へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

JR西日本「どこでもきっぷ」を使い倒せ!その1:「べるもんた」とお好み焼き。

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JR西日本が発売している「どこでもきっぷ」。

 

www.jr-odekake.net

 

JR西日本エリアが新幹線や特急も含めて乗り放題で3日間22000円という破格なきっぷであるだけでなく、これまでこの手の割引切符でJR西日本がつけていた「2名以上から販売」という条件がない、という点でも画期的。おそらく鉄オタに乗り倒されたくないので「ぼっちお断り」で防衛してたんでしょうが、新型コロナ禍での利用落ち込みが続く昨今、そんな贅沢も言ってられなくなったんでしょうな。

ちなみにこの切符、一度は4月に発売のリリースがあったんですが、当時は新型コロナ感染が急速に広がっていました。「今やるの?」と訝しがってたら案の定数日後には「やっぱ発売延期します」って発表があったという、なかなか曰く付きのヤツだったりします。

 

JR四国でもデスティネーションキャンペーンに合わせてお得な切符も出ていて食指が動いたのですが、友人からお誘いがあってコチラでお出かけすることにしました。

 

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JR西日本管内で有効のきっぷなので、当然ながらそこまでは別料金で移動しなきゃいけません。今回は前日夜に近鉄特急「ひのとり」を利用しました。

 

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大阪上本町で下車し、本日のお宿「シェラトン都ホテル大阪」へ。本当に「駅の上」にある便利なロケーションです。

 

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大阪のホテルは相場がかなり下がっていますが、こちらも11400円という普段ではあり得ないお値段で出ていました。シティホテルらしい雰囲気で、差し色のようにソファやテーブルに使われているオレンジ色が洒落てます。

 

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冷蔵庫にミニバーのドリンクが詰まっているあたりが「正統派のホテルでござい」という現れなのかも。

 

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コーヒーもネスプレッソのマシンが部屋に置かれていたり。

 

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折角良さげなホテルに泊まりましたが、朝7時半にはチェックアウトしてお出かけです。

 

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近鉄大阪上本町駅、普段は大阪難波まで地下線を通ってしまうのですが、地上に頭端式の「いかにもターミナル駅」なホームが並びます。今日はまずはここからスタートです。

 

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一駅先の鶴橋でJRに乗り換え。ここから「どこでもきっぷ」の出番となります。

 

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大阪で金沢行きの特急「サンダーバード」へ乗り換え。ここで友人1名と合流しました。今回は合計4名での旅行ですが、うち2名は土日の2日間のみの同行です。この「どこでもきっぷ」は2日間で18000円という設定もあるんですが、JR西日本の駅やネット予約でも買える3日間用に対して、こちらは旅行会社でしか売っていません。まぁ旅行会社にもコミッションが落ちる仕組みにしたかったのかもしれませんが、コロナ禍で旅行会社も支店を閉鎖したりしてますし、感染症対策で窓口対応を予約制にしたりと、決して対応する人手がそれほど潤沢とは思えません。18000円のきっぷを売ったコミッションがそれに見合うのか、って気もしますし…。なんでこんなことにしたのか謎です。

 

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途中から2名も合流し、4名揃って金沢に到着。この「サンダーバード」、指定席もグリーン車も予約は満席でした。客足はそれなりに戻ってきているようです。

 

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北陸新幹線に乗り換え、富山までやってきました。

 

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ここで少し時間があるので軽く昼食とします。富山駅名物?の「立山そば」へ。

 

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入口のポスターで推されていたのが気になって「カレーそば」にしてしまいました。が、これが結構な旨さ。少し金沢カレーっぽい濃さのあるルーが、そばつゆと意外に合うんですよね。

 

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次は「あいの風とやま鉄道」で高岡まで移動です。「どこでもきっぷ」はJR西日本の路線で使えるのですが、一部の第3セクター鉄道などでも有効。もともと富山~高岡間は「青春18きっぷ」とかでも乗れる区間ですが。

 

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高岡からは氷見線城端線で運転されている観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」、通称「べるもんた」に乗車です。今回は旅程を決めるにあたって参加者がそれぞれ「行きたいところ」などを持ち寄ってソレを繋げてみる…というプロセスを踏みましたが、おかげでヤバめのスケジュールに…。「べるもんた」は「どれでもいいので観光列車に乗りたい」というリクエストにお応えした結果。日曜日は氷見線を走りますが、今日は土曜日で城端線での運行です。これから城端まで往復してきます。

 

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普通列車用のディーゼルカーを改造した車内はこんな感じ。片側はボックスシートが残りますが、もう片方は窓に面したカウンター席になっています。また。この列車の大きな特徴は車端の販売カウンター。なんと板前さんが乗り込んで、車内で握ったお寿司とかが食べられてしまうのです。

 

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お寿司はウェブから事前予約が可能で、お茶付き1人前5カンで2100円。ちょっとお高く感じたのですが、富山湾の宝石といわれる白えびに加え、今が旬の蟹がこんなにてんこ盛りなら納得。

 

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同行者のうち1名は「ほろ酔いセット」を注文してました。富山の地酒1杯におつまみがついて1550円、これも内容的には悪くないな。

 

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他にもお造りや海鮮丼もありますが、事前予約なしでも頂けるようです。

 

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飲み物も地酒などが揃っています。

 

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ただ、大変残念なことに高岡から城端までの所要時間は僅か45分ほど、意外と慌ただしくてお寿司を楽しんでいたらすぐに終点、って感じなんですよね…。

 

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そのまま、また「べるもんた」で折り返し。

 

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途中、一家総出でお見送りしてくれるお宅があったり。

 

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復路は新高岡で下車。

 

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城端線北陸新幹線との接続駅ですが、改札は繋がっていません。事情を知らない人は吃驚しますわな。

 

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ここから一駅、金沢まで新幹線に乗りました。

 

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金沢からは米原行きの特急「しらさぎ」に乗車です。

 

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米原から新幹線に乗り換えて…と言いたいところなんですが、東海道新幹線は東京から新大阪までJR東海の運営。つまり、この「どこでもきっぷ」で利用できる路線には入っていないんです。でも別の手で「JR東海の特急列車」に乗ってきました。高山線の特急「ひだ」には1日1往復だけ、岐阜から大阪まで直通する便があります。それに米原から乗って西へ向かってやろう、というわけです。

 

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12両編成の新快速がバンバン走る区間に、わずか3両編成の特急が割り込むって贅沢。自由席は1両ですが、同じようなコトを考えていた人は他にもいたようで、発車直前のホームには乗車列がまぁまぁ長くなっていたのには吃驚です。

 

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ラッキーなことに最前列を確保でき、電車に伍して爆走するディーゼル特急を堪能しました。このキハ85系もさほど古さを感じないのですが、登場は1988年とJR化直後、既に30年以上も経ってます。来年から後継のHC85系への取り替えが始まりますが、それだけ使ってれば当然ですわな。

 

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新大阪では山陽新幹線「さくら」に乗り換えます。

 

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夜9時過ぎに広島に到着し、本日の旅程はここまで。広島といえばお好み焼き! 広島駅ビル内にも有名店がいくつかあり、ラストオーダー夜9時半ということで駆けつけたのですが、残念ながら各店舗ともお客さんが多かったせいか時間前にオーダーストップになってしまっていました。そこで、駅前のビル内にある「お好み物語駅前ひろば」へ移動。広島駅前は駅ビル建て替え工事のためにちょっと迷いましたが…。たくさんのお店が並ぶ中で「お玉のキャベツ」にお邪魔します。

 

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広島名物の牡蛎入りのお好み焼きを頂きました。牡蛎が思ったよりたくさん出てきたよ。

 

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広島では一般的という牛の部位「コウネ」。一度食べてみたかったのですが、こちらのお店にもありましたのでね。

 

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夕食後はホテルへ。今日のお泊まりは「東横イン広島駅スタジアム前」です。さすがカープの本拠地近くというせいか、普通は青く輝く「東横イン」のサインが赤くなってます。

 

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すぐそばのローソンですら赤くなってましたしね…。

 

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ロビーの椅子が赤いのもそのせいかしら?

 

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翌朝、窓の外を見たら結構「トレインビュー」だったことを発見。

 

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1階ロビーで朝食にしましたが、こちらの東横インは通常のバイキングスタイルが戻ってきていました。同行者は別の東横インに泊まっていたのですが、そちらはお弁当形式だったとのこと。ホテル毎に違うみたいですね。