へんな旅ばかりしています。

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何しに行ったか謎になった旅、その3:相場崩壊?「ラビスタ函館ベイ」に激安で泊まる。

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函館では超有名なホテルにあり得ない価格で泊まります。

 

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ハセガワストア」から港沿いをとぼとぼ歩いてホテルへ向かいます。

 

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今夜のお宿は「ラビスタ函館ベイ」。口コミサイトなどで「朝食の美味しいホテルランキング」では常に上位に位置することで有名です。また、このホテルが「函館ホテル朝食戦争」に火を付けた、と言われています。「ラビスタ函館ベイ」の開業は2008年ですが、朝食が評判になり始めたのは2010年頃から。実はこのホテル、函館のベイエリアという観光に最適そうな立地ながら、それほど便利なところにあるわけでもなかったりします。函館駅からも市電の電停からも微妙に遠く、もともと倉庫街なので周囲にあるのは最近できた観光客向けのお店ばかり。集客には苦労したところもあったのかもしれません。そこで、「朝食で特色を出す」という方向に舵を切ったんじゃないのかな、というのが私の推測。とにかく「朝食でイクラかけ放題」はビジュアルとしては強烈でしょう。これで「朝食で客が呼べる&単価アップが図れる」と、函館の他のホテルも追随、なんか凄いことになってる…というのが現状です。なんせ朝から焼きたてステーキやらスパークリングワインやら出てくるホテルまで登場し「それはもう朝食ではないのでは?」というとこまで行っちゃってるからね。自分が以前ここに泊まったのは2017年の2月のこと、周囲のホテルが挑戦を挑む中、それからどう変わってるのかも楽しみ。なお、「ラビスタ函館ベイ」は共立リゾートの運営ですが、同じく共立リゾートのブランド「ドーミーイン」の朝食も最近かなりグレードアップし、ご当地色の強いものになっています。これも「ラビスタ函館ベイ」でのノウハウが生かされたものらしいです。

 

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午後7時過ぎにチェックイン。実は今回、1泊朝食付きで7000円というスゴイ値段で取れてしまいました。このホテル、今では朝食は宿泊者線用(昔は泊まらなくてもお金さえ払えば食べられた時期がありました)ということもあって高い人気を保っており、朝食付きなら1泊2万円程度することも珍しくない感じでした。安くても1万円前後といったところ、ちょっと7000円という価格は今まで見た記憶がありません。一応「ショートステイ」とチェックインは午後5時以降、チェックアウトは午前10時までという制限はついたプランではありますが、そんなに「ショート」というワケでもないし。「Yahoo!トラベル」のポイント即時還元で6300円くらいまで下がってしまったのですが、確か外来で朝食喰えた頃は朝食代が3000円位してたはずだぞ…。そんなにお客さんが入ってないのかしら、と思ったらこの時間でもチェックインの待ち列ができるくらいの盛況。なんで安いの?

 

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部屋はシングルルーム。ダブルサイズのベッドが置かれ、若干手狭な印象はあります。もしかしたらお盆時期で家族旅行が多い分、シングルなどの需要が低いので安く出てた、のかもしれませんね。

 

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デーブルの上にはお茶セットなどが用意されていますが、何故かコーヒーミルが。なんとコーヒー豆が豆のままセットされており、自分で粉に挽いてコーヒーを淹れるようになってました。お洒落ね。

 

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エントランス側に洗面台。

 

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部屋にはトイレとシャワーがついていました。

 

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「ラビスタ函館ベイ」の魅力の一つとしては「温泉」も欠かせません。早速、最上階の展望大浴場へ。函館港の夜景を眺めながらの温泉は最高です。

 

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温泉の後は湯上がりラウンジで一休みもできちゃいます。こちらも函館の夜景を眺めながらのんびりできるスペース。

 

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湯上がりのアイスキャンディーも用意されていました。なお、共立リゾート系といえば「夜鳴きラーメン」のサービスが定番ですが、なぜかこのホテルでは提供されていません。

 

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お部屋に戻って晩ご飯、今日はハセガワストアで買った戦利品で晩酌です。本来であればオーダーで「やきとり」を焼いて貰うこともできるのですが、お盆時期はサービス停止中。そのかわり既に焼いたものをパックで売っていました。これとセイコーマート(ハセガワストアは今はセコマ傘下になってますので)のお総菜を頂きます。なお、「やきとり」と言っても豚なので、棒々鶏とは被ってません。道南の方では「串に刺して肉を焼いたもの」を「やきとり」という文化があり、豚であっても「やきとり」で、しかも鶏よりも豚が一般的だったりします。

 

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まぁ、これにやっぱり「やきとり弁当」も喰っちゃうわけですけどね。やっぱり函館はコレを食べないと来た気がしない…。

 

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なお有り難いことに各フロアに電子レンジが設置されているので、「やきとり」の温め直しにも困りませんよ。

 

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ドリンクの自販機と製氷機も同じエリアに設置されていました。

 

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さて朝になりました。お待ちかねの朝食ですよ!

 

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大きなボウルにたっぷり盛られたかけ放題のイクラが光る海鮮丼コーナーは健在。イクラなんてそんなに大量に喰えるもんじゃありませんが「あぁこのイクラをいくらでも喰っていいんだ…」と思うだけでテンション上がるじゃないですか。上手いやり方です。

 

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全開来たときに比べて、あまり大きく変わった感じはありません。他のホテルに対抗して…というわけではなさそう。まぁローストビーフとかは以前なかったような気がするなぁ。そもそものレベルが高く既に完成形なので、ヘンに無理矢理豪華にしなくても充分といえばそれまで、なんですけど。

 

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デザート系も相変わらずの充実ぶりでした。

 

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では戴きます。最初は海鮮丼から行ってみました。

 

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2巡目は洋風、焼きたてオムレツにチーズソース。カールレイモンのソーセージとローストビーフを添えた豪華な見た目になっちゃいました。

 

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コーンスープと雲丹ムースも旨い。

 

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スープ宇カレーも誘惑に負けて取ってきちゃいました。スープカレーの「具」はビュッフェ台から焼野菜やソーセージ、ベーコンなど好きなモノをぶっ込めます。

 

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甘いもの系もガッツリ戴いてしまいました。プリンが濃厚で旨いんですよね。

 

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朝からソフトクリームで〆としました。

 

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最後にまた温泉に。

 

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ラウンジの反対側、函館駅のほうには保存されている青函連絡船摩周丸」も眺めることができました。

 

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「チェックアウトは10時まで」ですが、この日は宿泊者が多いためか「精算がなければボックスにルームキーを入れるだけでチェックアウト可」になっており、時間を過ぎても何も言われなさそう。とはいえ10時にはホテルを出ました。

 

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このホテル、比較的新しいのに煉瓦造りの味のある外壁が印象に残ります。それもそのはず、実は昔からここにあった赤レンガ倉庫の一部を再利用しているんですね。

 

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外壁や内装などの再利用した箇所や、ここにあった倉庫の歴史などを紹介するギャラリーが館内にありました。

 

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函館駅方面へ歩いて向かう途中、「ラビスタ函館ベイ」の新館が建設中なのを発見。しかも函館の老舗ホテルで、こちらも朝食の評判が高い「函館国際ホテル」のすぐそばじゃないですか。戦争は激化しているのね…。

 

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函館朝市にも寄ってみました。それなりにお客さんはいますが、営業休止中のお店も目立つ感じでやはり寂しいですね。

 

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また市電でベイエリア方面へ戻ることに。

 

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函館どつく前行きに乗って末広町で降りるつもりだったのですが、間違えて谷地頭行きに乗ってしまったようです。まぁこっちからでもいいか。宝来町で降りて坂道を歩いてみます。

 

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八幡坂の上からは正面に青函連絡船が見えます。青函トンネル開通前、連絡船の函館駅の停泊位置はこれと同じ位置でした。連絡船現役時代の函館の海の風景を感じることがきでる場所です。

 

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今回の旅行で来てみたかった「旧函館区公会堂」まで歩いてきました。1910年に竣工したこの公会堂、2018年から長期の修繕工事で閉鎖されていたのですが、今年4月に無事再公開となったのです。

 

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内外装ともに綺麗になったのは勿論、この公会堂の建設の経緯を紹介する映像や、函館中心部の歴史的建造物の紹介など展示物が大幅に充実したようです。2階の大広間も美しく、クラシカルな衣装をレンタルして写真撮影を楽しむ方も多くおられました。

 

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また函館駅方面までベイエリアのショップなどに寄りながら歩いて戻ります。

 

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お昼ご飯はこれまた函館名物の「ラッキーピエロ」です。函館周辺にしか店舗のないローカルチェーンで、これもまた「函館でないと食べられない味」ではあります。よく考えてみると文字量が凄すぎて怪しさ満載なんですが、旨いのは確かなので仕方ないかな、と。

 

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実はラキピはファーストフードというわけではなく、ハンバーガーだけでなくカレーやオムライス、焼きそばにハンバーグやとんかつまで売る店舗があったりします。どれも旨いらしいのですが、やっぱり一番人気の「チャイニーズチキンバーガー」を頼んでしまうのよね。甘辛いタレ漬けの大きな唐揚げの入ったボリューミーな一品。これにサイドはフライドポテトにミートソースとチーズをかけた「ラキポテ」とウーロン茶のセットを注文しました。「ラキポテ」はカナダで良く出てくるプーティーンみたいな感じだけど、何か繋がりが?

 

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そろそろ帰る時間です。函館駅から路線バスに乗って函館空港へ向かいます。空港行きリムジンバスもあるのですが、何故が名古屋行き便の出発ギリギリのスケジュールしかなく、少し前に着くこちらを選びました。時間は余計にかかりますが、値段はちょっとこちらの方が安いからいいか。

 

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函館空港までは約30分で到着。リムジンバスだと20分のところ、およそ1.5倍の時間がかかったわけね。

 

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中部行き16:35発のANA500便で帰還します。中部~函館路線は随分前にエアドゥに移管されており、通常時はエアドゥ便が一日一往復で、夏期だけANA便がもう一往復追加されるようなパターンが一般的になりました。

 

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機材はお馴染み、B737-800ですね。最近これしか乗ってないぞ。

 

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函館空港はほぼ定時で離陸しました。

 

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今日は伊勢湾まで回り込んで、南側からセントレアへのアプローチでした。

 

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今は名鉄空港線ミュースカイが大幅に運休しているため、特急が毎時2本、準急が毎時2本というのが基本パターンになっています。しかも特急と準急の出発時間があまり変わらず、特急の5分ほど後に準急発車、と実質的なチョイスは大きく減っている印象です。この日も特急にはギリギリ間に合わず、その後の準急で帰りました。早く元にもどってくれるといいなぁ。