最近、函館のホテル朝食戦争みたいに「イクラかけ放題」がゴージャスなビュッフェのシンボルみたいになってる気がします。でも「食べ放題だったらゴーカさのある食材」ってイクラだけじゃないよね、と。愛知のお隣、静岡に「鰻」が食べ放題になる宿があるそうで、泊まってみることにしました。
今回は7月中旬までの延長が決まった静岡県版の県民割「今こそ しずおか 元気旅」を利用しました。静岡県の支援策は「1万円相当分の宿泊クーポン+2千円分の商品券」を5千円で購入する仕組みなのですが、静岡県内のコンビニでしか販売していません。つまり他県から来た場合は予約した宿泊施設に行く前にコレが発券できるコンビニに立ち寄らなきゃいけないんですよ。幸いなことに東名高速の三ヶ日ICを出てすぐのところにファミリーマートがあり、こちらで購入ができました。ただ個人情報の入力などもあって、割と手間はかかります。一応は発券できるマルチコピー機のところにクーポン購入手順の案内は掲示してありましたが…。ちなみにこのファミマ、6月末にオープンしたばかり、ちょうどいいタイミングでした。
三ヶ日ICからクルマで5分もしないくらいのところに「ホテルグリーンプラザ浜名湖」があります。ココが噂の「鰻食べ放題」ホテルです。自分はクルマで来ましたが、天竜浜名湖鉄道の浜名湖佐久米駅からも徒歩圏内で、ホテルの送迎も利用できる、なかなか便利な立地。浜名湖佐久米駅は浜名湖畔でゆりかもめがホームに沢山いる写真が「映える」とちょっと有名なとこでもあります。
全体的に「昭和」な雰囲気が漂うロビー。チェックインを済ませお部屋へと移動です。
廊下もどことなくレトロですが、手入れは行き届いている感じです。
お部屋は「一昔前のリゾート」といいますが、かなり広くてビックリ。リビングスペースにキングサイズのベッドが2台、これに6畳の和室まであります。
客室は全てレイクビュー。バルコニーも備えた大きな窓からは浜名湖が一望です。
部屋の一角にはミニキッチン的なスペースもあって、リゾートマンション的な面も。
和室の一角にはタオルと浴衣などが用意されていました。
お次は温泉。1階に浜名湖を眺められる露天風呂を備えた温泉大浴場があるんです。加温・加水に循環ではありますが、開放的な露天風呂は気持ちよかったです。
この脇に自動販売機が並ぶコーナーが。アルコール類はここでしか販売されていません。
面白かったのは、スナックなどもここで販売していること。隣の自販機と連動して、そちらにお金を入れて該当するボタンを押すと商品がここから取り出せる、という仕組みのようです。
で、いよいよ晩ご飯のお時間です。夕食・朝食ともビュッフェスタイルで提供されます。
テーブルについたらこんな案内が。そうそう、そうなのよ! 食べ放題ってドーンと一度にてんこ盛りにして取ってくる人いるけど、アレってあんまり喰えなくなるんだよね! どうも「目の前に料理がたくさんある」と「こんなに喰うのか…」と食欲が減退するとかしないとか。
料理はなかなか充実しており、静岡の地物も結構使われています。
お刺身とか。
お寿司もあります。
牛のすきやきもあったりして。
そのほかステーキなどの料理も揃ってます。
そして夕食の目玉とも言えるのが「鰻」。
まぁ1泊2食1万円台のお宿のバイキングで出てくる鰻なんて大したことないやろ、とあんまり期待してなかったんですが…これが肉厚ふっくらやわらか、脂の乗りも良好。これ、お店で普通に喰ってもまぁまぁのカネ取られるレベルじゃね? しかも惜しげもなくどんどん補充されていきます。
では、早速いただきましょう。飲み物は「三ヶ日みかんサワー」をお供に、鰻の蒲焼きを「つまみ」にする贅沢な晩餐です。「鰻のクリームコロッケ」なんてのもあったりして。
ローストポークにビーフステーキと肉系も充実。浜松餃子もあって、まぁまぁ旨かったです。
で、鰻をうな丼にしてリピート。ご飯と鰻の量が同じくらい、という罪深いブツを作ってしまったよ。
だし汁なんかも用意されていたんですが、それはもう「ひつまぶし」風にして喰え、と言われてるんだよね?
デザート系もいろいろ揃ってます。
抹茶スフレは蒸籠で温められてビュッフェ台に並んでいたりと、こちらも手を抜いている印象がありません。やだ料理のレベルも割とお高めじゃないですか。
大満足の晩ご飯の後はお部屋でのんびり。窓から見える浜名湖の対岸には灯りが煌々と輝いていますが、アレは浜名湖SAですな。
朝食も夕食と同じく1階のレストランでビュッフェ形式。
朝食に関しては割と一般的な内容でした。焼津名物として「朝ラーメン」があったのが面白かったけど、お味の方はノーコメントで。
次の予定もあったので朝9時にチェックアウト。建物など古さは感じさせますが、浜名湖を眺めながら入れる温泉や美味しい食事と、なかなか悪くないお宿でした。