へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

オールインクルーシブってどうなの?「クラブメッド トマム」に泊まってきた、その1。

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宿泊施設には「オールインクルーシブ」って形態があります。宿泊期間中の飲食やアクティビティなど込み、というもので、日本にもコレがウリの施設が意外とあったりして。その中では比較的「老舗」なのがクラブメッドかもしれません。本社はフランスのパリで、日本進出は1987年のサホロが最初でした。昔は「地中海クラブ」って呼んでたよなぁ…と思ったら、2006年に日本法人の名前を変えてたんですね。現在、日本には3箇所を展開しており、冬期だけオープンのサホロに加え石垣とトマムにも存在。トマムは実は比較的最近の2017年の開業で、星野リゾート内に位置しています。コロナ禍で値崩れしているのか、1泊2万円台くらいで出ていることも多いので、一回試してみることにしてみた次第。

 

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まずはスカイマークの中部発朝イチの便で新千歳まで。実は当初、6月に予約をしていたのですが、北海道が緊急事態宣言に入ったことでクラブメッドトマムが一時休業を決定したため取りやめ、ということになった経緯が。今回も北海道は緊急事態宣言下ですが、今度は休業はしないみたいです。

 

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朝7:20発はセントレアから新千歳までの便としては他社も含め一番早いもの。この時間にもかかわらず、結構なお客さんが出発を待っていました。

 

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機材はお馴染み、B737-800。最近ジェット旅客機だと殆どコレばっか乗ってるような…。

 

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セントレアを定刻で出発。スカイマークは一応機内サービスもあり、ネスカフェのコーヒーとキットカットが無料で配られます。現在スカイマークポケモンとのコラボ「そらとぶピカチュウプロジェクト」に参加していますが、キットカットピカチュウ仕様。加えて、ピカチュウのイラストの包装のマスクも戴きましたが、コレってマスク自体にもピカチュウが描かれてました。勿体なくて使えないぞ。

 

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新千歳空港には定刻よりも10分ほど早着しました。

 

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そういうわけで、9:18発の札幌行き快速「エアポート」に余裕で間に合いました。

 

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トマムまでは新千歳空港から一駅の南千歳で帯広・釧路方面の特急に乗り換えます。ちょうど釧路行きの特急「おおぞら」を捕まえることができました。運行頻度は比較的多い路線ですが、それでもおよそ1時間半ごとなので、コレを逃すと1時間半待ちになるところだったんですよね。

 

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南千歳からトマムまでは列車にもよりますが1時間から1時間20分ほどで到着します。

 

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トマムというリゾート地の最寄り駅ながら無人駅。クラブメッドのウェブサイトでも「トマムからの帰りのきっぷは予め買ってから来てね」という注意喚起がされていたります。まぁ乗車して車掌からきっぷを買えますし、最近では駅のQRコードを読み込んで手続きしておけば札幌駅や新千歳空港駅などの自動精算機で支払える仕組みも導入されてますけど。

 

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トマム駅の駅舎自体は割とちゃんとしてる印象。星野リゾートトマムのお客さんはこの奥の方に別の出口があり、そこに送迎バスが待っているので、この駅舎は使いません。

 

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駅舎のほうにはクラブメッドへの青い送迎バスが停まっていました。基本的には列車の到着に合わせて運行しているようで、特に事前予約などは不要です。

 

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バスで10分ほどで「クラブメッド トマム」に到着です。

 

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この時点で午前11時過ぎですが、チェックインは可能でした。通常のチェックイン時間は午後3時で、クラブメッドの「オールインクルーシブ」の権利が発生するのもこの時間以降ということになります。ただ、3500円でアーリーチェックインが可能とのことなので、そちらを追加でお願いすることに。ここトマム星野リゾート側のレストランあたりでランチしても2000円くらいは平気で飛ぶような価格なので、部屋も使えてランチも食えるなら3500円は納得感ある設定です。そのほかスタッフから説明を受けるのですが、そこで「グラブメッドへようこそー!」の洗礼を受けることに。そうだった!ココっってそういう陽気なトコだった! なんせスタッフもここでは「ジェントルオーガナイザー」、略してG.O.と呼び、こちら客側も「ジェントルメンバー」、G.M.と呼ばれてしまうわけだったりして。

 

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チェックイン時には手首にリストバンドを付けられます。これは部屋の鍵として機能するだけでなく、お客としての特典を受ける印でもあります。

 

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客室まではG.O.さんが案内してくれました。ここでは1番ベーシックなタイプにあたりますが、ソファベッドも備わり大人3人まで入れる大きさです。これでYahoo!トラベル経由で1泊2万2千円弱、でした。なかなかお買い得だったかと。

 

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ベッドは大きなものが1台、寝心地もなかなかです。木製のベッドボードが山のリゾートっぽい。

 

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大きなテレビとソファベッド。こちらがちょっとダラダラするにはちょうど良い感じでした。

 

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一応ちょっとしたデスクも用意されています。コンセントもあるのでPCとか使うのも問題なし。

 

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冷蔵庫やティーセット類はこちらに纏めてあります。ペットボトルの水が2本用意されていますが、滞在中で支給されるのはコレのみ。あとは環境保護のため、使ったペットボトルに水道や給水所の水を詰め替えて使ってください、だそうです。さすが環境問題で意識高い系のフランス企業だけのことはあるな。

 

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洗面所とバスルームはこんな感じ。アメニティは歯ブラシのみ備え付けられており、他のアイテムは注文して持ってきてもらうようになっています。エコなわけだ。

 

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ではランチを。こちのメインレストラン「イタラ」では朝・昼・晩の3食ともビュッフェスタイルで提供されます。

 

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現在は新型コロナ対策ということで、G.O.が盛り付けた料理を受け取るスタイルになっています。食事内容は和・洋・中などバリエーションは豊富で、何を食べるか迷う程度には揃ってます。しかも毎回メニューの内容が違う上に、うっかりすると結構本格的なインドネシア料理とか混じってたりするので油断ならない感じ。

 

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「オールインクルーシブ」ってアルコールも勿論含まれます。レストランのビールは北海道といえば!のサッポロクラシックじゃありませんか。早速昼から戴いちゃうぞ。

 

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まずはサーモンのサラダと白身魚のソテーを。お隣に並んでいたローストチキンもお皿に乗っけて貰いました。

 

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カレーも食べましたが、これもなかなかのお味。ここ、相当ちゃんと作ってるな。

 

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イタリアンのコーナーからピザを。カリカリ系ですね。

 

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最後にデザートも食べました。ワッフルはその場で焼いたものを提供。そのほかのケーキ類もしっかりこちらで調理しているものが多い印象です。料理のクオリティの高いビュッフェでも、デザートに手を抜いて出来合の冷凍シートケーキばっかり並べてるようなとこ、意外とあるからねぇ。

 

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ソフトクリームもありますが、バニラと北海道メロンというフレーバーでした。

 

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レストランのある2階や3階にはオープンデッキがあり、リゾートを見渡せます。星野側のタワー棟がニョッキリ突き出てますな。

 

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こちらでのお楽しみの一つかもしれないのがメインバー「雲海」かも。朝9時半から夜12時までオープンしており、飲み物がいつでも頂けるほか、時間によってはスナック類も用意されています。

 

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バーはかなり広く、くつろげる雰囲気のエリアもあったりして居心地は良好です。

 

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飲み物はこちらのバーカウンターで。

 

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「オールインクルーシブ」に含まれるドリンク類のラインアップはアルコール・ノンアルコールとも幅広く用意されています。このほか有料で追加できるメニューもありますが、これだけ揃ってればその必要はないんじゃないかしら。

 

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カクテル類もその場で作ってくれます。ソファに腰掛けて窓の外の景色を眺めながら戴きました。

 

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バーにはシアターも併設。イベントなどがここで行われます。

 

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部屋でウダウダしたりバーで飲んだくれてるだけでもつまらないので、ちょっとアクテビティ的なこともしてみましょうか。クラブメッドの目の前にある「ミナミナビーチ」は星野リゾートの施設ですが、クラブメッドの利用者も自由に使えるようになっています。しかも星野側だと宿泊施設からここまで離れているのでリゾート内のシャトルバスで来ることになるのですが、クラブメッドのお客は歩いてすぐ行けちゃうんですよね。

 

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そういうわけで、せっかく来たので泳ぎます。タオルは入場時に貸して貰えるので、水着だけ持って行けばOK。

 

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「ミナミナビーチ」には露天風呂「木林の湯」も併設されていて、こちらも勿論使えます。営業時間は午後3時から11時まで。面白いことに、ここって内湯がなく露天風呂オンリーなんですよね。温泉ではないですが開放感は抜群。

 

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このお風呂にも思い立ったらいつでも歩いて行ける、ってのはナイス。下手すると星野側に泊まるより条件良くないですかコレ。

 

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夕食もレストランで。こちらには追加料金でオーダーできる料理や、日によっては別料金を払うと入れるレストランの営業もあるようですが、特に拘りがなければココで喰ってても充分かと。

 

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サラダコーナーから貰ったカプレーゼから始めてみました。

 

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和食コーナにはお造りもあったりして。

 

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イタリアンのほうから貰ってきたラビオリ。

 

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コーンスープも濃厚で美味しゅうございました。

 

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メインはラムのソテーにしてみました。

 

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デザートのケーキも綺麗に盛り付けられています。

 

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それにしてもちょっと驚くのは、レストランでも別に日本語が通じるというわけじゃないこと。基本、英語で話しかけてくるG.O.が割と多いんです。なんかちょっと海外旅行してるみたいで自分としては楽しかったです。なかなか海外に行けないこのご時世、クラブメッドに来るのがお手頃な海外旅行気分を味わう近道かも知れませんよ。

 

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夕食を終えて午後7時半頃、花火の打ち上げもありました。

 

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夜にもう一回「木林の湯」に入りに行きました。

 

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プールの営業は夜8時まで。この時間だと静かなミナミナビーチが広がります。

 

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最後にバーでもう一杯。ちょうどステージでイベント中ですが、無理矢理参加、のような雰囲気はなく、遠巻きに眺めながら飲んだくれるのもアリです。

 

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明日の朝は早起きしなきゃいけないので、今日はこのくらいで。