へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

流氷三昧を「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」で、その4:見て!乗って!流氷を堪能しまくる一日。

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今日は流氷をいろいろ楽しむ一日でした。

 

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「北こぶし知床」をチェックアウトして、歩いてすぐのところにある「ゴジラ岩観光」のオフィスへ。今日はまず「流氷ウォーク」に参加します。これはインスタラクターの案内のもと、流氷の上を歩いちゃおう!というアクティビティ。ここでドライスーツを着込んで、マイクロバスで流氷エリアへと向かいました。

 

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知床の道の駅近くの海の上が流氷ウォークの「会場」みたいになっていました。知床でアクテビティなどを提供する会社は何社かありますが、ほかのところもココで実施しているようで、かなりの賑わいでした。

 

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陸から見ると一面の「氷」に見えますが、流氷は大小の氷の集合体。海が凍っているわけではなく、遠くロシアのアムール川から流れ込んできた氷が南下しながら成長して流れ着いたものなんですよね。だから、インストラクターなど習熟した案内人なしで流氷に乗ったりすると、この氷のスキマから海に落ちたり、乗った氷がひっくり返って海に落とされたりしてしまう可能性があって危ない、というわけです。

 

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このあたりの氷は今日は小さめだそうですが、それでも海を一面に埋め尽くす氷原の眺めは圧巻です。

 

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流氷ウォークは単に「氷の上を歩く」だけじゃありません。氷のスキマから海に入って浮かんでみたり(ドライスーツなんで浮きます)、小さめの氷に乗って沈めてみたり…といろいろ遊べます。想定以上に体力使いました。

 

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「流氷ウォーク」の所要時間は1時間半ほど。ちょっと時間があるので「知床世界遺産センター」に行ってみます。

 

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館内は知床の自然などの紹介展示があります。隣接する「道の駅 うとろ・シリエトク」も観光情報やお土産物などが充実、時間を潰すにはちょうどイイ感じ。

 

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ではそろそろ移動のお時間、ウトロ温泉バスターミナルへ向かいます。

 

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ここから約50分、斜里までの行程です。斜里からウトロまでは斜里バスの路線ですが、これはウトロから斜里・網走を通って女満別空港までを結ぶ「知床エアポートライナー」。網走バスとの共同運行路線なんですが、網走バス担当便でした。空港まで直行するためか、座席はほぼ埋まる程度の乗車率。

 

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昨日通ってきたオホーツク海沿いの道をまた戻るわけですが、昨日に比べると流氷が接岸していない区間が多い印象。流氷は氷が海に浮いているだけなので、風向きがかわるとすぐに沖に流されたりしてしてしまうんです。

 

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斜里バスターミナルに到着。下車したのは自分のほかは数名でした。

 

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バスターミナルの目の前には知床斜里駅があります。ここから鉄道の旅、再開です。

 

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今日は本当に快晴で、知床連山の海別岳もホームから綺麗に見えています。

 

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暫くすると、網走から折り返しとなる「流氷物語」号が入線してきました。

 

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車両はキハ40「北海道の恵み」シリーズが充当されています。1号車が「流氷の恵み」、2号車が「森の恵み」車両。

 

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「流氷物語」号は2017年に運転を開始した観光列車で、今年で5周年を迎えます。もともとこの区間には毎冬の流氷シーズンにはトロッコ列車「流氷トロッコ」が走っていたのですが、トロッコ客車をディーゼル機関車が牽引する形式だったため、冬期は機関車を除雪用に回す必要が出てきてことから運転を終了することになってしまいました。その代替として運行が始まった、という経緯があったり。車内は「ふつう」ですが、地元の方が乗り込んでの観光案内やおもてなし、車内販売などが行われています。また昨年からは往年のゲーム「オホーツクに消ゆ」とのコラボも行われ、今年も継続となった様子。

 

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列車のサボなどもコラボ仕様です。このレプリカも車内で販売されていました。

 

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駅のホームでは駅員さんのトランペット演奏でお見送りです。

 

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知床斜里を発車して間もなくオホーツク海沿いに出ますが、残念ながら流氷は沖合に少し見える程度。まぁ昨年は影も形もありませんでしたから、それに比べれば随分マシです。昔は冬の間はびっしりと氷に覆われているのが日常で、本当に最近は氷の量が減ったように感じる、というのは案内ガイドさんも言っていました。確かに昔は「流氷シーズンに道北に来れば流氷はだいたい見れる」という感じだった気がする。

 

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途中の浜小清水には20分ほど停車します。

 

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浜小清水駅には「道の駅 小清水」が併設されており、ここでの休憩&お買い物タイムとして停車時間が長めに取られているようです。併設といってもメインは殆ど「道の駅」で、鉄道の駅は無人駅だし「おまけ」みたいな感じですが。

 

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流氷は沖に流されてしまいましたが、知床連山は凄くクリアに見えています。こんなによく見えるのも意外と珍しいらしい。

 

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浜小清水発車後は北浜に停車し、網走市街地へ入っていきます。網走港では陸揚げされた漁船の群れが。流氷が押し寄せるために船が壊れないようにしているんです。

 

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網走までは約1時間で到着。

 

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網走駅からは駅前でレンタカーを借りての移動。「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は特典として「駅レンタカーを格安で使える」というのがあるんですが、普通に「じゃらん」でクーポン使った方が安かったぞ。

 

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クルマを借りてまず向かったのは、市街地を海の方に向かって抜けたところにある「道の駅 流氷海道網走」です。

 

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ここは網走流氷観光砕氷船「おーろら」の発着港。約1時間、流氷観光クルーズに行ってきます。この船を運航する「道東観光開発」は10年ほど前までは名鉄グループだったんですよ…。さっき乗った網走バスも含め、「タカハシグループ」が名鉄から引き取った形になっています。「タカハシグループ」って何者?と思って調べたら、札幌とかで見かけるカラオケ店「歌屋」運営してるトコなんですね。

 

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そういえば昼飯まだ喰ってないな、ということに気づいた私。船内の売店で「あばしり和牛」の肉まんとか売ってたので、これで軽く済ませました。

 

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午後3時半に出港。

 

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網走港を出て、一路沖合を目指します。

 

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15分ほどすると、周囲に氷が見えてきました。

 

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おお、これだよこれ! この風景を見るために船に乗ったんだよ!

 

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これでも「砕氷船」なので、氷があってもバリバリ進みます。

 

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基本的には皆さんデッキから流氷を眺めているわけですが、客室内からも大きな窓から迫力ある眺めが楽しめたりします。1階席だと海面に近いので臨場感、割とありますね。

 

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この位置からも流氷原の向こうに知床連山が鮮やかに見えていますね。

 

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流氷エリアを30分ほど航海し、網走港へ戻る航路へ。船のいいところは、海岸近くに流氷がなくても、流氷のあるところまで行くことは出来ることかも。あまり遠くなってしまうと無理ですが、通常60分の運航時間を15分程度延長して流氷原までリーチしてくれることもある様子。

 

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網走港に接岸。

 

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この船、夏はウトロ港へ移動して知床の観光船として活躍します。

 

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道の駅館内には、ちょうど冬季オリンピックで話題の皆さんの顔はめ看板が置いてありました。本拠地、ここからそう遠くない北見だったよね確か。

 

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網走からはひたすら北上し、紋別までやってきました。ホテルに入る前に、ちょうど開催中の「紋別流氷まつり」会場に立ち寄ります。1963年から開催されている歴史のあるお祭りですが、昨年は新型コロナ禍で中止となったため2年ぶりとまります。本来はステージイベントや様々な企画が繰り広げられるようなのですが、今年は氷像の展示のみ。

 

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氷像のメインは諫早神社とアマビエ像。なぜ紋別諫早?というのはアマビエ様から選んだらしいです。で、制作は自衛隊の皆様。さっぽろ雪まつり雪像を作ってるのは知ってたけど、ココでも?

 

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氷像のライトアップが行われていますが、来場者はそれほど多くはなく少し寂しさを感じます。来年はフルスペックでのお祭りができるといいですね、と。