へんな旅ばかりしています。

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「おかえり」の旅 in 新潟&福島、その1:おかえり!3年ぶり開催「にいがた酒の陣NEXT」参戦記。

酒どころ新潟を象徴するビッグイベント「にいがた酒の陣」。2004年から毎年3月に開催されていましたが、新型コロナのため2019年を最後に中止が続いていました。

 

自分が初めて参加したのは2019年。ドイツ・ミュンヘンオクトーバーフェストを参考にしたそうですが、朱鷺メッセの大ホールいっぱいに80以上の酒蔵がブースを構え、多くの人で賑わう姿は「なるほど」と思わせるものでした。なんせ会期の2日間で14万人以上を集客したくらいですし…。入場自体は無料でしたが、2500円(前売りだと2000円)でお猪口を購入すると試飲し放題になるという、なかなか凄いイベントでした。午後になると酔っ払いが周囲に転がり初め、救急搬送に備えて救急車が何台も待機してるとか、夕方以降の東京行き上越新幹線がムッチャ酒臭いとか「伝説」が様々あったようですが、この翌年の開催からは試飲については「飲み放題」ではなくチケット制に移行することが決まっていました。しかしながら新型コロナにより「にいがた酒の陣」自体が開催見送りという結果に。これは2019年の様子なんですが、昼過ぎになると来場者が多すぎて会場内の移動もままならないような混雑っぷりで、そりゃ感染症が流行してる時とか無理でしょ、といった様子でした。

2022年も3月開催は見送られましたが、8月下旬に「10月に開催」とのニュースが。ただし規模は大幅に縮小され、2日間を午前・午後の部にわけで各750名の計3000名に限定され、会場も同じ朱鷺メッセのエリアながらより小さい「大かま」に変更となりました。また参加する蔵も初日と2日目で入れ替えとなり、各37蔵に。入場料も3500円という設定です。形式は大きく変わったとはいえ、あの神イベントが再来とあれば是非行きたいところです。

 

セントレアに到着したのは午前10時過ぎ。まずは「フライトオフドリームス」へ。

 

「プライオリティパス」を使って朝ご飯をいただきます。2階フードコートの「イーサントゥウェル」、ピザかパスタ+サラダ+ドリンク飲み放題がパス提示で利用可能なんですよね。出発でも到着でも使えるって凄いよな…。

 

このあと呑みが待ってるので、ここはソフトドリンクで留めておきます。

 

セントレア4階のイベントプラザでは函館のPRイベント開催中でした。ちょうどクイズ大会をやってたんですが、今や函館で最も水揚げの多い魚介類は「ブリ」なんですと。そういえば先月函館に行ったとき北洋資料館でそんな展示見た覚えがあるぞ。

 

保安検査を抜け、特典で貰えるドリンク目当てでルーティンとなった「空旅リサーチ」のアンケートに回答します。いつのまにかLINEで回答するシステムに変わってました。

 

新潟ゆきANA便はバスゲートからの出発。以前は1日2便あったと思うんですが、いつのまにか1便になってました。

 

機材はプロペラ機、DHC8-Q400。そんなに混んでる路線ってイメージはないんですが、この日は満席でした。おいおいみんな酒飲みかぁ?と思ったんですが、翌日が「新潟シティマラソン」開催とかで、そっちの参加者っぽい人が多かった印象。

 

定刻にてセントレアを離陸です。

 

遠くの方ですが、富士山もちょっと見えてます。

 

新潟までは1時間足らずで到着しました。

 

最近は到着ロビーの手荷物受取所でご当地装飾をする空港も珍しくありませんが、新潟空港は「酒樽」、なんか「漢」って感じだなぁ…。

 

空港からはバスで市内へ移動しますが、新潟空港にはリムジンバスと路線バスの双方が乗り入れています。リムジンバスの方は新潟駅前までノンストップのうえ観光バスタイプの車両で快適に移動でき、料金は路線バスと同じ。リムジンバスはこの路線バスの少し後に発車となるのですが、車内で「後のバスの方が早く着くよ」とのアナウンスで降りていくお客さんは結構いました。こちらは途中で降りたいので路線バスを選択。

 

途中のバス停で下車し、朱鷺メッセ方面へ向かいます。

 

「NIIGATA」の文字オブジェに何やら見知ったキャラが…。小林まことの漫画「What's Michael?」に登場する踊る猫、マイケルじゃありませんか! 小林まことが新潟出身ということでご登場の様子。

 

見ると既に会場への入場待ちの行列ができていました。事前チケット購入制で750名限定なので早く会場入りする必要は特にないのですが、並んじゃいますね。

 

14時の開場予定よりも10分ほど早く入場が始まりました。入口では手指の消毒と検温が行われます。

 

入場の際に会場案内のパンフレットに加え「和らぎ水」としてペットボトルの水を渡されます。きちんと水分補給してヘンに酔わないように、という配慮。

 

会場は確かに前回よりは縮小ですが、750人参加に対しては余裕のある広さという感じでした。人混みで動きにくいといったこともなかったですし、テーブルも「どこにも空きがない」という場面はありませんでした。

 

中央のブースには両面に酒蔵がずらっと並びます。

 

本日は37の酒蔵が参加。2日目は全く違う酒蔵がまた37参加し、2日間とも参加する蔵はありません。「全部まわりたい」とかお目当ての蔵がある方は両日参加とか調べて日程決定とかの必要があります。

 

ステージのMCはスーパーササダンゴマシンじゃん! 試飲開始は14時半からなんですが、ステージ上でのカウントダウンでスタート、となりました。

 

では日本酒の世界へ。最初は上越市の小山酒造店がこの「にいがた酒の陣」で初披露の「醸し香」を頂きます。これまで試飲はおちょこを持って廻る形式でしたが、今回は使い捨てのプラカップでの提供でした。

 

柏崎の石塚酒造、「姫の井」が主力ブランドですが新しい「ヒメノイ」を試飲しました。「calm」と「ishoni」の2種とも洋食にも合うようなワイン寄りの爽やかさが印象に残ります。

 

長岡市の関原酒造では「杜氏の挑戦」と銘打った日本酒カクテルを推していました。この「シャインマスカット」、ほぼジュースという呑みやすさ。フルーツと日本酒を合わせるのって結構難しいような気がするんですが、これはしっかり調和してました。

 

にいがた酒の陣NEXT」には数は少ないながらも食べ物系の販売ブースもあるのですが、意外と名店揃いなんですよコレが。「いかの墨」とか「五郎」とかグルメ口コミサイトとかでも高評価の居酒屋ですよ?

 

新潟の老舗蒲鉾店「竹徳かまぼこ」も出てます。

 

「甘海老しんじょう」と「カニしんじょう」を購入しましたが、「煮玉子しんじょう」がイチオシの名物だったみたい。まぁコレをつまみに更に呑むぞ。

 

こちらは村上市の大洋酒造。地域限定のお酒とかも出てました。

 

津南町の津南醸造は積極的にチラシを配ったりして目立ってました。

 

上越市の竹田酒造店。「はなじかん」は名前の通り華やかさが感じられます。こういう新しいタイプの日本酒、みんな積極的にチャレンジしてるのね。

 

新発田市の王紋酒造では生原酒と「女子限定」を謳う「かれん」を頂きました。ぜんぜん性格の違うお酒が同じ蔵から造られるのが不思議な気が…。

 

多くの酒蔵が出展するなか、一際長い行列ができていたのがコチラ、柏崎市の阿部酒造です。

 

3種ほど試させてもらいました。

 

ちょっと外にも出れるので暫し休憩。

 

長岡市の柏露酒造では、柚と桃のお酒というユニークなやつを。

 

午後の部は午後5時まで。2時間半も呑んでられるかね、と思ってたんですが想定外に楽しくて、いつのまにかもう残り時間も僅かになってきました。

 

阿賀野市の越後桜酒造。

 

「いちご甘酒」が果肉もたっぷり入って、もうほぼ「デザート」じゃん。

 

三条市の福顔酒造。新潟名物の洋梨ルレクチェ」を使った日本酒など、趣向を凝らしたお酒が楽しめました。

 

そろそろお開きの時間。最後は南魚沼市の八海醸造へ立ち寄りました。こちらも行列の絶えない人気の蔵です。

 

ちゃんと試飲用の台紙もつけてくれて親切。

 

夕方5時、「にいがた酒の陣NEXT」閉場のお時間となりました。この形式も、これはこれでアリだな、というのが正直な感想です。人数を限定しているので焦らずのんびり廻れるし、お酒もじっくり選べます。そのせいなのか、来場者の皆さんもかなりの酒を購入しご帰宅、という姿を多く見かけた気がします。ただ、お祭り的な盛り上がりとか高揚感とかは前のスタイルの方が強かったわけで、どちらがいいか、はなかなか難しい問題なのかもしれません。参加する酒蔵さんにしても即売するお酒が売れた方がいいんでしょうけど、2日間で14万人 VS 3千人では全社の方が売上げは確実に高かっただろうしね。この次は順当にいけば2023年3月でしょうが、どうなるのかな? この開催が今後のテストケース的な意味合いもあったようなので、意外とこのスタイルが続いたりして。

 

会場前から新潟駅までバスで移動。「もうすぐ臨時便が出ます」ということだったのですが、予定していた臨時便のバスがなかなか出せなかったらしく、結局は通常時刻に来るバスに乗りました。

 

新潟駅は高架化工事は終わったものの、駅舎の工事はまだ続いています。この高架下にバスターミナルを移設する計画なので、結構大がかりな工事になってる模様。

 

ホテルに入る前に新潟ご当地の「ヤスダヨーグルト」に寄ります。

 

飲むヨーグルトの上にソフトクリームを乗っけた贅沢な一品を頂いて一服。