へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

海外旅行再開!3年ぶりのタイへ。その2:いよいよ出発。

それでは、いよいよ出発です。

 

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考えてみれば、このブログを始めたのはちょうど3年前の2019年5月、元号が令和に変わったのがきっかけ。そして令和に変わった初日の5月1日から出かけたのがタイで、最初にその旅行記を書いたのでした。実質的に閉ざされていた海外旅行の門が開いて再開した最初の一歩もタイというのは、何か運命めいたものを感じてみたり…。

 

出国は中部国際空港セントレアから。以前は日本入国後の移動は公共交通利用不可となっていましたが、2月から自宅までの移動なら利用OKになっていたので、普通に名鉄電車でやってきました。

 

まずはチェックインを済ませます。国内線側はそこそこの賑わいですが、国際線側はGWとは思えない静けさ。手続きの際にはかなり慎重に進めている印象で、タイ入国へ必要な書類もタイランドパスのQRコードや保険の証書などを実際にチェックされました。あとは通常通り、シンガポールまでの搭乗券と乗り継ぎのバンコクまでの搭乗券が2枚、バンコクまで通して預かってもらったバゲージタグを貰います。

 

スカイデッキに出てみると、これから搭乗するシンガポール航空B787が駐機中。それにしても国際線側、これしか飛行機停まってないじゃん…。

 

あとはそのまま出国しちゃいます。今日のセントレアからの出発便、シンガポール行きの後はソウル行き1便、マニラ行き2便のみ。なんでフィリピン行きだけそんなに飛んでんだよ!って感じですが、実は東海エリアって在日フィリピン人が凄く多いんですよね。2020年に新型コロナのパンデミックセントレアの国際線は一時全便運休になってしまったのですが、最初に再開したのがマニラ便だったりするほど。

ちなみに出国手続き、保安検査から出国審査の間に税関検査が増えてました。これから恒常的にそうなるのかは解りませんが、出国者全員に対してパスポートのスキャンを行うような感じ。

 

こんな状態のセントレア、国際線制限エリアのラウンジは全てクローズしています。一応SFCスターアライアンスゴールド所持なのでラウンジアクセスはできる筈ですが、シンガポール航空からの代替策は特にないようです。ビジネスクラス利用だと食事券とかが出てるという噂もありますが…。そこで今回は「プライオリティパス」に活躍して貰うことにしました。実はセントレアでは昨年12月から「プライオリティパス」で使えるレストランが2軒追加されてるんですよ。

 

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1つは「フライトオブドリームズ」にある「イーサン・ストゥウェル」で、こちらは今年1月の札幌行きの際に堪能させて貰いました。

 

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で、もう一軒がこの「海膳空膳」。国際線出発エリアにあるので、当然ながら国際線で出発する旅客しか使うことはできません。まさかこんなに早く恩恵に与れるとは。

 

メニューは一部限定で営業中といった感じ。プライオリティパスでの特典利用では丼や麺類のメイン+おつまみから1品づつ、これにアルコール含むドリンク飲み放題がつく形になります。

 

丼物では一番高額1080円のうな丼に600円の焼き鳥をチョイス。アルコールは一番搾りの缶に加えてキリンのスプリングバレーの生もあって、750円のプライスタグなのにこれも含まれるとの太っ腹対応。あんまり飲み過ぎると飛行機に乗れなくなりそうなのでお替わりはアイスコーヒーにして、締めて2780円分をタダで飲み食いした計算です。しかしまぁタイランドパス申請用の医療保険はカバーしてくれるわフルスペックのプライオリティパスは出してくれちゃうわ、なんて有能なの楽天プレミアムカード。楽天の回し者か俺は。

 

では、いよいよ搭乗です。

 

まぁ予想はしてましたが機内はガラガラ。出発便には特に旅客数の制限はありませんが、到着に関しては1便当たり100名程度に抑えなければなりません。日本に入国せず国際線同士で乗り継ぐ旅客はこれに含まれないので、成田発着便は乗り継ぎ旅客分で混雑している便もあるそうですが、便数が少ないセントレアではそんな需要もなく、といったところでしょう。

 

今までであればシートポケットに入っていた機内誌などはなく、「安全のしおり」とエチケット袋、それにこのキットだけ。袋の中身はマスクにウェットティッシュ、消毒シートでした。

 

セントレアを離陸してベルトサインが消えると、まずはドリンクサービスがありました。通常であればカートを押して様々なドリンクが選べ、スナックなんかも出てくるところですが、トレーで数種類のジュースなどを出すだけの簡素版です。

 

機内食もかなりシンプル。シンガポールといえば機内食には定評があり、エコノミークラスでもトレイいっぱいに皿が並ぶ印象ですが、メインディッシュとパンだけという構成でした。メインはビーフかチキンからの選択で、ビーフはカレーです。薄切り肉が結構たくさん入っていて旨かったぞ。

 

こんな状況でもデザートのアイスクリームはハーゲンダッツというのは、シンガポール航空のせめてものプライドなのかも。

 

飛行時間6時間強でシンガポール・チャンギ国際空港に到着しました。こんなに長時間飛行機に乗ったの、本当に久しぶりだなぁ…。映画も2本も観ちゃったけど「機内で映画を観る」自体が難しい状況でしたからね。

 

降機してボーディングブリッジに足を踏み入れると、一瞬南国特有のもわっと下空気が感じられて「あぁ海外に来た!」という実感が湧きました。ターミナルビルに入ると到着プロセスを知らせる看板がありましたが、今回は乗り継ぎなのでコレは関係なし。ちなみにシンガポール、この時期は既に入国時のPCR検査は必須ではなくなってます。

 

ターミナル内はかなり人出がある印象。アジア各国が入国制限を緩和している分、人の動きも活発化しているのが解ります。

 

ちょっとだけ「シルバークリスラウンジ」に立ち寄り。

 

こちらも座席が一通り埋まる程度には混雑していました。みんな動いてんな…。

 

ラウンジ内の食べ物は全て個包装か、カウンターから盛り付けたものをオーダー毎にサービスするような形で提供されていました。

 

さて、乗り継ぎ便のバンコク行きのゲートへ。乗り継ぎのプロセスはコロナ前と全く同じです。

 

機材はA350。短距離路線ながら大型機が投入されてます。

 

コチラの便はセントレア発と打って変わってかなりの混み具合、おそらく8割くらいは乗ってたんじゃないでしょうか。チャンギを定刻で離陸。

 

飛行時間2時間程度の路線ですが、ちゃんと温かい機内食が提供されます。これ、なんと容器は紙製でカトラリーも木製。いわゆるSDGsってやつかい?

 

トムヤム味のビーフンを選択しましたが、程々にスパイシーでいい感じでした。

 

バンコクスワンナプーム空港に到着したのは定刻の午後7時。ついにタイ来たぞ。

 

入国のプロセスですが、到着コンコースを進むと最初に「タイランドパス」のチェックポイントがあります。ここで「タイランドパス」のQRコードと搭乗券を提示。係員の作業はQRコードをスキャンして搭乗券からの情報を数件入力したら終了といった程度で、処理はすぐに終わりました。そこからは入国審査へ。入国審査でも「タイランドパス」のQRコードは目視でチェックしていました。おそらく申請が済んでいるかだけを確認していると思われますが、スマホ画面で提示するよりはプリントアウトしたものを持っていた方が提示しやすいのでお勧めかも。

 

入国審査を終えれば手荷物を受け取って税関を通過しますが、ここは今まで通り。ここからが違うところで、4月までは「Test&Go」プログラムが適用され、到着ロビーで自分のホテルの出迎えを探さないといけません。ところがコレがホテルが多すぎて、自分の泊まるホテルのスタッフがどこにいるのかさっぱり解りません。ただ、案内係が配置されていて「どこのホテル?」とフォローしてくれ、ホテルのスタッフ同士でもお客を案内しあっているので、意外となんとかなっちゃいました。今回、1泊目の隔離ホテルに選んだのは「グランデセンターポイント ターミナル21」。ロケーションはアソーク駅そばで便利ですし、もともとは日本人利用も多いサービスアパートメントなので、日本人の扱いにも慣れているかも、ということで選択しました。お値段も夕食・朝食付きでトータル1万6千円ほどと悪くない感じでしたし。また「陰性結果が出るまで部屋に缶詰になるのであまりケチらない方がいい」というアドバイスもネットで見つけた体験談にあったりとかね…。で、係員の皆様のヘルプもあってホテルの出迎えにはすぐ会えました。

 

10分ほど待っていたら「車が用意できたので」と外に案内され、この送迎車に乗せられました。相乗りになることもあると聞いていたのですが乗車したのは自分のみ、結局「専用車で移動」となった次第。ホテルまでは30分ほどで到着しました。

 

ホテルに到着するとまずチェックイン。タイにも日本で言うところのCOCOAのような「モーチャナ」というアプリがあり、今ではインストール必須ではないらしいのですが一応入れておいてみました。実はチャンギにいたときに登録してみたのですが、タイランドパスのQRコードを読み取らせても「無効」のレスポンスが来て先に進めなかったんです。ここで再度試してみたら何の問題も無く登録できたので、タイ入国後でないと登録ができないのかもしれません。

 

なおチェックインの際にはこのATK検査キットも渡されました。到着5日目にこれで自主検査して、その結果を「モーチャナ」で報告することが「推奨」されています。

 

チェックインの後はPCR検査。こちらではホテルに病院の検査担当スタッフが常駐して検査を行っているようですが、ホテルによっては送迎の途中で病院に立ち寄って検査するケースもあるみたいです。その後、スタッフの誘導で客室に突っ込まれます。検査結果が陰性であることが確認できるまでは、この部屋から出るのはNG。部屋の鍵を貰えなかったのですが、考えてみたら部屋から出れないので鍵を渡す必要がないのね。

 

お部屋は広くてなかなか快適。バスルームもシャワールームとバスタブが備わっている広々としたつくり。

 

歯ブラシなどのアメニティも揃います。

 

小さなキッチンも備わり、ミネラルウォーターのボトル2本にちょっとしたスナック類も準備されていました。冷蔵庫にもジュースとか置いてあったよ。

 

部屋に籠もらないといけないので2食付きのプランにしたのですが、夕食は4種類のメニューから選べ、LINE経由でオーダーします。洋食でポークソテーとほうれん草のグラタンのセットを頼みました。一緒にオレンジジュースとフルーツも付いてきます。割と旨かったです。

 

翌朝、7時半ちょうどに電話がかかってきて「ユーアーネガティブ」と告げられました。無事「陰性」だったようで、この時点から外出オッケーとなりました。でもまぁ「ネガティブ」とか他人から言われて嬉しく感じるコトなんて普通ないわな。

 

8時半頃、昨晩のウチにオーダーをかけておいた朝食が届きました。一般的な洋朝食の構成でオムレツも焼き具合が絶妙でよろしいのですが、食パンはできればトーストしてくれたりとかのほうが嬉しかったかなぁ。

 

結局10時過ぎにはチェックアウトしてしまったのですが…。

 

フロントで荷物を預かってもらい、周辺をちょっと散策してみました。とりあえず日本円をタイバーツへ両替しないといけないのですが、ちょうどBTSアソーク駅に為替レートがいいことで知られる「スーパーリッチ」の支店があったのでラッキー。

 

またこのホテル、名前からも想像がつくと思いますがショッピングモール「ターミナル21」と同じビルにあります。

 

館内をうろついてみますが、撤退したらしき区画は確かにあるものの賑わいは以前とあまり変わらない印象です。このエリア、「てんや」「やよい軒」に「吉野家」「ペッパーランチ」など日本のイオンモールみたいなテナント構成ですが、これら日本発チェーンも相変わらず頑張っている様子。

 

では、2泊目以降のホテルへと移動しましょうか。