へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

何しに行ったか謎になった旅、その1:運休でピンチ!

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青森とか函館の方に行ったのですが、結局何しに行ったんだっけ?みたいな感じになりました。まぁ楽しめたからいいんだけどさ。

 

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夜の名鉄名古屋駅に降り立ち、名鉄バスセンターを目指します…が、このトラップはそろそろいい加減に何とかしてくれないかしら。駅の改札を出て地下街を「名鉄バスセンター」の案内看板に従って進むと、ここで行き止まりとなります。昼間はここは名鉄グランドホテルなどへも行けるエレベーターホールなんですが、夜になると閉鎖されてしまいます。それにもかかわらず、夜間の経路案内がありません。何も知らない旅行者なら、ここで途方に暮れてしまうはず。

 

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正解としては、先ほどの通路をもう少し先に進むと地上に出る階段があります。すると名鉄バスセンターへ続くエスカレーター乗り場に出ることができるんです。ただでさえJRに名鉄に地下鉄に近鉄と入り組んで構造が複雑な故「迷駅」とか言われてるんだから、案内看板くらいちゃんとしようぜ。

 

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今夜はここから新潟行きの夜行高速バスに乗車します。

 

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3列シートの夜行仕様の名鉄バスの車両が使われています。名鉄バスセンターを出ると名古屋側には他に停留所はなく、新潟県まで行ってしまう経路です。

 

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発車して30分ほどで消灯となり、約1時間後の恵那峡SAで1回目の休憩です。

 

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10分ほど停車しますが、まだ名古屋を出たばかりということもあるのか、降りる人はそれほど多くありません。

 

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午前4時前に2回目の休憩場所となる米山SA、10分ほど停車しました。

 

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ほぼ定刻の午前5時半過ぎに新潟駅前に到着。

 

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駅前には大きな「NIIGATA」のサインが。最近この手のオブジェって流行ってるような気がする。

 

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国鉄時代の典型的な「民衆駅」だった旧新潟駅ビルの撤去は昨年から始まっていますが、既に高架部分が見えていたりと、かなり進んでいるようです。

 

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新潟からは「青春18きっぷ」を使っての移動です。まずは新発田行きの各停に乗車、すっかり新潟地区の顔となった印象のあるE129系がやってきました。

 

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新発田では新津始発の酒田行き各停へ接続です。羽越線は電化されていますが、途中の村上駅までが直流電化、その先が交流電化と方式が違うため、双方に対応できる電車ではなく「そもそも架線から電気を取らなくていい」ディーゼルカーが活用されています。この列車もGV-E400系が投入されていました。

 

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順調に先へ進んでいたように思っていたのですが、酒田駅到着の前にイヤなアナウンスが…。「大雨のため酒田から羽後本荘まで運転見合わせ中」ってどういうことだオイ。酒田駅に着いたところで、ここで乗り換えるはずだった秋田行きの各停の運休決定が告げられました。すぐに時刻表をチェックすると、直後に発車予定の上り列車で余目に戻り、そこから陸羽西線で新庄まで出て奥羽線へ移れば、かなり遅くなりますが秋田までは到達できることは確認。ホームで迷っていると、駅員さんが「秋田までですか?代行バス出しますよ」と教えてくれました。え!そんなの出るの!

 

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秋田行き各停を利用予定だった乗客が集められ、駅員による行先確認が行われました。代行バスを手配中で、利用予定の駅まで送ってくれる、なんてまぁ親切な。天候事由なんで「次の列車を待て」で放置プレイになってもおかしくないのに、JR東日本やるじゃん。

 

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代行バスが来るまでの間、駅舎内の菓子店「清川屋」で売っていた「だだっ子ソフト」をテイクアウトして一休み。鶴岡産のだだちゃ豆を練り込んだソフトクリームにスティックパイ「HIROKI NO MAKURAGI」を添えた一品です。

 

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待つことおよそ1時間、代行バスがやってきました。JRの駅員さんからは除菌ウェットティッシュを、バスの運転手さんからは乗車時の手の消毒の徹底と、感染症対策はバッチリな感じです。ちょうどこの後に到着する秋田行きの特急「いなほ」も酒田で打ち切りとなるようで、そちらのお客もこのバスに一部案内しようとしていたようですが、先ほどの各停からの乗客でバス車内は6割以上は埋まっている状態。バス運転手は「これ以上は密になるので勘弁して欲しい」とJR職員に訴えており、結果として特急の到着を待たずにこのバスを出すことになったようです。2台目のバスも既に手配済みだったようなので、別にはじめからそれでよかったんじゃないかな。

 

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各停の代行バスですが、羽越線の各駅に寄るわけではなく、もともとその駅で下車予定だったお客がいる駅だけを経由する形で進んでいきました。

 

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結局、秋田駅に到着したのは午後1時過ぎ。各停で来れば酒田から秋田までは2時間弱ですが、バスでは2時間半以上かかったことになります。国道から離れた鉄道駅に寄るような遠回りをした結果だとは思うのですが、この区間の各停はロングシートしかない701系電車とかが来ちゃうんで、リクライニングシートで来れるバスに乗れたのはラッキーだった、と考えることもできるかも。

 

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次の列車まで昼飯を食うのも微妙な時間となってしまったので、弁当でも調達して車内で食べようと画策。秋田といえば「妙にボリューミーな唐揚げ弁当」で知られますが、その有名店のひとつ「たいあん弁当」が秋田駅から比較的近いところにあるじゃないですか! 期待して歩いて行ったら「お盆休み」ってなんでやねん。

 

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仕方なく収穫ナシのまま秋田駅に帰還。

 

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秋田からは五能線を経由して青森まで行く観光列車「リゾートしらかみ」に乗車します。JR東日本エリアのいわゆる「のってたのしい列車」の元祖みたいな存在で、今でも最大1日3往復も設定されるほど。

 

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グリーン車並みのゆったりした座席間隔でリクライニングシートが並ぶ車内は快適そのもの。窓も大きく取られています。

 

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先頭車の運転席後ろには展望エリアが。

 

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さきほど「たいあん弁当」にフラれたかわりに買ってきたのは、秋田駅ビル「トピコ」2階の「みーとらぼ」で売っていた唐揚げ弁当です。

 

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ご飯の上に大きな唐揚げが5個のって580円とお値打ちで、これも「秋田名物のボリューミー唐揚げ弁当」の一種として考えてもよさそうな感じです。唐揚げは味が選べ、「秋田しょっつる味」「秋田味噌甘辛味」の2種類を入れて貰いました。

 

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北金岡駅で特急「つがる」と行き違います。

 

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東能代駅から五能線に入りますが、ここで方向転換。いままで先頭だったほうが最後尾になって出発です。駅には「しらかみ3兄弟」の顔ハメ看板がありました。

 

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東能代駅のホームには何か謎な感じの歌が流れていたのですが、これが「しらかみ3兄弟のテーマ」というやつで、社員が作ったものだそうです。ほのぼのしててイイんですが、歌の中に「ハイブリッドで力持ち三兄弟」みたいなのがあったけど、一人違うのがいませんか? 全然ハイブリッドじゃない車両、「リゾートしらかみ」にいたよね?

 

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五能線に入ると、だんだん日本海沿いに走る区間が増えてきます。

 

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深浦駅で20分ほど、対向列車との行き違いのために停車します。

 

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駅のそばにあった雑貨店は閉店してしまった様子。

 

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深浦駅は駅前すぐに海が広がっており、ここからの眺めも悪くないんですよね。

 

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行き違うのは秋田行きの「リゾートしらかみ」。車両はこちら「青池」編成と同じハイブリッド車のHB-E300系ですが、あちらの「橅」編成は車内に販売カウンターが唯一設置されていたりします。

 

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深浦を出て暫くは岩場の多い海岸が続き、列車も景色が観賞できるよう、減速して進んでいきました。

 

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千畳敷でも15分ほど停車します。

 

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駅の目の前には千畳敷海岸が広がり、皆さん思い思いに散策を楽しんでいる様子。

 

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北金ヶ沢運転停車し、ここでも秋田行き「リゾートしらかみ」との行き違いが行われました。今度すれ違ったのは「くまげら」編成、国鉄時代に製造されたキハ40系ディーゼルカーを改造した車両です。

 

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夜7時前に弘前に到着。五能線奥羽線と合流するのは川部ですが、そこを通り過ぎて弘前まで来てから折り返し、青森に向かうスケジュールとなっています。

 

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終着の青森に到着したのは夜7時半過ぎ。秋田からなんと5時間半にも及ぶ長旅だったわけですね。まぁ車窓風景も楽しく車内も快適なので長く感じることもなく、これが快速扱いで指定席料金だけで乗れちゃうのは大サービスかと。

 

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青森駅も新しい駅舎が供用開始となり、旧駅舎の解体工事が行われていました。おかげでどこにも「青森駅」のサインがないような気がするぞ。

 

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本日は青森で投宿。今夜のお宿は「東横イン青森駅正面口」にしました。暫く前にSNSで1000円引きのクーポンを配っていたのでお安く泊まれましたし。

 

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とりあえず夕食をどこかで、と外へ。駅前には今ではすっかり「中心街再開発の失敗例」とされてしまった「アウガ」がそびえ立ちます。

 

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青森県では特に飲食店への営業自粛要請などは行われていないようですが、今がお盆時期ということで休業している店は多い様子。いくつか事前に狙っていたお店も軒並みお休みでした。そこで目に付いたコチラ、「助六」にお邪魔することに。

 

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ちょっと軽めに、と思って弘前の六花酒造「じょっぱり本醸造で始めます。

 

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青森名物の「貝焼き味噌」を注文。

 

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こちらは「炭火串焼」のお店なので…と「串盛り合わせ」を頼んでみたら500円でこのボリュームだったのはちょっと吃驚。

 

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2品で結構お腹もふくれます。お会計をお願いしたら〆のサービスで「鶏スープ」「鶏の茶漬け」「鶏そうめん」から1品選べるそうなので「鶏そうめん」をお願いしました。呑んだあとに頂くにはちょうどいい塩梅と量です。

 

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途中のコンビニで青森らしく「りんご」を買ってホテルに帰還。今日はもう寝ます。