へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

海外旅行再開!3年ぶりのタイへ。その7:バンコク4日目、勝手に「世界の車窓から」。

プチ汽車旅を楽しむことになったのさ。

 

前日はホアランポーン駅に行ったわけですが、それなら今度は新しい中央駅となるバンスー駅にも行ってみようじゃないか、と地下鉄MRTで向かいます。駅にはバンコク近郊路線図が出ていましたが、随分いろいろ出来たのね…。

 

地上に出て建物から出てみると、こりゃ立派な駅だなと吃驚。

 

駅構内も無茶苦茶広いのですが、今のところ何もありません。案内表示板には「長距離列車」「高速鉄道」とか出てますが、まだココから出てないだろ。

 

この広大なスペースを有効活用!とばかりに、ワクチン接種会場として一部が使われていました。

 

現在この駅から出ているのは近郊路線となるレッドラインのみ。北方のランシットまで伸びるダークレッドラインと西方のタリンチャンを終点とするライトレッドラインの2路線に分かれていますが、ダークレッドラインはLCCメインとなっているドンムアン空港も通っています。ちょっと乗ってみましょうか。

 

このレッドラインはタイ国鉄の運営で、建設には日本企業がかかわっています。この車両も日立製だったりして。

しかしまぁ、プラットホームもかなり立派です。この上の階にもホームが設置されているんだとか。将来的には在来線の長距離列車は勿論のこと高速鉄道や、スワンナプーム空港への鉄道がここを経由してドンムアンまで延長される予定。壮大すぎない?

 

バンスー駅を出るとこの電車、最高時速160kmでかっ飛ばします。途中、建設中のモノレール路線の上を通過。新交通システムだけじゃなくてモノレールも2路線、開業予定なんですよね。

 

バンスー駅から20分弱でドンムアン駅に到着です。ドンムアン空港、まだここがバンコクの唯一の玄関口だった頃にはアクセスはほぼタクシーしかなかったんですよ…。バスはあったけど空港リムジン的なモノはなく路線バスのみ、渋滞に巻き込まれながら一般道をノロノロ移動させられる羽目になります。タイ国鉄もありますが、遅れが日常茶飯事でいつ列車が来るか解らないし、乗ってもホアランポーン駅になかなか入れずにまた遅れる、なんて感じで使い物にならず。タクシーはタクシーで「メーター使って走ってくれる」なんてのは超レアケースで、ぼられないようにバトルしなきゃいけませんでした。ソレが今ではついに鉄道で簡単に行けるようになったなんて…。

 

長距離列車も将来的にはこちらの高架駅へ移転する予定らしく、チケットカウンターなどはもう用意されていました。

 

この新しいドンムアン駅ですが、空港のターミナルビルから見ると南側にずれたようなところに位置しています。

 

下を見ると在来線の線路、その奥に今の国鉄ドンムアン駅が見えます。

 

ターミナルビルへは連絡通路で結ばれていますが、駅を出るといきなり階段、とバリアフリー何ソレおいしいの、という構造。

 

連絡通路を進んでいくと、国内線ターミナルビルの南端のほうに出ます。国内線の運航は回復傾向なのか、お客さんの数も多い印象。

 

国際線ターミナルビルには国内線ビルを突っ切って行かないといけません。正直、レッドラインをドンムアンからの国際線利用時にアクセスとして使うのは「駅から歩く距離が長すぎる」点からちょっとお勧めしにくいかな…。ちなみに国際線の運航はまだ可なり少ないようで、こちら側はひっそりとしていました。

 

国際線ターミナルからの連絡橋で、国鉄ドンムアン駅へ。

 

どうもこの後すぐにホアランポーン行きの列車があるらしいので、国鉄バンコク中心部へ戻ることにしました。

 

普通列車の3等利用で、運賃なんと5バーツ!

 

駅の前には新駅へ繋がる巨大な高架橋が迫ります。

 

予定より20分ほど遅れて列車が到着。朝の5時過ぎにスリン始発でやってきた列車なので、ここで20分しか遅れてないのは優秀のうちに入れていいかも。

 

エアコンもない古びたボックスシートの車両。旅情をそそるねぇ。

 

途中、古ぼけた謎の高架橋脚が立ち並んでいる区間があります。これ、恐らく「ホープウェル計画」の残骸でしょう。1990年代に香港の投資会社がタイ政府にプレゼンして始まったもので、この区間のタイ国鉄を高架にして近郊列車と高速列車、加えて高速道路と3層で整備するというものでした。これが完成すればドンムアン空港まで近代的な電化鉄道が通ることになるので期待してましたが、まぁ良くある話で計画は頓挫。橋脚だけがストーンヘンジのように残る結果となりました。今回の工事のために撤去されたと聞いていたんですが、支障のないところは残ってるみたいですね。

 

車窓にはまた高架橋が見えてきましたが…。

 

これは新しいバンスー駅と繋がる鉄道線のようです。こんなに出来上がってるの?

 

ドンムアン駅からのんびり45分ほどかけて、ホアランポーン駅に到着しました。

 

いかにも「終着駅」ですなぁ。

 

ホアランポーン駅からはバスでMBKセンターまで来てみました。

 

庶民派モールのMBKとはいえコロナの影響は免れなかったのか、店舗が撤退して空きとなったらしいスペースが少し目立ちます。

 

そんな中でも、昔ながらのクーポン食堂は健在です。

 

ガパオライスで遅い昼食としました。

 

MBKといえば怪しいブランド衣類やタイっぽい小物類などを売る店が名物?みたいな感じですが、皆さん元気に営業中の様子。

 

ここMBKには飛行機関係の模型が異様に充実したトイショップがあるんですが、こちらもちゃんと生き残ってました。なぜここに?と思うほど品揃えがいいのよ、このお店。

 

この日は早めにホテルに戻り、エグゼクティブラウンジのカクテルタイムを堪能しました。そういうわけで夕食は軽めに、と昨日も来たバミーコンセリーへ。

 

今度はワンタン麺にしてみました。確かに旨いことは旨いけど、炒飯ほどの感動はなかったかも…。なお、この後はルーフトップラウンジでまったりしました。