚え、この建物自体を「丹下健三の作品」として殆ど紹介しなくなってしまった…という曰く付き物件です。実際、自分もここで見るまで存在すら知らなかった…。戦没者の追悼施設でありながら阪神・淡路大震災などの影響で閉鎖され、その後暫くは「廃墟スポット」として有名になってしまっていたようですが、幸いにも再整備され2015年に再オープンしたようです。今度淡路島に行く機会があったら寄らないとな。

 

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最後は「国立代々木競技場」を当時の貴重な図面や建築模型などで紹介するコーナーです。広大な空間を確保するためのつり天井構造が特徴的ですが、空調を天井ではなく側壁のノズルから吹き出す構造にしたのも画期的だったそうな。

 

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もちろん、旧岩崎邸も見学してきました。本来は庭園の敷地ももっと広く、建物ももっと大きかったようで、今残っているのは一部なんだそうで…。

 

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ホテルに戻る前、スーパーなどでよく見かけるスイーツ類を作っている「ドンレミー」のアウトレットストアに寄ってみました。「ホテルココグラン上野不忍」の1階にあるのですが、ホテルが閉館してしまい近日中に移転する予定とのこと。なんでホテルの中に?と思ったら、ホテルココグランとドンレミー、同じ会社の経営なんですね。

 

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プリン1個50円とかで売ってるので、こんなに買ってしまった…。

 

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今日の宿泊先は「三井ガーデンホテル上野」で、上野駅の目の前という絶好のロケーションにあります。「じゃらん」で1泊素泊まりお部屋お任せプランが5500円で出ており、ここからクーポン1000円分の割引が適用になって4500円という破格値に。このホテル、コロナ前は1泊1万円以下の値段では見たことなかったくらい、上野界隈ではお高めだった筈なんだけどな…。

 

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シティホテル寄りのブランドなので、お部屋は広め。ベッドはキングサイズで広々してます。

 

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部屋の窓からは上野駅が見えます。ただ、駅舎に隠れてトレインビューではありません。

 

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部屋の冷蔵庫に何か缶が入ってる…と思ったらミネラルウォーターでした。缶に入ってる水ってあるんだ!

 

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バスルームも綺麗。

 

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アメニティ類も豊富に用意されていました。

 

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上野界隈では緊急事態宣言下でも遅くまで営業してたり酒類を普通に提供していたりする店は目立ち、どこも盛況の様子。ただ、ちょっとこの時期ではそういうところでご飯食べる気にはなれないなぁ…と部屋で夕食にしました。上野のアブアブ赤札堂の地下に食品売り場があって、内容も充実+安い!とは今まで知らなかったぞ。上野駅構内の「ザ・ガーデン」くらいだと思ってたのに。

 

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上野駅の夜景を眺めながら、のんびり過ごしました。